記憶が新鮮なうちに書いておこうと。
友人に誘われてバトロコ高田馬場で行われたCommander’s festivalに参加してきました。かなり大きな大会とかで参加者も50人超。今まで参加した中で一番の規模だったかもしれない。10人くらいいた立川勢の一人として自分も参戦。学生時代に歩きなれた町並みを眺めつつ戦地に赴く。
今回も使用デッキはギトラグの怪物。ヴァニファールも検討しようか考えたが何かあった時のリカバリーはこちらの方がしやすいだろうということも含めて選択。用紙にジェネラルの名前を書く時に漢字を間違えて友人に笑い飛ばされつつ予選ラウンドが幕を開ける。
1戦目
アニマー→伍堂→ギトラグ(自分)
面子も面子だし、妨害札がそもそも少ない構築のため、最速でスタートするしかないと思い、土地、マナファクト込みで2T目にはギトラグが着地できるようにキープ。1T目はそれぞれおとなしめの立ち上がりでこちらは森から魔力の櫃でエンド。しかし返しに伍堂が枯渇ランドを絡めて血染めの月をセット。この時の反省として初手の段階で血染めの月をケアして虹色の眺望から沼をセットすべきか悩んだが後のリソースとするため温存を選択。安全にいくなら迷わず切ってしまった方がよかったかもしれない。
アニマーはマナクリがいたためまだまだやれるぞといった感じだったが盤面の森以外はフェッチと特殊地形しかなかったため泣く泣くランドセットゴーの木偶の坊と化す。途中でウルヴェンワルド横断で基本土地を持ってくることに成功するもその間に伍堂からゴブリン(名前忘れたけど攻撃が通ってマナ払うとファクトを割れる奴)が出てきて魔力の櫃も割られジリ貧に。そうこうしているうちに伍堂が稲妻でアニマーを焼きつつ多勢の兜をプレー。身動きがとれなくなっているこちらを察したアニマーが呪文探求者から自然の要求をサーチ。それが見れたのでこちらもハンドにあった自然の要求は月を割るために温存。アニマーと伍堂の攻防が行われているうちに上家のエンド前に月を砕く。その後ハンドにがめていたマナファクトやフェッチを駆使してリソースを稼いでコンボまで駆け抜ける。
まずは1勝。(卓順の関係で23点ゲット)
2戦目
マーウィン→ギトラグ(自分)→トラシオス&ティムナ→モミール
マーウィンは初手からラノワールのエルフ、こちらは極楽鳥、トラティムは死儀礼のシャーマンという流れ。モミールは森+魔力の墓所からの緑の太陽の頂点でティタニアの僧侶を呼び寄せる。卓的に次のターンには確実にモミールが着地してしまうことがわかっていたけどマーウィンもジェネラルキャスト、こちらも特に妨害を引き込めず。トラティムもセットゴー。予想通り、2T目にモミール着地。マーウィンがエルフを追加し、妨害がなかったこちらはギトラグキャスト。ターン返ってくるかなーと淡い期待を胸にターンを返す。何か持ってる風に土地を立てるトラティムのターンが過ぎてモミールがコンボスタート。ティタニアの僧侶の大量マナを元として遺産のドルイド、イラクサの歩哨、イラクサになったもうひとりの自分と併せてデッキのクリーチャーたちがわっさわさ飛び出てくる。トラティムも渦巻く知識で解答を探しにいくもみつからず。結局、そのままモミールが走り切って負け。
モミールの挙動や足の速さを理解していなかったところも大きいけど、大量のマナを生み出すティタニアの僧侶が見えていたのでそこ潰すだけでもだいぶ展開違ったなと悔しい思いをする。マーウィンにエルフ出すなとはさすがに言えなかった……。
3戦目
ヴァロルズ→始祖ドラゴン→ウーナ→ギトラグ(自分)
完全にヴァロルズとのかけっこに負けた格好になった。自分が組んでたヴァロルズとだいぶ型が違ったのですぐにハルクでコンボするタイプとわかってはいたのですがこれといった妨害も構えられず、他家からも妨害は飛んでこずそのままファイレクシアの発掘者をかませつつ無限頑強で負け。
今回、イナーラやトラティムを筆頭に青が多いかと予想して花の絨毯や夏の帳、突然の衰微を採用するもどれもあまり刺さらなかった。卓順も関係あるかもしれないけど同じ緑系でロケットスタートするジェネラルが多く、それらに対して速度負けするとどうにもできないことが頻発したのでもう少し改善案を検討する必要があるか。友人が概念泥棒対策としてゴルガリの魔除けを採用していた例もあったので以前採用していた暗黒波と併せてこういう場に合わせて調整してもいいかもしれない。
結果は1勝2敗。課題は明確なのでまたこういうイベントに参加する際は調整を試してみたいと考えています。ヴァロルズは自分もまた組み直してみたいと思いました。ただのサクり台として運用する構築に対して懐疑的でしたが実際に当たってみると驚かされました。どういう構築かとか聞いておけばよかった。
ギトラグは構築の自由度が高いのもいいところだと思っているので今後も使い続けたいと思います。
その後は飲み会で世の中のギトラグ事情を聞いたり、虫を食わされたり、晴れる屋で追いEDHやったりして満足な一日でした。
運営の皆様、対戦してくださった皆様、ありがとうございました。
そして明くる日は立川にかまえられた新ショップ。その名もカードショップ サトpin。いつもお世話になっているサトpinさんが新しく開いたお店である。恐らくEDH立川勢のホームになっていくであろうことかと思います。開店初日は開店を記念した特殊ルールEDH。ゲーム中に記念品を宣言するとそのカードを1枚だけ統率者領域に置き、次ゲームでプレイできるというルールだ。具体的なエピソードとしては記念品に納墓を持ち込んだイナーラに2キルされたりしました。(確信犯ムーブ)
普段いらっしゃらない新規の方もいる中、自分はギトラグと久しぶりに引っ張り出した永遠神オケチラで参戦。なんやかんやあって5勝を挙げ最多勝を獲得。孤立した監視塔のジャッジプロモをいただきました。
毎回のイベントでコンスタントに卓がたっているので皆様も機会があれば是非、立ち寄ってください。
水曜から数えて結局、5日間連続でEDHしてた。そのせいか日常に戻るやいなやロクでもないことばかり起きて泣きそうになってる。
友人に誘われてバトロコ高田馬場で行われたCommander’s festivalに参加してきました。かなり大きな大会とかで参加者も50人超。今まで参加した中で一番の規模だったかもしれない。10人くらいいた立川勢の一人として自分も参戦。学生時代に歩きなれた町並みを眺めつつ戦地に赴く。
今回も使用デッキはギトラグの怪物。ヴァニファールも検討しようか考えたが何かあった時のリカバリーはこちらの方がしやすいだろうということも含めて選択。用紙にジェネラルの名前を書く時に漢字を間違えて友人に笑い飛ばされつつ予選ラウンドが幕を開ける。
1戦目
アニマー→伍堂→ギトラグ(自分)
面子も面子だし、妨害札がそもそも少ない構築のため、最速でスタートするしかないと思い、土地、マナファクト込みで2T目にはギトラグが着地できるようにキープ。1T目はそれぞれおとなしめの立ち上がりでこちらは森から魔力の櫃でエンド。しかし返しに伍堂が枯渇ランドを絡めて血染めの月をセット。この時の反省として初手の段階で血染めの月をケアして虹色の眺望から沼をセットすべきか悩んだが後のリソースとするため温存を選択。安全にいくなら迷わず切ってしまった方がよかったかもしれない。
アニマーはマナクリがいたためまだまだやれるぞといった感じだったが盤面の森以外はフェッチと特殊地形しかなかったため泣く泣くランドセットゴーの木偶の坊と化す。途中でウルヴェンワルド横断で基本土地を持ってくることに成功するもその間に伍堂からゴブリン(名前忘れたけど攻撃が通ってマナ払うとファクトを割れる奴)が出てきて魔力の櫃も割られジリ貧に。そうこうしているうちに伍堂が稲妻でアニマーを焼きつつ多勢の兜をプレー。身動きがとれなくなっているこちらを察したアニマーが呪文探求者から自然の要求をサーチ。それが見れたのでこちらもハンドにあった自然の要求は月を割るために温存。アニマーと伍堂の攻防が行われているうちに上家のエンド前に月を砕く。その後ハンドにがめていたマナファクトやフェッチを駆使してリソースを稼いでコンボまで駆け抜ける。
まずは1勝。(卓順の関係で23点ゲット)
2戦目
マーウィン→ギトラグ(自分)→トラシオス&ティムナ→モミール
マーウィンは初手からラノワールのエルフ、こちらは極楽鳥、トラティムは死儀礼のシャーマンという流れ。モミールは森+魔力の墓所からの緑の太陽の頂点でティタニアの僧侶を呼び寄せる。卓的に次のターンには確実にモミールが着地してしまうことがわかっていたけどマーウィンもジェネラルキャスト、こちらも特に妨害を引き込めず。トラティムもセットゴー。予想通り、2T目にモミール着地。マーウィンがエルフを追加し、妨害がなかったこちらはギトラグキャスト。ターン返ってくるかなーと淡い期待を胸にターンを返す。何か持ってる風に土地を立てるトラティムのターンが過ぎてモミールがコンボスタート。ティタニアの僧侶の大量マナを元として遺産のドルイド、イラクサの歩哨、イラクサになったもうひとりの自分と併せてデッキのクリーチャーたちがわっさわさ飛び出てくる。トラティムも渦巻く知識で解答を探しにいくもみつからず。結局、そのままモミールが走り切って負け。
モミールの挙動や足の速さを理解していなかったところも大きいけど、大量のマナを生み出すティタニアの僧侶が見えていたのでそこ潰すだけでもだいぶ展開違ったなと悔しい思いをする。マーウィンにエルフ出すなとはさすがに言えなかった……。
3戦目
ヴァロルズ→始祖ドラゴン→ウーナ→ギトラグ(自分)
完全にヴァロルズとのかけっこに負けた格好になった。自分が組んでたヴァロルズとだいぶ型が違ったのですぐにハルクでコンボするタイプとわかってはいたのですがこれといった妨害も構えられず、他家からも妨害は飛んでこずそのままファイレクシアの発掘者をかませつつ無限頑強で負け。
今回、イナーラやトラティムを筆頭に青が多いかと予想して花の絨毯や夏の帳、突然の衰微を採用するもどれもあまり刺さらなかった。卓順も関係あるかもしれないけど同じ緑系でロケットスタートするジェネラルが多く、それらに対して速度負けするとどうにもできないことが頻発したのでもう少し改善案を検討する必要があるか。友人が概念泥棒対策としてゴルガリの魔除けを採用していた例もあったので以前採用していた暗黒波と併せてこういう場に合わせて調整してもいいかもしれない。
結果は1勝2敗。課題は明確なのでまたこういうイベントに参加する際は調整を試してみたいと考えています。ヴァロルズは自分もまた組み直してみたいと思いました。ただのサクり台として運用する構築に対して懐疑的でしたが実際に当たってみると驚かされました。どういう構築かとか聞いておけばよかった。
ギトラグは構築の自由度が高いのもいいところだと思っているので今後も使い続けたいと思います。
その後は飲み会で世の中のギトラグ事情を聞いたり、虫を食わされたり、晴れる屋で追いEDHやったりして満足な一日でした。
運営の皆様、対戦してくださった皆様、ありがとうございました。
そして明くる日は立川にかまえられた新ショップ。その名もカードショップ サトpin。いつもお世話になっているサトpinさんが新しく開いたお店である。恐らくEDH立川勢のホームになっていくであろうことかと思います。開店初日は開店を記念した特殊ルールEDH。ゲーム中に記念品を宣言するとそのカードを1枚だけ統率者領域に置き、次ゲームでプレイできるというルールだ。具体的なエピソードとしては記念品に納墓を持ち込んだイナーラに2キルされたりしました。(確信犯ムーブ)
普段いらっしゃらない新規の方もいる中、自分はギトラグと久しぶりに引っ張り出した永遠神オケチラで参戦。なんやかんやあって5勝を挙げ最多勝を獲得。孤立した監視塔のジャッジプロモをいただきました。
毎回のイベントでコンスタントに卓がたっているので皆様も機会があれば是非、立ち寄ってください。
水曜から数えて結局、5日間連続でEDHしてた。そのせいか日常に戻るやいなやロクでもないことばかり起きて泣きそうになってる。
どうも、最近すっかりと鳴りを潜めていた我がDN。
近頃は記事にするようなネタや更新の意欲もすっかりなくなっていた自分。周囲からは時々催促されていたのですが仕事だったりラップバトルが忙しかったのでDNもほとんど開かなくなっていました。
しかしある日、友人たちからこんな声が上がりました。
「DN更新バトル二回戦目、やりましょうよ。」
DN更新バトルとはなんぞやという人は過去記事を読んでほしいのですが前回は自分が機材トラブルで負けました。
しかし毎日の記事の応酬が意外にも好評(?)だったことと、発起人である友人が自分の息の根を止めにきたため今回、二回戦目をやる運びになりました。
毎日記事を更新するということは変わらないのですが記事の内容に差があるという声があったため少しルールが追加されました。
・記事は140字以上であること。(ツイート未満は却下)
・記事の内容は基本なんでも良い。(EDH関連でなくても可)
その他、適時テコ入れが必要と感じたら要相談的な。
ここ最近は水道橋まで足を伸ばしたり、コマフェスに参加したり、立川に新しい店ができたりとイベントがいろいろとあったため近々その辺りに関して記事を書こうかと思っています。
EDHにおける戦術論(コンバット、キープ基準等)に関しては自分に知識があまりないため書ける自信が正直ありません。マイノリティ確実の超主観的な内容だったらそのうち書くかもしれない。
完全に気分的なものだと思うけどここ数年は8月後半以降は春先くらいまでプライベート的に運気がガタ落ちする傾向にあるので気分が沈んで負けないように頑張ります。
近頃は記事にするようなネタや更新の意欲もすっかりなくなっていた自分。周囲からは時々催促されていたのですが仕事だったりラップバトルが忙しかったのでDNもほとんど開かなくなっていました。
しかしある日、友人たちからこんな声が上がりました。
「DN更新バトル二回戦目、やりましょうよ。」
DN更新バトルとはなんぞやという人は過去記事を読んでほしいのですが前回は自分が
しかし毎日の記事の応酬が意外にも好評(?)だったことと、発起人である友人が自分の息の根を止めにきたため今回、二回戦目をやる運びになりました。
毎日記事を更新するということは変わらないのですが記事の内容に差があるという声があったため少しルールが追加されました。
・記事は140字以上であること。(ツイート未満は却下)
・記事の内容は基本なんでも良い。(EDH関連でなくても可)
その他、適時テコ入れが必要と感じたら要相談的な。
ここ最近は水道橋まで足を伸ばしたり、コマフェスに参加したり、立川に新しい店ができたりとイベントがいろいろとあったため近々その辺りに関して記事を書こうかと思っています。
EDHにおける戦術論(コンバット、キープ基準等)に関しては自分に知識があまりないため書ける自信が正直ありません。マイノリティ確実の超主観的な内容だったらそのうち書くかもしれない。
完全に気分的なものだと思うけどここ数年は8月後半以降は春先くらいまでプライベート的に運気がガタ落ちする傾向にあるので気分が沈んで負けないように頑張ります。
TRPG:ダブルクロス 7/28用 ハンドアウト
2019年7月24日 TRPG雨音が町に響く時、雨粒とともに恐怖が降り注ぐ。
恐怖は町を包み、やがて地下にも染み渡る。
太陽の光りを求めて彼らは立ち上がる。
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
ダブルクロス3rd edition ~rainy underworld~
PC①
推奨カヴァー/ワークス:刑事/刑事
ロイス:塀出 拓 推奨感情:○連帯感/嫉妬
あなたは神目署に勤務する警察官だ。あなたは街に出現しては殺人を繰り返す犯罪者、Frogを追っている。今日もあなたは街の平和のために犯人を追う。(新米でもいいし、ベテラン刑事とかでもいいです)
塀出 拓(へいで たく)
PC①の同僚刑事。今回、PC①とともに雨の日に出現するFrogを追っている。この捜査が終わったら結婚を控えている。
頭間 悟道(かしらま ごどう)
PC①の上司。今回、日々増えていくFrogの被害を受けて対策本部を設けて全力で検挙に当たっている。若手時代は足に自身があり、その身ひとつで多くの犯人を検挙した。
PC②
推奨カヴァー/ワークス:水商売/水商売
ロイス:世薙 剣 推奨感情:○慈愛/脅威
あなたは神目市にあるホストクラブ「ドリームホール」に属するホストだ。競争率の高いこの店でなんとか№1の地位を手に入れたあなた。今夜も客を楽しませつつ、ライバルとの戦いが始まる。(店のランキングは日夜変わり続けていて他のホストも虎視眈々と1位の座を狙っている様相)
世薙 剣(よなぎ けん)
PC②の後輩ホスト。若さ故の緩さはあるもののやる気だけで驚異的な早さで店の№4まで上り詰めた。PC②を兄貴分として慕っており、彼を超えるために研鑽を惜しまない。
龍王 中(たつお あたる)
店の№3。敵意といっていいほどのライバル心を剥き出しでPC②に対抗している。客への対応は丁寧だが熱くなりやすい性格で身内には厳しい面がある。
笛吹 音色(うすい ねいろ)
店の№2。PC②たちの先輩にあたるホストたちの重鎮。インテリ風の見た目だが個性溢れるホストたちのまとめ役である。ランキングにはあまり興味がなく、現在は裏方に回ることも多い。
PC③
推奨カヴァー/ワークス:歌手/歌手
ロイス:KATSU 推奨感情:○嫌悪/親近感
あなたは神目市のライブハウス「フューチャーサイト」で活動する(地下)アイドルだ。メジャーシーンで活躍することを夢見るあなたはライバルたちに揉まれながらも持ち前のパッションで観客の心を掴もうと奮闘する。(純粋なアイドル、バンドマン、ラッパー、音楽の要素があれば自由に決めていいです)
Scar-Stripe
ギターボーカルのKATSU、ベースのYOH、ドラムのTHUG、キーボードのGROWからなるロックバンド。フューチャーサイトでは彼ら目当てに足を運ぶ客も多い。新曲である「Assassin’s Trophy」が話題になってメジャーデビューも目前と言われている。リーダーのKATSUは硬派な性格で他人と馴れ合うようなことはしない。
MC勇丸a.k.a banedog
PC③たちとともに活躍するラッパー。会場を盛り上げるパンチラインに定評がある。勝気な性格で楽屋でも他のアーティストに噛み付くことが多い。
PC④
推奨カヴァー/ワークス:大学生/大学生
ロイス:糸数 美奈 推奨感情:○友情/不安
あなたは神目市にある雲海大学に通う大学生だ。元来の散策好きであるあなたは今春から神目市にて一人暮らしを始めた。この街をもっとよく知るために今日も街を放浪する。
糸数 美奈(いとかず みな)
PC④と同じ大学に通う女性。元々神目市に在住しており、地元であった雲海大学にそのまま進学した。散策好きのPC④のためにと名物スポットを紹介してくれるのだが自分の好きなアーティストなど私情が挟まれる場合が多い。
石加治 慎二(いしかじ しんじ)
PC④の級友。アクセサリー作りを趣味としており、休日は街のショップを巡っている。そのため大学外の事情にも詳しい。最近、金物にも興味を持っている。
PC⑤
推奨カヴァー/ワークス:任意/UGNエージェント
ロイス:落葉 道三 推奨感情:○尊敬/劣等感
あなたはUGN神目支部に所属するエージェントだ。一般市民だけでなく、ついにUGNエージェントにも牙を剥いてくるFrogに対して調査の指示が下った。とはいえ、Frogの襲撃によって満足に動けるエージェントはあなた一人だ。あなたはイリーガルと協力しながら孤独な任務を遂行しなければならない。
落葉 道三(おちば みちぞう)
コードネーム:ソリテュード(孤独の男)
シンドローム:オルクス
UGN神目支部の支部長。後方支援を得意とする優秀なエージェントであったが現在は病魔に体を蝕まれ、デスクワークが主な仕事となっている。凶悪な犯罪者に一人で向かわせることを後ろめたく思いつつもPC⑤に期待を寄せている。
その他
神目市(かみめし)
PCたちが暮らす街。人口もそこまで多くない小さな街。飲食店からホストクラブまで幅広い店が立ち並んでいる。
・経験点は150点を予定。
・ワークスやカヴァーをいじりたい場合は相談していただければと思います。
よろしくお願いします。
恐怖は町を包み、やがて地下にも染み渡る。
太陽の光りを求めて彼らは立ち上がる。
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
ダブルクロス3rd edition ~rainy underworld~
PC①
推奨カヴァー/ワークス:刑事/刑事
ロイス:塀出 拓 推奨感情:○連帯感/嫉妬
あなたは神目署に勤務する警察官だ。あなたは街に出現しては殺人を繰り返す犯罪者、Frogを追っている。今日もあなたは街の平和のために犯人を追う。(新米でもいいし、ベテラン刑事とかでもいいです)
塀出 拓(へいで たく)
PC①の同僚刑事。今回、PC①とともに雨の日に出現するFrogを追っている。この捜査が終わったら結婚を控えている。
頭間 悟道(かしらま ごどう)
PC①の上司。今回、日々増えていくFrogの被害を受けて対策本部を設けて全力で検挙に当たっている。若手時代は足に自身があり、その身ひとつで多くの犯人を検挙した。
PC②
推奨カヴァー/ワークス:水商売/水商売
ロイス:世薙 剣 推奨感情:○慈愛/脅威
あなたは神目市にあるホストクラブ「ドリームホール」に属するホストだ。競争率の高いこの店でなんとか№1の地位を手に入れたあなた。今夜も客を楽しませつつ、ライバルとの戦いが始まる。(店のランキングは日夜変わり続けていて他のホストも虎視眈々と1位の座を狙っている様相)
世薙 剣(よなぎ けん)
PC②の後輩ホスト。若さ故の緩さはあるもののやる気だけで驚異的な早さで店の№4まで上り詰めた。PC②を兄貴分として慕っており、彼を超えるために研鑽を惜しまない。
龍王 中(たつお あたる)
店の№3。敵意といっていいほどのライバル心を剥き出しでPC②に対抗している。客への対応は丁寧だが熱くなりやすい性格で身内には厳しい面がある。
笛吹 音色(うすい ねいろ)
店の№2。PC②たちの先輩にあたるホストたちの重鎮。インテリ風の見た目だが個性溢れるホストたちのまとめ役である。ランキングにはあまり興味がなく、現在は裏方に回ることも多い。
PC③
推奨カヴァー/ワークス:歌手/歌手
ロイス:KATSU 推奨感情:○嫌悪/親近感
あなたは神目市のライブハウス「フューチャーサイト」で活動する(地下)アイドルだ。メジャーシーンで活躍することを夢見るあなたはライバルたちに揉まれながらも持ち前のパッションで観客の心を掴もうと奮闘する。(純粋なアイドル、バンドマン、ラッパー、音楽の要素があれば自由に決めていいです)
Scar-Stripe
ギターボーカルのKATSU、ベースのYOH、ドラムのTHUG、キーボードのGROWからなるロックバンド。フューチャーサイトでは彼ら目当てに足を運ぶ客も多い。新曲である「Assassin’s Trophy」が話題になってメジャーデビューも目前と言われている。リーダーのKATSUは硬派な性格で他人と馴れ合うようなことはしない。
MC勇丸a.k.a banedog
PC③たちとともに活躍するラッパー。会場を盛り上げるパンチラインに定評がある。勝気な性格で楽屋でも他のアーティストに噛み付くことが多い。
PC④
推奨カヴァー/ワークス:大学生/大学生
ロイス:糸数 美奈 推奨感情:○友情/不安
あなたは神目市にある雲海大学に通う大学生だ。元来の散策好きであるあなたは今春から神目市にて一人暮らしを始めた。この街をもっとよく知るために今日も街を放浪する。
糸数 美奈(いとかず みな)
PC④と同じ大学に通う女性。元々神目市に在住しており、地元であった雲海大学にそのまま進学した。散策好きのPC④のためにと名物スポットを紹介してくれるのだが自分の好きなアーティストなど私情が挟まれる場合が多い。
石加治 慎二(いしかじ しんじ)
PC④の級友。アクセサリー作りを趣味としており、休日は街のショップを巡っている。そのため大学外の事情にも詳しい。最近、金物にも興味を持っている。
PC⑤
推奨カヴァー/ワークス:任意/UGNエージェント
ロイス:落葉 道三 推奨感情:○尊敬/劣等感
あなたはUGN神目支部に所属するエージェントだ。一般市民だけでなく、ついにUGNエージェントにも牙を剥いてくるFrogに対して調査の指示が下った。とはいえ、Frogの襲撃によって満足に動けるエージェントはあなた一人だ。あなたはイリーガルと協力しながら孤独な任務を遂行しなければならない。
落葉 道三(おちば みちぞう)
コードネーム:ソリテュード(孤独の男)
シンドローム:オルクス
UGN神目支部の支部長。後方支援を得意とする優秀なエージェントであったが現在は病魔に体を蝕まれ、デスクワークが主な仕事となっている。凶悪な犯罪者に一人で向かわせることを後ろめたく思いつつもPC⑤に期待を寄せている。
その他
神目市(かみめし)
PCたちが暮らす街。人口もそこまで多くない小さな街。飲食店からホストクラブまで幅広い店が立ち並んでいる。
・経験点は150点を予定。
・ワークスやカヴァーをいじりたい場合は相談していただければと思います。
よろしくお願いします。
ジョギング行こうとしたら外が土砂降りだったので連投します。
今回はシナリオの細かいところだったりとか、設定等の中身に触れていきたいと思います。次回またGMやった時の糧としたいところです。
とりあえず反省点から。
・経験点
結論から言えば、さすがに200はあげ過ぎた。
キャラメイクの段階で持て余すって声も多く聞かれたし、余った分を能力値上げたり、アイテムの購入に宛てたりとかはできたんだけど、結果としてステータス突き合わした段階で詰みみたいな状態になって戦闘面は温くなってしまった。
今回はストーリーをガンガン進めてほしいという意図もあったわけなんだけど、それにしても情報収集も戦闘もいまいち難易度が緩くなってしまったかなと。
今まで初期値130でやってたので上限を上げるにしても適正なところとして160とかその辺が妥当なラインか。もう少し試してみないとわからないかもしれません。
・ストーリー
今回、謎解きの要素も含まれていたわけなんですが、途中で構成を変えたことも影響して核心に当たる部分が歪になってしまった感がありますね。具体的に言えば、例えば過去にそんなことあったらそもそも高潔からの護衛なんか断るだろとか、進路に悩んでいるとはいえ子嚢崎をUGNに引き込む要素としては弱すぎる、原江教授が頑なに真相を語りたがらない理由が伝わりにくい等等。GM側としての理由付けももちろんあったのですがそれが劇中では明言されていなかったり、わかりにくかったのでもう少し明快にしておく必要がありました。
あと、高校生って設定なのにほとんど高校での活躍はなく、屋敷に直行してしまったあたりとかももう少し練った方がよかったかもしれません。
あとは今回ロール内で自分がやりたいことがたくさんあって(主にネタ関連)それが災いして尺が長くなってしまったなとも思います。
・各種描写について
イージーエフェクトや各種判定をもう少し厳密にしておけばよかったなとも思います。ディメンジョンゲートで最早なんでもアリみたいな状態になっていたので物語の帳尻を合わせるのに四苦八苦する羽目になりました。そもそも卓によっては禁止が推奨されるエフェクトも存在するようなので次回以降、禁止にするなり、その場面に応じて判定をするなりした方がいいですね。でないとせっかくストーリー考えてもエフェクトひとつで瓦解しかねないので。
・戦闘面の理解が浅い
これは勉強不足でした。射程を間違えてデビルスレッドでウロボロスのエフェクト2回打ち消したのが一番の功罪かな。その他、シンドロームのエフェクトを他シンドロームと組み合わせたり、実行するタイミングが間違えてたりと戦闘のシステム自体を理解しきれてなかった部分があるので反省点です。
あと今回、戦闘では数が多いこともあってコンセントレイトを標準装備させていなかったのですが、それが原因で簡単に回避されたり当たってもノーダメだったりとPCの強さもあってだいぶ一方的なものになってました。主要なボスくらいにはコンセ付けてもよかったかもしれない。雑魚キャラのデータは基本はルールブックに書いてあったデータをそのまま流用していましたがしぶとく生き残るなんてことも多かったため、物語の進行具合を見て調整してもいいかもしれません。
・世界観について
これは直接は関わってないのですが、少し疑問の声があがったので。言い換えると設定をどこまで現実的なものにするか。細かいところで言うと例えば、教授と言うからにはそれなりに年いってるよね?でもこの世界には10代でUGN支部長やってる奴もいるよ。とか、屋敷の人間全員の血液を採取して調べられる量の注射器なんか医者とはいえ常備してないよ。でも設定上、銃弾は無限にあるって設定だよ。みたいなどこまでファンタジーに浸っていいのかという線引きも難しいなと思いました。そもそも設定として超能力者が社会に蔓延っているような世界観だという認識なので年齢だとか経歴だとかは割と緩く考えてました。物語の進行に支障をきたしそうなレベルの案件だったらGMがその都度裁定してはいいと思うけど、設定段階から考えると難しい事項かなと思います。
他にもいろいろとあるだろうけれどパッと思いつくのはこのくらい。経験不足といえばそこまでですが改善できるところはして次にシナリオ考える時に活かせればと思います。るるぶを買おう。
・こぼれ話
リプレイを読んでて気づいた方も多くいらっしゃるかと思いますが今回のシナリオはベースの素材としてMTGを用いています。
神河市なんかそのまんまですもんね。他にも春日や一部を除くNPCはMTGが由来になっているものがほとんどです。
友人からやりたいことと結末を考えて、それを土台にしてストーリーを考えるといいと助言をもらったのでそれを基に考えていきました。元々はレイモスは古代兵器みたいな位置づけで起動に必要な5つのアイテムをUGNとFH(もしくは縁粕グループも)が奪い合う。最後は復活した機械龍レイモスとPCたちが戦うという筋書きを考えていました。そこから無理やり謎解き方面にしていった感じですね。
キャラクターとして春日 恭二が気に入っているので普段はやられ役、ネタキャラになっている彼ですが自分のシナリオでは一貫して切れ者みたいなイメージで描写してみました。多分この先もそうすると思います。(ちなみに上記の設定が採用されていたら最終バトル直前で復活したレイモスにぺしゃんこにされてた)
彼については後々にやりたいことがあるので今後のシナリオでも積極的に参加してほしいと思います。
天樹は以前に他のシナリオで自分が使っていたPCでリメイクして登場させました。一応、春日と同じくステータスも考えてあったのですが尺の都合上、戦闘に関わることはなくゲスト出演にとどまりました。テトラブリードという反則技を試験的に運用してみようかと画策していましたが別の機会にします。
遊んでくれたPLの皆様。ここまで読んでくれた皆様。どうもありがとうございました。また機会があったらシナリオ作ってリプレイ書きたいと思います。
みんなで楽しくTRPGを。
今回はシナリオの細かいところだったりとか、設定等の中身に触れていきたいと思います。次回またGMやった時の糧としたいところです。
とりあえず反省点から。
・経験点
結論から言えば、さすがに200はあげ過ぎた。
キャラメイクの段階で持て余すって声も多く聞かれたし、余った分を能力値上げたり、アイテムの購入に宛てたりとかはできたんだけど、結果としてステータス突き合わした段階で詰みみたいな状態になって戦闘面は温くなってしまった。
今回はストーリーをガンガン進めてほしいという意図もあったわけなんだけど、それにしても情報収集も戦闘もいまいち難易度が緩くなってしまったかなと。
今まで初期値130でやってたので上限を上げるにしても適正なところとして160とかその辺が妥当なラインか。もう少し試してみないとわからないかもしれません。
・ストーリー
今回、謎解きの要素も含まれていたわけなんですが、途中で構成を変えたことも影響して核心に当たる部分が歪になってしまった感がありますね。具体的に言えば、例えば過去にそんなことあったらそもそも高潔からの護衛なんか断るだろとか、進路に悩んでいるとはいえ子嚢崎をUGNに引き込む要素としては弱すぎる、原江教授が頑なに真相を語りたがらない理由が伝わりにくい等等。GM側としての理由付けももちろんあったのですがそれが劇中では明言されていなかったり、わかりにくかったのでもう少し明快にしておく必要がありました。
あと、高校生って設定なのにほとんど高校での活躍はなく、屋敷に直行してしまったあたりとかももう少し練った方がよかったかもしれません。
あとは今回ロール内で自分がやりたいことがたくさんあって(主にネタ関連)それが災いして尺が長くなってしまったなとも思います。
・各種描写について
イージーエフェクトや各種判定をもう少し厳密にしておけばよかったなとも思います。ディメンジョンゲートで最早なんでもアリみたいな状態になっていたので物語の帳尻を合わせるのに四苦八苦する羽目になりました。そもそも卓によっては禁止が推奨されるエフェクトも存在するようなので次回以降、禁止にするなり、その場面に応じて判定をするなりした方がいいですね。でないとせっかくストーリー考えてもエフェクトひとつで瓦解しかねないので。
・戦闘面の理解が浅い
これは勉強不足でした。射程を間違えてデビルスレッドでウロボロスのエフェクト2回打ち消したのが一番の功罪かな。その他、シンドロームのエフェクトを他シンドロームと組み合わせたり、実行するタイミングが間違えてたりと戦闘のシステム自体を理解しきれてなかった部分があるので反省点です。
あと今回、戦闘では数が多いこともあってコンセントレイトを標準装備させていなかったのですが、それが原因で簡単に回避されたり当たってもノーダメだったりとPCの強さもあってだいぶ一方的なものになってました。主要なボスくらいにはコンセ付けてもよかったかもしれない。雑魚キャラのデータは基本はルールブックに書いてあったデータをそのまま流用していましたがしぶとく生き残るなんてことも多かったため、物語の進行具合を見て調整してもいいかもしれません。
・世界観について
これは直接は関わってないのですが、少し疑問の声があがったので。言い換えると設定をどこまで現実的なものにするか。細かいところで言うと例えば、教授と言うからにはそれなりに年いってるよね?でもこの世界には10代でUGN支部長やってる奴もいるよ。とか、屋敷の人間全員の血液を採取して調べられる量の注射器なんか医者とはいえ常備してないよ。でも設定上、銃弾は無限にあるって設定だよ。みたいなどこまでファンタジーに浸っていいのかという線引きも難しいなと思いました。そもそも設定として超能力者が社会に蔓延っているような世界観だという認識なので年齢だとか経歴だとかは割と緩く考えてました。物語の進行に支障をきたしそうなレベルの案件だったらGMがその都度裁定してはいいと思うけど、設定段階から考えると難しい事項かなと思います。
他にもいろいろとあるだろうけれどパッと思いつくのはこのくらい。経験不足といえばそこまでですが改善できるところはして次にシナリオ考える時に活かせればと思います。るるぶを買おう。
・こぼれ話
リプレイを読んでて気づいた方も多くいらっしゃるかと思いますが今回のシナリオはベースの素材としてMTGを用いています。
神河市なんかそのまんまですもんね。他にも春日や一部を除くNPCはMTGが由来になっているものがほとんどです。
友人からやりたいことと結末を考えて、それを土台にしてストーリーを考えるといいと助言をもらったのでそれを基に考えていきました。元々はレイモスは古代兵器みたいな位置づけで起動に必要な5つのアイテムをUGNとFH(もしくは縁粕グループも)が奪い合う。最後は復活した機械龍レイモスとPCたちが戦うという筋書きを考えていました。そこから無理やり謎解き方面にしていった感じですね。
キャラクターとして春日 恭二が気に入っているので普段はやられ役、ネタキャラになっている彼ですが自分のシナリオでは一貫して切れ者みたいなイメージで描写してみました。多分この先もそうすると思います。(ちなみに上記の設定が採用されていたら最終バトル直前で復活したレイモスにぺしゃんこにされてた)
彼については後々にやりたいことがあるので今後のシナリオでも積極的に参加してほしいと思います。
天樹は以前に他のシナリオで自分が使っていたPCでリメイクして登場させました。一応、春日と同じくステータスも考えてあったのですが尺の都合上、戦闘に関わることはなくゲスト出演にとどまりました。テトラブリードという反則技を試験的に運用してみようかと画策していましたが別の機会にします。
遊んでくれたPLの皆様。ここまで読んでくれた皆様。どうもありがとうございました。また機会があったらシナリオ作ってリプレイ書きたいと思います。
みんなで楽しくTRPGを。
どうも。前回で謎解きやら戦闘を交えたストーリーは終了になりました。最後は各PCのエンディングパート。原江教授の護衛任務を終えた一同は暫し、日常へと回帰していきます。
・野望の結末(共通エンディングパート)
高潔の魔手から原江家の人々を護ることに成功したUGN神河支部とその仲間たち。過去の悪事も明るみとなり高潔は投獄されることとなった。余罪も時期に世に知れ渡る見込みであり、縁粕グループの損害は計り知れないものだろう。
それと同時にFHも目立った活動はなくなり、原江教授や真魚からは一切の手を引いたようである。今回の一件を機に原江教授は真魚に過去の出来事を打ち明けることを決心する。そして陽にある依頼をするのであった。
・謎は尽きない(PC⑥エンディングパート)
原江教授からある依頼を受けた陽はそれを実行し、仕事の合間に報告書にまとめているところであった。その依頼とは真魚の体の調査だった。真魚には怪我がないかの確認と健康状態のチェックも兼ねての検査だと伝えていた。真の目的は真魚の体の中に移植されたレイモスの経過であった。検査の結果、陽は意外な結果を知ることとなった。それは、真魚の心臓にはレイモスはおろか、真新しいエネルギーの痕跡などなかったという事実である。この結果から陽は幾つかの仮説を立てた。
ひとつは実は真魚は無自覚にオーヴァードに覚醒していたのではないかということである。移植手術を境に怪我や病気知らずになったという経緯から考察した。(一部割愛)
もうひとつはそもそもレイモスそのものが存在していなかったという説だ。医療の世界にはプラセボという言葉がある。錠剤と偽られたラムネを飲んだだけなのに効果があるように感じるあれである。本来は真魚の生命力が病魔に勝っていたのかもしれない。恐らく天樹も得られた情報から予測的に臨床実験を行った結果この仮説に行き着いたのではないだろうか。そんなところだ。
生明「先生、先生にお客様がみえてます。」
陽「客?はて、一体誰かネ?」
誰かと約束などしていたか。記憶にない来客であったがひとまず通すように伝えた。それは意外な人物との再会であった。
夜華「ど、どうも……。せ、せん、先日は、しっ、失礼を……。」
陽「……まぁ、かけたまえヨ。」
突然の来客、夜華にやや戸惑いを覚えた陽。しかし彼女に少し興味があるのも事実であった。陽は彼女を気遣って水を差し出す。
陽「ひとまずこれでも飲んで落ち着きたまえ。」
夜華「あ、は、はい……。」
夜華は陽が差し出した元気になる水を飲み干し、コップをショットグラスよろしくタンとテーブルの上に置いた。そして静かに喋り始めた。
あなたに今回の護衛任務の報酬を支払います。理由はもちろんお分かりですね?
あなたが無事に原江教授の護衛に成功したからです。覚悟の準備をしておいてください!近いうちにまた来ます。振込先の確認もします。神河支部にも問答無用で来てもらいます。受け入れの準備もしておいてください!あなたは元研究者です!原江教授とまた再会する楽しみにしておいてください!いいですね!
バタン!
夜華はひとしきり喋って要件だけ伝えると急いで医院から出て行ってしまった。呆気にとられた様子の陽。
陽「やれやれ、今度また治療をするのが楽しみだネ。」
陽は静かにそれでいて不気味な笑みを浮かべていた。
・縁の切れ目(PC⑤エンディングパート)
今回の一件で上層部からの評価も一気に上がった国生。これで晴れてカタギに戻れたというわけだ。非番であった彼は久しぶりに卍空の暖簾を潜ろうとしていた。店先に差し掛かったところで彼は意外な人物に再会する。
「「あ。」」
ほぼ同時の声が出た。目の前に現れたのは今しがた食事を終えたと思われる春日であった。彼は咥えていた爪楊枝を吐き捨てると国生を睨みつける。
春日「おぉ、調子はどうだ?裏切り者。」
国生「もう俺はFHじゃねぇ。あんたには関係ないだろ。」
寅辺「春日ちゃんったら、国生ちゃんがいなくなっちゃって寂しいって愚痴ってたんだよ。」
春日「オヤジ、デタラメ抜かしてんじゃねぇ!」
春日は照れ隠しなのか派手に怒声を飛ばしてみる。元ダメ上司とはいえ意外な一面に国生は少しほっこりした。
春日「とにかく、今日のところは見逃してやる。だが次、任務で会った時はこうはいかない。FHにいればよかったと後悔させてやる。それと……これは餞別だ。くれてやる。……達者でやれよ。」
そう言って春日は何やら紙の束を国生に手渡した。そして春日は町の中に消えていった。
寅辺「まったく素直じゃないんだから。」
黙って春日を見送る国生。ところで紙の束の正体はなんだろうか。彼が見てみるとなんとそれはラーメンの割引券であった。神河屋の。
国生「……。」
・華麗なる幕引き(PC④エンディングパート)
事務所に戻った左は時代遅れのタイプライターで今回の依頼の報告書を作っていた。そこに来客が現れた。最早、記憶の彼方に消えてしまいそうだったが思い出した。依頼人の今田である。
今田「左様、今回は本当にありがとうございました。旦那様や奥様、お嬢様も段々と元の生活に戻っておられます。」
左「そうですか。それはよかった。それで報酬は所定の口座に振り込んでいただけましたか?」
今田「えぇ、もちろんですとも。ところで……質草になっていた私の歯は……?」
左「何を言ってるんですか。それならあなたの手元に戻っているじゃないですか。」
そう言って左は指をパチンと鳴らした。すると不思議なことに今田のポケットの中に彼が大事にしていた義歯が戻っていた。
今田「おぉ……、左様、私は、なんとお礼を申し……。」
千年「頼兎!この前の入れ歯の売却ルートのことd……。」
慌ててポケットディメンジョンで千年をしまい込む左。少し嫌な沈黙が空間を流れたがそれでも今田は笑顔で会釈をして事務所を後にした。やれやれといった様子で左は千年を取り出す。
左「ったく、ヒヤヒヤさせんな、相棒。」
千年「それよりも聞いてくれ、頼兎!この前調べたタピオカなんだが、キャッサバというものから作られているらしいんだ!」
左「わかった!今度は俺が調べ物に付き合ってやるから、出かけるぞ!」
左は上着と帽子を手に取って支度をした。また忙しくなりそうだ。
・幸か不幸か(PC③エンディングパート)
任務を終えて支部の業務に戻ってきた古戸。上層部からの評価は得られたものの激務が待っていることに変わりはない。あくせく働く彼のもとにまた頭痛の種がやってきた。
明神「古戸、今回の件はよくやってくれたな!関東支部の会合でも話題になっていたよ。」
古戸「ありがとうございます。優秀な人材を集めてくださったおかげです。」
明神「そうか。それと喜べ。上層部が今回の働きを受けて増員を許可してくださったんだ。おい!入りたまえ!」
明神の声に入室してきたのは最近よく見た顔、高潔の用心棒と思いきや最後まで善に徹していた御稜吹の姿であった。
明神「雲宮くんの推薦だ。国生くんと同じできっと大いに活躍してくれることだろう。」
古戸「は、はぁ……。」
明神「期待しているぞ。あ、それともうひとつ。蓮村くんが狙っていたスマホ太郎。奴の所在がわかったらしい。君たちには蓮村くんとともに奴の討伐に向かってもらおう。行けるよな?」
古戸「はい!やらせていただきます!」(血涙)
彼の頭痛が止むことはない。彼の中指が下げられることはない。
・二人の行方は……(PC②エンディングパート)
護衛任務を終えて特別に休暇を与えられていた御井と荒坊。二人はいつも情報交換に使っている喫茶店に来ていた。
御井「もう!拝山くん、また遅刻!」
荒坊「悪ぃ。でも一時間半ならギリセーフっしょ?」(何言ってんだこいつ)
そう言いながら談笑する二人。そんな御井だったが背後から誰かに見られているような感覚を覚えていた。直に見てはいないが彼女の予感は当たっていて、彼らの近くの席では空野と月島がバレバレな変装をしながら御井を監視していた。
荒坊「……なぁ、お前高校卒業したらどうするんだ?」
御井「うーん、大学に行くかもしれないけどUGNには結局残るんじゃないかな。」
荒坊「……そっか。」
御井の返事を聞いた荒坊は心なしか笑顔がこぼれているようであった。御井には背後の二人の存在もあって真意を読み取ることはできなかった。
荒坊「このあと買い物でも行こうぜ。新しくできたショッピングモール。」
御井「いいね、行きましょう。」
近くでキャーキャー騒いでる同級生二人を尻目に二人は店を出ると並んで町の中に消えていった。
・心の革命(PC①エンディングパート)
夏休みもまだ序盤という時期。進路がまともに決まっていなかった子嚢崎は担任の望月教諭に呼び出され、指導を受けていた。
望月「とにかく進学なり就職なり、いずれにせよ休み中に見学には行くんだぞ。あっという間に大学受験だって始まってしまうしな。」
子嚢崎「うっす。」
子嚢崎は一礼すると進路指導室を後にした。廊下で彼を待ち構えていたのは世良屋だった。
世良屋「おい、なんでYoutuberの話しなかったんだよ。俺と組んでやるんだろ?」
子嚢崎「そうなの?」
二人がそんなやりとりをしていると子嚢崎の目線にある生徒がとまった。それは真魚の姿であった。
真魚「子嚢崎先輩。」
子嚢崎「おぉ、ちゃんマナ。」
つい最近まで顔も知らなかった二人。いつの間にか顔見知りになっていた二人に動揺を隠せない世良屋。
世良屋「お、おい、どういうことだよ。ちゃんと説明しろ……。」
望月「お前はこっちだ!」
望月教諭に進路指導室に引きずり込まれる世良屋。邪魔者がいなくなった二人は夏の中庭を歩いていた。
真魚「この前は命を助けて頂いて本当にありがとうございました。」
子嚢崎「気にすんなよ。元気そうでよかった。」
真魚「私、今回の一件で自分の命がいろんな人に助けられながらここにあるんだなって考えました。私、この経験を伝えられるために医療のことを勉強しようと思うんです。」
子嚢崎「今のうちからそんなことを考えられるなんて、ちゃんマナは立派だな。」
真魚「そんな……。子嚢崎先輩はこれからどうするんですか?これからもUGNに?」
子嚢崎「具体的にはまだ決まってねぇんだ。ただ……弱い奴を利用したり、他人を見下しながら生きる、そんなダセぇ大人にはなりたくないんだ。」
真魚「……かっこいい考え方じゃないですか。私、先輩のこと応援してます。」
そう言う真魚の顔は笑顔に溢れていた。初めて出会った時は無機質な表情であったが今は飾り気のない笑顔がそこにはあった。それを見た子嚢崎もつられて笑顔になる。若き彼の人生に長く短い1ページが加えられるのであった。
Fin.
はい、終わりました。長々と読んでくれていた方、最後まで読んでくださってありがとうございました。
自身初のGMで手がけたストーリー。少しでもダブルクロスに興味を持ったり、楽しんでいただけたのなら幸いです。ストーリーはこれで終わりですが、今度はGM目線で今回のセッションの反省やこぼれ話などを書いていければと思います。反省は続く。
・野望の結末(共通エンディングパート)
高潔の魔手から原江家の人々を護ることに成功したUGN神河支部とその仲間たち。過去の悪事も明るみとなり高潔は投獄されることとなった。余罪も時期に世に知れ渡る見込みであり、縁粕グループの損害は計り知れないものだろう。
それと同時にFHも目立った活動はなくなり、原江教授や真魚からは一切の手を引いたようである。今回の一件を機に原江教授は真魚に過去の出来事を打ち明けることを決心する。そして陽にある依頼をするのであった。
・謎は尽きない(PC⑥エンディングパート)
原江教授からある依頼を受けた陽はそれを実行し、仕事の合間に報告書にまとめているところであった。その依頼とは真魚の体の調査だった。真魚には怪我がないかの確認と健康状態のチェックも兼ねての検査だと伝えていた。真の目的は真魚の体の中に移植されたレイモスの経過であった。検査の結果、陽は意外な結果を知ることとなった。それは、真魚の心臓にはレイモスはおろか、真新しいエネルギーの痕跡などなかったという事実である。この結果から陽は幾つかの仮説を立てた。
ひとつは実は真魚は無自覚にオーヴァードに覚醒していたのではないかということである。移植手術を境に怪我や病気知らずになったという経緯から考察した。(一部割愛)
もうひとつはそもそもレイモスそのものが存在していなかったという説だ。医療の世界にはプラセボという言葉がある。錠剤と偽られたラムネを飲んだだけなのに効果があるように感じるあれである。本来は真魚の生命力が病魔に勝っていたのかもしれない。恐らく天樹も得られた情報から予測的に臨床実験を行った結果この仮説に行き着いたのではないだろうか。そんなところだ。
生明「先生、先生にお客様がみえてます。」
陽「客?はて、一体誰かネ?」
誰かと約束などしていたか。記憶にない来客であったがひとまず通すように伝えた。それは意外な人物との再会であった。
夜華「ど、どうも……。せ、せん、先日は、しっ、失礼を……。」
陽「……まぁ、かけたまえヨ。」
突然の来客、夜華にやや戸惑いを覚えた陽。しかし彼女に少し興味があるのも事実であった。陽は彼女を気遣って水を差し出す。
陽「ひとまずこれでも飲んで落ち着きたまえ。」
夜華「あ、は、はい……。」
夜華は陽が差し出した元気になる水を飲み干し、コップをショットグラスよろしくタンとテーブルの上に置いた。そして静かに喋り始めた。
あなたに今回の護衛任務の報酬を支払います。理由はもちろんお分かりですね?
あなたが無事に原江教授の護衛に成功したからです。覚悟の準備をしておいてください!近いうちにまた来ます。振込先の確認もします。神河支部にも問答無用で来てもらいます。受け入れの準備もしておいてください!あなたは元研究者です!原江教授とまた再会する楽しみにしておいてください!いいですね!
バタン!
夜華はひとしきり喋って要件だけ伝えると急いで医院から出て行ってしまった。呆気にとられた様子の陽。
陽「やれやれ、今度また治療をするのが楽しみだネ。」
陽は静かにそれでいて不気味な笑みを浮かべていた。
・縁の切れ目(PC⑤エンディングパート)
今回の一件で上層部からの評価も一気に上がった国生。これで晴れてカタギに戻れたというわけだ。非番であった彼は久しぶりに卍空の暖簾を潜ろうとしていた。店先に差し掛かったところで彼は意外な人物に再会する。
「「あ。」」
ほぼ同時の声が出た。目の前に現れたのは今しがた食事を終えたと思われる春日であった。彼は咥えていた爪楊枝を吐き捨てると国生を睨みつける。
春日「おぉ、調子はどうだ?裏切り者。」
国生「もう俺はFHじゃねぇ。あんたには関係ないだろ。」
寅辺「春日ちゃんったら、国生ちゃんがいなくなっちゃって寂しいって愚痴ってたんだよ。」
春日「オヤジ、デタラメ抜かしてんじゃねぇ!」
春日は照れ隠しなのか派手に怒声を飛ばしてみる。元ダメ上司とはいえ意外な一面に国生は少しほっこりした。
春日「とにかく、今日のところは見逃してやる。だが次、任務で会った時はこうはいかない。FHにいればよかったと後悔させてやる。それと……これは餞別だ。くれてやる。……達者でやれよ。」
そう言って春日は何やら紙の束を国生に手渡した。そして春日は町の中に消えていった。
寅辺「まったく素直じゃないんだから。」
黙って春日を見送る国生。ところで紙の束の正体はなんだろうか。彼が見てみるとなんとそれはラーメンの割引券であった。神河屋の。
国生「……。」
・華麗なる幕引き(PC④エンディングパート)
事務所に戻った左は時代遅れのタイプライターで今回の依頼の報告書を作っていた。そこに来客が現れた。最早、記憶の彼方に消えてしまいそうだったが思い出した。依頼人の今田である。
今田「左様、今回は本当にありがとうございました。旦那様や奥様、お嬢様も段々と元の生活に戻っておられます。」
左「そうですか。それはよかった。それで報酬は所定の口座に振り込んでいただけましたか?」
今田「えぇ、もちろんですとも。ところで……質草になっていた私の歯は……?」
左「何を言ってるんですか。それならあなたの手元に戻っているじゃないですか。」
そう言って左は指をパチンと鳴らした。すると不思議なことに今田のポケットの中に彼が大事にしていた義歯が戻っていた。
今田「おぉ……、左様、私は、なんとお礼を申し……。」
千年「頼兎!この前の入れ歯の売却ルートのことd……。」
慌ててポケットディメンジョンで千年をしまい込む左。少し嫌な沈黙が空間を流れたがそれでも今田は笑顔で会釈をして事務所を後にした。やれやれといった様子で左は千年を取り出す。
左「ったく、ヒヤヒヤさせんな、相棒。」
千年「それよりも聞いてくれ、頼兎!この前調べたタピオカなんだが、キャッサバというものから作られているらしいんだ!」
左「わかった!今度は俺が調べ物に付き合ってやるから、出かけるぞ!」
左は上着と帽子を手に取って支度をした。また忙しくなりそうだ。
・幸か不幸か(PC③エンディングパート)
任務を終えて支部の業務に戻ってきた古戸。上層部からの評価は得られたものの激務が待っていることに変わりはない。あくせく働く彼のもとにまた頭痛の種がやってきた。
明神「古戸、今回の件はよくやってくれたな!関東支部の会合でも話題になっていたよ。」
古戸「ありがとうございます。優秀な人材を集めてくださったおかげです。」
明神「そうか。それと喜べ。上層部が今回の働きを受けて増員を許可してくださったんだ。おい!入りたまえ!」
明神の声に入室してきたのは最近よく見た顔、高潔の用心棒と思いきや最後まで善に徹していた御稜吹の姿であった。
明神「雲宮くんの推薦だ。国生くんと同じできっと大いに活躍してくれることだろう。」
古戸「は、はぁ……。」
明神「期待しているぞ。あ、それともうひとつ。蓮村くんが狙っていたスマホ太郎。奴の所在がわかったらしい。君たちには蓮村くんとともに奴の討伐に向かってもらおう。行けるよな?」
古戸「はい!やらせていただきます!」(血涙)
彼の頭痛が止むことはない。彼の中指が下げられることはない。
・二人の行方は……(PC②エンディングパート)
護衛任務を終えて特別に休暇を与えられていた御井と荒坊。二人はいつも情報交換に使っている喫茶店に来ていた。
御井「もう!拝山くん、また遅刻!」
荒坊「悪ぃ。でも一時間半ならギリセーフっしょ?」(何言ってんだこいつ)
そう言いながら談笑する二人。そんな御井だったが背後から誰かに見られているような感覚を覚えていた。直に見てはいないが彼女の予感は当たっていて、彼らの近くの席では空野と月島がバレバレな変装をしながら御井を監視していた。
荒坊「……なぁ、お前高校卒業したらどうするんだ?」
御井「うーん、大学に行くかもしれないけどUGNには結局残るんじゃないかな。」
荒坊「……そっか。」
御井の返事を聞いた荒坊は心なしか笑顔がこぼれているようであった。御井には背後の二人の存在もあって真意を読み取ることはできなかった。
荒坊「このあと買い物でも行こうぜ。新しくできたショッピングモール。」
御井「いいね、行きましょう。」
近くでキャーキャー騒いでる同級生二人を尻目に二人は店を出ると並んで町の中に消えていった。
・心の革命(PC①エンディングパート)
夏休みもまだ序盤という時期。進路がまともに決まっていなかった子嚢崎は担任の望月教諭に呼び出され、指導を受けていた。
望月「とにかく進学なり就職なり、いずれにせよ休み中に見学には行くんだぞ。あっという間に大学受験だって始まってしまうしな。」
子嚢崎「うっす。」
子嚢崎は一礼すると進路指導室を後にした。廊下で彼を待ち構えていたのは世良屋だった。
世良屋「おい、なんでYoutuberの話しなかったんだよ。俺と組んでやるんだろ?」
子嚢崎「そうなの?」
二人がそんなやりとりをしていると子嚢崎の目線にある生徒がとまった。それは真魚の姿であった。
真魚「子嚢崎先輩。」
子嚢崎「おぉ、ちゃんマナ。」
つい最近まで顔も知らなかった二人。いつの間にか顔見知りになっていた二人に動揺を隠せない世良屋。
世良屋「お、おい、どういうことだよ。ちゃんと説明しろ……。」
望月「お前はこっちだ!」
望月教諭に進路指導室に引きずり込まれる世良屋。邪魔者がいなくなった二人は夏の中庭を歩いていた。
真魚「この前は命を助けて頂いて本当にありがとうございました。」
子嚢崎「気にすんなよ。元気そうでよかった。」
真魚「私、今回の一件で自分の命がいろんな人に助けられながらここにあるんだなって考えました。私、この経験を伝えられるために医療のことを勉強しようと思うんです。」
子嚢崎「今のうちからそんなことを考えられるなんて、ちゃんマナは立派だな。」
真魚「そんな……。子嚢崎先輩はこれからどうするんですか?これからもUGNに?」
子嚢崎「具体的にはまだ決まってねぇんだ。ただ……弱い奴を利用したり、他人を見下しながら生きる、そんなダセぇ大人にはなりたくないんだ。」
真魚「……かっこいい考え方じゃないですか。私、先輩のこと応援してます。」
そう言う真魚の顔は笑顔に溢れていた。初めて出会った時は無機質な表情であったが今は飾り気のない笑顔がそこにはあった。それを見た子嚢崎もつられて笑顔になる。若き彼の人生に長く短い1ページが加えられるのであった。
Fin.
はい、終わりました。長々と読んでくれていた方、最後まで読んでくださってありがとうございました。
自身初のGMで手がけたストーリー。少しでもダブルクロスに興味を持ったり、楽しんでいただけたのなら幸いです。ストーリーはこれで終わりですが、今度はGM目線で今回のセッションの反省やこぼれ話などを書いていければと思います。反省は続く。
そろそろクライマックス。というか間延びするとあまりいいことなさそうだ。物語も終盤なのでサクサク進めていきましょう。
・策謀の終焉
原江教授の独白により、FHだけでなく高潔もまた新エネルギー物質を狙っている側だったことが発覚。教授の部屋に閉じ込められた一同は左のディメンジョンゲートで真魚の部屋に移動する。そこで目に入ったのは真魚を捕らえて部屋を出ようとする高潔たちのその部下であった。
高潔「さっきの話は御稜吹の報告で聞かせてもらったぞ。やはりリスティックに先は存在したんだな。これで私は次期後継者の地位を安泰にできる。そのために教授、この娘は少し借りていくぞ。」
教授「真魚!」
高潔を追おうとする教授の前には高潔の部下である黒服たちが立ちふさがる。ナイフや拳銃を得物に一同に襲いかかるが腕っ節で彼らに叶うはずもなく次々と叩きのめされていく。ようやく部屋を出るとそこには床に倒れる今田、荒坊、そして御稜吹の姿があった。二人は完全にのびていたが、御稜吹はまだ意識があるようだった。
左「大丈夫か?何があった?」
御稜吹「ぐ……、UGNたちが何か教授をそそのかそうとしているから君たちが入ったあとで中の様子を監視するよう高潔氏に命じられていたんだ。先ほどの話を報告したら後ろから殴られて……。」
陽「君もまた騙されていたということかネ。」
古戸「教授はここに残って、後は我々が!」
御稜吹「頼んだぞ!私もすぐに応援に行く。彼女を助けてやってくれ!」
まだそう遠くには行っていないであろう高潔を一同は追いかけていく。国生は床に伏したままの御稜吹に雲宮の名刺を差し出してから走り出した。走る、体を獣に変える、巨大ロボを作る、各々が能力を駆使して高潔を追跡する。
高潔「くっ、しつこい奴らだ……!」
高潔たちが山林地帯に差し掛かろうという時に予想外の出来事が起こった。高潔の目の前の山道から車両が三台、木々を薙ぎ倒しながら飛び出てきた。装甲車と思しき車が二台にもう一台は中継車のような特殊車両であった。その車両から出てくる二人の男。一人はいつもの白スーツに身を包んだFHエージェント、春日 恭二だ。出てくるなり煙草に火をつけて咥えている。もう一人は長髪を後ろに結んだ白衣の男。顔は何やら銀色の金属製のマスクで覆われている。彼が春日が呼び寄せた協力者、狂気堕ち(プロフェッサー)こと天樹 凌我である。春日たちはまるでこうなることを事前に読んでいたかのように高潔を待ち構えていた。予定外の鉢合わせに高潔たちがたじろいでいるとほどなくしてUGNのメンバーも到着した。
春日「久しぶりだな、UGN。だが安心しろ。今回の目的はお前らではない。おい、さっさとその娘をこちらに渡せ。」
前門の虎に後門の狼。退路を失った高潔は春日たちにある提案を持ちかける。
高潔「な、なぁ、取引をしようじゃないか。俺たちとあんたたちでUGNの連中を皆殺しにする。原江たちも殺す。そうすればこの真相を知る人間は俺たちの他に誰もいなくなる。俺の権力を使えば証拠隠滅も楽勝だ。あとはじっくりレイモスについて調べようじゃないか。俺の所有している研究施設も貸し与えよう。どうだ?な?」
国生「化けの皮が剥がれた途端、とんだクソ野郎だったな。」
外道。最早、高潔を形容する言葉としてこれ程適した言葉はないだろう。明らかに狼狽した様子をゴミでも見るかのように睨む春日。そこにマスク越しに天樹の声が春日が装着したインカムに聞こえてくる。
天樹「いいんじゃないか、ここは一口乗っても。どの道、UGNの連中とはやり合わないといけないだろうし。それに何か怪しい動きがあればそいつごと連中を始末すればいい。君ならわけないだろ?ディアボロス。」
天樹の助言に春日は「それもそうだな」とだけ返した。春日は懇願を続けている高潔に頷いて見せた。これを見た高潔は水を得た魚の如く、にわかに活気を取り戻した。
高潔「よ、よし!よし!!俺にもまだツキは残っていたようだな、ははは!おい!あれを持って来い!」
高潔の指示に部下の黒服の一人がジェラルミンケースを持って近寄る。中には何やらUSBの形状をした機械が敷き詰められていた。高潔は金色のそれを手に取るとボタンを押して起動させた。
グルール!
高潔は起動させたそれを自分の腕に差し込んだ。すると高潔の体はみるみるうちに巨大化。皮膚は音を立てながら硬質化し、背中からは巨大な翼が生えた。その姿はまるで二足歩行のドラゴンといったところだ。同じように部下も色違いの機械を自分たちの体に差し込む。ある者は騎士に、ある者は植物のような姿に変わり、一同と対峙する。巨大化の過程でそうなったのか、真魚は気絶した状態で高潔の背中に乗せられていた。
赤見土「おい!なんだ、そのすげー力は!なぁ、俺にもその力をくれよ!そいつさえあれば俺だってあいつらを!」
龍人となった高潔の姿を見て歓喜の声を上げながら車両を飛び出してきたのは先の戦いで行方がわからなくなっていた赤見土であった。しかし高潔は声を無視して彼の喉元に手を伸ばして持ち上げた。
(首が折れる音)
力任せに首をへし折られた赤見土は眼球を上転させながら高潔の手から落ちていった。「馬鹿が。」春日は既に死体となった赤見土を見下ろしながら静かに呟いた。そして改めて子嚢崎たちに向き直る。
春日「見ての通りだ、UGNども。娘が欲しければ俺たちを倒してみろ!」
ここに最後の戦闘が幕を開けた。
戦闘終了条件:高潔の撃退
今回、春日と天樹も戦闘に参加しているのですが尺的なところもあってフレーバー的要素での参戦となっています。本来は春日と天樹は最初だけ攻撃をして一巡すると離脱するという設定で考えていました。進行時間が長くなっていたこともあり今回はPL側にも春日と天樹は相手にしなくていいという風に開示していました。あと描写は割愛しますが遅れてやってきた御稜吹が雑魚を1体、離脱させつつ相手するという演出がありました。
雑魚はそれぞれ何かしらのピュアブリードでイージーエフェクトを駆使すればその情報を得られるという設定を構想していました。
戦闘が始まって間もなく、中継車風の車両から春日の部下である黒服が飛び出してきた。
黒服「天樹さん!」
天樹「プロフェッサーと呼べ、と言ったろ?」
黒服「し、失礼しました。研究班の連中からこんな報告が。」
そう言って黒服は天樹に紙を手渡した。天樹はそれを一瞬で一読すると黒服に尋ねた。
天樹「本当にこの結果で間違いないのかい?」
黒服「はい、あま、プロフェッサーの指示通りに実験を行ったので恐らく間違いないかと……。」
天樹「そうか……。」
天樹は少し落胆した様子で部下の報告を聞いていた。次にすぐにそのことをマスクを通して春日にも伝えた。春日もその報告には浮かない表情を見せた。そしてすぐさま部下や天樹を引き連れて引き返していった。
春日「邪魔したな、UGNの犬ども!だがな、よく覚えておけ!貴様らは皆、このディアボロスにひれ伏すことになることをな!」
捨て台詞を吐くと春日たちを乗せた車両はその場から退散していってしまった。どういう事情かはわからないがこれで残るは高潔一味だけとなった。その後の戦闘では御井と古戸がコンボで雑魚を蹴散らし、道を切り開く。
陽「見たまエ!私の、素晴らしき苔色の日々(ザ・ビューティフル・グリーン・デイ)を!!」
陽は要の陣形と導きの華の素晴らしきコンボで仲間たちを支援する。さらには左のお前の罪を数えろ(count your SIN)が高潔を狙う。侵蝕値100%を超えると悪魔の影も追加され、リアクションができないぞ!
それを見計らって動くのは国生。完全獣化からの一角鬼で攻撃範囲を伸ばし、血の宴、渇きの主で血液の力を拳に纏わせる。さらにコンセントレイト、フルパワーアタック、神獣撃で破壊力を上乗せしたドラゴンテンペストが炸裂する。
高潔「ぐが……!」
最早息も絶え絶えという様子に子嚢崎がとどめの一撃に入る。
以下、友人希望のコンボ紹介
子嚢崎「狼モードで闇ツメ出してライスピ、セレリでバイブスぶち上げてからコンセキメてシャドテンでしんげき3パン!影狼忍術奥義・浮雲朝露だ!」
子嚢崎の鬼ヤバ技が炸裂し、さすがの高潔も倒れる。それに合わせるかのように残っていた高潔の部下たちも元の姿に戻り、倒れていく。高潔の体は元の姿に戻っていき、体から先ほどの機械が排出されると砕け散った。(戦闘の前後関係滅茶苦茶だけど文章の演出上、許してください。)
高潔「ば、馬鹿な!私の計画が!私の長年の努力がこんなところで潰えるというのか?そんなはずはない!私の栄光のために、弱者は礎となればいいのだぁ!」
半狂乱状態の高潔を子嚢崎は鉄拳で殴りつけた。一撃でのびてしまう高潔。その身は古戸と御井の手によって拘束された。かくして原江教授、いや、原江 真魚を取り巻く事件はここに終わりを告げたのであった。
一応、大筋のストーリーはここまで。次回はPCたちの個別エンディングパートに移ります。
そろそろ次のシナリオ考えたいな。
to be continued ……
・策謀の終焉
原江教授の独白により、FHだけでなく高潔もまた新エネルギー物質を狙っている側だったことが発覚。教授の部屋に閉じ込められた一同は左のディメンジョンゲートで真魚の部屋に移動する。そこで目に入ったのは真魚を捕らえて部屋を出ようとする高潔たちのその部下であった。
高潔「さっきの話は御稜吹の報告で聞かせてもらったぞ。やはりリスティックに先は存在したんだな。これで私は次期後継者の地位を安泰にできる。そのために教授、この娘は少し借りていくぞ。」
教授「真魚!」
高潔を追おうとする教授の前には高潔の部下である黒服たちが立ちふさがる。ナイフや拳銃を得物に一同に襲いかかるが腕っ節で彼らに叶うはずもなく次々と叩きのめされていく。ようやく部屋を出るとそこには床に倒れる今田、荒坊、そして御稜吹の姿があった。二人は完全にのびていたが、御稜吹はまだ意識があるようだった。
左「大丈夫か?何があった?」
御稜吹「ぐ……、UGNたちが何か教授をそそのかそうとしているから君たちが入ったあとで中の様子を監視するよう高潔氏に命じられていたんだ。先ほどの話を報告したら後ろから殴られて……。」
陽「君もまた騙されていたということかネ。」
古戸「教授はここに残って、後は我々が!」
御稜吹「頼んだぞ!私もすぐに応援に行く。彼女を助けてやってくれ!」
まだそう遠くには行っていないであろう高潔を一同は追いかけていく。国生は床に伏したままの御稜吹に雲宮の名刺を差し出してから走り出した。走る、体を獣に変える、巨大ロボを作る、各々が能力を駆使して高潔を追跡する。
高潔「くっ、しつこい奴らだ……!」
高潔たちが山林地帯に差し掛かろうという時に予想外の出来事が起こった。高潔の目の前の山道から車両が三台、木々を薙ぎ倒しながら飛び出てきた。装甲車と思しき車が二台にもう一台は中継車のような特殊車両であった。その車両から出てくる二人の男。一人はいつもの白スーツに身を包んだFHエージェント、春日 恭二だ。出てくるなり煙草に火をつけて咥えている。もう一人は長髪を後ろに結んだ白衣の男。顔は何やら銀色の金属製のマスクで覆われている。彼が春日が呼び寄せた協力者、狂気堕ち(プロフェッサー)こと天樹 凌我である。春日たちはまるでこうなることを事前に読んでいたかのように高潔を待ち構えていた。予定外の鉢合わせに高潔たちがたじろいでいるとほどなくしてUGNのメンバーも到着した。
春日「久しぶりだな、UGN。だが安心しろ。今回の目的はお前らではない。おい、さっさとその娘をこちらに渡せ。」
前門の虎に後門の狼。退路を失った高潔は春日たちにある提案を持ちかける。
高潔「な、なぁ、取引をしようじゃないか。俺たちとあんたたちでUGNの連中を皆殺しにする。原江たちも殺す。そうすればこの真相を知る人間は俺たちの他に誰もいなくなる。俺の権力を使えば証拠隠滅も楽勝だ。あとはじっくりレイモスについて調べようじゃないか。俺の所有している研究施設も貸し与えよう。どうだ?な?」
国生「化けの皮が剥がれた途端、とんだクソ野郎だったな。」
外道。最早、高潔を形容する言葉としてこれ程適した言葉はないだろう。明らかに狼狽した様子をゴミでも見るかのように睨む春日。そこにマスク越しに天樹の声が春日が装着したインカムに聞こえてくる。
天樹「いいんじゃないか、ここは一口乗っても。どの道、UGNの連中とはやり合わないといけないだろうし。それに何か怪しい動きがあればそいつごと連中を始末すればいい。君ならわけないだろ?ディアボロス。」
天樹の助言に春日は「それもそうだな」とだけ返した。春日は懇願を続けている高潔に頷いて見せた。これを見た高潔は水を得た魚の如く、にわかに活気を取り戻した。
高潔「よ、よし!よし!!俺にもまだツキは残っていたようだな、ははは!おい!あれを持って来い!」
高潔の指示に部下の黒服の一人がジェラルミンケースを持って近寄る。中には何やらUSBの形状をした機械が敷き詰められていた。高潔は金色のそれを手に取るとボタンを押して起動させた。
グルール!
高潔は起動させたそれを自分の腕に差し込んだ。すると高潔の体はみるみるうちに巨大化。皮膚は音を立てながら硬質化し、背中からは巨大な翼が生えた。その姿はまるで二足歩行のドラゴンといったところだ。同じように部下も色違いの機械を自分たちの体に差し込む。ある者は騎士に、ある者は植物のような姿に変わり、一同と対峙する。巨大化の過程でそうなったのか、真魚は気絶した状態で高潔の背中に乗せられていた。
赤見土「おい!なんだ、そのすげー力は!なぁ、俺にもその力をくれよ!そいつさえあれば俺だってあいつらを!」
龍人となった高潔の姿を見て歓喜の声を上げながら車両を飛び出してきたのは先の戦いで行方がわからなくなっていた赤見土であった。しかし高潔は声を無視して彼の喉元に手を伸ばして持ち上げた。
(首が折れる音)
力任せに首をへし折られた赤見土は眼球を上転させながら高潔の手から落ちていった。「馬鹿が。」春日は既に死体となった赤見土を見下ろしながら静かに呟いた。そして改めて子嚢崎たちに向き直る。
春日「見ての通りだ、UGNども。娘が欲しければ俺たちを倒してみろ!」
ここに最後の戦闘が幕を開けた。
戦闘終了条件:高潔の撃退
今回、春日と天樹も戦闘に参加しているのですが尺的なところもあってフレーバー的要素での参戦となっています。本来は春日と天樹は最初だけ攻撃をして一巡すると離脱するという設定で考えていました。進行時間が長くなっていたこともあり今回はPL側にも春日と天樹は相手にしなくていいという風に開示していました。あと描写は割愛しますが遅れてやってきた御稜吹が雑魚を1体、離脱させつつ相手するという演出がありました。
雑魚はそれぞれ何かしらのピュアブリードでイージーエフェクトを駆使すればその情報を得られるという設定を構想していました。
戦闘が始まって間もなく、中継車風の車両から春日の部下である黒服が飛び出してきた。
黒服「天樹さん!」
天樹「プロフェッサーと呼べ、と言ったろ?」
黒服「し、失礼しました。研究班の連中からこんな報告が。」
そう言って黒服は天樹に紙を手渡した。天樹はそれを一瞬で一読すると黒服に尋ねた。
天樹「本当にこの結果で間違いないのかい?」
黒服「はい、あま、プロフェッサーの指示通りに実験を行ったので恐らく間違いないかと……。」
天樹「そうか……。」
天樹は少し落胆した様子で部下の報告を聞いていた。次にすぐにそのことをマスクを通して春日にも伝えた。春日もその報告には浮かない表情を見せた。そしてすぐさま部下や天樹を引き連れて引き返していった。
春日「邪魔したな、UGNの犬ども!だがな、よく覚えておけ!貴様らは皆、このディアボロスにひれ伏すことになることをな!」
捨て台詞を吐くと春日たちを乗せた車両はその場から退散していってしまった。どういう事情かはわからないがこれで残るは高潔一味だけとなった。その後の戦闘では御井と古戸がコンボで雑魚を蹴散らし、道を切り開く。
陽「見たまエ!私の、素晴らしき苔色の日々(ザ・ビューティフル・グリーン・デイ)を!!」
陽は要の陣形と導きの華の素晴らしきコンボで仲間たちを支援する。さらには左のお前の罪を数えろ(count your SIN)が高潔を狙う。侵蝕値100%を超えると悪魔の影も追加され、リアクションができないぞ!
それを見計らって動くのは国生。完全獣化からの一角鬼で攻撃範囲を伸ばし、血の宴、渇きの主で血液の力を拳に纏わせる。さらにコンセントレイト、フルパワーアタック、神獣撃で破壊力を上乗せしたドラゴンテンペストが炸裂する。
高潔「ぐが……!」
最早息も絶え絶えという様子に子嚢崎がとどめの一撃に入る。
以下、友人希望のコンボ紹介
子嚢崎「狼モードで闇ツメ出してライスピ、セレリでバイブスぶち上げてからコンセキメてシャドテンでしんげき3パン!影狼忍術奥義・浮雲朝露だ!」
子嚢崎の鬼ヤバ技が炸裂し、さすがの高潔も倒れる。それに合わせるかのように残っていた高潔の部下たちも元の姿に戻り、倒れていく。高潔の体は元の姿に戻っていき、体から先ほどの機械が排出されると砕け散った。(戦闘の前後関係滅茶苦茶だけど文章の演出上、許してください。)
高潔「ば、馬鹿な!私の計画が!私の長年の努力がこんなところで潰えるというのか?そんなはずはない!私の栄光のために、弱者は礎となればいいのだぁ!」
半狂乱状態の高潔を子嚢崎は鉄拳で殴りつけた。一撃でのびてしまう高潔。その身は古戸と御井の手によって拘束された。かくして原江教授、いや、原江 真魚を取り巻く事件はここに終わりを告げたのであった。
一応、大筋のストーリーはここまで。次回はPCたちの個別エンディングパートに移ります。
そろそろ次のシナリオ考えたいな。
to be continued ……
どうも。前回は1戦目が終了し、ストーリーも半ばを過ぎてきました。(これが長引くとどんどん内容を忘れそうという危惧が出てきた)
PCの皆さんから内容についていろいろ突っ込まれますがまぁゆるゆるで見てもらえたらなと。
・追憶の心臓(情報収集メインパート)
FHの襲撃部隊を退けた一同。その後、逃げた春日の捜索が始まった。夜通しの捜索が行われた。しかし夜の闇に逃げ込んだ春日の姿が見つかることはなかった。
明くる日、警護班一同と原江教授は一室に集められていた。昨日の一件で教授の妻、瑠奈は寝込んでしまい、真魚も自室に軟禁状態となった。UGNメンバーを待っていたのはここぞとばかりに怒りを吐き散らす高潔であった。
高潔「まったく、神河支部は能無しばかりとは聞いていたが、これほどまでとは……。FHには逃げられ、教授たちも負傷。この責任をどう取るつもりだ!」
高潔のあまりにも横柄な態度にさすがにUGNの面々も反抗の姿勢を示す。
古戸「お言葉ですが失態はそちらの不備にもあるのでは?実際、あなたの部下はいとも簡単に夫人の部屋に侵入を許していますし、その後の対応も適切とは言い難かった。違いますか?」
高潔「貴様……命を賭して夫人をお守りした私の部下を侮辱する気か!第一、こちらはあくまで護衛のみで戦闘は専門外。そのために貴様らがいるのではないのか!それとも貴様らは民間人である我々を矢面に立たそうというのか?」
国生「自分から矢面にしゃしゃり出てきておいてそれはないだろう。自分の無能を隠したいならもう少しうまくやるんだな。」
高潔「な、き、貴様らという奴らは……!」
高潔は顔面をみるみるうちに紅潮させて明らかに怒りを増しているのがわかった。しかしそんな中、自分の脳内の疑問符が消えていなかった左は高潔にそれを投げかける。
左「そういえば、連中が襲撃してきた時にあんたの姿はなかったな。あんた、どこで何してたんだ?」
高潔「何を今更。一階で警護の陣頭指揮を執っていたわ。二階は部下と御稜吹に任せていたからな。」
陽「賊が来たというのに現場に着いたのはだいぶ後だったようだが?」
高潔「だから戦闘は貴様らの専門であろうが。私はその場に残って教授たちをお守りしていただけのことだ。」
子嚢崎「要するのにビビって来れなかったんだろ?最初からそう言えや。」
陽「子嚢崎くん、だから本当のことだけど言ってはいけないことはだネ……。」
左「いや、現実を理解させるのも医師の仕事だとは思わんかね、先生。」
国生「無能な上司は持ちたくねぇよな。俺にもわかるぜ。」
言いたい放題の一同に高潔は怒りを爆発させ今にも殴りかかってきそうな勢いであった。その場をとりなそうと原江教授が口を開く。
教授「まぁまぁ、妻が奪われたものは私が海外土産で渡したどこにである髪飾りですし、私の目の方も……ほら。」
そう言うと教授は自分の左眼を外してみせた。見たところ義眼のようだ。昨日のものとは違って青くはないが。
御井「教授は元々義眼だったんですか?」
教授「あぁ、若い時に研究で無茶をしてね。だから高潔さん、私の方は大丈夫だからどうか怒りを静め……。」
高潔「お前は黙っていろ!これで連中に先を越されたら……。」
PLたち「(先を越されたら……?)」
高潔の明らかに不信な発言に違和感を覚えたPCたちはひとまず高潔を煽り散らかして退散させようとする。
陽「依頼主にこんな無礼な態度をとるとは、治療が必要なようだネ。」(注射を取り出しながら)
左「先生、俺も手を貸すぜ。」
高潔「何をする、触るんじゃない!古戸!このことは明神にも報告させてもらう。貴様ら、自分の立場を案じることだな。」
古戸「は、承知致しました。」(中指は既に立てている)
怒りが頂点に達したのか暴れ始める高潔。それを取り押さえる部下と御稜吹たち。おしくらまんじゅう状態で退散していく高潔たちを見送る一同。その最中で子嚢崎は教授の横にいた真魚がずっと高潔を睨むように見ていたのが見えた。そして一同は話を切り出す。
御井「教授、今一度聞きますが、本当に狙われていることに心当たりはないんですか?恐らくFHは目的が果たされていないのであればまたここに来るでしょう。隠し事をしていられる状態でもないとは思いますが。」
教授「……すまない、私にも、本当に私にも何もわからないんだ。」
先ほどの高潔とのやりとりといい、どこか奥歯に物が詰まったような物言いが目立つ教授を一同は疑問に思い始めた。
古戸「何か手がかりはないだろうか。」
陽「ふむ、自白剤でも使うかネ?」(そんな物はない)
国生「よし、ここは俺に任せな。」
そう言って国生は教授に近づいていった。すると冷や汗を浮かべる教授の顔を某スタンド使いよろしく舐めたのだった。これはブラム=ストーカーのイージーエフェクト(名前忘れた)で相手の血液や体液を通して情報を得ることができるという能力だ。今回は汗を元に情報を得るぞ!
今田「何をするんですか!!」(水谷豊風)
あまりにも唐突な行動に仰天する教授、さらにはこれまでの非礼もあって一同に烈火の如く怒り始める今田。視線の先では左が彼の義歯を弄んでいる。
高潔「何をしている貴様ら!また何かしでかしたのか!」
今田、高潔たちと入り乱れての乱闘騒ぎになり一同は左のポケットディメンジョンで難を逃れる。国生の活躍で教授はどうやら嘘をついているということがわかった。さらに国生は昨夜、鬼佐貫が落としたと思われる絵を見せる。子供が描いたような絵に何やらサインが見える。
国生「全体像が見えないな。なら……。」
ここでも国生のイージーエフェクトが活躍。(名前はまた忘れた)
某スタンドのように絵を鮮明に写し直すことができるぞ!浮かんできたのは五つの絵。それぞれ歯、眼、頭蓋骨、ハート、角を模したように見える。ハートがより強調されており、サインはS.Sugamoと読めた。
これらの情報をもとに一同は情報収集を始めた。
A、巣鴨という人物について
B、原江教授の過去について
C、縁粕グループの内情について
D、春日の動向について
E、真魚について
なんやかんやあって全項目がクリティカルし、情報が開示された。情報収集の難易度についてはいろいろ理由があったけど状況的に緩すぎた。詳細はあとがきにでも。以下得られた情報。
A
調査の結果、過去に生化学の学会に巣鴨 玲心という人物が在籍していたことがわかった。彼は非常に才能ある人物であったが研究熱心なあまりに倫理観を無視した実験を行ってしまい、学会を追放されていた。原江教授とは一時期、同じ研究室に在籍していたこともある。数年前に自身の研究室にて頭をかち割られた姿で死亡しているところを見つかる。
彼には玲子という娘もいたが幼くして亡くなっている。妻も玲子を産んだ直後に帰らぬ人になっている。
B
原江教授は生化学界の若きホープとして期待され、それに目を付けた縁粕グループは彼に資金援助を申し出た。しかし研究の進捗は芳しくなく、彼は資金援助を担当していた高潔から度々対価の催促をされていた。真魚も子供ながらにこの時のことを覚えており、それもあって高潔のことを快く思っていなかった。
原江教授がリスティックに関する研究論文を公表した日と巣鴨教授の死体が発見された日にちはほぼ同時期である。
C
縁粕グループでは高潔含む兄弟たちがそれぞれ家長である父親の後継者の座を狙う内部紛争が後を絶たない。主に製薬、医療を専門的に扱う高潔も自分が家長の座に就くために手柄を上げようと血眼になっていた。自分がサポートしていた原江教授がリスティックに関する論文を発表したことで地位の安定は得られたもののこれで満足するような彼ではなかった。
高潔はリスティックの先にある新エネルギーの発展系の存在を究明しようとしているのではないかと目されている。
D
春日は奪い取った二つの品物を研究班に渡して解析させていた。研究班のリーダーを務めるのはかつてUGNの敏腕エージェントである蓮村 響介に粛清された天樹 凌我という男であると噂されている。彼は賢者の石の能力でオーヴァードとしての能力を高め、生存していたという説があげられていた。もし仮に彼が生きているとしたら難解なリスティックに関する理解も十分というものであろう。
春日は数年前、自身の部下を縁粕グループに密偵として忍び込ませていた時期がある。このことから春日は以前から新エネルギー物質の存在を知っていた可能性がある。(蓮村と天樹については過去のシナリオに登場。今回はゲスト出演)
E
真魚は過去に大病を患っていた過去がある。彼女は先天性の心疾患にかかっており、深刻な病状であったという。しかしある日を境に病状はみるみるうちに回復。現在は後遺症に悩まされることもなく病気知らずだという。
ある日というのは原江教授が研究論文を発表する数週間前である。
以上の情報を得た一同は再度、教授を問い質す。先ほどの絵も見せながら。
古戸「教授、あなたの過去について調べさせてもらいました。最早、隠し通すことはできないかと。」
左「それに、このスガモという人物のことも気になります。この絵は教授の義眼を奪った男が持っていた者です。関係ないという方が無理でしょう。」
教授「……。」
子嚢崎「……ちっ。はっきりしろよ!ちゃんマナを守りてぇんだろ?いつまでもこんなとこに閉じ込めておくつもりかよ!それでもあんた父親か!」
子嚢崎の言葉に教授も何か意を決した様子だった。(子嚢崎のチャラ男設定どこいった?)そして彼は自室に一同を招き入れようとした。
教授「真実を話そう。だが娘には、真魚には聞かれたくない。部屋に入ってくれ。」
国生「……ちょっと待て。全員で入るのか?」
流れ的に全員で部屋に入ることに不安を覚えた一同、というかPLたち。すっかり忘れられていた荒坊に見張りを任せて一同は部屋に入る。教授は伏せていた写真立てを戻して一同に一枚の写真を見せた。そこには笑顔で写る教授ともう一人の男だった。
教授「彼は巣鴨 玲心(すがも れいしん)。私の友人にして共同研究者だった男です。」
教授は一同に淡々と語り始めた。(ここの説明ロール、だいぶ間延びしてしまったのでもう少し簡潔にする努力が必要だった)
将来を有望視され大手製薬会社からの資金援助を受けていた若き日の原江教授。しかし研究の進捗は芳しくなく、支援を受ける会社からも対価を催促される日々が続いた。そんな中、彼は天才的な頭脳を持ちながらも倫理観を無視した実験で学会を追放されていた学友、巣鴨教授のもとを訪ねる。同じ生化学を専門としていること、年の近い娘がお互いいることもあり二人は意気投合。原江教授としても友人である巣鴨教授とともに学会に返り咲きたいという思いから秘密裏に共同研究をはじめる。
研究を重ねた二人はその過程で新物質「リスティック」の発見に成功する。これだけでも十分な成果ではあったが探究心に火がついた巣鴨教授はさらにリスティックを発展させ、医療用細胞として応用したレイモスを作り出す。しかし膨大かつ未知なエネルギー故に生体実験を行い、人体に安全に運用できるというエビデンスを得る必要があった。巣鴨教授は苦肉の策として病床に伏す実の娘である玲子の体を使ってレイモスの生体実験を行った。先天性の心疾患を患っていた玲子は余命いくばくもないという状態であったがレイモスの移植によって話すことができるまでに容態は回復した。しかし、ここで巣鴨教授にとっての誤算が起こった。レイモスによる回復よりも病魔の進行の方が早く、玲子の体もいよいよ耐え切れなくなっていた。
巣鴨「く、もう、もう駄目なのか……。」
玲子「お、お父さん、お願いがあるの……。」
病床に伏した娘の願いを聞き入れた巣鴨教授は原江教授に連絡をとり、彼の娘である真魚にレイモスを移植することを提案する。実は真魚も玲子と同じ先天性の心疾患を患っていたのだった。
巣鴨「頼む!娘の、玲子のためにも、同じ病気で苦しむ人がいなくなるためにも、これは必要なんだ!わかってくれ、原江!」
教授「巣鴨……。」
自分の娘を実験台にするのは人道に反することと思いつつも自分を科学者として再起させてくれた上に自身も娘を犠牲にしてまで研究を続けようという巣鴨教授の意志を汲んで彼は移植を了承した。移植手術の数日後、玲子は息を引き取った。移植が早期だったこともあり、真魚の体は快方に向かっていった。
時を同じくして原江教授に資金援助していた縁粕グループの製薬会社が動く。これの責任者が高潔であった。高潔は教授らが新エネルギーを発見した噂を聞きつけ、あわよくば自分の手柄として家長の座を確実なものにしようと画策していただった。玲子の死後、自身の周囲に異変を感じた巣鴨教授は自分との接触を断つことと自分たちの研究は「リスティック」までの段階を原江教授一人の名義で早急に世に公表することを指示。気の引ける原江教授だったが巣鴨教授に鬼気迫るものを感じ、これを承諾。巣鴨教授からすればこうすることで自分たちの研究を横取りされることはなく、原江教授は名声を得ることで社会的地位を得られ、ある程度は真魚を守ることができるようになる。レイモスに関しては自分一人の夢物語ということにすれば原江教授の安全も保証されると考えての行動だった。巣鴨教授が危惧した通りに研究室には高潔とその一派が押し入ってきた。
高潔「ご機嫌よう、巣鴨教授。あぁ、元教授だったか。要件から言おう。お前が作り出した新エネルギー物質の理論。我々に渡せ。お前のような落伍者よりも我々が有効活用してやろう。」
レイモスの研究成果を渡せと詰め寄る高潔に対して巣鴨教授は敢えて挑発的な態度で言った。
巣鴨「……それは私の頭の中にある。」
巣鴨教授は自分の頭を指差しながら言った。これに逆上した高潔は巣鴨教授を殴り殺してしまう。教授が死んでしまったため情報を聞き出せなくなった。それでも手がかりを探した。残されていたのは子供の落書きのような五つの絵だけであった。その焦りからか彼は気づいていなかった。彼の部下の中に密偵として潜り込んでいた春日の部下が混じっていることに。
窮地を脱した原江教授はあくまでレイモスのことは伏せながらリスティックの研究を公表。功績を認められ、一躍時の人となる。その数日後、巣鴨教授の死を知った彼は研究で得られた資金を使って邸宅を建て、研究を建前として信頼できる人間以外との接触を極力避けるようになった。レイモスによって病気知らずとなった真魚にも執事として今田を付かせ、身の安全を確保できるようにした。同時期に高潔からの資金援助も自身の研究成果を提供することで断つこととした。(研究の一部は誤魔化し、並みの科学者ではわからないように細工はした)
事件から数年後、自身が援助していた原江教授の研究により自身の地位も一応保てていた高潔。いつか自分が他を出し抜く機会を窺って調査を続けていたところ、部下からの報告によりレイモスが実在する可能性と巣鴨教授に共同研究者が存在し、それが原江教授の可能性があると知る。高潔は自身の部下を使い、ファルスハーツの名を騙り、真魚を襲撃。それにかこつけて真魚の警護を買って出る芝居を打つ。こうして原江教授に取り入り、レイモスの秘密を探ろうという魂胆であった。同じくして高潔の動きを察知したファルスハーツ側も動き出す。今回の件で恐らくUGNも動くであろうと判断した春日は各地から実力者たちを集めてUGNと縁粕陣営との抗争に備えようと画策する。更に亡き巣鴨教授に代わる頭脳として過去の案件で繋がりのあった天樹 凌我に協力を依頼。彼は蓮村からの襲撃を受けて重傷を負うも自身の体を機械化させて生き永らえていた。蓮村襲撃の際に自身を手助けしてくれた褒美として春日に協力。高潔の動きから真魚に手がかりがあると考えた春日は襲撃班に赤見土と鬼佐貫、研究班に天樹を配置し、自身は高潔の動きを監視することとした。高潔がレイモスにたどり着けばそのまま掠め取ろうという算段であった。レイモスが手に入ればあとは天樹に謎を解明させ、自分たちの同志を増やそうという計画であった。(長ーよ)
教授「これが真実だ……。自分の命が他人の命の上にあるとでも真魚が思ったらと考えると、本当のことが話せなかった。私は真魚が真実を知るのが怖かったんだ。」
明かされた過去に沈黙する一同。と、話し声もなくなったせいか何か音が聞こえた。ドンドンと何か大きな音だ。一同にはそれが誰かがもみ合いになっているところだと察した。夫人は寝込んでいるということと、音の方向からそれは真魚の部屋だということが読めた。急いで部屋を出ようとする一同。しかしドアノブがまったく動かない。仕方なく一同はディメンジョンゲートで真魚の部屋に直行する。そこで彼らが見たものとは……!?
次回あたりで終わりにしたいなぁ。
to be continued ……
PCの皆さんから内容についていろいろ突っ込まれますがまぁゆるゆるで見てもらえたらなと。
・追憶の心臓(情報収集メインパート)
FHの襲撃部隊を退けた一同。その後、逃げた春日の捜索が始まった。夜通しの捜索が行われた。しかし夜の闇に逃げ込んだ春日の姿が見つかることはなかった。
明くる日、警護班一同と原江教授は一室に集められていた。昨日の一件で教授の妻、瑠奈は寝込んでしまい、真魚も自室に軟禁状態となった。UGNメンバーを待っていたのはここぞとばかりに怒りを吐き散らす高潔であった。
高潔「まったく、神河支部は能無しばかりとは聞いていたが、これほどまでとは……。FHには逃げられ、教授たちも負傷。この責任をどう取るつもりだ!」
高潔のあまりにも横柄な態度にさすがにUGNの面々も反抗の姿勢を示す。
古戸「お言葉ですが失態はそちらの不備にもあるのでは?実際、あなたの部下はいとも簡単に夫人の部屋に侵入を許していますし、その後の対応も適切とは言い難かった。違いますか?」
高潔「貴様……命を賭して夫人をお守りした私の部下を侮辱する気か!第一、こちらはあくまで護衛のみで戦闘は専門外。そのために貴様らがいるのではないのか!それとも貴様らは民間人である我々を矢面に立たそうというのか?」
国生「自分から矢面にしゃしゃり出てきておいてそれはないだろう。自分の無能を隠したいならもう少しうまくやるんだな。」
高潔「な、き、貴様らという奴らは……!」
高潔は顔面をみるみるうちに紅潮させて明らかに怒りを増しているのがわかった。しかしそんな中、自分の脳内の疑問符が消えていなかった左は高潔にそれを投げかける。
左「そういえば、連中が襲撃してきた時にあんたの姿はなかったな。あんた、どこで何してたんだ?」
高潔「何を今更。一階で警護の陣頭指揮を執っていたわ。二階は部下と御稜吹に任せていたからな。」
陽「賊が来たというのに現場に着いたのはだいぶ後だったようだが?」
高潔「だから戦闘は貴様らの専門であろうが。私はその場に残って教授たちをお守りしていただけのことだ。」
子嚢崎「要するのにビビって来れなかったんだろ?最初からそう言えや。」
陽「子嚢崎くん、だから本当のことだけど言ってはいけないことはだネ……。」
左「いや、現実を理解させるのも医師の仕事だとは思わんかね、先生。」
国生「無能な上司は持ちたくねぇよな。俺にもわかるぜ。」
言いたい放題の一同に高潔は怒りを爆発させ今にも殴りかかってきそうな勢いであった。その場をとりなそうと原江教授が口を開く。
教授「まぁまぁ、妻が奪われたものは私が海外土産で渡したどこにである髪飾りですし、私の目の方も……ほら。」
そう言うと教授は自分の左眼を外してみせた。見たところ義眼のようだ。昨日のものとは違って青くはないが。
御井「教授は元々義眼だったんですか?」
教授「あぁ、若い時に研究で無茶をしてね。だから高潔さん、私の方は大丈夫だからどうか怒りを静め……。」
高潔「お前は黙っていろ!これで連中に先を越されたら……。」
PLたち「(先を越されたら……?)」
高潔の明らかに不信な発言に違和感を覚えたPCたちはひとまず高潔を煽り散らかして退散させようとする。
陽「依頼主にこんな無礼な態度をとるとは、治療が必要なようだネ。」(注射を取り出しながら)
左「先生、俺も手を貸すぜ。」
高潔「何をする、触るんじゃない!古戸!このことは明神にも報告させてもらう。貴様ら、自分の立場を案じることだな。」
古戸「は、承知致しました。」(中指は既に立てている)
怒りが頂点に達したのか暴れ始める高潔。それを取り押さえる部下と御稜吹たち。おしくらまんじゅう状態で退散していく高潔たちを見送る一同。その最中で子嚢崎は教授の横にいた真魚がずっと高潔を睨むように見ていたのが見えた。そして一同は話を切り出す。
御井「教授、今一度聞きますが、本当に狙われていることに心当たりはないんですか?恐らくFHは目的が果たされていないのであればまたここに来るでしょう。隠し事をしていられる状態でもないとは思いますが。」
教授「……すまない、私にも、本当に私にも何もわからないんだ。」
先ほどの高潔とのやりとりといい、どこか奥歯に物が詰まったような物言いが目立つ教授を一同は疑問に思い始めた。
古戸「何か手がかりはないだろうか。」
陽「ふむ、自白剤でも使うかネ?」(そんな物はない)
国生「よし、ここは俺に任せな。」
そう言って国生は教授に近づいていった。すると冷や汗を浮かべる教授の顔を某スタンド使いよろしく舐めたのだった。これはブラム=ストーカーのイージーエフェクト(名前忘れた)で相手の血液や体液を通して情報を得ることができるという能力だ。今回は汗を元に情報を得るぞ!
今田「何をするんですか!!」(水谷豊風)
あまりにも唐突な行動に仰天する教授、さらにはこれまでの非礼もあって一同に烈火の如く怒り始める今田。視線の先では左が彼の義歯を弄んでいる。
高潔「何をしている貴様ら!また何かしでかしたのか!」
今田、高潔たちと入り乱れての乱闘騒ぎになり一同は左のポケットディメンジョンで難を逃れる。国生の活躍で教授はどうやら嘘をついているということがわかった。さらに国生は昨夜、鬼佐貫が落としたと思われる絵を見せる。子供が描いたような絵に何やらサインが見える。
国生「全体像が見えないな。なら……。」
ここでも国生のイージーエフェクトが活躍。(名前はまた忘れた)
某スタンドのように絵を鮮明に写し直すことができるぞ!浮かんできたのは五つの絵。それぞれ歯、眼、頭蓋骨、ハート、角を模したように見える。ハートがより強調されており、サインはS.Sugamoと読めた。
これらの情報をもとに一同は情報収集を始めた。
A、巣鴨という人物について
B、原江教授の過去について
C、縁粕グループの内情について
D、春日の動向について
E、真魚について
なんやかんやあって全項目がクリティカルし、情報が開示された。情報収集の難易度についてはいろいろ理由があったけど状況的に緩すぎた。詳細はあとがきにでも。以下得られた情報。
A
調査の結果、過去に生化学の学会に巣鴨 玲心という人物が在籍していたことがわかった。彼は非常に才能ある人物であったが研究熱心なあまりに倫理観を無視した実験を行ってしまい、学会を追放されていた。原江教授とは一時期、同じ研究室に在籍していたこともある。数年前に自身の研究室にて頭をかち割られた姿で死亡しているところを見つかる。
彼には玲子という娘もいたが幼くして亡くなっている。妻も玲子を産んだ直後に帰らぬ人になっている。
B
原江教授は生化学界の若きホープとして期待され、それに目を付けた縁粕グループは彼に資金援助を申し出た。しかし研究の進捗は芳しくなく、彼は資金援助を担当していた高潔から度々対価の催促をされていた。真魚も子供ながらにこの時のことを覚えており、それもあって高潔のことを快く思っていなかった。
原江教授がリスティックに関する研究論文を公表した日と巣鴨教授の死体が発見された日にちはほぼ同時期である。
C
縁粕グループでは高潔含む兄弟たちがそれぞれ家長である父親の後継者の座を狙う内部紛争が後を絶たない。主に製薬、医療を専門的に扱う高潔も自分が家長の座に就くために手柄を上げようと血眼になっていた。自分がサポートしていた原江教授がリスティックに関する論文を発表したことで地位の安定は得られたもののこれで満足するような彼ではなかった。
高潔はリスティックの先にある新エネルギーの発展系の存在を究明しようとしているのではないかと目されている。
D
春日は奪い取った二つの品物を研究班に渡して解析させていた。研究班のリーダーを務めるのはかつてUGNの敏腕エージェントである蓮村 響介に粛清された天樹 凌我という男であると噂されている。彼は賢者の石の能力でオーヴァードとしての能力を高め、生存していたという説があげられていた。もし仮に彼が生きているとしたら難解なリスティックに関する理解も十分というものであろう。
春日は数年前、自身の部下を縁粕グループに密偵として忍び込ませていた時期がある。このことから春日は以前から新エネルギー物質の存在を知っていた可能性がある。(蓮村と天樹については過去のシナリオに登場。今回はゲスト出演)
E
真魚は過去に大病を患っていた過去がある。彼女は先天性の心疾患にかかっており、深刻な病状であったという。しかしある日を境に病状はみるみるうちに回復。現在は後遺症に悩まされることもなく病気知らずだという。
ある日というのは原江教授が研究論文を発表する数週間前である。
以上の情報を得た一同は再度、教授を問い質す。先ほどの絵も見せながら。
古戸「教授、あなたの過去について調べさせてもらいました。最早、隠し通すことはできないかと。」
左「それに、このスガモという人物のことも気になります。この絵は教授の義眼を奪った男が持っていた者です。関係ないという方が無理でしょう。」
教授「……。」
子嚢崎「……ちっ。はっきりしろよ!ちゃんマナを守りてぇんだろ?いつまでもこんなとこに閉じ込めておくつもりかよ!それでもあんた父親か!」
子嚢崎の言葉に教授も何か意を決した様子だった。(子嚢崎のチャラ男設定どこいった?)そして彼は自室に一同を招き入れようとした。
教授「真実を話そう。だが娘には、真魚には聞かれたくない。部屋に入ってくれ。」
国生「……ちょっと待て。全員で入るのか?」
流れ的に全員で部屋に入ることに不安を覚えた一同、というかPLたち。すっかり忘れられていた荒坊に見張りを任せて一同は部屋に入る。教授は伏せていた写真立てを戻して一同に一枚の写真を見せた。そこには笑顔で写る教授ともう一人の男だった。
教授「彼は巣鴨 玲心(すがも れいしん)。私の友人にして共同研究者だった男です。」
教授は一同に淡々と語り始めた。(ここの説明ロール、だいぶ間延びしてしまったのでもう少し簡潔にする努力が必要だった)
将来を有望視され大手製薬会社からの資金援助を受けていた若き日の原江教授。しかし研究の進捗は芳しくなく、支援を受ける会社からも対価を催促される日々が続いた。そんな中、彼は天才的な頭脳を持ちながらも倫理観を無視した実験で学会を追放されていた学友、巣鴨教授のもとを訪ねる。同じ生化学を専門としていること、年の近い娘がお互いいることもあり二人は意気投合。原江教授としても友人である巣鴨教授とともに学会に返り咲きたいという思いから秘密裏に共同研究をはじめる。
研究を重ねた二人はその過程で新物質「リスティック」の発見に成功する。これだけでも十分な成果ではあったが探究心に火がついた巣鴨教授はさらにリスティックを発展させ、医療用細胞として応用したレイモスを作り出す。しかし膨大かつ未知なエネルギー故に生体実験を行い、人体に安全に運用できるというエビデンスを得る必要があった。巣鴨教授は苦肉の策として病床に伏す実の娘である玲子の体を使ってレイモスの生体実験を行った。先天性の心疾患を患っていた玲子は余命いくばくもないという状態であったがレイモスの移植によって話すことができるまでに容態は回復した。しかし、ここで巣鴨教授にとっての誤算が起こった。レイモスによる回復よりも病魔の進行の方が早く、玲子の体もいよいよ耐え切れなくなっていた。
巣鴨「く、もう、もう駄目なのか……。」
玲子「お、お父さん、お願いがあるの……。」
病床に伏した娘の願いを聞き入れた巣鴨教授は原江教授に連絡をとり、彼の娘である真魚にレイモスを移植することを提案する。実は真魚も玲子と同じ先天性の心疾患を患っていたのだった。
巣鴨「頼む!娘の、玲子のためにも、同じ病気で苦しむ人がいなくなるためにも、これは必要なんだ!わかってくれ、原江!」
教授「巣鴨……。」
自分の娘を実験台にするのは人道に反することと思いつつも自分を科学者として再起させてくれた上に自身も娘を犠牲にしてまで研究を続けようという巣鴨教授の意志を汲んで彼は移植を了承した。移植手術の数日後、玲子は息を引き取った。移植が早期だったこともあり、真魚の体は快方に向かっていった。
時を同じくして原江教授に資金援助していた縁粕グループの製薬会社が動く。これの責任者が高潔であった。高潔は教授らが新エネルギーを発見した噂を聞きつけ、あわよくば自分の手柄として家長の座を確実なものにしようと画策していただった。玲子の死後、自身の周囲に異変を感じた巣鴨教授は自分との接触を断つことと自分たちの研究は「リスティック」までの段階を原江教授一人の名義で早急に世に公表することを指示。気の引ける原江教授だったが巣鴨教授に鬼気迫るものを感じ、これを承諾。巣鴨教授からすればこうすることで自分たちの研究を横取りされることはなく、原江教授は名声を得ることで社会的地位を得られ、ある程度は真魚を守ることができるようになる。レイモスに関しては自分一人の夢物語ということにすれば原江教授の安全も保証されると考えての行動だった。巣鴨教授が危惧した通りに研究室には高潔とその一派が押し入ってきた。
高潔「ご機嫌よう、巣鴨教授。あぁ、元教授だったか。要件から言おう。お前が作り出した新エネルギー物質の理論。我々に渡せ。お前のような落伍者よりも我々が有効活用してやろう。」
レイモスの研究成果を渡せと詰め寄る高潔に対して巣鴨教授は敢えて挑発的な態度で言った。
巣鴨「……それは私の頭の中にある。」
巣鴨教授は自分の頭を指差しながら言った。これに逆上した高潔は巣鴨教授を殴り殺してしまう。教授が死んでしまったため情報を聞き出せなくなった。それでも手がかりを探した。残されていたのは子供の落書きのような五つの絵だけであった。その焦りからか彼は気づいていなかった。彼の部下の中に密偵として潜り込んでいた春日の部下が混じっていることに。
窮地を脱した原江教授はあくまでレイモスのことは伏せながらリスティックの研究を公表。功績を認められ、一躍時の人となる。その数日後、巣鴨教授の死を知った彼は研究で得られた資金を使って邸宅を建て、研究を建前として信頼できる人間以外との接触を極力避けるようになった。レイモスによって病気知らずとなった真魚にも執事として今田を付かせ、身の安全を確保できるようにした。同時期に高潔からの資金援助も自身の研究成果を提供することで断つこととした。(研究の一部は誤魔化し、並みの科学者ではわからないように細工はした)
事件から数年後、自身が援助していた原江教授の研究により自身の地位も一応保てていた高潔。いつか自分が他を出し抜く機会を窺って調査を続けていたところ、部下からの報告によりレイモスが実在する可能性と巣鴨教授に共同研究者が存在し、それが原江教授の可能性があると知る。高潔は自身の部下を使い、ファルスハーツの名を騙り、真魚を襲撃。それにかこつけて真魚の警護を買って出る芝居を打つ。こうして原江教授に取り入り、レイモスの秘密を探ろうという魂胆であった。同じくして高潔の動きを察知したファルスハーツ側も動き出す。今回の件で恐らくUGNも動くであろうと判断した春日は各地から実力者たちを集めてUGNと縁粕陣営との抗争に備えようと画策する。更に亡き巣鴨教授に代わる頭脳として過去の案件で繋がりのあった天樹 凌我に協力を依頼。彼は蓮村からの襲撃を受けて重傷を負うも自身の体を機械化させて生き永らえていた。蓮村襲撃の際に自身を手助けしてくれた褒美として春日に協力。高潔の動きから真魚に手がかりがあると考えた春日は襲撃班に赤見土と鬼佐貫、研究班に天樹を配置し、自身は高潔の動きを監視することとした。高潔がレイモスにたどり着けばそのまま掠め取ろうという算段であった。レイモスが手に入ればあとは天樹に謎を解明させ、自分たちの同志を増やそうという計画であった。(長ーよ)
教授「これが真実だ……。自分の命が他人の命の上にあるとでも真魚が思ったらと考えると、本当のことが話せなかった。私は真魚が真実を知るのが怖かったんだ。」
明かされた過去に沈黙する一同。と、話し声もなくなったせいか何か音が聞こえた。ドンドンと何か大きな音だ。一同にはそれが誰かがもみ合いになっているところだと察した。夫人は寝込んでいるということと、音の方向からそれは真魚の部屋だということが読めた。急いで部屋を出ようとする一同。しかしドアノブがまったく動かない。仕方なく一同はディメンジョンゲートで真魚の部屋に直行する。そこで彼らが見たものとは……!?
次回あたりで終わりにしたいなぁ。
to be continued ……
リプレイが思いのほか長編になってきていてどうしたらいいかよくわからなくなってきている。(休日前に書くのが板と見た)
NPCのフリーロールが多めになってしまったのがここでも首を絞めることになるとは……。
・クリミナルジャスティス(全員登場パート)
情報をまとめ終えたところで一同は支部内で休息をとった。そして明くる朝、支部の外に出ると明神が待ち構えていた。
明神「おはよう、諸君。今日からしっかり任務を頼むぞ。早速だが昨日話した新型の特殊車両だ、見てくれ。」
そこには近未来的な造形がなされた車両が用意されていた。とてもユニークな外観ですね。(画像参照)
村正さん「なんで山中の護衛任務でオープンカーなんだよ!」
はくさん「これどっかにR&Dのロゴとかないですよね?」
一応、見た目からは想像しがたいですが全員乗れる仕様という設定になっています。(UGNのモルフェウルスは優秀だな。明神が作ったみたいな設定でもよかったかもしれない)
明神「耐久性は低いが、馬力が違う。山中でも軽く越えていけるぞ。ちなみに運転ができる者はいるか?」
荒坊「あ、俺、四輪の免許持ってるんで余裕っすよ。」
その後、本当に乗って大丈夫なのかとか乗ったとして本当に五体満足で到着できるのかとか議論がなされて、最終的には全員搭乗することに。ちなみにイメージとしては屋根が収納できるタイプのオープンカーで亜音速とかになったりはしないです。車を飛ばして雲帯岳を登ると欧米風の洋館が見えてきた。例の原江教授の邸宅だ。入口まで着くと執事の今田が出迎えてきた。
今田「皆様、お待ちしておりました。さぁ中へご案内します。」
子嚢崎「あ?誰だよ、おっさん。」(恒例行事)
子嚢崎の態度に怪訝そうな表情を見せながらも今田は一同を案内する。階段を昇って扉前に到着すると横に何やら賽銭箱のような物が置かれていた。一同はイージーエフェクトを駆使して中身を確認する。中身は小銭で作りも普通の木箱のようだ。
国生「おい、これは誰が設置したんだ?」
今田「えぇ、奥様が置かれたのですが詳しい内容は私も存じ上げませんでして。」
先ほどの車の一件もあってか疑心暗鬼になる一同。ちなみに荒坊は気にせず先に中に入って行ってしまった。PCたちも子嚢崎が手持ちの小銭を入れたのみで素通りした。中に入るとすぐ客室に案内された。そこには既に依頼を受けて現地入りしていた左がくつろいでいた。
左「(うわ、UGNだ。)」
今田「皆様、こちら探偵の左様です。私が勝手ながら旦那様の護衛を依頼させていただきました。」
UGN勢と左が邂逅したのも束の間、いきなり一人の女性が部屋に入り込んでくる。彼女が原江教授の妻、原江 瑠奈であった。何やらかっかした様子でいきなり一同に食って掛かってくる。
瑠奈「あなたたちが私たちの護衛をしてくださるUGNの方々?それにしても到着が遅いんじゃなくて?」
子嚢崎「あ?なんだてめ……。」(この男、凶暴につき)
陽「子嚢崎くん、落ち着きなさい。」
瑠奈「まぁ、遅れてきておいてこの態度……。UGNの方々は粗野な方ばかりなのかしら?」
古戸「彼は昨日、メンバーに加わったばかりでして、失礼をいたしました。」(こっそり中指を立てながら)
瑠奈「まぁ、いいわ。どんな方であれ客人ですものね。今、お茶をお持ちしますわ。」
そう言って調理場に消える瑠奈。しかし思いのほか早く戻ってきた。それもその筈。トレイには一杯の紅茶しか乗っていなかったからだ。そのお茶は子嚢崎のもとへと運ばれた。
瑠奈「私が慈善活動に従事しているのはご存知かと思います。恵まれない人々にこそ手を差し伸べるべきだと思っているからです。どうやら彼以外の方々にはその心はないようですね。」
一応、玄関にあった箱はただの募金箱で、お金を入れた人のみがお茶をもらえるというプチイベントでした。夫人の追い詰められている感を表現したかったのだけど別にいらなかったなと。入れるにしてももっとストーリーに絡める方向を模索すべきだった。
子嚢崎「へー、金持ちはこんな茶が美味いと思うんだな。俺にはわからねーけどな。」
陽「子嚢崎くん、本当のことでも言ってはいけないこともあるんだよ。」
GM「誰ひとりとしてまともじゃねぇ……。」
そうこうしているうちに瑠奈と今田は退室。入れ替わりで原江教授が真魚を伴って入ってきた。真魚は子嚢崎の存在に気づくと軽く会釈してみせる。
教授「皆さん、こんな山の中にわざわざ出向いてくださってありがとうございます。先ほどは妻が失礼を致しました。妻も真魚の誘拐騒ぎ以来、気が立ってまして。許してください。」
原江教授は一同に謝意を述べると椅子に座った。途中、子嚢崎(いつもの)や陽とのやりとりも挟みつつ教授は古戸に調査の進捗を訪ねた。しかし返事は芳しくないの一言に集約されてしまっていた。
教授「ですが、こうして警護にあたってくださるだけでもありがたい。よろしくお願いしますよ。あ、それから話を聞いているかと思いますが今回は他にも……。」
教授が言葉を終える前に一同がいた客室にズカズカと黒服の男たちが入り込んできた。黒服たちが道を開けると真ん中に豪著な白スーツに身を包んだ中年の男が現れた。その男を見て教授は少し戸惑うような様子を見せた。予々、噂を聞いていた古戸にはその男こそが縁粕 高潔であるとわかった。
高潔「ごきげんよう、UGNの諸君。はるばるこの山奥までご苦労であった。明神の姿がないようだが、来たのは君たちだけか?」
古戸「明神さんは東京支部の方へ…。来たのはこれで全員です。」
高潔「そうか。(一同の顔を見渡しながら)どこか頼りない面子だが安心したまえ。教授の御身はこの縁粕 高潔とその部下たちがお守りしよう。諸君らは私の活躍を記す報告書でも作っていたまえ。」
子嚢崎「あ?いきなり出てきて誰なんだよ、おっさんよぉ。」(現役高校生チンピラ)
高潔「誰だ、お前は?見慣れない顔だが?」
古戸「すいません。最近入った新入りでして、まだいろいろと仕組みがわかってないんです。」
高潔「他の連中はなんだ?どいつもこいつも見慣れない顔だが。」
古戸「彼らもまた協力者です。我々も教授の護衛に助力させていただきますよ。」
高潔「ふん、まぁいい。精々我々の邪魔にならないように隅か外にでも待機しているんだな。」
子嚢崎「おい、だから誰なんだよ、このオッサンは?」
国生「落ち着きな。どこにでもダメ上司ってのはいるもんだ。」
陽「うーむ、確かに治療が必要そうな顔をしているネ。」
左「いそいそ……。(高潔を無視して部屋や邸宅を調べている)」
高潔「おい!なんなんだ、こいつらは!貴様の教育がなってないせいではないのか!!」
古戸「は、申し訳ありません。」(すかさず中指)
一同の不遜な態度に高潔は怒りを露わにする。しかし一同は態度を改めるどころかさらに蛮行をエスカレートさせる。部下の黒服たちと直属のボディガードである御稜吹に威嚇されながらも教授のとりなしでなんとかその場は収まった。
高潔「お前ら、私が父上に進言すれば、お前らの支部を駅から徒歩二ヶ月にすることだってできるんだぞ。」(アドリブで謎マウント)
子嚢崎「やってみろや!」
このまま売り言葉に買い言葉だと永遠に泥仕合が続きそうだったので割愛。高潔たちは外に照明設備を設置するなど外界からの敵に対する警備を固めた。神河支部の一同は建前として高潔の指示に従い、それぞれが邸宅の外を警備することになった。子嚢崎は正面玄関を担当。とくに何事も起こらないまま時間は過ぎていった。夜も更けていく中で子嚢崎が暇を持て余しているとそこに真魚がやってきた。
子嚢崎「ちゃ、ちゃんマナ。いいのかよ、部屋から出てきても。」
真魚「はい、本当はいけないんですが、あの警護の方(御稜吹)が特別にと。」
子嚢崎「そ、そっか。でも元気そうでよかったよ。」
真魚「はい、こちらこそこの前は助けていただきありがとうございました。ごめんなさい、すぐにお礼もできなくて。」
子嚢崎「いいんだよ。……ちゃんマナはずっとここに籠りきりなのか?」
真魚「少なくとも今のままだとそうなりますね。私もクラスのみんなと同じように普通の夏休みを過ごしたかった……。」
子嚢崎は初めて真魚の本音が聞けたような気がした。言われてみればここまで彼女と相対する時間こそ少ないが笑った顔は一度も見たことがない。一連の騒動が彼女の生活を一変させてしまったのだ。こんな山中の邸宅に閉じ込められればそう思うのも無理はない。
子嚢崎「実は俺も昨日からこのなんとかってとこに入ってさ。下手すりゃ夏休み中、ここに貼り付けられっぱなしだよ。でもそうしたら、ちゃんマナも退屈しないで済むかもな。」
子嚢崎は真魚の心中を察してか、敢えて気さくに語りかけた。お互いに大変だけど大変な者同士頑張っていこうな。そんなメッセージが込められているようだった。真魚が言葉を返そうとしたその時、事件は起こった。
「キャアアアーーー!!」(SE)
突如として聞こえた女性の悲鳴。次いでガラスが割られる音も聞こえた。屋敷の裏側を警護していた古戸と国生は悲鳴が瑠奈の部屋から聞こえたものだとわかった。
真魚「お母さん!!」
真魚は悲鳴を聞くとその場から屋敷の中に戻っていった。子嚢崎もそれを追いかける。給仕室にいた陽、外を警備していた御井と荒坊も続く。同じく外を警備していた左であったが、彼はバロールのイージーエフェクト、ディメンジョンゲートで一足先に瑠奈の部屋に飛び込んだ。彼が部屋に出現すると、そこには瑠奈から髪飾りを奪うチンピラこと赤見土の姿があった。床には高潔の部下が数人転がっている。どうやら首を捻られて殺されたようだ。
赤見土「ほぉ、こいつは驚いた。面白い能力を持ってる奴もいたもんだ。」
左と赤見土が対峙していると瑠奈の部屋に子嚢崎をはじめ、次々と人が殺到した。バルコニー側からはモルフェウルスの能力で作り出した巨大ロボットに乗る古戸と国生が退路を絶っていた。
荒坊「もう逃げられないぞ!おとなしく降参しろ!」
赤見土「は、馬鹿か手前ぇは。ここに俺が生身で一人で乗り込んできたと本当に思ってんのか?だとしたらお前ら、相当間抜けだぜ。」
不敵に笑い、余裕の態度を崩さない赤見土。どこか不自然なほどであった。一同が不穏な空気に包まれる中、彼らを嘲笑うかのように第二の事件が発生する。
「ぐああぁぁ……!!」
今度は隣室から男性の呻き声が聞こえた。部屋の位置関係からして声の主は十中八九、原江教授だった。明らかにこうなることを最初から知っていた赤見土。しかし今は教授の保護が先決だ。ロボットに乗った古戸と国生。内側からは陽が隣室に向かい、挟み撃ちするかたちになった。部屋に行くと既にドアは開けられ、顔を押さえて床に倒れ込んでいる教授の姿が見えた。さらに傍にはうっすらであるが人の影が見えた。どういうわけかはわからないが全体像は見えず、うっすら見えるだけであった。全身をローブで、顔を包帯で包み隠しているが包帯の隙間から見える目がギョロッとこちらを睨みつける。その姿から三人はこの男が情報で挙がっていた鬼佐貫であると睨んだ。その手には青い眼が握られていた。鬼佐貫は一同を無視すると再び全身を透明にして窓をぶち破ってロボットを突破していった。隣室から聞こえた窓が割れる音に子嚢崎たちは一瞬隙が生じた。その時、赤見土はサラマンダーのイージーエフェクト、フレイムディザスターで壁を建物ごと破壊し、部下とともに階下に脱出していった。
高潔「何をしている!早く追え!!」
いつの間にか現場に現れていた高潔が檄を飛ばし、一同は襲撃犯たちの後を追う。どうやら山林地帯に向かっているようであった。左は再びディメンジョンゲートを使用してなんとか赤見土たちに先行することに成功する。
赤見土「しつけぇ奴らだ。ま、ブツは手に入ったから作戦は成功だ。ほれ。」
そう言って赤見土、鬼佐貫は教授たちから奪い取ったものを宙に投げた。それを受け取る者は暗がりから高潔の部下による照明に照らされた。FHエージェントの春日 恭二であった。
春日「とりあえずはでかした、と言っておいてやろう。」
赤見土「約束の報酬ははずんでもらうぜ。」
そんなやりとりをしていると行動値40mとかいう異次元性能のロボットに乗った古戸たちも到着しつつあった。鬼佐貫はエンジェルハイロゥのイージーエフェクトであるミッドナイトシネマと虹色の絵の具を春日に対して使用した。これらを掛け合わせることで5人の春日の分身を生み出したのだった。本来、これらのエフェクトは太陽などの光源が必要であるのだが今回は高潔の部下たちが照らす照明を光源として利用するかたちで使用した。春日たちはそれぞれ別々の方向に走り出した。これではさすがに狙いを定められない。それでも左は追おうとするがそこには赤見土と鬼佐貫、その部下たちが立ちはだかる。
赤見土「お前らの首を持っていけばより多くの報酬がもらえるんでね。一攫千金といかせてもらうぜ。」
そんなやりとりをしていると子嚢崎たち神河支部のメンバーたちも到着する。
子嚢崎「手前ぇ、この前の借りは返させてもらうから覚悟しとけや。」
赤見土「そんなんだったら俺たちだって抵抗するぜ。」
一同「どうやって?」
赤見土「(拳を打ち付け合いながら)拳で。」
戦闘開始。(終了条件:敵の全滅)
・敵陣営
赤見土
鬼佐貫
黒服(ナイフ)×4
黒服(日本刀)×2
黒服(サブマシンガン)×2
黒服(ジェラルミンシールド)
ボスのデータを簡単に紹介。
・赤見土 野伴
シンドローム:サラマンダー/ハヌマーン
コードネーム:破壊のオーガ(レッキングオーガ)
主要エフェクト
一陣の風
音速攻撃
白熱
氷の加護
コンボ名:二重一点
・鬼佐貫 常軌
シンドローム:エンジェルハイロゥ
コードネーム:鏡割り(ミラーブレイカー)
主要エフェクト
光の銃
主の恩恵
マスヴィジョン
ピンポイントレーザー
レーザーファン
コンボ名:欠片の双子(スプリンターツイン)
戦闘描写はなんとなくダイジェスト方式で。
戦闘開始と同時にエンジェルハイロゥのピュアブリード特有の行動値の高さを活かして鬼佐貫が先生攻撃を仕掛ける。
陽「ならば、アクセルで左さんの行動値を上げるヨ!」
陽の援護で先手をとった左。決め台詞とともに自身のエフェクトを赤見土に叩き込む。
左「さぁ、お前の罪を数えろ!(count your SIN!)」
コンセントレイトでクリティカル値を下げ、死神の瞳で次に与えられるダメージを増大するという肉体派ビルドした赤見土にとっては痛い一撃。次被ダメージ時の増加が確約されてしまう。
遅れをとったものの鬼佐貫は光の銃で国生を狙う。攻撃は命中するものの国生の竜鱗が発動。桁違いの防御力で光線を寄せ付けない。
「ザッケンナ、コラー!!」
それぞれナイフやマシンガンといった得物を手に襲いかかる黒服たち。しかしそこには御井が立ちふさがる。ハンドレッドガンズで生成した武器をギガンティックモードで暴走させ、さらにペネトレイトで貫通力を引き上げた(もちろん、コンセもあり)必殺技、コンバット・ロックが文字通りに火を吹く。範囲の広い攻撃に雑魚は一気に蹴散らされる。
明らかにカバー要員として存在する盾兵には古戸が立ち向かう。ヴィークルモーフィングで生成した巨大ロボットにハンドレッドガンズ、ダブルクリエイトで装備させた銃火器を搭載。R8エンジンも装備され、行動値も桁違いだ。古戸自慢の鋼鉄の猛牛(マグナギガ)が大暴れで盾兵を一瞬でなぎ倒す。
赤見土「お、おい、こいつらなんなんだよ!」
圧倒的な強さに赤見土も不安を隠せなくなってきている。そこに牙を剥くのは子嚢崎であった。完全獣化によって、その見た目は人狼のそれになり、さらに無形の爪牙で腕力を強化した影狼舞踏↑↑(サバイバルダンス・ウォウウォウ)が炸裂する。左の援護もあり、一気に大打撃を赤見土に与える。
赤見土「あぃいエエェーーー!!」
圧倒された赤見土は地面を転がる。残った鬼佐貫もさすがに一人では分が悪く、集中砲火を受けて倒される。
赤見土「くっ、覚えてろよ!!」
在り来たりなセリフを吐いて、赤見土は瞬間退場でその場から離脱してしまう。残る鬼佐貫は一同に囲まれるも最後まで抵抗する。(拳ではない)
鬼佐貫「くっ、こうなったら、俺自身を分身させてお前らと戦わせてやる!」
そう言って鬼佐貫は自身の分身を生み出そうと影を出現させる。しかし影が出現したかと思うとすぐに元の身に戻り、逆に鬼佐貫自身の動きは止まってしまう。何か様子がおかしい。次の瞬間、鬼佐貫の体は爆発するかのように消滅してしまった。恐らく自身の能力以上のことを行おうとしたために体が許容できる負荷を超えてしまったのかもしれない。
荒坊「くそ!これでまた手がかりなしか。」
悔しがる荒坊。しかし猫の眼を持つ国生は鬼佐貫がいた場所に何かが落ちていることに気が付く。何やら紙に描かれた絵のようだった。果たして絵の正体は。FHの本当の目的はなんなのか。
to be continued ……
NPCのフリーロールが多めになってしまったのがここでも首を絞めることになるとは……。
・クリミナルジャスティス(全員登場パート)
情報をまとめ終えたところで一同は支部内で休息をとった。そして明くる朝、支部の外に出ると明神が待ち構えていた。
明神「おはよう、諸君。今日からしっかり任務を頼むぞ。早速だが昨日話した新型の特殊車両だ、見てくれ。」
そこには近未来的な造形がなされた車両が用意されていた。とてもユニークな外観ですね。(画像参照)
村正さん「なんで山中の護衛任務でオープンカーなんだよ!」
はくさん「これどっかにR&Dのロゴとかないですよね?」
一応、見た目からは想像しがたいですが全員乗れる仕様という設定になっています。(UGNのモルフェウルスは優秀だな。明神が作ったみたいな設定でもよかったかもしれない)
明神「耐久性は低いが、馬力が違う。山中でも軽く越えていけるぞ。ちなみに運転ができる者はいるか?」
荒坊「あ、俺、四輪の免許持ってるんで余裕っすよ。」
その後、本当に乗って大丈夫なのかとか乗ったとして本当に五体満足で到着できるのかとか議論がなされて、最終的には全員搭乗することに。ちなみにイメージとしては屋根が収納できるタイプのオープンカーで亜音速とかになったりはしないです。車を飛ばして雲帯岳を登ると欧米風の洋館が見えてきた。例の原江教授の邸宅だ。入口まで着くと執事の今田が出迎えてきた。
今田「皆様、お待ちしておりました。さぁ中へご案内します。」
子嚢崎「あ?誰だよ、おっさん。」(恒例行事)
子嚢崎の態度に怪訝そうな表情を見せながらも今田は一同を案内する。階段を昇って扉前に到着すると横に何やら賽銭箱のような物が置かれていた。一同はイージーエフェクトを駆使して中身を確認する。中身は小銭で作りも普通の木箱のようだ。
国生「おい、これは誰が設置したんだ?」
今田「えぇ、奥様が置かれたのですが詳しい内容は私も存じ上げませんでして。」
先ほどの車の一件もあってか疑心暗鬼になる一同。ちなみに荒坊は気にせず先に中に入って行ってしまった。PCたちも子嚢崎が手持ちの小銭を入れたのみで素通りした。中に入るとすぐ客室に案内された。そこには既に依頼を受けて現地入りしていた左がくつろいでいた。
左「(うわ、UGNだ。)」
今田「皆様、こちら探偵の左様です。私が勝手ながら旦那様の護衛を依頼させていただきました。」
UGN勢と左が邂逅したのも束の間、いきなり一人の女性が部屋に入り込んでくる。彼女が原江教授の妻、原江 瑠奈であった。何やらかっかした様子でいきなり一同に食って掛かってくる。
瑠奈「あなたたちが私たちの護衛をしてくださるUGNの方々?それにしても到着が遅いんじゃなくて?」
子嚢崎「あ?なんだてめ……。」(この男、凶暴につき)
陽「子嚢崎くん、落ち着きなさい。」
瑠奈「まぁ、遅れてきておいてこの態度……。UGNの方々は粗野な方ばかりなのかしら?」
古戸「彼は昨日、メンバーに加わったばかりでして、失礼をいたしました。」(こっそり中指を立てながら)
瑠奈「まぁ、いいわ。どんな方であれ客人ですものね。今、お茶をお持ちしますわ。」
そう言って調理場に消える瑠奈。しかし思いのほか早く戻ってきた。それもその筈。トレイには一杯の紅茶しか乗っていなかったからだ。そのお茶は子嚢崎のもとへと運ばれた。
瑠奈「私が慈善活動に従事しているのはご存知かと思います。恵まれない人々にこそ手を差し伸べるべきだと思っているからです。どうやら彼以外の方々にはその心はないようですね。」
一応、玄関にあった箱はただの募金箱で、お金を入れた人のみがお茶をもらえるというプチイベントでした。夫人の追い詰められている感を表現したかったのだけど別にいらなかったなと。入れるにしてももっとストーリーに絡める方向を模索すべきだった。
子嚢崎「へー、金持ちはこんな茶が美味いと思うんだな。俺にはわからねーけどな。」
陽「子嚢崎くん、本当のことでも言ってはいけないこともあるんだよ。」
GM「誰ひとりとしてまともじゃねぇ……。」
そうこうしているうちに瑠奈と今田は退室。入れ替わりで原江教授が真魚を伴って入ってきた。真魚は子嚢崎の存在に気づくと軽く会釈してみせる。
教授「皆さん、こんな山の中にわざわざ出向いてくださってありがとうございます。先ほどは妻が失礼を致しました。妻も真魚の誘拐騒ぎ以来、気が立ってまして。許してください。」
原江教授は一同に謝意を述べると椅子に座った。途中、子嚢崎(いつもの)や陽とのやりとりも挟みつつ教授は古戸に調査の進捗を訪ねた。しかし返事は芳しくないの一言に集約されてしまっていた。
教授「ですが、こうして警護にあたってくださるだけでもありがたい。よろしくお願いしますよ。あ、それから話を聞いているかと思いますが今回は他にも……。」
教授が言葉を終える前に一同がいた客室にズカズカと黒服の男たちが入り込んできた。黒服たちが道を開けると真ん中に豪著な白スーツに身を包んだ中年の男が現れた。その男を見て教授は少し戸惑うような様子を見せた。予々、噂を聞いていた古戸にはその男こそが縁粕 高潔であるとわかった。
高潔「ごきげんよう、UGNの諸君。はるばるこの山奥までご苦労であった。明神の姿がないようだが、来たのは君たちだけか?」
古戸「明神さんは東京支部の方へ…。来たのはこれで全員です。」
高潔「そうか。(一同の顔を見渡しながら)どこか頼りない面子だが安心したまえ。教授の御身はこの縁粕 高潔とその部下たちがお守りしよう。諸君らは私の活躍を記す報告書でも作っていたまえ。」
子嚢崎「あ?いきなり出てきて誰なんだよ、おっさんよぉ。」(現役高校生チンピラ)
高潔「誰だ、お前は?見慣れない顔だが?」
古戸「すいません。最近入った新入りでして、まだいろいろと仕組みがわかってないんです。」
高潔「他の連中はなんだ?どいつもこいつも見慣れない顔だが。」
古戸「彼らもまた協力者です。我々も教授の護衛に助力させていただきますよ。」
高潔「ふん、まぁいい。精々我々の邪魔にならないように隅か外にでも待機しているんだな。」
子嚢崎「おい、だから誰なんだよ、このオッサンは?」
国生「落ち着きな。どこにでもダメ上司ってのはいるもんだ。」
陽「うーむ、確かに治療が必要そうな顔をしているネ。」
左「いそいそ……。(高潔を無視して部屋や邸宅を調べている)」
高潔「おい!なんなんだ、こいつらは!貴様の教育がなってないせいではないのか!!」
古戸「は、申し訳ありません。」(すかさず中指)
一同の不遜な態度に高潔は怒りを露わにする。しかし一同は態度を改めるどころかさらに蛮行をエスカレートさせる。部下の黒服たちと直属のボディガードである御稜吹に威嚇されながらも教授のとりなしでなんとかその場は収まった。
高潔「お前ら、私が父上に進言すれば、お前らの支部を駅から徒歩二ヶ月にすることだってできるんだぞ。」(アドリブで謎マウント)
子嚢崎「やってみろや!」
このまま売り言葉に買い言葉だと永遠に泥仕合が続きそうだったので割愛。高潔たちは外に照明設備を設置するなど外界からの敵に対する警備を固めた。神河支部の一同は建前として高潔の指示に従い、それぞれが邸宅の外を警備することになった。子嚢崎は正面玄関を担当。とくに何事も起こらないまま時間は過ぎていった。夜も更けていく中で子嚢崎が暇を持て余しているとそこに真魚がやってきた。
子嚢崎「ちゃ、ちゃんマナ。いいのかよ、部屋から出てきても。」
真魚「はい、本当はいけないんですが、あの警護の方(御稜吹)が特別にと。」
子嚢崎「そ、そっか。でも元気そうでよかったよ。」
真魚「はい、こちらこそこの前は助けていただきありがとうございました。ごめんなさい、すぐにお礼もできなくて。」
子嚢崎「いいんだよ。……ちゃんマナはずっとここに籠りきりなのか?」
真魚「少なくとも今のままだとそうなりますね。私もクラスのみんなと同じように普通の夏休みを過ごしたかった……。」
子嚢崎は初めて真魚の本音が聞けたような気がした。言われてみればここまで彼女と相対する時間こそ少ないが笑った顔は一度も見たことがない。一連の騒動が彼女の生活を一変させてしまったのだ。こんな山中の邸宅に閉じ込められればそう思うのも無理はない。
子嚢崎「実は俺も昨日からこのなんとかってとこに入ってさ。下手すりゃ夏休み中、ここに貼り付けられっぱなしだよ。でもそうしたら、ちゃんマナも退屈しないで済むかもな。」
子嚢崎は真魚の心中を察してか、敢えて気さくに語りかけた。お互いに大変だけど大変な者同士頑張っていこうな。そんなメッセージが込められているようだった。真魚が言葉を返そうとしたその時、事件は起こった。
「キャアアアーーー!!」(SE)
突如として聞こえた女性の悲鳴。次いでガラスが割られる音も聞こえた。屋敷の裏側を警護していた古戸と国生は悲鳴が瑠奈の部屋から聞こえたものだとわかった。
真魚「お母さん!!」
真魚は悲鳴を聞くとその場から屋敷の中に戻っていった。子嚢崎もそれを追いかける。給仕室にいた陽、外を警備していた御井と荒坊も続く。同じく外を警備していた左であったが、彼はバロールのイージーエフェクト、ディメンジョンゲートで一足先に瑠奈の部屋に飛び込んだ。彼が部屋に出現すると、そこには瑠奈から髪飾りを奪うチンピラこと赤見土の姿があった。床には高潔の部下が数人転がっている。どうやら首を捻られて殺されたようだ。
赤見土「ほぉ、こいつは驚いた。面白い能力を持ってる奴もいたもんだ。」
左と赤見土が対峙していると瑠奈の部屋に子嚢崎をはじめ、次々と人が殺到した。バルコニー側からはモルフェウルスの能力で作り出した巨大ロボットに乗る古戸と国生が退路を絶っていた。
荒坊「もう逃げられないぞ!おとなしく降参しろ!」
赤見土「は、馬鹿か手前ぇは。ここに俺が生身で一人で乗り込んできたと本当に思ってんのか?だとしたらお前ら、相当間抜けだぜ。」
不敵に笑い、余裕の態度を崩さない赤見土。どこか不自然なほどであった。一同が不穏な空気に包まれる中、彼らを嘲笑うかのように第二の事件が発生する。
「ぐああぁぁ……!!」
今度は隣室から男性の呻き声が聞こえた。部屋の位置関係からして声の主は十中八九、原江教授だった。明らかにこうなることを最初から知っていた赤見土。しかし今は教授の保護が先決だ。ロボットに乗った古戸と国生。内側からは陽が隣室に向かい、挟み撃ちするかたちになった。部屋に行くと既にドアは開けられ、顔を押さえて床に倒れ込んでいる教授の姿が見えた。さらに傍にはうっすらであるが人の影が見えた。どういうわけかはわからないが全体像は見えず、うっすら見えるだけであった。全身をローブで、顔を包帯で包み隠しているが包帯の隙間から見える目がギョロッとこちらを睨みつける。その姿から三人はこの男が情報で挙がっていた鬼佐貫であると睨んだ。その手には青い眼が握られていた。鬼佐貫は一同を無視すると再び全身を透明にして窓をぶち破ってロボットを突破していった。隣室から聞こえた窓が割れる音に子嚢崎たちは一瞬隙が生じた。その時、赤見土はサラマンダーのイージーエフェクト、フレイムディザスターで壁を建物ごと破壊し、部下とともに階下に脱出していった。
高潔「何をしている!早く追え!!」
いつの間にか現場に現れていた高潔が檄を飛ばし、一同は襲撃犯たちの後を追う。どうやら山林地帯に向かっているようであった。左は再びディメンジョンゲートを使用してなんとか赤見土たちに先行することに成功する。
赤見土「しつけぇ奴らだ。ま、ブツは手に入ったから作戦は成功だ。ほれ。」
そう言って赤見土、鬼佐貫は教授たちから奪い取ったものを宙に投げた。それを受け取る者は暗がりから高潔の部下による照明に照らされた。FHエージェントの春日 恭二であった。
春日「とりあえずはでかした、と言っておいてやろう。」
赤見土「約束の報酬ははずんでもらうぜ。」
そんなやりとりをしていると行動値40mとかいう異次元性能のロボットに乗った古戸たちも到着しつつあった。鬼佐貫はエンジェルハイロゥのイージーエフェクトであるミッドナイトシネマと虹色の絵の具を春日に対して使用した。これらを掛け合わせることで5人の春日の分身を生み出したのだった。本来、これらのエフェクトは太陽などの光源が必要であるのだが今回は高潔の部下たちが照らす照明を光源として利用するかたちで使用した。春日たちはそれぞれ別々の方向に走り出した。これではさすがに狙いを定められない。それでも左は追おうとするがそこには赤見土と鬼佐貫、その部下たちが立ちはだかる。
赤見土「お前らの首を持っていけばより多くの報酬がもらえるんでね。一攫千金といかせてもらうぜ。」
そんなやりとりをしていると子嚢崎たち神河支部のメンバーたちも到着する。
子嚢崎「手前ぇ、この前の借りは返させてもらうから覚悟しとけや。」
赤見土「そんなんだったら俺たちだって抵抗するぜ。」
一同「どうやって?」
赤見土「(拳を打ち付け合いながら)拳で。」
戦闘開始。(終了条件:敵の全滅)
・敵陣営
赤見土
鬼佐貫
黒服(ナイフ)×4
黒服(日本刀)×2
黒服(サブマシンガン)×2
黒服(ジェラルミンシールド)
ボスのデータを簡単に紹介。
・赤見土 野伴
シンドローム:サラマンダー/ハヌマーン
コードネーム:破壊のオーガ(レッキングオーガ)
主要エフェクト
一陣の風
音速攻撃
白熱
氷の加護
コンボ名:二重一点
・鬼佐貫 常軌
シンドローム:エンジェルハイロゥ
コードネーム:鏡割り(ミラーブレイカー)
主要エフェクト
光の銃
主の恩恵
マスヴィジョン
ピンポイントレーザー
レーザーファン
コンボ名:欠片の双子(スプリンターツイン)
戦闘描写はなんとなくダイジェスト方式で。
戦闘開始と同時にエンジェルハイロゥのピュアブリード特有の行動値の高さを活かして鬼佐貫が先生攻撃を仕掛ける。
陽「ならば、アクセルで左さんの行動値を上げるヨ!」
陽の援護で先手をとった左。決め台詞とともに自身のエフェクトを赤見土に叩き込む。
左「さぁ、お前の罪を数えろ!(count your SIN!)」
コンセントレイトでクリティカル値を下げ、死神の瞳で次に与えられるダメージを増大するという肉体派ビルドした赤見土にとっては痛い一撃。次被ダメージ時の増加が確約されてしまう。
遅れをとったものの鬼佐貫は光の銃で国生を狙う。攻撃は命中するものの国生の竜鱗が発動。桁違いの防御力で光線を寄せ付けない。
「ザッケンナ、コラー!!」
それぞれナイフやマシンガンといった得物を手に襲いかかる黒服たち。しかしそこには御井が立ちふさがる。ハンドレッドガンズで生成した武器をギガンティックモードで暴走させ、さらにペネトレイトで貫通力を引き上げた(もちろん、コンセもあり)必殺技、コンバット・ロックが文字通りに火を吹く。範囲の広い攻撃に雑魚は一気に蹴散らされる。
明らかにカバー要員として存在する盾兵には古戸が立ち向かう。ヴィークルモーフィングで生成した巨大ロボットにハンドレッドガンズ、ダブルクリエイトで装備させた銃火器を搭載。R8エンジンも装備され、行動値も桁違いだ。古戸自慢の鋼鉄の猛牛(マグナギガ)が大暴れで盾兵を一瞬でなぎ倒す。
赤見土「お、おい、こいつらなんなんだよ!」
圧倒的な強さに赤見土も不安を隠せなくなってきている。そこに牙を剥くのは子嚢崎であった。完全獣化によって、その見た目は人狼のそれになり、さらに無形の爪牙で腕力を強化した影狼舞踏↑↑(サバイバルダンス・ウォウウォウ)が炸裂する。左の援護もあり、一気に大打撃を赤見土に与える。
赤見土「あぃいエエェーーー!!」
圧倒された赤見土は地面を転がる。残った鬼佐貫もさすがに一人では分が悪く、集中砲火を受けて倒される。
赤見土「くっ、覚えてろよ!!」
在り来たりなセリフを吐いて、赤見土は瞬間退場でその場から離脱してしまう。残る鬼佐貫は一同に囲まれるも最後まで抵抗する。(拳ではない)
鬼佐貫「くっ、こうなったら、俺自身を分身させてお前らと戦わせてやる!」
そう言って鬼佐貫は自身の分身を生み出そうと影を出現させる。しかし影が出現したかと思うとすぐに元の身に戻り、逆に鬼佐貫自身の動きは止まってしまう。何か様子がおかしい。次の瞬間、鬼佐貫の体は爆発するかのように消滅してしまった。恐らく自身の能力以上のことを行おうとしたために体が許容できる負荷を超えてしまったのかもしれない。
荒坊「くそ!これでまた手がかりなしか。」
悔しがる荒坊。しかし猫の眼を持つ国生は鬼佐貫がいた場所に何かが落ちていることに気が付く。何やら紙に描かれた絵のようだった。果たして絵の正体は。FHの本当の目的はなんなのか。
to be continued ……
どうも。前回はついに主人公である子嚢崎がオーヴァードに覚醒しました。敵だけでは飽き足らず味方にまで噛み付くどヤンキー系主人公はこの後どんな活躍をするのか。描写していきたいと思います。
・癖の強い奴ら(全員登場パート)
前回、謎の世紀末チンピラに重い一撃をもらってしまった子嚢崎。彼はそのまま気を失ってしまった。目が覚めるとそこは我が家、さすがにそんな都合のいい展開ではなかった。見渡したところ自分が知ってる場所ではない。置かれている道具から察するに医務室かどこかのようだ。
「気がついた?」
声が聞こえた方を向くとそこには見慣れた同級生と白衣に身を包んだ東洋人が彼が横たわるベッド横で佇んでいた。声の主は御井だったが隣の東洋人にも彼は見覚えがあった。
子嚢崎「ちゃんミイ!それに……陽先生!」
「久しぶりだね、子嚢崎くん。元気にしていたかい?もっとも、治療後に言うセリフでもないか。」
先生と呼ばれた白衣の男、陽はどこかシニカルな笑みを浮かべながらそう言った。思わぬ再会に子嚢崎も思わず先の出来事など忘れてかつてのことを思い出していた。
子嚢崎「あの時以来ですね。姉ちゃんのことでは世話になりました。」
陽「いいんだ。それに私も礼を言われるような立場ではないさ。」
謙遜したような態度の陽の言葉に子嚢崎は昔のことを思い出していた。陽と初めて会った時のこと。子嚢崎の姉・七苗が病魔に倒れた時のことだった。もう峠を越えられないかもしれない。そんな時に子嚢崎は病院に呼び出された。
陽「子嚢崎くん。お姉さんは現代の医学では治療できない難病に罹患しているようだ。私も最善を尽くしたのだが……すまない。」
子嚢崎「……。」
陽「お姉さんが呼んでいる。最後になるかもしれない。会ってあげなさい。」
陽はそう言って子嚢崎を姉がいる病室に行くように促す。ところが子嚢崎は言葉を発することもなく踵を返してしまった。あまりにも見当違いな行動に思わず陽は彼の肩を掴んで引き止める。
陽「どこへ行くんだい?今、お姉さんのところ以外に行くところなどあるかね?」
子嚢崎「もういいんだよ。姉ちゃんは助からねぇんだろ。」
陽「そう思うなら、最後に唯一の家族である君の顔を見せてあげなさい。」
子嚢崎「うるせぇ!あんたには関係ねぇだろ!」
陽「馬鹿野郎!」
(頬を殴る音)
子嚢崎「……ここまで姉ちゃんを困らせてきた俺に、姉ちゃんにどんな面見せりゃいいんだよ……。」
陽「どんな面でもいい。そこまで大切に思う存在だった君の顔を、見せてあげなさい。」
子嚢崎は陽の言葉を受けて昔のことを思い出していた。(回想の回想)
両親が亡くなった時のことや道を外した時も気にかけてくれていた姉の姿を。
子嚢崎「……先生、ありがとうよ。」
そう言って子嚢崎は走り出した。姉が待つ病室へ。その一件以降は連絡をとることこそなかったが子嚢崎はその時の恩義を忘れることがなかった。回想が終わると子嚢崎はふと現状のことを思い出す。
子嚢崎「そういえば、なんで陽先生がここに?ってか、ここは一体どこなんだよ?」
荒坊「そのことについては俺たちから説明しよう。」
子嚢崎の言葉に返しながら部屋に入ってきたのは荒坊だった。彼はタイミングを見計らったかのように一同のもとに訪れた。
子嚢崎「あ?誰だ手前ぇは?」
荒坊「うっ!お、俺は荒坊ってんだ。うちのお偉いさんがお前を呼んでんだ、とにかくみんな来てくれよ。」
荒坊を威嚇しつつ、一同は促されるまま広間に通された。扉には会議室と書かれている。中に入ると囲い型になっている長机に椅子が用意されていた。他の席には明神、古戸、夜華、そして国生の姿もあった。一同は用意された席に適当に座った。子嚢崎は丁度空いていたので国生の隣に座ることにした。
明神「ようこそ、子嚢崎くん。我らがUGN神河支部へ。私はここの元支部長の明神だ。もっとも今は東京支部が私の職場だがね。」
子嚢崎「……あ?誰だよ、オッサン。」
明神「今自己紹介してたな?」
何も知らない子嚢崎に明神たちはレネゲイドウイルス、オーヴァード、、UGN、FHの存在などを事細かに説明した。子嚢崎も噂話程度には聞いたことがあるが漫画の中のような話がまさか自分自身にも降りかかってくるとは思いもよらなかった。しかし不思議となんとなくだが一連の話を聞いて状況は察した。(GM指示)
明神「そういうわけだ。能力に目覚め、オーヴァードとなった以上は我々UGNの監視下に置かれることとなる。我々としても今は仲間が増えることはありがたい。君がよければ、我々の仲間にならないか?君の力、悪いようにはしない。」(ここ主人公を勧誘するロールをちゃんと考えてなかったので反省点ですね)
子嚢崎「ここで働くってことはよ、賃金も支給されるのか?」
明神「もちろんだ。支部のものであれば設備も自由に使って構わないぞ。」
子嚢崎「(これから特にやることも決めてないし)しょうがねぇな、協力してやるよ。」
かくして子嚢崎はUGNチルドレンというもうひとつの顔を手に入れることになったのだった。ここにきての増員に神河支部のメンバーの表情も明るい。
古戸「支部長の古戸だ。これからよろしく頼むよ、子嚢崎くん。」
子嚢崎「あ?誰だ……(以下略)」
子嚢崎の顔合わせが一通り終わると再び明神が口を開いた。
明神「エージェントになったとなればコードネームが必要だな。何かいいものがあるかどうか……。」
子嚢崎「コードネーム?なんだそりゃ?」
荒坊「まぁ任務をこなすうえでの二つ名みたいなもんだよ。」
子嚢崎「は?お前ら全員そんなガキみてぇなことしてるのか?」
国生「まぁそう言うな。俺もはじめは戸惑ったが、段々気にならなくなるもんだ。」
抵抗の姿勢を見せる子嚢崎に隣に座る国生がボソボソと助言をした。そうこうしているうちに明神は思案を巡らせながらひとつの案を打ち出した。
明神「うーむ、火炎舌なんてどうだ?」
子嚢崎「は?嫌だよ、そんなダセぇの。」
明神「そうか。言われてみれば君はサラマンダーではないようだし、他の方がいいか。」
せんさん「なんで知ってるのにこれ提案したんだよ。」
「まぁ後で考えればいいのでは?」という古戸の意見もあり、子嚢崎のコードネームは一旦、見送られることになった。続いて国生の紹介が始まる。
明神「紹介が遅れたが彼も新しく我々の仲間となってくれた国生くんだ。雲宮くんの紹介だから腕は確かだろう。」
国生「あぁ。FHにはちょいとムカつく奴がいてねぇ。そいつをぶちのめせるなら好都合だ。」
明神「そうか。では君にもコードネームだな。ん?君には既に悪魔の眷属(リトルデーモン)というコードネームがあるようだな。」
国生「それはもう俺にとっては過去の遺物だ。新しく改名させてもらうぜ。ちなみに俺の能力は……。」
そう言って国生は自分の腕から血液を流れさせ、その血で龍の形を作ってみせた。彼の能力の熟練度の高さを示す芸当であろう。
明神「そうか、それでは……火炎舌なんてどうだ?」
PL一同「大好きかよww」
なぜか火炎舌というコードネームに執着する明神であったが能力にも相応しいということで血染めの龍(ドラクレア)という鞘に収まった。そこからは今後の任務についての説明が始まった。(本編では触れられてなかったのですが、陽はこの任務説明のために神河支部に来ていたところにたまたま子嚢崎が担ぎ込まれその場にいた陽(医者)が治療にあたったという格好です)
明神「君たちには明日から原江家の人々の護衛任務についてもらう。FHの狙いは恐らく原江教授本人でないかと思われる。諸君には泊まり込みで警備にあたってもらう。ちなみにUGNとも協力関係にある縁粕グループの御曹司である高潔氏が先んじて警備にあたっている。皆にも是非、協力してほしい。」
縁粕の名前を聞いてまた古戸は胃が痛くなりそうだった。しかし警備にあたるにしても原江家についてもFHについても情報が少なすぎる。そこで彼らは先に別口で依頼を受けていた探偵の左にも連絡をとり、情報を集めることにした。
・情報収集パートⅠ
A、原江家について
B、ファルスハーツの戦力についてⅠ
C、リスティックの研究について
D、縁粕 高潔について
E、今田 憲太郎について
実際の情報収集では援護の風とか、要人への貸しとかダイスを精神に置き換えたりとかでほぼすべてクリティカルで開けてたはず。今回、なるだけ情報開示する方向にしたかったから方向性としてはよかったけどそれにしても難易度が温すぎたかなと。一応、はずれ枠としてEを設けました。以下は得られた情報。
A
原江家は三人家族。原江 袁児教授は数年前に新エネルギー物質、「リスティック」に関する研究で名声を得た科学者である。現在は研究に専念するために人里離れた場所に邸宅をかまえて生活をしている。妻の瑠奈は慈善家としてその世界では有名である。一人娘である真魚はごく一般的な高校生。身辺調査を行っていたがこれといって目立った報告はあがっていない。
B
今回の抗争にあたってファルスハーツも春日を使って各地から幹部クラスのオーヴァードを集めているらしい。まず、真魚や子嚢崎を襲撃したチームのリーダー、赤見土 野伴(あかみど やばん)。彼は神河市の隣の市にある坊堂高校の卒業生で学生の頃から札付きのワルとして名が通っていた。その頃から奴もオーヴァードではないかと噂されていた。恐らく春日がそれに目をつけたのだろう。
もう一人は名うての盗賊として知られている鬼佐貫 常軌(きさぬき じょうき)だ。奴はまるで手品でも見せるかのように相手を惑わせ、その隙に獲物をかっさらってしまう怪盗だ。詳細な情報は知られていないが手口からして十中八九、こいつもオーヴァードだろう。赤見土と同じで春日にスカウトされた可能性が高い。
C
リスティックとは原江教授が発見した新エネルギーのことである。しかし供給が不安定であり、今後の発展、応用が期待されている。
しかしながら論文の中身は重厚なもので並みの科学者ではとても一人ではまとめられるものではないとされている。その功績が原江教授の今日に繋がっているのだろう。
D
縁粕 高潔は大企業、縁粕グループの御曹司の一人だ。彼は主に製薬会社や病院への資金援助を行っており、自らも製薬会社や研究所を抱えている人物だ。この神河支部にも資金援助を行っていただいているのだが、援助に対する見返りの要求が強く、評判はあまり良いものではない。
過去に原江教授に資金援助をしていた過去もあり、今回もその時のよしみもあって高潔自ら警護を買って出たそうだ。
E
今田 憲太郎は原江教授が現在の邸宅に住まうにあたって雇った執事だ。主に真魚の身の回りの世話を担当しており、原江家の人々からの信頼も厚いようだ。
ちなみに彼がオーヴァードではないことは確認済みだ。
明神「原江教授の邸宅は神河市を南に行った雲帯岳の中腹にある。途中、険しい山道が続くので明日は私が化学技術班が開発した特殊車両を手配しよう。それまでに各自、準備をしておくように。」
こうして怒涛の時間は流れていった。この任務で神河支部に待ち受けている困難とは何か?FHの目的はなんなのか?謎を抱えたまま彼らは助けを求める者のもとへ、戦地へと向かうのであった。
to be continued...
・癖の強い奴ら(全員登場パート)
前回、謎の世紀末チンピラに重い一撃をもらってしまった子嚢崎。彼はそのまま気を失ってしまった。目が覚めるとそこは我が家、さすがにそんな都合のいい展開ではなかった。見渡したところ自分が知ってる場所ではない。置かれている道具から察するに医務室かどこかのようだ。
「気がついた?」
声が聞こえた方を向くとそこには見慣れた同級生と白衣に身を包んだ東洋人が彼が横たわるベッド横で佇んでいた。声の主は御井だったが隣の東洋人にも彼は見覚えがあった。
子嚢崎「ちゃんミイ!それに……陽先生!」
「久しぶりだね、子嚢崎くん。元気にしていたかい?もっとも、治療後に言うセリフでもないか。」
先生と呼ばれた白衣の男、陽はどこかシニカルな笑みを浮かべながらそう言った。思わぬ再会に子嚢崎も思わず先の出来事など忘れてかつてのことを思い出していた。
子嚢崎「あの時以来ですね。姉ちゃんのことでは世話になりました。」
陽「いいんだ。それに私も礼を言われるような立場ではないさ。」
謙遜したような態度の陽の言葉に子嚢崎は昔のことを思い出していた。陽と初めて会った時のこと。子嚢崎の姉・七苗が病魔に倒れた時のことだった。もう峠を越えられないかもしれない。そんな時に子嚢崎は病院に呼び出された。
陽「子嚢崎くん。お姉さんは現代の医学では治療できない難病に罹患しているようだ。私も最善を尽くしたのだが……すまない。」
子嚢崎「……。」
陽「お姉さんが呼んでいる。最後になるかもしれない。会ってあげなさい。」
陽はそう言って子嚢崎を姉がいる病室に行くように促す。ところが子嚢崎は言葉を発することもなく踵を返してしまった。あまりにも見当違いな行動に思わず陽は彼の肩を掴んで引き止める。
陽「どこへ行くんだい?今、お姉さんのところ以外に行くところなどあるかね?」
子嚢崎「もういいんだよ。姉ちゃんは助からねぇんだろ。」
陽「そう思うなら、最後に唯一の家族である君の顔を見せてあげなさい。」
子嚢崎「うるせぇ!あんたには関係ねぇだろ!」
陽「馬鹿野郎!」
(頬を殴る音)
子嚢崎「……ここまで姉ちゃんを困らせてきた俺に、姉ちゃんにどんな面見せりゃいいんだよ……。」
陽「どんな面でもいい。そこまで大切に思う存在だった君の顔を、見せてあげなさい。」
子嚢崎は陽の言葉を受けて昔のことを思い出していた。(回想の回想)
両親が亡くなった時のことや道を外した時も気にかけてくれていた姉の姿を。
子嚢崎「……先生、ありがとうよ。」
そう言って子嚢崎は走り出した。姉が待つ病室へ。その一件以降は連絡をとることこそなかったが子嚢崎はその時の恩義を忘れることがなかった。回想が終わると子嚢崎はふと現状のことを思い出す。
子嚢崎「そういえば、なんで陽先生がここに?ってか、ここは一体どこなんだよ?」
荒坊「そのことについては俺たちから説明しよう。」
子嚢崎の言葉に返しながら部屋に入ってきたのは荒坊だった。彼はタイミングを見計らったかのように一同のもとに訪れた。
子嚢崎「あ?誰だ手前ぇは?」
荒坊「うっ!お、俺は荒坊ってんだ。うちのお偉いさんがお前を呼んでんだ、とにかくみんな来てくれよ。」
荒坊を威嚇しつつ、一同は促されるまま広間に通された。扉には会議室と書かれている。中に入ると囲い型になっている長机に椅子が用意されていた。他の席には明神、古戸、夜華、そして国生の姿もあった。一同は用意された席に適当に座った。子嚢崎は丁度空いていたので国生の隣に座ることにした。
明神「ようこそ、子嚢崎くん。我らがUGN神河支部へ。私はここの元支部長の明神だ。もっとも今は東京支部が私の職場だがね。」
子嚢崎「……あ?誰だよ、オッサン。」
明神「今自己紹介してたな?」
何も知らない子嚢崎に明神たちはレネゲイドウイルス、オーヴァード、、UGN、FHの存在などを事細かに説明した。子嚢崎も噂話程度には聞いたことがあるが漫画の中のような話がまさか自分自身にも降りかかってくるとは思いもよらなかった。しかし不思議となんとなくだが一連の話を聞いて状況は察した。(GM指示)
明神「そういうわけだ。能力に目覚め、オーヴァードとなった以上は我々UGNの監視下に置かれることとなる。我々としても今は仲間が増えることはありがたい。君がよければ、我々の仲間にならないか?君の力、悪いようにはしない。」(ここ主人公を勧誘するロールをちゃんと考えてなかったので反省点ですね)
子嚢崎「ここで働くってことはよ、賃金も支給されるのか?」
明神「もちろんだ。支部のものであれば設備も自由に使って構わないぞ。」
子嚢崎「(これから特にやることも決めてないし)しょうがねぇな、協力してやるよ。」
かくして子嚢崎はUGNチルドレンというもうひとつの顔を手に入れることになったのだった。ここにきての増員に神河支部のメンバーの表情も明るい。
古戸「支部長の古戸だ。これからよろしく頼むよ、子嚢崎くん。」
子嚢崎「あ?誰だ……(以下略)」
子嚢崎の顔合わせが一通り終わると再び明神が口を開いた。
明神「エージェントになったとなればコードネームが必要だな。何かいいものがあるかどうか……。」
子嚢崎「コードネーム?なんだそりゃ?」
荒坊「まぁ任務をこなすうえでの二つ名みたいなもんだよ。」
子嚢崎「は?お前ら全員そんなガキみてぇなことしてるのか?」
国生「まぁそう言うな。俺もはじめは戸惑ったが、段々気にならなくなるもんだ。」
抵抗の姿勢を見せる子嚢崎に隣に座る国生がボソボソと助言をした。そうこうしているうちに明神は思案を巡らせながらひとつの案を打ち出した。
明神「うーむ、火炎舌なんてどうだ?」
子嚢崎「は?嫌だよ、そんなダセぇの。」
明神「そうか。言われてみれば君はサラマンダーではないようだし、他の方がいいか。」
せんさん「なんで知ってるのにこれ提案したんだよ。」
「まぁ後で考えればいいのでは?」という古戸の意見もあり、子嚢崎のコードネームは一旦、見送られることになった。続いて国生の紹介が始まる。
明神「紹介が遅れたが彼も新しく我々の仲間となってくれた国生くんだ。雲宮くんの紹介だから腕は確かだろう。」
国生「あぁ。FHにはちょいとムカつく奴がいてねぇ。そいつをぶちのめせるなら好都合だ。」
明神「そうか。では君にもコードネームだな。ん?君には既に悪魔の眷属(リトルデーモン)というコードネームがあるようだな。」
国生「それはもう俺にとっては過去の遺物だ。新しく改名させてもらうぜ。ちなみに俺の能力は……。」
そう言って国生は自分の腕から血液を流れさせ、その血で龍の形を作ってみせた。彼の能力の熟練度の高さを示す芸当であろう。
明神「そうか、それでは……火炎舌なんてどうだ?」
PL一同「大好きかよww」
なぜか火炎舌というコードネームに執着する明神であったが能力にも相応しいということで血染めの龍(ドラクレア)という鞘に収まった。そこからは今後の任務についての説明が始まった。(本編では触れられてなかったのですが、陽はこの任務説明のために神河支部に来ていたところにたまたま子嚢崎が担ぎ込まれその場にいた陽(医者)が治療にあたったという格好です)
明神「君たちには明日から原江家の人々の護衛任務についてもらう。FHの狙いは恐らく原江教授本人でないかと思われる。諸君には泊まり込みで警備にあたってもらう。ちなみにUGNとも協力関係にある縁粕グループの御曹司である高潔氏が先んじて警備にあたっている。皆にも是非、協力してほしい。」
縁粕の名前を聞いてまた古戸は胃が痛くなりそうだった。しかし警備にあたるにしても原江家についてもFHについても情報が少なすぎる。そこで彼らは先に別口で依頼を受けていた探偵の左にも連絡をとり、情報を集めることにした。
・情報収集パートⅠ
A、原江家について
B、ファルスハーツの戦力についてⅠ
C、リスティックの研究について
D、縁粕 高潔について
E、今田 憲太郎について
実際の情報収集では援護の風とか、要人への貸しとかダイスを精神に置き換えたりとかでほぼすべてクリティカルで開けてたはず。今回、なるだけ情報開示する方向にしたかったから方向性としてはよかったけどそれにしても難易度が温すぎたかなと。一応、はずれ枠としてEを設けました。以下は得られた情報。
A
原江家は三人家族。原江 袁児教授は数年前に新エネルギー物質、「リスティック」に関する研究で名声を得た科学者である。現在は研究に専念するために人里離れた場所に邸宅をかまえて生活をしている。妻の瑠奈は慈善家としてその世界では有名である。一人娘である真魚はごく一般的な高校生。身辺調査を行っていたがこれといって目立った報告はあがっていない。
B
今回の抗争にあたってファルスハーツも春日を使って各地から幹部クラスのオーヴァードを集めているらしい。まず、真魚や子嚢崎を襲撃したチームのリーダー、赤見土 野伴(あかみど やばん)。彼は神河市の隣の市にある坊堂高校の卒業生で学生の頃から札付きのワルとして名が通っていた。その頃から奴もオーヴァードではないかと噂されていた。恐らく春日がそれに目をつけたのだろう。
もう一人は名うての盗賊として知られている鬼佐貫 常軌(きさぬき じょうき)だ。奴はまるで手品でも見せるかのように相手を惑わせ、その隙に獲物をかっさらってしまう怪盗だ。詳細な情報は知られていないが手口からして十中八九、こいつもオーヴァードだろう。赤見土と同じで春日にスカウトされた可能性が高い。
C
リスティックとは原江教授が発見した新エネルギーのことである。しかし供給が不安定であり、今後の発展、応用が期待されている。
しかしながら論文の中身は重厚なもので並みの科学者ではとても一人ではまとめられるものではないとされている。その功績が原江教授の今日に繋がっているのだろう。
D
縁粕 高潔は大企業、縁粕グループの御曹司の一人だ。彼は主に製薬会社や病院への資金援助を行っており、自らも製薬会社や研究所を抱えている人物だ。この神河支部にも資金援助を行っていただいているのだが、援助に対する見返りの要求が強く、評判はあまり良いものではない。
過去に原江教授に資金援助をしていた過去もあり、今回もその時のよしみもあって高潔自ら警護を買って出たそうだ。
E
今田 憲太郎は原江教授が現在の邸宅に住まうにあたって雇った執事だ。主に真魚の身の回りの世話を担当しており、原江家の人々からの信頼も厚いようだ。
ちなみに彼がオーヴァードではないことは確認済みだ。
明神「原江教授の邸宅は神河市を南に行った雲帯岳の中腹にある。途中、険しい山道が続くので明日は私が化学技術班が開発した特殊車両を手配しよう。それまでに各自、準備をしておくように。」
こうして怒涛の時間は流れていった。この任務で神河支部に待ち受けている困難とは何か?FHの目的はなんなのか?謎を抱えたまま彼らは助けを求める者のもとへ、戦地へと向かうのであった。
to be continued...
昨日からの続き。それぞれが自身の日常から切り離され、原江教授の護衛という任務を与えられたここまで。唯一、普通の人間である子嚢崎はどんな活躍を見せるのか。そんな場面を描いていく今回の話。
・その時不思議なことが起こった(PC①覚醒パート)
子嚢崎は世良屋に連れられてラーメンを食べた後の帰り道であった。目当ての店に行けて上機嫌の世良屋に対して子嚢崎の表情は浮かないものであった。これを見ただけで彼らの味覚の違いが窺い知れる。
世良屋「な?神河屋最高だったろ?」
子嚢崎「……俺はもういいかな。」
世良屋「なんでだよ!お前わかるか?角煮ラーメンと角煮丼をセットで頼むといつまでも角煮の旨さを楽しめるんだぞ。こんなことできるの神河屋だけだ。」
子嚢崎「お前が行きたがってたから敢えて言わなかったけど、なんかがっかりしたわ。」
世良屋「……ま、とにかく夏は長いし、また食いに行こうぜ。じゃあな。」
子嚢崎「俺はもういいかな。(二回目)じゃあな。」
幾分かのわだかまりを残しながらも子嚢崎は世良屋と別れて一人、家路を歩いた。すると進んでいく道の先に見慣れない車が停まっているのが見えた。見慣れないといってもついさっき見たことがるという矛盾も生じた。
子嚢崎「あれは……。」
その車の正体は先ほど学校で見かけたもの。あの少女が乗っていた車であった。そうかと思うと今度は何やら大きな音が聞こえた。物音だとかそんな生易しいものではない。それは明らかに銃声だった。そこで彼は明らかに周囲の様子がおかしいことに気づく。目の前の車もまるで乗り捨てられたようにドアは開きっぱなし。周囲にも人気はない。子嚢崎は恐る恐る銃声が聞こえた路地を覗いてみる。するとそこには黒服の男たちと交戦する御井の姿があった。
黒服「ザッケンナ、コラー!」
黒服たちと拳銃を打ち合う御井の姿は普段学校で見かける彼女とは天地ほどかけ離れたものだった。まさか同級生が校外で銃を打ち合っているなんて誰が想像するだろうか。
子嚢崎「ちゃんミイ!どうしてこんなところに!?」
いきなりの非日常的展開に驚く子嚢崎であったがさらに日常は彼から遠ざかっていく。今度は一人の少女が彼のもとに走ってくるのが見えた。近づいてくる影は段々と鮮明になってきて、その姿が件の少女であることが子嚢崎にも視認できた。問題はその背後から迫る者だ。まるで世紀末の世界からやってきたような浮世離れした見てくれ。筋骨隆々な体躯にモヒカン頭の獰猛な表情を浮かべたチンピラが彼女のことを追っていた。子嚢崎はその様子からだいたいの状況を察した。そして彼は少女、原江 真魚を守るようにチンピラの前に立ちはだかった。
「あぁ?なんだ手前ぇは。俺はその女に用があるんだ。さっさとどけ。」
子嚢崎「あ?やんのか、おい。」
元来の正義感、firesの頃から変わらぬ熱い血を滾らせ子嚢崎は臆することはなかった。むしろそのままタイマンでも張りそうな勢いである。
「小僧が。そんなに死にてぇか。」
そういうとチンピラは両の拳を打ち付けるように構えた。するとその左右の拳にはそれぞれ熱気と冷気が宿っているかのように見えた。その様子を見て子嚢崎にも目の前の相手がただのいきがった輩ではないことが理解できた。
「イェアぁぁー!!」
チンピラは目にも止まらぬ速度で前進すると左右から挟み込むように両の拳を子嚢崎に叩き込まんとする。
ここで回避ロール。ダイスを振って目標値を超えればこの攻撃を回避できる。(実際のロールでは残念ながら失敗)
熱気と冷気、二つの異なるエネルギーを込めた拳が超高速に乗せられて勢いをつけて子嚢崎の体に叩き込まれる。子嚢崎の体は二、三回バウンドしながら地面を転がった。
「二重一点!」
チンピラは左右の拳を再び打ち付けながら満足気に叫んだ。渾身の一撃を叩き込み、地に伏す相手を見下ろした。
子嚢崎「全然痛くねぇ。」
渾身の一撃を叩き込まれたというのにまだ意識があることにはさすがのチンピラも驚いた。しかしさすがに異能力による攻撃を受けた体がただで済むはずがなく、子嚢崎は口で抵抗するのがやっとであった。立ち上がってこないのを確認したチンピラは真魚に向き直り、彼女を再び連れ去ろうとする。このままでは彼女を守れない。どうすればいいのか。
その時不思議なことが起こった。
なんと地に伏す子嚢崎の体から影がひとりでに動き始めた。そして真魚に近寄るチンピラに影を伸ばし、攻撃をするのだった。まるで影に自身の意志が投影されているかのようであった。
「な、なんなんだ。こいつは。まさか、こいつもオーヴァードに!?」
たじろぐチンピラに追い打ちをかけるように今度は銃弾が襲いかかる。黒服の相手をしていた御井が戻ってきていたのだ。彼女は銃口をチンピラに向けると容赦なく引き金を引く。
「ち、面倒なことになったな。一時引き上げだ。」
分が悪いとみたのかチンピラはあっさりその場から退散してしまった。御井はまう二人の安否を確認する。
御井「大丈夫ですか?」
真魚「私は大丈夫です。でも、この方が私を助けようとしてくれて……。」
御井「この人って……子嚢崎くん?」
子嚢崎「ちゃ、ちゃんミイ。何してたんだよ、こんなところで。」
御井「私のことなんかよりも子嚢崎くんは大丈夫なの?」
子嚢崎「全然痛くねぇ。」
すると遅れて荒坊も戻ってきた。どうやら敵に長く追われていたらしくたんこぶが頭にできている。
荒坊「真魚さんは無事だったか。ん、もう一人のこいつは誰だ?」
子嚢崎「あ?誰だ手前ぇは?」
子嚢崎はゆっくりと立ち上がりながら荒坊を威嚇する。だが激しい攻撃を受けた体が無事なはずもなく彼はすぐに姿勢を崩す。
子嚢崎「やっぱ、ちょっと痛ぇや。」
そう言って彼は地面に倒れ込んだ。荒坊と御井はすぐに彼を担ぎ起こすとそのまま車に乗せた。辺りにはもう敵の残党もいないようであった。荒坊はすぐに車の運転を始める。
荒坊「とにかく神河支部に戻ろう。医務室に運び込むんだ。」
荒坊は一同を乗せた車を飛ばし、神河支部へと向かった。こうして子嚢崎も期せずしてこの陰謀渦巻く事件に足を突っ込むことになっていくのであった。
ここの回避ロールでは達成値を超えているとチンピラの攻撃を回避。結局、背後にいたもう一人の仲間からの攻撃を受けてしまうのですがこのことが後の情報収集で活きてくるという設定でした。ちなみに登場させ忘れましたが車は今田が運転していました。つまり時系列的に前回のロールも⑤→④→その他の順番の方がしっくりきてたかもしれません。
今回はここまで。次回は神河支部の面々と子嚢崎が対面します。
to be continued...
・その時不思議なことが起こった(PC①覚醒パート)
子嚢崎は世良屋に連れられてラーメンを食べた後の帰り道であった。目当ての店に行けて上機嫌の世良屋に対して子嚢崎の表情は浮かないものであった。これを見ただけで彼らの味覚の違いが窺い知れる。
世良屋「な?神河屋最高だったろ?」
子嚢崎「……俺はもういいかな。」
世良屋「なんでだよ!お前わかるか?角煮ラーメンと角煮丼をセットで頼むといつまでも角煮の旨さを楽しめるんだぞ。こんなことできるの神河屋だけだ。」
子嚢崎「お前が行きたがってたから敢えて言わなかったけど、なんかがっかりしたわ。」
世良屋「……ま、とにかく夏は長いし、また食いに行こうぜ。じゃあな。」
子嚢崎「俺はもういいかな。(二回目)じゃあな。」
幾分かのわだかまりを残しながらも子嚢崎は世良屋と別れて一人、家路を歩いた。すると進んでいく道の先に見慣れない車が停まっているのが見えた。見慣れないといってもついさっき見たことがるという矛盾も生じた。
子嚢崎「あれは……。」
その車の正体は先ほど学校で見かけたもの。あの少女が乗っていた車であった。そうかと思うと今度は何やら大きな音が聞こえた。物音だとかそんな生易しいものではない。それは明らかに銃声だった。そこで彼は明らかに周囲の様子がおかしいことに気づく。目の前の車もまるで乗り捨てられたようにドアは開きっぱなし。周囲にも人気はない。子嚢崎は恐る恐る銃声が聞こえた路地を覗いてみる。するとそこには黒服の男たちと交戦する御井の姿があった。
黒服「ザッケンナ、コラー!」
黒服たちと拳銃を打ち合う御井の姿は普段学校で見かける彼女とは天地ほどかけ離れたものだった。まさか同級生が校外で銃を打ち合っているなんて誰が想像するだろうか。
子嚢崎「ちゃんミイ!どうしてこんなところに!?」
いきなりの非日常的展開に驚く子嚢崎であったがさらに日常は彼から遠ざかっていく。今度は一人の少女が彼のもとに走ってくるのが見えた。近づいてくる影は段々と鮮明になってきて、その姿が件の少女であることが子嚢崎にも視認できた。問題はその背後から迫る者だ。まるで世紀末の世界からやってきたような浮世離れした見てくれ。筋骨隆々な体躯にモヒカン頭の獰猛な表情を浮かべたチンピラが彼女のことを追っていた。子嚢崎はその様子からだいたいの状況を察した。そして彼は少女、原江 真魚を守るようにチンピラの前に立ちはだかった。
「あぁ?なんだ手前ぇは。俺はその女に用があるんだ。さっさとどけ。」
子嚢崎「あ?やんのか、おい。」
元来の正義感、firesの頃から変わらぬ熱い血を滾らせ子嚢崎は臆することはなかった。むしろそのままタイマンでも張りそうな勢いである。
「小僧が。そんなに死にてぇか。」
そういうとチンピラは両の拳を打ち付けるように構えた。するとその左右の拳にはそれぞれ熱気と冷気が宿っているかのように見えた。その様子を見て子嚢崎にも目の前の相手がただのいきがった輩ではないことが理解できた。
「イェアぁぁー!!」
チンピラは目にも止まらぬ速度で前進すると左右から挟み込むように両の拳を子嚢崎に叩き込まんとする。
ここで回避ロール。ダイスを振って目標値を超えればこの攻撃を回避できる。(実際のロールでは残念ながら失敗)
熱気と冷気、二つの異なるエネルギーを込めた拳が超高速に乗せられて勢いをつけて子嚢崎の体に叩き込まれる。子嚢崎の体は二、三回バウンドしながら地面を転がった。
「二重一点!」
チンピラは左右の拳を再び打ち付けながら満足気に叫んだ。渾身の一撃を叩き込み、地に伏す相手を見下ろした。
子嚢崎「全然痛くねぇ。」
渾身の一撃を叩き込まれたというのにまだ意識があることにはさすがのチンピラも驚いた。しかしさすがに異能力による攻撃を受けた体がただで済むはずがなく、子嚢崎は口で抵抗するのがやっとであった。立ち上がってこないのを確認したチンピラは真魚に向き直り、彼女を再び連れ去ろうとする。このままでは彼女を守れない。どうすればいいのか。
その時不思議なことが起こった。
なんと地に伏す子嚢崎の体から影がひとりでに動き始めた。そして真魚に近寄るチンピラに影を伸ばし、攻撃をするのだった。まるで影に自身の意志が投影されているかのようであった。
「な、なんなんだ。こいつは。まさか、こいつもオーヴァードに!?」
たじろぐチンピラに追い打ちをかけるように今度は銃弾が襲いかかる。黒服の相手をしていた御井が戻ってきていたのだ。彼女は銃口をチンピラに向けると容赦なく引き金を引く。
「ち、面倒なことになったな。一時引き上げだ。」
分が悪いとみたのかチンピラはあっさりその場から退散してしまった。御井はまう二人の安否を確認する。
御井「大丈夫ですか?」
真魚「私は大丈夫です。でも、この方が私を助けようとしてくれて……。」
御井「この人って……子嚢崎くん?」
子嚢崎「ちゃ、ちゃんミイ。何してたんだよ、こんなところで。」
御井「私のことなんかよりも子嚢崎くんは大丈夫なの?」
子嚢崎「全然痛くねぇ。」
すると遅れて荒坊も戻ってきた。どうやら敵に長く追われていたらしくたんこぶが頭にできている。
荒坊「真魚さんは無事だったか。ん、もう一人のこいつは誰だ?」
子嚢崎「あ?誰だ手前ぇは?」
子嚢崎はゆっくりと立ち上がりながら荒坊を威嚇する。だが激しい攻撃を受けた体が無事なはずもなく彼はすぐに姿勢を崩す。
子嚢崎「やっぱ、ちょっと痛ぇや。」
そう言って彼は地面に倒れ込んだ。荒坊と御井はすぐに彼を担ぎ起こすとそのまま車に乗せた。辺りにはもう敵の残党もいないようであった。荒坊はすぐに車の運転を始める。
荒坊「とにかく神河支部に戻ろう。医務室に運び込むんだ。」
荒坊は一同を乗せた車を飛ばし、神河支部へと向かった。こうして子嚢崎も期せずしてこの陰謀渦巻く事件に足を突っ込むことになっていくのであった。
ここの回避ロールでは達成値を超えているとチンピラの攻撃を回避。結局、背後にいたもう一人の仲間からの攻撃を受けてしまうのですがこのことが後の情報収集で活きてくるという設定でした。ちなみに登場させ忘れましたが車は今田が運転していました。つまり時系列的に前回のロールも⑤→④→その他の順番の方がしっくりきてたかもしれません。
今回はここまで。次回は神河支部の面々と子嚢崎が対面します。
to be continued...
どうも。
第二回目は今回のセッションを行うにあたっての特別ルールといよいよ各PCの導入部分にあたるオープニングパートを描写していこうと思います。
普段、自分たちがダブルクロスを遊ぶ時にはいくつかのハウスルールを設けて遊ぶことが多いです。というのも、るるぶに書いてある内容が難解であったり、逆にふわっとしていたり、描写的に明らかにおかしいだろうというものに関しては参加メンバーで相談して特別措置がとられてきました。加えて、普段はGMに回ることが多いが今回は久しぶりにPL側になったせんさんからある提案がなされた。それも踏まえて今回のセッションに加えたルールを紹介する。
・特別ルール
その1:初期経験点200点からスタート。
ダブルクロスを遊んだことのある人なら既にこの辺で「大丈夫か?」ってなってるかもしれない。PCの能力値やエフェクトとそのレベルといったステータスを強化するのに必要な経験点。普段は130点で執り行っているのですが、今回は200点にしてみようと提案がありました。理由としてはこうすることで普段ではほぼ死にスキルになっている運転やイージーエフェクトにも経験点が割け、幅広くロールができるのではないかということ。後述の新ルールもあり、不安しかなかったがやはり不安は的中することになった。後にも反省として挙げますが、これをやるなら遠慮なくなんらかの縛りをもっと入れるべきだったかもしれない。(イージーエフェクトは全て取得とか、コンボは1戦闘につき1回までとか)
その2:ウロボロスの解禁。
今思うと上記と併せてこれ提案してきた段階で確信犯だったのかもしれない。他のシンドロームのエフェクトを使用できたり、トリッキーかつ強力なシンドロームでもあるウロボロス。今まではその強力かつやや扱いが難しい側面もあって採用されていなかったが、今回は侵蝕値の上がり幅がどんなものなのかを確かめるという理由のもと採用。(ウロボロスはその強力な性能のため他シンドロームよりも侵蝕値が上がりやすい)
その3:サイレンの魔女禁止
ハヌマーンというシンドロームにはサイレンの魔女というエフェクトがあります。簡単に言うと装甲値(防御)無視の全体攻撃ができます。普段、ハヌマーンをやる時も定番のエフェクトとして使用されます。今回、上記の経験点では無限に強くなる可能性があり、戦闘がまったく意味をなさなくなることも予測されたので今回は禁止としました。(これ以外も……)
その4:戦闘前の抜刀、武器生成の許可
ダブルクロスでは戦闘においてやや不可解なルールがあります。顕著なものとして日本刀など刀剣系の武器における抜刀が挙げられます。これは簡単に言うと戦闘開始→抜刀→行動終了とかいう不可解な動きを生みかねません。これから戦うぞという時にさすがにその描写は不自然だろうということになり自分たちが遊ぶ時には武器の準備やエフェクトによる武器の生成も戦闘前のロール等で行うことを許可しています。
ざっとここまでが今回用いたルール。ではここから各PCたちの活躍を書いていきたいと思います。はじまり、はじまり……。
終わりの足音が近づく彼らの青春。
未だ道を見つけられない中で彼は選択を強いられる。
大人になる道すがらで変わりゆく日常、迫られる決断。
命とは何か、生きるとは何か。
今、少年たちの人生に長く短い1ページが加わる。
ダブルクロス The 3rd Edition『Revolutionary heart』
ダブルクロス―――それは裏切りを意味する言葉。
・プロローグ
物語が始まる数週間前。神河市である事件が起こった。新エネルギー物質「リスティック」における研究論文で名声を得た原江 袁児教授の令嬢、原江 真魚が下校途中にファルスハーツを名乗る一団に襲われ、誘拐されかけるという事件が発生した。オーヴァード能力を悪用するテロリスト組織、ファルスハーツが絡む事件とあってUGN神河支部も早速調査に乗り出した。原江教授は娘の高校が夏期休暇に入るのに併せてUGNに家族の護衛を依頼することを検討していた。
・不条理からの脱却(PC⑤オープニングパート)
神河市の駅近くに店を構える一軒のラーメン屋「卍空(ばんから)」。その店の暖簾を潜る二人の男。一人の体格のいい男は国生 星夜。ここ最近、FHに加わった末端の構成員である。彼の連れの男の携帯が鳴る。
「おい、俺の分も注文しておけ。いつものだ。」
そうぶっきらぼうに国生に命じる白スーツに眼鏡の男。彼の名は春日 恭二。FHでも古参のエージェントであり国生の上司にあたる男だ。彼は店の外で何やら携帯で連絡をとっている。彼が外に出たのを見て国生は深くため息をつく。
国生「あ、おやっさん、全部乗せ二つで。」
「おーおー、国生ちゃん。仕事の方はどうだい?」
そう気さくに話しかけてくるのは卍空の店主、寅辺。明るい寅辺の表情とは対照的に国生の表情は冴えない。
国生「あのハゲ、マジでムカつくんすよ。仕事もきついことばかりだし、さっさと転職したいんすよね…。」
寅辺「ふーん、そうなのか。あ、それならここの常連さんに就職の斡旋業社をやってるって人がいたから名刺あげるよ。一度訪ねてみるといい。」
国生「助かるよ、おやっさん。これであのハゲともお別れ……。」
と、ここで外から戻ってくる春日。すぐさま国生の隣に座る。
春日「おい、俺の分、ちゃんと頼んどいたんだろうな?」
国生「はい、大丈夫っす。ごちそうさまです。」
春日「おい、何を頼んだんだ?」
国生「いや、いつものっすよ。」
そんなやりとりをしていると注文していたラーメンがカウンターに置かれる。
寅辺「へい、全部乗せ二つお待ち。」
春日「……おぉ、わかってんじゃねぇか。」
春日は出された料理に満足すると黙ってそれをすすりはじめた。ラーメンを口に運びながら春日はブツブツと呟いている。
春日「今回の作戦はなぁ、組織にとってだけじゃない。俺にとっても狼煙上げなんだ。そのためにはまずUGNの奴らを……。」
そんな春日を気にも留めず、国生は黙ってラーメンを食べる。勤務を終えると国生は寅辺に紹介された雲宮という男のもとを訪ねる。雑居ビルの一室に彼はいた。
雲宮「おー、俺のところにくるとは、さてはお前さん、カタギの仕事を求めているな?」
国生「あぁ。今はFHに所属している。俺も詳しくは知らないんだが、UGNってところに入りたいんだ。」
雲宮「FHからUGNってお前正気か?下手すりゃ捕虜にされるか投獄されるぞ。」
国生「むしろUGNからしてみれば少しでもFHの内情が知れるのは好都合なんじゃないか?」
雲宮「……そこまで言うなら連絡はとってみる。だが転ぶかはわからんぜ。」
雲宮が電話すること数分。
雲宮「近々面接をしたいから3日後にUGNの神河支部に来てくれってよ。」
こうして国生は危険な仕事や嫌悪する上司がつきまとう不条理な日々から脱却の一歩を踏み出すのであった。
ちなみにラーメンを注文するくだりでは正解メニューを設定していて春日の説教イベントが始まるというからくりもありましたがあまりストーリーに関係ないのでカットしました。時系列的に国生のロールが最初というのは決めていたのですがやや長くなってしまいました。雲宮とのくだりはカットしてもよかったかも。
・噂の少女(PC①オープニングパート)
河鎮高校、三年C組の教室。そこでは夏休み前最後のHRが行われていた。
「最後の夏休みを楽しむのもいいが、ちゃんと就職や進学に向けても取り組んでおくように。それじゃあ、また二学期に元気に会おう!」
担任の望月教諭の締めの言葉とともにHRも終わりを告げる。帰り支度をする子嚢崎のもとに級友である世良屋がやってくる。
世良屋「おい、子嚢崎。お前、進路のこととかもう決まった?」
子嚢崎「おー、セラちゃんじゃん。いや、全然決まってねーや。」
世良屋「そうか、そうだと思ってお前にいい話を持ってきたんだよ。」
そう言うと世良屋は周囲を窺いながら小声で話し始めた。
世良屋「……お前さ、Youtuberって知ってる?」
子嚢崎「いや、全然知らねぇ。」
世良屋「お前、あれ、動画を投稿するだけで広告料で稼げるんだよ。俺たちだって億万長者になれるかもしれない。」
子嚢崎「そ、そうか。で、なんの動画撮るんだ?」
世良屋「そうだな……ゲームの実況とかやろうと思ってるんだ。面白そうだろ。」
子嚢崎「そうか?」
世良屋「ウケるに決まってるだろうがよ。何かいいゲームないかよ。」
子嚢崎「星のカービィとかいいんじゃねぇか?」
そんな夢みたいな話をしていると二人はもう教室にほとんど人がいないことに気づく。
世良屋「お、俺たちもそろそろ帰ろうぜ。飯でも食いながら計画立てようぜ。神河屋行こうぜ、神河屋。」
子嚢崎「俺はいいよ。(二つの意味で)」
世良屋「何言ってんだよ、お前はあの店の奥深さを知らない……。」
そんな戯言(曰く億泰と億泰のやりとり)を続けていると彼らは自分たちと同じ高校の制服を着た少女が執事らしき男性を伴って高級そうな車に乗り込んでいくのを見た。
子嚢崎「誰だ、あいつ。」
世良屋「あ、噂なんだけどよ、お前この前なんとかって研究で有名になった原江教授っているだろ?その娘がうちの高校に通ってるって噂があるんだよ。」
子嚢崎「へー、そうなのか。」
彼はこれといって興味も示さず、その場を立ち去った。そしてこの後で神河屋に連れていかれた。
・調査報告(PC②オープニングパート)
子嚢崎と同じく、学校のHRを終えた御井は同じ神河支部に所属しており、現在は御心大学で調査にあたっている荒坊と喫茶店にて落ち合うことになっていた。
荒坊「おー、悪ぃ、悪ぃ。遅くなった。」
見るからに軽そうな大学生風の男、荒坊は軽く謝罪しながら御井のもとに現れた。
御井「遅いよ。まったく、拝山くん、いつも遅刻するんだから。」
荒坊「まぁ30分の遅刻だからそんなに怒るなって。」
荒坊のよくわからない言い訳はさて置き、二人は現状で手に入っている情報を共有した。二人はそれぞれ河鎮高校に通っている娘の真魚、御心大学に講師として招かれていたことがある原江教授についてそれぞれ調査していたがこれといって有力な情報は得られていなかった。
荒坊「やれやれ、噂ではFHの連中から教授たちを守るために護衛任務が近々始まるって話だぜ。俺たちの夏はどこにいっちまうのかねぇ。ま、支部長がなんとかしてくれるっしょ。」
無責任にぼやきながらも荒坊は席を立つ。
荒坊「それじゃあ、俺はもう少し調査を続けるぜ。」
御井「わかったわ。気をつけて。」
店の外で荒坊を見送りながら二人は別れた。自分も調査を続けるか否かを逡巡していたところ背後から視線を感じた御井。振り返るとそこにはバレバレの尾行をしていた二人のクラスメイト空野と月島(通称;タミヨウコンビ)が一部始終を目撃していた。
空野「ついに現場を押さえたわ。亜衣ちゃんやっぱり今の人、彼氏さんよね?」
御井「そんなことないわよ。ただの知り合い。」
月島「嘘おっしゃい。私たちの中では亜衣ちゃん、イケメンの玉の輿になるんじゃないかって噂になってるんだから。」
はくさん「どういう発想!?」
空野「まぁいいわ。続きは場所を変えてゆっくり聞きましょう。タピオカ屋に行くわよ。」
こうして御井は二人の尋問を受けるべく半ば強引に連れて行かれるのであった。(このシナリオの高校生、馬鹿多いな。)
・支部長の苦悩(PC③オープニングパート)
ここはUGN神河支部の執務室。上司の栄転により支部長に抜擢された古戸 匠。昇進したまではよかったものの人員不足による激務、さらにはFHによる原江令嬢の誘拐未遂事件まで管轄内で起こったものだから彼には退社ツイートする時間も与えられることはなかった。そんな多忙の只中にいるというのに今日もまた彼の頭痛の種である人物が訪問してきた。
「おぉ!古戸、しばらくだな。元気にしていたか。」
そう言って現れたのは彼の直属の上司であり、今はUGN東京支部に出向している明神 龍であった。彼は差し入れにと古戸にオロナミンCを1本渡すと聞き取りを始めた。
明神「そういえば例のFHの動きはどうだ?何か掴めそうか?」
古戸「いえ、部下たちも頑張ってくれているのですがこれといった進展はなく……。」
明神「そうか。ところでなんだが原江氏から正式に令嬢の護衛依頼がきた。なんでも高校の夏期休暇でその間に教授とその家族を守ってほしいそうだ。」
古戸「左様ですか。」
明神「そうだ。それだけだったらお前らにとっても容易い任務だろうが、少々厄介な相手もいてな。我々に先行して縁粕グループが教授の護衛を志願してきたらしい。」
古戸「縁粕グループがですか?」
明神「そうだ。縁粕グループといえば我々UGNにも資金援助をして頂いている財閥だ。その御曹司の一人である高潔氏が既に護衛の任についているらしい。高潔氏といえば与えたものに対して見返りもうるさいと噂だからお前らも注意することだな。」
明神の言葉を聞いて古戸はまた胃が痛くなりそうであった。縁粕一族のことも小耳に挟んでいた彼は舌打ちが出そうなのもなんとか耐えた。
明神「だが悪いニュースばかりではないぞ。今度、私が直々に面接した新しい仲間がここに加わることになっている。さらにこの町にいりイリーガルにも協力を要請する。今、夜華くんを向かわせた。」
古戸「よ、夜華くんをですか?」
明神「そうだ。何やら外出は2週間ぶりだとかで少し戸惑っているようだったが……。」
少しじゃねぇよと思いながらも古戸にはただイエスマンとして明神の話を聞き入れることしかできなかった。
明神「頼んだぞ。この町の未来は君たちの双肩にかかっている。」
古戸「はい、ありがとうございます。」
明神「あ、そうだ。別件なんだが、明後日東京支部の会合があって60人入れる会場が必要なんだ。お前、手配できるか?いけるよな?」
古戸「明後日……は、はい、大丈夫です。」
明神「お前ならそう言ってくれると思ってたよ。さすがは俺の後任だ。」
満足気な明神に古戸は深々と頭を下げた。立てられた中指が見えないように。
・探偵のやり方(PC④オープニングパート)
神河市のはずれ、ビリヤード場の上に構えられた梅沢探偵事務所。そこで探偵として活躍する人物。いや、正確には人間を知るために探偵となったレネゲイドビーイング。名を左 頼兎といった。彼は今日もペットのインコを捜索して欲しいという依頼のために出かける途中であった。彼が階段を降りようとしていたところ、階下に初老の男がいるのが見えた。依頼に急いでいた彼は特に気にも留めず素通りしようとした。
「あ、あの、探偵の左様でございますか?」
左「え、えぇ、そうですが。今から仕事に出かけるものでして、依頼でしたらこの後伺います。」
「私、原江家で執事をしております今田という者です。この度は是非、あなた様のお力を借りたく、馳せ参じ……。」
左「ですから、私これから仕事に出かけますんで、依頼でしたら後で……。」
今田「人の命が掛かってるんです!!」
左「インコだって立派な命です!!」(村正さん、迫真のロール)
事務所前で押し問答を繰り広げる二人。そんな中、左の携帯が鳴る。相手はインコ捜索の依頼人だ。
左「はい、左ですが。」
依頼人「あ、左さんですか。すいません、実は捜索をお願いしていたインコなんですが……先ほどうちに帰ってきまして……。」
左「……あ、あぁー、そうでしたか。それはよかった。」
依頼人「この度はお手数おかけしまして申し訳ありません。」
左「いいんですよ。では相談料だけ所定の口座に振り込んでおいてください。」
依頼人「承知しました。失礼いたします。」
通話を終えた左は恐る恐る顔を上げる。視線の先には歓喜の表情でこちらを見る今田の顔が見えた。(例えるなら街中で失禁寸前のところでトイレが見つかった時の人)
左「……要件を聞きましょう。どうぞ、事務所へ。」
左に招き入れられて今田は事務所に入っていった。今田からの依頼とは先日起こった真魚の誘拐未遂事件のことであった。教授はUGNや縁粕グループに護衛を依頼しているが相手はFH。どんな手段をとってくるかわからない。そこで今田は過去にとある財団を潰すというデカいヤマをあげた左の力を頼ってきたのだという。
左「UGNにFHねぇ……。」
左は頭をかきながら少し面倒そうな表情を見せた。自分がレネゲイドビーイングであるということをレネゲイドウイルスやオーヴァードに関する知識を有しているUGNやFHに知られるのは非常に面倒なことだ。自分にとってもできるだけ避けたい案件である。しかしながら今田は平身低頭で左に依頼を懇願する。
左「わかりました。で、いくら出せるんですか?」
今田「は?」
左「ですから報酬の話です。いくら出せるんですか?」
今田「それでしたら……このくらいで。」
左「あー、あともうひとつ0増やせませんかね?」
俺「こいつ本当に翔太郎をコピーしたのか?」(PLである村正さんによれば財政難である事務所を守るためそのへんに関してはシビアな性格という設定らしい)
今田「それでしたら、私が旦那様から送られたこの義歯を……。」
そう言って今田は自分の口から部分義歯を外して左に渡した。左はその義歯を一度、洗面所で洗い手にとった。そして地下室の扉を殴りつけ、相棒である男を召喚した。
「なんだい、頼兎?僕は今、タピオカに関する研究で忙しいのに。」
地下室から現れた左の相棒、千年 嵐はものぐさな様子を見せながら頼兎に言った。
左「そんなもんはあとだ。それよりもお前、これがなんだかわかるか?」
千年「入れ歯?これがどうしたんだい?」
千年はそう言いながら自分の脳内のデータベースから情報を探り、その義歯が普通のものではなく真珠の類の鉱石から作られているということを突き止めた。それを聞いた左は再び今田のもとへ戻った。そして先ほどの義歯を自分のポケットにしまう。
左「それで、報酬はいくらまで出せるんですか?」
今田「え?私の歯は?返してくれないんですか?」
左「あれは前金として預かっておきます。」
今田「く、ぐぬぬ……。」
明らかに足元をみている左の行動に不信感を覚えながらも今田は納得のいく報酬を約束。左に邸宅までの地図を渡して事務所を後にした。左はソフト帽を被って出かける準備をする。今度の依頼も忙しくなりそうだ。
・ホスピタル・パニック(PC⑥オープニングパート)
神河市の町はずれに存在する小さな町医者、水面医院。ここで働く中国人医師、陽 虞喪主は今日も診療とドジっ子看護師、生明のダブルチェックに追われていた。
生明「先生、次の方、お呼びしても大丈夫ですか。」
陽「あぁ、いいよ。ところで生明くん、それは違う人のカルテだよ。」
生明「え?あらやだ?」
そう言って生明はカルテ庫をすっちゃかめっちゃかにしながらカルテを掘り当てた。
生明「あ、あったあった。万日さん、万日さんどうぞー。」
そう言って彼女は噂話好きの名物患者、万日さんを診察室に招き入れた。
万日「いやぁ、先生のおかげでかなり体調がよくなりましたよ。」
陽「そうですか、それは何よりです。」
万日「あ、そういえば先生。この前テレビに出てたあの原江とかっていう教授、先生の知り合いなんだって?」
陽「だいぶ昔のことですけどね、ちょっとした知り合いってところです。」
万日「そうなんだ。やっぱ大先生は周りも違うんだな。じゃあまたいつもの薬お願いします。」
陽「わかりました。またとびっきりのやつを処方しておきますよ。(ジャンキースマイル)」
陽の指示を受けて、生明が薬を渡しに行こうとするが……
陽「生明くん、それ痛み止めの錠剤じゃなくて睡眠薬のカプセルだよね?」
生明「え?あらやだ!また間違えちゃった!」
サトpinさん「あらやだじゃねぇぞ!営業停止に追い込まれるぞ、この医院!」
午前の診療も終わったところで陽の恩師である京河が姿を見せる。
京河「おぉ、陽くん。すまん、伝え忘れておったんだが、このあと君に客が来ることになっていたんだ。」
陽「私にですか?」
京河「あぁ、なんでもUGNとかいうところかららしいんだが……。」
二人がそんな話をしていると午前の診療を終えた医院に一人の少女が入ってきた。ものの数秒で彼女が明らかに緊張している。というよりもやや挙動不審になっているのが見てわかった。そんな彼女を陽はひとまず客室に移して話を聞くことにした。渡された名刺から彼女がUGN神河支部の夜華という人物であることがわかった。
陽「で、私に話とはなんですかな?」
夜華「あ、あの、その、こ、こんど、の、い、依頼の、け、件で……」
陽「まぁまぁ、そんな焦らずにお水でも飲んで落ち着いてください。」
そう言って陽はコップに水を入れて差し出した。ソラリスの能力を持つ彼は人を元気にする薬を作り出せるぞ。水をいきなり一気飲みした彼女はコップをショットグラスよろしくタンとテーブルに置く。何やら表情が怖い。そして彼女は口を開いた。以下、セリフ
あなたに原江教授の護衛任務の同行を依頼します。理由はもちろんお分かりですね?
あなたがこの町にいる数少ない協力者、イリーガルだからです。覚悟の準備をしておいてください!近いうちにまた来ます。報酬も払います。神河支部にも問答無用で来てもらいます。旅の準備もしておいてください!あなたは元研究者です!原江教授と再会する楽しみにしておいてください!いいですね!
そう言い終えるとばつが悪くなったのかそそくさと帰ろうとする夜華。慌ててそれを止める陽。ひとまず陽は夜華の名刺に書かれていた連絡先に電話することにした。
古戸「もしもし、こちらUGN神河支部ですが。」
陽「あ、どーも、私、水面医院で医師をしております陽という者です。」
古戸「はぁ、どーも。」
陽「今、おたくの職員である夜華さんという方が来ているんですが、どうも言動がおかしいようでして、もしよければこの場で治療しますがいかがでしょう?」
古戸「お願いします!(即答)」
陽「それでは領収書等は彼女に持たせておきますんで、はい、失礼しまーす。」
電話を切る陽。しかし、電話を聞いていたのか夜華はオルクスのイージーエフェクトを駆使してその場から逃げていってしまった。こうして陽もまたUGNの任務に半ば強引に協力することになったのだった。
やはり六人もいると内容濃くなって文章量も多くなるな……。
ひとまずchapter1はここまで。次回はついに主人公が覚醒?
to be continued...
第二回目は今回のセッションを行うにあたっての特別ルールといよいよ各PCの導入部分にあたるオープニングパートを描写していこうと思います。
普段、自分たちがダブルクロスを遊ぶ時にはいくつかのハウスルールを設けて遊ぶことが多いです。というのも、るるぶに書いてある内容が難解であったり、逆にふわっとしていたり、描写的に明らかにおかしいだろうというものに関しては参加メンバーで相談して特別措置がとられてきました。加えて、普段はGMに回ることが多いが今回は久しぶりにPL側になったせんさんからある提案がなされた。それも踏まえて今回のセッションに加えたルールを紹介する。
・特別ルール
その1:初期経験点200点からスタート。
ダブルクロスを遊んだことのある人なら既にこの辺で「大丈夫か?」ってなってるかもしれない。PCの能力値やエフェクトとそのレベルといったステータスを強化するのに必要な経験点。普段は130点で執り行っているのですが、今回は200点にしてみようと提案がありました。理由としてはこうすることで普段ではほぼ死にスキルになっている運転やイージーエフェクトにも経験点が割け、幅広くロールができるのではないかということ。後述の新ルールもあり、不安しかなかったがやはり不安は的中することになった。後にも反省として挙げますが、これをやるなら遠慮なくなんらかの縛りをもっと入れるべきだったかもしれない。(イージーエフェクトは全て取得とか、コンボは1戦闘につき1回までとか)
その2:ウロボロスの解禁。
その3:サイレンの魔女禁止
ハヌマーンというシンドロームにはサイレンの魔女というエフェクトがあります。簡単に言うと装甲値(防御)無視の全体攻撃ができます。普段、ハヌマーンをやる時も定番のエフェクトとして使用されます。今回、上記の経験点では無限に強くなる可能性があり、戦闘がまったく意味をなさなくなることも予測されたので今回は禁止としました。(これ以外も……)
その4:戦闘前の抜刀、武器生成の許可
ダブルクロスでは戦闘においてやや不可解なルールがあります。顕著なものとして日本刀など刀剣系の武器における抜刀が挙げられます。これは簡単に言うと戦闘開始→抜刀→行動終了とかいう不可解な動きを生みかねません。これから戦うぞという時にさすがにその描写は不自然だろうということになり自分たちが遊ぶ時には武器の準備やエフェクトによる武器の生成も戦闘前のロール等で行うことを許可しています。
ざっとここまでが今回用いたルール。ではここから各PCたちの活躍を書いていきたいと思います。はじまり、はじまり……。
終わりの足音が近づく彼らの青春。
未だ道を見つけられない中で彼は選択を強いられる。
大人になる道すがらで変わりゆく日常、迫られる決断。
命とは何か、生きるとは何か。
今、少年たちの人生に長く短い1ページが加わる。
ダブルクロス The 3rd Edition『Revolutionary heart』
ダブルクロス―――それは裏切りを意味する言葉。
・プロローグ
物語が始まる数週間前。神河市である事件が起こった。新エネルギー物質「リスティック」における研究論文で名声を得た原江 袁児教授の令嬢、原江 真魚が下校途中にファルスハーツを名乗る一団に襲われ、誘拐されかけるという事件が発生した。オーヴァード能力を悪用するテロリスト組織、ファルスハーツが絡む事件とあってUGN神河支部も早速調査に乗り出した。原江教授は娘の高校が夏期休暇に入るのに併せてUGNに家族の護衛を依頼することを検討していた。
・不条理からの脱却(PC⑤オープニングパート)
神河市の駅近くに店を構える一軒のラーメン屋「卍空(ばんから)」。その店の暖簾を潜る二人の男。一人の体格のいい男は国生 星夜。ここ最近、FHに加わった末端の構成員である。彼の連れの男の携帯が鳴る。
「おい、俺の分も注文しておけ。いつものだ。」
そうぶっきらぼうに国生に命じる白スーツに眼鏡の男。彼の名は春日 恭二。FHでも古参のエージェントであり国生の上司にあたる男だ。彼は店の外で何やら携帯で連絡をとっている。彼が外に出たのを見て国生は深くため息をつく。
国生「あ、おやっさん、全部乗せ二つで。」
「おーおー、国生ちゃん。仕事の方はどうだい?」
そう気さくに話しかけてくるのは卍空の店主、寅辺。明るい寅辺の表情とは対照的に国生の表情は冴えない。
国生「あのハゲ、マジでムカつくんすよ。仕事もきついことばかりだし、さっさと転職したいんすよね…。」
寅辺「ふーん、そうなのか。あ、それならここの常連さんに就職の斡旋業社をやってるって人がいたから名刺あげるよ。一度訪ねてみるといい。」
国生「助かるよ、おやっさん。これであのハゲともお別れ……。」
と、ここで外から戻ってくる春日。すぐさま国生の隣に座る。
春日「おい、俺の分、ちゃんと頼んどいたんだろうな?」
国生「はい、大丈夫っす。ごちそうさまです。」
春日「おい、何を頼んだんだ?」
国生「いや、いつものっすよ。」
そんなやりとりをしていると注文していたラーメンがカウンターに置かれる。
寅辺「へい、全部乗せ二つお待ち。」
春日「……おぉ、わかってんじゃねぇか。」
春日は出された料理に満足すると黙ってそれをすすりはじめた。ラーメンを口に運びながら春日はブツブツと呟いている。
春日「今回の作戦はなぁ、組織にとってだけじゃない。俺にとっても狼煙上げなんだ。そのためにはまずUGNの奴らを……。」
そんな春日を気にも留めず、国生は黙ってラーメンを食べる。勤務を終えると国生は寅辺に紹介された雲宮という男のもとを訪ねる。雑居ビルの一室に彼はいた。
雲宮「おー、俺のところにくるとは、さてはお前さん、カタギの仕事を求めているな?」
国生「あぁ。今はFHに所属している。俺も詳しくは知らないんだが、UGNってところに入りたいんだ。」
雲宮「FHからUGNってお前正気か?下手すりゃ捕虜にされるか投獄されるぞ。」
国生「むしろUGNからしてみれば少しでもFHの内情が知れるのは好都合なんじゃないか?」
雲宮「……そこまで言うなら連絡はとってみる。だが転ぶかはわからんぜ。」
雲宮が電話すること数分。
雲宮「近々面接をしたいから3日後にUGNの神河支部に来てくれってよ。」
こうして国生は危険な仕事や嫌悪する上司がつきまとう不条理な日々から脱却の一歩を踏み出すのであった。
ちなみにラーメンを注文するくだりでは正解メニューを設定していて春日の説教イベントが始まるというからくりもありましたがあまりストーリーに関係ないのでカットしました。時系列的に国生のロールが最初というのは決めていたのですがやや長くなってしまいました。雲宮とのくだりはカットしてもよかったかも。
・噂の少女(PC①オープニングパート)
河鎮高校、三年C組の教室。そこでは夏休み前最後のHRが行われていた。
「最後の夏休みを楽しむのもいいが、ちゃんと就職や進学に向けても取り組んでおくように。それじゃあ、また二学期に元気に会おう!」
担任の望月教諭の締めの言葉とともにHRも終わりを告げる。帰り支度をする子嚢崎のもとに級友である世良屋がやってくる。
世良屋「おい、子嚢崎。お前、進路のこととかもう決まった?」
子嚢崎「おー、セラちゃんじゃん。いや、全然決まってねーや。」
世良屋「そうか、そうだと思ってお前にいい話を持ってきたんだよ。」
そう言うと世良屋は周囲を窺いながら小声で話し始めた。
世良屋「……お前さ、Youtuberって知ってる?」
子嚢崎「いや、全然知らねぇ。」
世良屋「お前、あれ、動画を投稿するだけで広告料で稼げるんだよ。俺たちだって億万長者になれるかもしれない。」
子嚢崎「そ、そうか。で、なんの動画撮るんだ?」
世良屋「そうだな……ゲームの実況とかやろうと思ってるんだ。面白そうだろ。」
子嚢崎「そうか?」
世良屋「ウケるに決まってるだろうがよ。何かいいゲームないかよ。」
子嚢崎「星のカービィとかいいんじゃねぇか?」
そんな夢みたいな話をしていると二人はもう教室にほとんど人がいないことに気づく。
世良屋「お、俺たちもそろそろ帰ろうぜ。飯でも食いながら計画立てようぜ。神河屋行こうぜ、神河屋。」
子嚢崎「俺はいいよ。(二つの意味で)」
世良屋「何言ってんだよ、お前はあの店の奥深さを知らない……。」
そんな戯言(曰く億泰と億泰のやりとり)を続けていると彼らは自分たちと同じ高校の制服を着た少女が執事らしき男性を伴って高級そうな車に乗り込んでいくのを見た。
子嚢崎「誰だ、あいつ。」
世良屋「あ、噂なんだけどよ、お前この前なんとかって研究で有名になった原江教授っているだろ?その娘がうちの高校に通ってるって噂があるんだよ。」
子嚢崎「へー、そうなのか。」
彼はこれといって興味も示さず、その場を立ち去った。そしてこの後で神河屋に連れていかれた。
・調査報告(PC②オープニングパート)
子嚢崎と同じく、学校のHRを終えた御井は同じ神河支部に所属しており、現在は御心大学で調査にあたっている荒坊と喫茶店にて落ち合うことになっていた。
荒坊「おー、悪ぃ、悪ぃ。遅くなった。」
見るからに軽そうな大学生風の男、荒坊は軽く謝罪しながら御井のもとに現れた。
御井「遅いよ。まったく、拝山くん、いつも遅刻するんだから。」
荒坊「まぁ30分の遅刻だからそんなに怒るなって。」
荒坊のよくわからない言い訳はさて置き、二人は現状で手に入っている情報を共有した。二人はそれぞれ河鎮高校に通っている娘の真魚、御心大学に講師として招かれていたことがある原江教授についてそれぞれ調査していたがこれといって有力な情報は得られていなかった。
荒坊「やれやれ、噂ではFHの連中から教授たちを守るために護衛任務が近々始まるって話だぜ。俺たちの夏はどこにいっちまうのかねぇ。ま、支部長がなんとかしてくれるっしょ。」
無責任にぼやきながらも荒坊は席を立つ。
荒坊「それじゃあ、俺はもう少し調査を続けるぜ。」
御井「わかったわ。気をつけて。」
店の外で荒坊を見送りながら二人は別れた。自分も調査を続けるか否かを逡巡していたところ背後から視線を感じた御井。振り返るとそこにはバレバレの尾行をしていた二人のクラスメイト空野と月島(通称;タミヨウコンビ)が一部始終を目撃していた。
空野「ついに現場を押さえたわ。亜衣ちゃんやっぱり今の人、彼氏さんよね?」
御井「そんなことないわよ。ただの知り合い。」
月島「嘘おっしゃい。私たちの中では亜衣ちゃん、イケメンの玉の輿になるんじゃないかって噂になってるんだから。」
はくさん「どういう発想!?」
空野「まぁいいわ。続きは場所を変えてゆっくり聞きましょう。タピオカ屋に行くわよ。」
こうして御井は二人の尋問を受けるべく半ば強引に連れて行かれるのであった。(このシナリオの高校生、馬鹿多いな。)
・支部長の苦悩(PC③オープニングパート)
ここはUGN神河支部の執務室。上司の栄転により支部長に抜擢された古戸 匠。昇進したまではよかったものの人員不足による激務、さらにはFHによる原江令嬢の誘拐未遂事件まで管轄内で起こったものだから彼には退社ツイートする時間も与えられることはなかった。そんな多忙の只中にいるというのに今日もまた彼の頭痛の種である人物が訪問してきた。
「おぉ!古戸、しばらくだな。元気にしていたか。」
そう言って現れたのは彼の直属の上司であり、今はUGN東京支部に出向している明神 龍であった。彼は差し入れにと古戸にオロナミンCを1本渡すと聞き取りを始めた。
明神「そういえば例のFHの動きはどうだ?何か掴めそうか?」
古戸「いえ、部下たちも頑張ってくれているのですがこれといった進展はなく……。」
明神「そうか。ところでなんだが原江氏から正式に令嬢の護衛依頼がきた。なんでも高校の夏期休暇でその間に教授とその家族を守ってほしいそうだ。」
古戸「左様ですか。」
明神「そうだ。それだけだったらお前らにとっても容易い任務だろうが、少々厄介な相手もいてな。我々に先行して縁粕グループが教授の護衛を志願してきたらしい。」
古戸「縁粕グループがですか?」
明神「そうだ。縁粕グループといえば我々UGNにも資金援助をして頂いている財閥だ。その御曹司の一人である高潔氏が既に護衛の任についているらしい。高潔氏といえば与えたものに対して見返りもうるさいと噂だからお前らも注意することだな。」
明神の言葉を聞いて古戸はまた胃が痛くなりそうであった。縁粕一族のことも小耳に挟んでいた彼は舌打ちが出そうなのもなんとか耐えた。
明神「だが悪いニュースばかりではないぞ。今度、私が直々に面接した新しい仲間がここに加わることになっている。さらにこの町にいりイリーガルにも協力を要請する。今、夜華くんを向かわせた。」
古戸「よ、夜華くんをですか?」
明神「そうだ。何やら外出は2週間ぶりだとかで少し戸惑っているようだったが……。」
少しじゃねぇよと思いながらも古戸にはただイエスマンとして明神の話を聞き入れることしかできなかった。
明神「頼んだぞ。この町の未来は君たちの双肩にかかっている。」
古戸「はい、ありがとうございます。」
明神「あ、そうだ。別件なんだが、明後日東京支部の会合があって60人入れる会場が必要なんだ。お前、手配できるか?いけるよな?」
古戸「明後日……は、はい、大丈夫です。」
明神「お前ならそう言ってくれると思ってたよ。さすがは俺の後任だ。」
満足気な明神に古戸は深々と頭を下げた。立てられた中指が見えないように。
・探偵のやり方(PC④オープニングパート)
神河市のはずれ、ビリヤード場の上に構えられた梅沢探偵事務所。そこで探偵として活躍する人物。いや、正確には人間を知るために探偵となったレネゲイドビーイング。名を左 頼兎といった。彼は今日もペットのインコを捜索して欲しいという依頼のために出かける途中であった。彼が階段を降りようとしていたところ、階下に初老の男がいるのが見えた。依頼に急いでいた彼は特に気にも留めず素通りしようとした。
「あ、あの、探偵の左様でございますか?」
左「え、えぇ、そうですが。今から仕事に出かけるものでして、依頼でしたらこの後伺います。」
「私、原江家で執事をしております今田という者です。この度は是非、あなた様のお力を借りたく、馳せ参じ……。」
左「ですから、私これから仕事に出かけますんで、依頼でしたら後で……。」
今田「人の命が掛かってるんです!!」
左「インコだって立派な命です!!」(村正さん、迫真のロール)
事務所前で押し問答を繰り広げる二人。そんな中、左の携帯が鳴る。相手はインコ捜索の依頼人だ。
左「はい、左ですが。」
依頼人「あ、左さんですか。すいません、実は捜索をお願いしていたインコなんですが……先ほどうちに帰ってきまして……。」
左「……あ、あぁー、そうでしたか。それはよかった。」
依頼人「この度はお手数おかけしまして申し訳ありません。」
左「いいんですよ。では相談料だけ所定の口座に振り込んでおいてください。」
依頼人「承知しました。失礼いたします。」
通話を終えた左は恐る恐る顔を上げる。視線の先には歓喜の表情でこちらを見る今田の顔が見えた。(例えるなら街中で失禁寸前のところでトイレが見つかった時の人)
左「……要件を聞きましょう。どうぞ、事務所へ。」
左に招き入れられて今田は事務所に入っていった。今田からの依頼とは先日起こった真魚の誘拐未遂事件のことであった。教授はUGNや縁粕グループに護衛を依頼しているが相手はFH。どんな手段をとってくるかわからない。そこで今田は過去にとある財団を潰すというデカいヤマをあげた左の力を頼ってきたのだという。
左「UGNにFHねぇ……。」
左は頭をかきながら少し面倒そうな表情を見せた。自分がレネゲイドビーイングであるということをレネゲイドウイルスやオーヴァードに関する知識を有しているUGNやFHに知られるのは非常に面倒なことだ。自分にとってもできるだけ避けたい案件である。しかしながら今田は平身低頭で左に依頼を懇願する。
左「わかりました。で、いくら出せるんですか?」
今田「は?」
左「ですから報酬の話です。いくら出せるんですか?」
今田「それでしたら……このくらいで。」
左「あー、あともうひとつ0増やせませんかね?」
俺「こいつ本当に翔太郎をコピーしたのか?」(PLである村正さんによれば財政難である事務所を守るためそのへんに関してはシビアな性格という設定らしい)
今田「それでしたら、私が旦那様から送られたこの義歯を……。」
そう言って今田は自分の口から部分義歯を外して左に渡した。左はその義歯を一度、洗面所で洗い手にとった。そして地下室の扉を殴りつけ、相棒である男を召喚した。
「なんだい、頼兎?僕は今、タピオカに関する研究で忙しいのに。」
地下室から現れた左の相棒、千年 嵐はものぐさな様子を見せながら頼兎に言った。
左「そんなもんはあとだ。それよりもお前、これがなんだかわかるか?」
千年「入れ歯?これがどうしたんだい?」
千年はそう言いながら自分の脳内のデータベースから情報を探り、その義歯が普通のものではなく真珠の類の鉱石から作られているということを突き止めた。それを聞いた左は再び今田のもとへ戻った。そして先ほどの義歯を自分のポケットにしまう。
左「それで、報酬はいくらまで出せるんですか?」
今田「え?私の歯は?返してくれないんですか?」
左「あれは前金として預かっておきます。」
今田「く、ぐぬぬ……。」
明らかに足元をみている左の行動に不信感を覚えながらも今田は納得のいく報酬を約束。左に邸宅までの地図を渡して事務所を後にした。左はソフト帽を被って出かける準備をする。今度の依頼も忙しくなりそうだ。
・ホスピタル・パニック(PC⑥オープニングパート)
神河市の町はずれに存在する小さな町医者、水面医院。ここで働く中国人医師、陽 虞喪主は今日も診療とドジっ子看護師、生明のダブルチェックに追われていた。
生明「先生、次の方、お呼びしても大丈夫ですか。」
陽「あぁ、いいよ。ところで生明くん、それは違う人のカルテだよ。」
生明「え?あらやだ?」
そう言って生明はカルテ庫をすっちゃかめっちゃかにしながらカルテを掘り当てた。
生明「あ、あったあった。万日さん、万日さんどうぞー。」
そう言って彼女は噂話好きの名物患者、万日さんを診察室に招き入れた。
万日「いやぁ、先生のおかげでかなり体調がよくなりましたよ。」
陽「そうですか、それは何よりです。」
万日「あ、そういえば先生。この前テレビに出てたあの原江とかっていう教授、先生の知り合いなんだって?」
陽「だいぶ昔のことですけどね、ちょっとした知り合いってところです。」
万日「そうなんだ。やっぱ大先生は周りも違うんだな。じゃあまたいつもの薬お願いします。」
陽「わかりました。またとびっきりのやつを処方しておきますよ。(ジャンキースマイル)」
陽の指示を受けて、生明が薬を渡しに行こうとするが……
陽「生明くん、それ痛み止めの錠剤じゃなくて睡眠薬のカプセルだよね?」
生明「え?あらやだ!また間違えちゃった!」
サトpinさん「あらやだじゃねぇぞ!営業停止に追い込まれるぞ、この医院!」
午前の診療も終わったところで陽の恩師である京河が姿を見せる。
京河「おぉ、陽くん。すまん、伝え忘れておったんだが、このあと君に客が来ることになっていたんだ。」
陽「私にですか?」
京河「あぁ、なんでもUGNとかいうところかららしいんだが……。」
二人がそんな話をしていると午前の診療を終えた医院に一人の少女が入ってきた。ものの数秒で彼女が明らかに緊張している。というよりもやや挙動不審になっているのが見てわかった。そんな彼女を陽はひとまず客室に移して話を聞くことにした。渡された名刺から彼女がUGN神河支部の夜華という人物であることがわかった。
陽「で、私に話とはなんですかな?」
夜華「あ、あの、その、こ、こんど、の、い、依頼の、け、件で……」
陽「まぁまぁ、そんな焦らずにお水でも飲んで落ち着いてください。」
そう言って陽はコップに水を入れて差し出した。ソラリスの能力を持つ彼は人を元気にする薬を作り出せるぞ。水をいきなり一気飲みした彼女はコップをショットグラスよろしくタンとテーブルに置く。何やら表情が怖い。そして彼女は口を開いた。以下、セリフ
あなたに原江教授の護衛任務の同行を依頼します。理由はもちろんお分かりですね?
あなたがこの町にいる数少ない協力者、イリーガルだからです。覚悟の準備をしておいてください!近いうちにまた来ます。報酬も払います。神河支部にも問答無用で来てもらいます。旅の準備もしておいてください!あなたは元研究者です!原江教授と再会する楽しみにしておいてください!いいですね!
そう言い終えるとばつが悪くなったのかそそくさと帰ろうとする夜華。慌ててそれを止める陽。ひとまず陽は夜華の名刺に書かれていた連絡先に電話することにした。
古戸「もしもし、こちらUGN神河支部ですが。」
陽「あ、どーも、私、水面医院で医師をしております陽という者です。」
古戸「はぁ、どーも。」
陽「今、おたくの職員である夜華さんという方が来ているんですが、どうも言動がおかしいようでして、もしよければこの場で治療しますがいかがでしょう?」
古戸「お願いします!(即答)」
陽「それでは領収書等は彼女に持たせておきますんで、はい、失礼しまーす。」
電話を切る陽。しかし、電話を聞いていたのか夜華はオルクスのイージーエフェクトを駆使してその場から逃げていってしまった。こうして陽もまたUGNの任務に半ば強引に協力することになったのだった。
やはり六人もいると内容濃くなって文章量も多くなるな……。
ひとまずchapter1はここまで。次回はついに主人公が覚醒?
to be continued...
今回はEDHやMTGとは違ったジャンルの記事を。
自分の周りの仲間内ではEDH以外でもTRPGやボードゲームを持ち寄って仲間でワイワイやることがあります。ある日の帰り道に「自分もいつかはGMやって物語を作ってみたいですねー。」とか言ってたら
友人「じゃあやりましょうよ。1ヶ月もあれば全然シナリオ作れるんで大丈夫ですよ。」
と背中を押してくれたこともあり、ノリと勢いでGMをやることに。ストーリーを考えて敵のデータとか小ネタを入れてとかいろいろと考えてなんとか昨日、実行に移すことができました。今回は何回かに分けてあらすじの紹介やこぼれ話、シナリオを通しての反省点などを振り返っていきたいと思います。
以前にあげたハンドアウトも合わせて一読するとわかりやすいかと思います。
今回の記事では登場PCやその中の人々の紹介をメインに行いたいと思います。基本的にみんなEDHやTRPGにおいても先輩にあたるため慣れたメンバーです。
まず最初に、今回遊んだTRPGの紹介です。
ダブルクロスというもの。現代を舞台に人智を超えた能力を身につけし者、オーヴァードとなったキャラクターたちが繰り広げる中二系TRPG。
主人公たちは自分の日常、自分を日常とつなぎ止めてくれている存在を守るために困難に立ち向かっていく。大切な存在を守るため、彼らは能力による侵蝕に耐えながらその力を行使する。
自分は2番目に遊んだTRPGで個人的にかなり楽しめたためいつか自分でGMをやってみたいと思っていました。ルールの幅が広く、難解なものも多いため一部でハウスルールを取り入れていたりしますがまた後ほど。
続いて、今回のセッションに登場するPCをご紹介。
PC①:子嚢崎 弾(しのざき だん)
年齢:18歳
カヴァー/ワークス:高校生/不良学生
コードネーム;人狼♂騎士(ワンナイト)
シンドローム:ウロボロス
PL:せんさん
関東圏にひしめいていたあらゆるチームを潰してきた伝説のチーム「fires」の特攻隊長を務めていた男。小学生の頃に両親を事故で亡くし、高校生だった姉と二人暮らしとなる。姉が生活のために仕事に明け暮れる中、彼は不良の道に堕ち破滅犬(ブラストダーム)という異名までとるようになった。そんな中、元来の身体の弱さと過労もあり姉がなんとかって難病のためにこの世を去ってしまう。自分の愚かさに気づかされた彼は正しい道を歩くことを決意する。
正義感が強いがとてもチャラい。友情に篤いがどうしようもなくチャラい。基本敵には温厚だが致命的にチャラい。高三という岐路に立たされ、自分の道を模索しているが絶望的にチャラい。ロールでは中の人の言動も相まって理性の中に凶暴さが見え隠れしていて破滅的にチャラい。
PC②:御井 亜衣(みい あい)
年齢:17歳
カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
コードネーム;白い暴動(ザ・クラッシュ)
シンドローム:モルフェウルス
PL:はくさん
物語から二ヶ月前に繁華街の爆発事故に巻き込まれてオーヴァードに覚醒。UGNに保護され、以降は協力することとなる。普段は勉学にも真面目で素行も悪くないのだがパンク系のファッションを好み、形式ばった決まり事はそもそも守るつもりはない。その奇抜な髪型、服装のため目をつけられることもあるが本人は気にしていない。見た目は変わっているが人当たりもいい。現在の髪型は右側面を刈り上げた前下がりのボブ。神河支部の先輩エージェント、荒坊とはともに任務にあたることが多く、彼女を知る同級生からは恋人では?と噂されている。
PC③:古戸 匠(ふるど たくみ)
年齢:35歳
カヴァー/ワークス:UGN支部長/UGN支部長
コードネーム;第三の道(サードパス)
シンドローム:モルフェウルス
PL:めっささん
癖の強い面々ばかり集まるUGN神河支部の支部長を務める人物。上司である明神の栄転に伴って支部長に昇格したものの、栄転後も定期的に無理難題を押し付けてくる明神や支部の人員不足に端を発する激務に日々、頭を悩ませている。暴走しがちな支部の面々のブレーキ役も務める比較的常識人だが日頃のストレスもあり、時折気づかれぬよう中指を立ててしまう癖がある。
PC④:左 頼兎(ひだり らいと)
年齢:見た目20代
カヴァー/ワークス:探偵/レネゲイドビーイング
コードネーム;人は完璧ではない(ハーフボイルド)
シンドローム:バロール
PL:村正さん
人間社会に溶け込んで生きるレネゲイドビーイング(人間ではないが何かを媒介にして生きる生命体とでも解釈していただければ)神河市のはずれにある梅沢探偵事務所で探偵として活躍している。事務所にあった漫画「風都探偵」の登場人物をモデルとしており、人間を知る・観察するという目的のもと探偵という仕事を選んだ。先代所長のようなCOOLな人間を真似ようとしたものの漫画の影響からクールになりきれず情に厚い性格を装っている。事務所を経済的に守るために相棒の千年とともに浮気調査やペット探しといったチマチマとした依頼をこなしている。先代所長を失いながらも過去に巨大な悪の組織であったとある財団を壊滅させるという功績をあげている。
PC⑤:国生 星夜(こくしょう せいや)
年齢:28歳
カヴァー/ワークス:FHエージェント/UGNエージェント
コードネーム;血染めの龍(ドラクレア)
シンドローム:ブラム=ストーカー/キュマイラ
PL:ゆきちさん
元々は建設現場で働く日雇い作業員であった。ある時に顔なじみの先輩から怪しげな薬を勧められて服用。その薬がレネゲイドウイルス活性化薬「プロフェシー」であったことからオーヴァードへ覚醒。その後、FHから依頼がきて高待遇という謳い文句に飛びつくも過酷な業務に辟易し、上司である春日もウザくて仕方がない。無能な上司にこき使われる日々にうんざりした彼は現状から脱却するために行動を開始するのであった。ブラム=ストーカーの能力で人の血液や体液から情報を得ることができるため、汗を舐めることで嘘を見破るという離れ業を見せる。
PC⑥:陽 虞喪主(よう ぐもす)
年齢:40歳
カヴァー/ワークス:医者/医者
コードネーム;完全なる治療(ファイレクシア)
シンドローム:ソラリス/オルクス
PL:サトpinさん
中国人男性。西洋医学と東洋神秘の融合による「新たなる人類」の誕生を密かに目論んでいる。原江教授が発表した新エネルギー物資「リスティック」に可能性を感じた彼は国内に活動拠点を置きたいと考えていた。そんな中、恩師である京河から依頼を受けて、神河市の水面医院で働き始める。医者としての仕事ぶりは有能だが何かにつけて他者に治療を行おうとする危なげな一面もある。また彼の作り出す水は疲労を吹っ飛ばし、活力を引き出す効能を秘めている。
この6人でお送りする今回のセッション。一般人から奇人、変人まで集まったキャラクターたちはどんな物語を歩んだのであろうか。これから数回に分けてゆっくりと紹介していきたいと思います。初めての方は知らない単語も出てきているかと思いますがこれを読んで興味を持ったら是非調べてみてください。ストーリーには一部身内ネタも含まれるのであしからず。
今回はここまで。次回は今回用いたハウスルールとPCたちの個別オープニングを紹介できたらと思います。
to be continued...
自分の周りの仲間内ではEDH以外でもTRPGやボードゲームを持ち寄って仲間でワイワイやることがあります。ある日の帰り道に「自分もいつかはGMやって物語を作ってみたいですねー。」とか言ってたら
友人「じゃあやりましょうよ。1ヶ月もあれば全然シナリオ作れるんで大丈夫ですよ。」
と背中を押してくれたこともあり、ノリと勢いでGMをやることに。ストーリーを考えて敵のデータとか小ネタを入れてとかいろいろと考えてなんとか昨日、実行に移すことができました。今回は何回かに分けてあらすじの紹介やこぼれ話、シナリオを通しての反省点などを振り返っていきたいと思います。
以前にあげたハンドアウトも合わせて一読するとわかりやすいかと思います。
今回の記事では登場PCやその中の人々の紹介をメインに行いたいと思います。基本的にみんなEDHやTRPGにおいても先輩にあたるため慣れたメンバーです。
まず最初に、今回遊んだTRPGの紹介です。
ダブルクロスというもの。現代を舞台に人智を超えた能力を身につけし者、オーヴァードとなったキャラクターたちが繰り広げる
主人公たちは自分の日常、自分を日常とつなぎ止めてくれている存在を守るために困難に立ち向かっていく。大切な存在を守るため、彼らは能力による侵蝕に耐えながらその力を行使する。
自分は2番目に遊んだTRPGで個人的にかなり楽しめたためいつか自分でGMをやってみたいと思っていました。ルールの幅が広く、難解なものも多いため一部でハウスルールを取り入れていたりしますがまた後ほど。
続いて、今回のセッションに登場するPCをご紹介。
PC①:子嚢崎 弾(しのざき だん)
年齢:18歳
カヴァー/ワークス:高校生/不良学生
コードネーム;人狼♂騎士(ワンナイト)
シンドローム:ウロボロス
PL:せんさん
関東圏にひしめいていたあらゆるチームを潰してきた伝説のチーム「fires」の特攻隊長を務めていた男。小学生の頃に両親を事故で亡くし、高校生だった姉と二人暮らしとなる。姉が生活のために仕事に明け暮れる中、彼は不良の道に堕ち破滅犬(ブラストダーム)という異名までとるようになった。そんな中、元来の身体の弱さと過労もあり姉がなんとかって難病のためにこの世を去ってしまう。自分の愚かさに気づかされた彼は正しい道を歩くことを決意する。
正義感が強いがとてもチャラい。友情に篤いがどうしようもなくチャラい。基本敵には温厚だが致命的にチャラい。高三という岐路に立たされ、自分の道を模索しているが絶望的にチャラい。ロールでは中の人の言動も相まって理性の中に凶暴さが見え隠れしていて破滅的にチャラい。
PC②:御井 亜衣(みい あい)
年齢:17歳
カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
コードネーム;白い暴動(ザ・クラッシュ)
シンドローム:モルフェウルス
PL:はくさん
物語から二ヶ月前に繁華街の爆発事故に巻き込まれてオーヴァードに覚醒。UGNに保護され、以降は協力することとなる。普段は勉学にも真面目で素行も悪くないのだがパンク系のファッションを好み、形式ばった決まり事はそもそも守るつもりはない。その奇抜な髪型、服装のため目をつけられることもあるが本人は気にしていない。見た目は変わっているが人当たりもいい。現在の髪型は右側面を刈り上げた前下がりのボブ。神河支部の先輩エージェント、荒坊とはともに任務にあたることが多く、彼女を知る同級生からは恋人では?と噂されている。
PC③:古戸 匠(ふるど たくみ)
年齢:35歳
カヴァー/ワークス:UGN支部長/UGN支部長
コードネーム;第三の道(サードパス)
シンドローム:モルフェウルス
PL:めっささん
癖の強い面々ばかり集まるUGN神河支部の支部長を務める人物。上司である明神の栄転に伴って支部長に昇格したものの、栄転後も定期的に無理難題を押し付けてくる明神や支部の人員不足に端を発する激務に日々、頭を悩ませている。暴走しがちな支部の面々のブレーキ役も務める比較的常識人だが日頃のストレスもあり、時折気づかれぬよう中指を立ててしまう癖がある。
PC④:左 頼兎(ひだり らいと)
年齢:見た目20代
カヴァー/ワークス:探偵/レネゲイドビーイング
コードネーム;人は完璧ではない(ハーフボイルド)
シンドローム:バロール
PL:村正さん
人間社会に溶け込んで生きるレネゲイドビーイング(人間ではないが何かを媒介にして生きる生命体とでも解釈していただければ)神河市のはずれにある梅沢探偵事務所で探偵として活躍している。事務所にあった漫画「風都探偵」の登場人物をモデルとしており、人間を知る・観察するという目的のもと探偵という仕事を選んだ。先代所長のようなCOOLな人間を真似ようとしたものの漫画の影響からクールになりきれず情に厚い性格を装っている。事務所を経済的に守るために相棒の千年とともに浮気調査やペット探しといったチマチマとした依頼をこなしている。先代所長を失いながらも過去に巨大な悪の組織であったとある財団を壊滅させるという功績をあげている。
PC⑤:国生 星夜(こくしょう せいや)
年齢:28歳
カヴァー/ワークス:FHエージェント/UGNエージェント
コードネーム;血染めの龍(ドラクレア)
シンドローム:ブラム=ストーカー/キュマイラ
PL:ゆきちさん
元々は建設現場で働く日雇い作業員であった。ある時に顔なじみの先輩から怪しげな薬を勧められて服用。その薬がレネゲイドウイルス活性化薬「プロフェシー」であったことからオーヴァードへ覚醒。その後、FHから依頼がきて高待遇という謳い文句に飛びつくも過酷な業務に辟易し、上司である春日もウザくて仕方がない。無能な上司にこき使われる日々にうんざりした彼は現状から脱却するために行動を開始するのであった。ブラム=ストーカーの能力で人の血液や体液から情報を得ることができるため、汗を舐めることで嘘を見破るという離れ業を見せる。
PC⑥:陽 虞喪主(よう ぐもす)
年齢:40歳
カヴァー/ワークス:医者/医者
コードネーム;完全なる治療(ファイレクシア)
シンドローム:ソラリス/オルクス
PL:サトpinさん
中国人男性。西洋医学と東洋神秘の融合による「新たなる人類」の誕生を密かに目論んでいる。原江教授が発表した新エネルギー物資「リスティック」に可能性を感じた彼は国内に活動拠点を置きたいと考えていた。そんな中、恩師である京河から依頼を受けて、神河市の水面医院で働き始める。医者としての仕事ぶりは有能だが何かにつけて他者に治療を行おうとする危なげな一面もある。また彼の作り出す水は疲労を吹っ飛ばし、活力を引き出す効能を秘めている。
この6人でお送りする今回のセッション。一般人から奇人、変人まで集まったキャラクターたちはどんな物語を歩んだのであろうか。これから数回に分けてゆっくりと紹介していきたいと思います。初めての方は知らない単語も出てきているかと思いますがこれを読んで興味を持ったら是非調べてみてください。ストーリーには一部身内ネタも含まれるのであしからず。
今回はここまで。次回は今回用いたハウスルールとPCたちの個別オープニングを紹介できたらと思います。
to be continued...
EDHレポート:水道橋・東京MTG 統率者交流会
2019年6月20日 Magic: The Gathering町田での戦いから数日。みんなの遊び場であるファミコンくん2号店が改装中のため今週は何回EDHができるかわからない。週3回コンスタントにEDHを遊んできた我々からすれば由々しき事態だ。
そんな中、仲間の一人が水曜は水道橋でもEDHができるぞという情報を持ち込んでくれた。町田ばりに遠出になるのだが、休みの前日なら行ってもいいかと遠征の楽しさに味をしめた自分は定時ダッシュを決め込みパトロールという名目で水道橋へ向かう。
中央線、総武線に揺られて水道橋駅から徒歩数分。到着すると既に2~3卓は立っているように見えた。立川では見かけない多種多様なジェネラルもちらほら散見される。店の中も2号店に慣れ親しんでいる自分からすればお菓子が置いてあったり、ショーケースがなかったりする内装も斬新だった。そうこうしているうちに頭数が集まり、同じくらいのタイミングで到着した仲間とともに卓を囲むこととなった。
自分は練習も兼ねてヴァニファール、オケチラを使用。胸を借りるはブレイヤ(村正さん)、ザカマ、新ムルタニ、タリエル、新デアリガズ。
見知ったブレイヤにヴァニファールを睨まれるのがしんどかった。序盤にぶっぱするか1,2回死ぬのは覚悟でリソース枯れるのを待って動くかしかなかった。ヴァニファールの方は一人回し繰り返したのもあって前のようにコンボ止まってしょんぼりみたいな展開はなくなった。
他二人はゆっくり目な展開が多かったため、もたもたしてるとブレイヤにコンボスタートされてしまう。こっちとブレイヤがドンパチやってる間にザカマに掻っ攫われることが何回か。爆発域でパーマネント4つ割られた時はファントム生み出しかけた。
卓の循環があまりなかったので他のプレーヤーともやってみたかった。あとレモラは払おうな。(また目の前で10枚近く引かれたため)
今後、立川でEDHがどれだけできるのか未定なので見聞を広める意味でも行ってよかったかなと思います。最多勝での賞品や参加賞はないものの参加費は無料。カードの品揃えなんかは不明だけど過去の統率者セットとか古いパックも売ってて、壁に飾ってあるイラストなんかも個人的には見ていて面白い。(ゼラパのミノタウロス知ってるか?)
場所が場所なので頻繁に気軽に参加はできないけれど翌日が休みのタイミングとかは顔出してもいいかもなと思いました。
帰りはみんなではなまるうどん食べて帰りました。
そんな中、仲間の一人が水曜は水道橋でもEDHができるぞという情報を持ち込んでくれた。町田ばりに遠出になるのだが、休みの前日なら行ってもいいかと遠征の楽しさに味をしめた自分は定時ダッシュを決め込み
中央線、総武線に揺られて水道橋駅から徒歩数分。到着すると既に2~3卓は立っているように見えた。立川では見かけない多種多様なジェネラルもちらほら散見される。店の中も2号店に慣れ親しんでいる自分からすればお菓子が置いてあったり、ショーケースがなかったりする内装も斬新だった。そうこうしているうちに頭数が集まり、同じくらいのタイミングで到着した仲間とともに卓を囲むこととなった。
自分は練習も兼ねてヴァニファール、オケチラを使用。胸を借りるはブレイヤ(村正さん)、ザカマ、新ムルタニ、タリエル、新デアリガズ。
見知ったブレイヤにヴァニファールを睨まれるのがしんどかった。序盤にぶっぱするか1,2回死ぬのは覚悟でリソース枯れるのを待って動くかしかなかった。ヴァニファールの方は一人回し繰り返したのもあって前のようにコンボ止まってしょんぼりみたいな展開はなくなった。
他二人はゆっくり目な展開が多かったため、もたもたしてるとブレイヤにコンボスタートされてしまう。こっちとブレイヤがドンパチやってる間にザカマに掻っ攫われることが何回か。爆発域でパーマネント4つ割られた時はファントム生み出しかけた。
卓の循環があまりなかったので他のプレーヤーともやってみたかった。あとレモラは払おうな。(また目の前で10枚近く引かれたため)
今後、立川でEDHがどれだけできるのか未定なので見聞を広める意味でも行ってよかったかなと思います。最多勝での賞品や参加賞はないものの参加費は無料。カードの品揃えなんかは不明だけど過去の統率者セットとか古いパックも売ってて、壁に飾ってあるイラストなんかも個人的には見ていて面白い。(ゼラパのミノタウロス知ってるか?)
場所が場所なので頻繁に気軽に参加はできないけれど翌日が休みのタイミングとかは顔出してもいいかもなと思いました。
帰りはみんなではなまるうどん食べて帰りました。
EDHレポート:町田ぽぷら統率者大感謝祭
2019年6月16日 Magic: The Gathering昨日は町田にあるカードショップぽぷらで行われた大会に参加させていただきました。町田で普段遊んでる方々が2号店に遊びに来てくれたことがあってその時にお誘いいただいて参加に至ったというところ。
個人的には2回目の参加になります。前回はパーフォロス、メーレン、ミケウスで出て勝ち点3で終了してました。(前回は抜けた順番で順位が決まり、1位と2位は点数がもらえた。自分は2位が3回)
雨にも負けず友達数人と参加してきました。ちなみに前回も大雨の日だった。
途中の飯屋で1勝もできなかったらtwitterのアカウントに推しのポケモンの名前を付けるとかいうよくわからない宿命を背負うことになった。(尚、ポケモンは金・銀以降やったことない)
雨に打たれながらも13時から予選ラウンドスタート!ちなみに使用デッキは新カードを何枚か採用したギトラグの怪物一本でいきました。
1G目 ギトラグ(自分)→トラシオス&薬瓶砕き→プローシュ→ウルザ
いきなりガチンコな空気漂う統率者たちと同卓する。(当然か)
最早、駆け足勝負だなと思い2Tにはカエルを着地できるようにキープ。カエル着地したまではいいものの、フェッチ切ってもサイクリングしても何も引かず。共鳴者を引き込めど両隣のカウンターやバウンスで対処されてしまう。そんな中、プローシュが巫師の天啓で9枚ドロー。フェアリーの忌みもので墓トロールが除外される。その後もプローシュは下僕の呟き等でハンドを潤沢に整えていく。両隣の青いプレーヤーもカエルとの攻防でリソースが尽きた様子。苦し紛れに不毛の大地でプローシュのガイアの揺籃の地を砕くも有毒の蘇生できれいにかわされました。その後は食物連鎖で負け。
今回は勝利者が10点以外にも卓順が2番手は1点、3番手は2点、最後手は4点、引き分けは全員が3点という得点の付き方。このゲームでは自分は先手だったので0点。
2G目 ギトラグ(自分)→ラスプーチン(タコスさん)→初祖スリヴァー→ウインドグレイス卿
森の占術(うろ覚え)、雑種犬、マナ加速とあるハンドをキープ。始祖スリヴァーがどんな動きするのかは正直、わからなかったけどラスプーチンからカウンターや除去がどこまで飛んでくるかなといったところ。3T目くらいにギトラグ着地させることに成功させるもラスプーチンはマナファクトで加速。他二人はゆっくりとした立ち上がり。自分の前のターンにウインドグレイス卿がラスプーチンの金属モックスと金粉の水連に破壊放題。金粉の水連は秘技の否定で守られる。そのTのドローで朽ちゆくインプを引き込めたこともありダクムーアの回収場でループ完成して勝ち。10点獲得。このゲーム中、カエルの追加セットから入るべきところをまったく意味のないタイミングでスカイシュラウドのレインジャーの起動から入ってしまい、そこにバウンス当てられた場面があったので反省。
3G目 マーウィン→ギトラグ(自分)→エドリック→ウルザ(初戦とは別人)
マーウィンとの駆け足勝負になりそうかといった卓。マーウィン側は順調に2T目にジェネラル着地までこぎつけるも後のエルフが続かない様子。こちらもカエルを着地させるもエドリックの不実で砕かれる。地底王国のリッチでブロッカー立てつつ、再展開を図りたいところだったがエドリックが止まらず。カーンの経時隔離でリッチをバウンスされサンドバッグ状態に。瞬唱の魔道士と永遠の証人、墓地には追加ターンも見えていたため、投了。卓順で2点獲得。
4G目 ダミーア→緑セルヴァラ(センさん)→トラシオス&ティムナ(ゆきちさん)→ギトラグ(自分)(順番間違ってるかも)
最終戦になってまさか身内で殺し合いが始まるとは。このゲームは端的に言ってミスって負けてます。ダミーアはマナファクトとでゆっくり盤面を構築しつつ、リスティックの研究で妨害を図る。セルヴァラは2T目に着地するもそのまま。トラティムはハンドが4枚スタートだったこともあり苦しい展開。こちらは上家のエンドに未知な領域でダクムーアを引き込む。3T目にカエル着地させてハンドにインプがいたためコンボスタートさせようとしたけど既にデュアランとショックランドが盤面に出てしまっていてハンドのフェッチで黒マナを持ってこれないことに気が付く。フェッチでカード引くという固定観念にとらわれていた故のミスなのかなと思います。あと感想戦でも言われたけどカエルキャストの段階でリス研のケアなしで黒マナ浮かせといてもよかったのではという指摘もあった。(あとセルヴァラのドロー忘れてたのもミスですね)
返しのターンでダミーアが召し上げ。この時、順番としてセルヴァラ=金、トラティム=時ときていた。ハンドが3枚でどうしようか悩んだ末に自分は金を選択。思ったのだけどそもそもセルヴァラとカエルとられるのが目に見えてたから土地を失うとはいえハンドと色マナが確保されてしまう格好になった。こっちとしてはハンド3枚とはいえダミーアまでキャストされたら追加ターンの関係上、そのまま負けまでいってしまうのでは(そもそもダミーアの構築もわからなかったんだけど)という考えもあり金を選択。ただ結果的にやられてることが変わってないので時を選択してもよかったのかなと今では思う。
ミスっといて言うのもなんなんですが召し上げは考え放棄して金って言うよりも時を選択した方が有効な場面もあるので打たれた時はご注意をゲームはダミーアの勝ち。卓順で4点獲得。
結果としてはトータル16点で19人中11位。(1~4以外の順位が意味あるのかは別として)前回よりも明確に勝ちを狙える状況は増えた反面、その分だけミスした場面が明瞭になったかなーという感想。特に意味のないタイミングで一手間加えてしまうことが多かったので今後修正していければと思います。
全体的に新ジェネラル、具体的に言うとウルザや初祖スリヴァーをよく見かけました。実際のところ全容はまだ未見なのですが今後もよく見ることになるかも。
あと参加賞の中から冠雪の森と魔力の墓所を勝ち取りました。他のデッキと併用している関係上、入れ替えることが多いカードなのでありがたく使わせてもらいます。(飯は奢らない)
その後は友達とイラストカードでクソコラ作ったり、破滅犬にとらわれた友人の狂気を眺めながら過ごしました。(EDHしろよ)
対戦してくださった方々ありがとうございました。ゲーム中は緊張から終始無口ですが気になさらず。
やはり時々立川以外でEDHやるといろいろと発見があって良いですね。
最後に今回出たデッキのリストを晒してみます。個人的には黒檀の魔除けを採用しているのでラースの果てやネクロマンシーが本当にいるのか怪しいかもなとか考えてます。大会用に秋の帳を採用してみましたが出番はなかった。
以下リスト。
ジェネラル:ギトラグの怪物
土地:46
森×3
沼×3
Bayou
草むした墓
ラノワールの荒原
育成泥炭地
黄昏のぬかるみ
統率の塔
魂の洞窟
湿地の干潟
汚染された三角州
新緑の地下墓地
血染めのぬかるみ
吹きさらしの荒野
霧深い雨林
樹木茂る山麓
虹色の眺望
やせた原野
平穏な茂み
灰のやせ地
汚染されたぬかるみ
滑りやすいカルスト
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
Lake of the Dead
ダクムーアの回収場
ドライアドの東屋
ヒッコリーの植林地
宝石の洞窟
水晶鉱脈
古えの墳墓
裏切り者の都
家路
ラースの果て
露天鉱床
不毛の大地
幽霊街
爆発域
石化した原野
統率の灯台
出現領域
Glacial Chasm
Bazaar of Baghdad
クリーチャー:18
極楽鳥
ジョラーガの樹語り
死儀礼のシャーマン
スカイシュラウドのレインジャー
桜族の斥候
朽ちゆくインプ
森を護る者
闇の腹心
首絞め
野生の雑種犬
裂け目掃き
Elvish Spirit Guide
ラムナプの採掘者
ムル・ダヤの巫女
地底王国のリッチ
ゴルガリの墓トロール
真実の解体者、コジレック
無限に廻るもの、ウラモグ
インスタント・ソーサリー:22
暗黒の儀式
弱者選別
汚物の雨
吸血の教示者
伝国の玉璽
納墓
緑の太陽の頂点
俗世の教示者
輪作
ウルヴェンワルド横断
自然の要求
黒檀の魔除け
秋の帳
秋の際
壌土からの生命
悪魔の教示者
悪魔の意図
森の占術
暗殺者の戦利品
未知な領域
召喚の調べ
召喚士の契約
エンチャント:6
踏査
芽ぐみ
森の知恵
資源の浪費
忘却の冠
ネクロマンシー
アーティファクト:7
魔力の墓所
水蓮の花びら
モックス・ダイアモンド
魔力の櫃
太陽の指輪
探検の地図
厳かなモノリス
個人的には2回目の参加になります。前回はパーフォロス、メーレン、ミケウスで出て勝ち点3で終了してました。(前回は抜けた順番で順位が決まり、1位と2位は点数がもらえた。自分は2位が3回)
雨にも負けず友達数人と参加してきました。ちなみに前回も大雨の日だった。
途中の飯屋で1勝もできなかったらtwitterのアカウントに推しのポケモンの名前を付けるとかいうよくわからない宿命を背負うことになった。(尚、ポケモンは金・銀以降やったことない)
雨に打たれながらも13時から予選ラウンドスタート!ちなみに使用デッキは新カードを何枚か採用したギトラグの怪物一本でいきました。
1G目 ギトラグ(自分)→トラシオス&薬瓶砕き→プローシュ→ウルザ
いきなりガチンコな空気漂う統率者たちと同卓する。(当然か)
最早、駆け足勝負だなと思い2Tにはカエルを着地できるようにキープ。カエル着地したまではいいものの、フェッチ切ってもサイクリングしても何も引かず。共鳴者を引き込めど両隣のカウンターやバウンスで対処されてしまう。そんな中、プローシュが巫師の天啓で9枚ドロー。フェアリーの忌みもので墓トロールが除外される。その後もプローシュは下僕の呟き等でハンドを潤沢に整えていく。両隣の青いプレーヤーもカエルとの攻防でリソースが尽きた様子。苦し紛れに不毛の大地でプローシュのガイアの揺籃の地を砕くも有毒の蘇生できれいにかわされました。その後は食物連鎖で負け。
今回は勝利者が10点以外にも卓順が2番手は1点、3番手は2点、最後手は4点、引き分けは全員が3点という得点の付き方。このゲームでは自分は先手だったので0点。
2G目 ギトラグ(自分)→ラスプーチン(タコスさん)→初祖スリヴァー→ウインドグレイス卿
森の占術(うろ覚え)、雑種犬、マナ加速とあるハンドをキープ。始祖スリヴァーがどんな動きするのかは正直、わからなかったけどラスプーチンからカウンターや除去がどこまで飛んでくるかなといったところ。3T目くらいにギトラグ着地させることに成功させるもラスプーチンはマナファクトで加速。他二人はゆっくりとした立ち上がり。自分の前のターンにウインドグレイス卿がラスプーチンの金属モックスと金粉の水連に破壊放題。金粉の水連は秘技の否定で守られる。そのTのドローで朽ちゆくインプを引き込めたこともありダクムーアの回収場でループ完成して勝ち。10点獲得。このゲーム中、カエルの追加セットから入るべきところをまったく意味のないタイミングでスカイシュラウドのレインジャーの起動から入ってしまい、そこにバウンス当てられた場面があったので反省。
3G目 マーウィン→ギトラグ(自分)→エドリック→ウルザ(初戦とは別人)
マーウィンとの駆け足勝負になりそうかといった卓。マーウィン側は順調に2T目にジェネラル着地までこぎつけるも後のエルフが続かない様子。こちらもカエルを着地させるもエドリックの不実で砕かれる。地底王国のリッチでブロッカー立てつつ、再展開を図りたいところだったがエドリックが止まらず。カーンの経時隔離でリッチをバウンスされサンドバッグ状態に。瞬唱の魔道士と永遠の証人、墓地には追加ターンも見えていたため、投了。卓順で2点獲得。
4G目 ダミーア→緑セルヴァラ(センさん)→トラシオス&ティムナ(ゆきちさん)→ギトラグ(自分)(順番間違ってるかも)
最終戦になってまさか身内で殺し合いが始まるとは。このゲームは端的に言ってミスって負けてます。ダミーアはマナファクトとでゆっくり盤面を構築しつつ、リスティックの研究で妨害を図る。セルヴァラは2T目に着地するもそのまま。トラティムはハンドが4枚スタートだったこともあり苦しい展開。こちらは上家のエンドに未知な領域でダクムーアを引き込む。3T目にカエル着地させてハンドにインプがいたためコンボスタートさせようとしたけど既にデュアランとショックランドが盤面に出てしまっていてハンドのフェッチで黒マナを持ってこれないことに気が付く。フェッチでカード引くという固定観念にとらわれていた故のミスなのかなと思います。あと感想戦でも言われたけどカエルキャストの段階でリス研のケアなしで黒マナ浮かせといてもよかったのではという指摘もあった。(あとセルヴァラのドロー忘れてたのもミスですね)
返しのターンでダミーアが召し上げ。この時、順番としてセルヴァラ=金、トラティム=時ときていた。ハンドが3枚でどうしようか悩んだ末に自分は金を選択。思ったのだけどそもそもセルヴァラとカエルとられるのが目に見えてたから土地を失うとはいえハンドと色マナが確保されてしまう格好になった。こっちとしてはハンド3枚とはいえダミーアまでキャストされたら追加ターンの関係上、そのまま負けまでいってしまうのでは(そもそもダミーアの構築もわからなかったんだけど)という考えもあり金を選択。ただ結果的にやられてることが変わってないので時を選択してもよかったのかなと今では思う。
ミスっといて言うのもなんなんですが召し上げは考え放棄して金って言うよりも時を選択した方が有効な場面もあるので打たれた時はご注意をゲームはダミーアの勝ち。卓順で4点獲得。
結果としてはトータル16点で19人中11位。(1~4以外の順位が意味あるのかは別として)前回よりも明確に勝ちを狙える状況は増えた反面、その分だけミスした場面が明瞭になったかなーという感想。特に意味のないタイミングで一手間加えてしまうことが多かったので今後修正していければと思います。
全体的に新ジェネラル、具体的に言うとウルザや初祖スリヴァーをよく見かけました。実際のところ全容はまだ未見なのですが今後もよく見ることになるかも。
あと参加賞の中から冠雪の森と魔力の墓所を勝ち取りました。他のデッキと併用している関係上、入れ替えることが多いカードなのでありがたく使わせてもらいます。(飯は奢らない)
その後は友達とイラストカードでクソコラ作ったり、破滅犬にとらわれた友人の狂気を眺めながら過ごしました。(EDHしろよ)
対戦してくださった方々ありがとうございました。ゲーム中は緊張から終始無口ですが気になさらず。
やはり時々立川以外でEDHやるといろいろと発見があって良いですね。
最後に今回出たデッキのリストを晒してみます。個人的には黒檀の魔除けを採用しているのでラースの果てやネクロマンシーが本当にいるのか怪しいかもなとか考えてます。大会用に秋の帳を採用してみましたが出番はなかった。
以下リスト。
ジェネラル:ギトラグの怪物
土地:46
森×3
沼×3
Bayou
草むした墓
ラノワールの荒原
育成泥炭地
黄昏のぬかるみ
統率の塔
魂の洞窟
湿地の干潟
汚染された三角州
新緑の地下墓地
血染めのぬかるみ
吹きさらしの荒野
霧深い雨林
樹木茂る山麓
虹色の眺望
やせた原野
平穏な茂み
灰のやせ地
汚染されたぬかるみ
滑りやすいカルスト
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
Lake of the Dead
ダクムーアの回収場
ドライアドの東屋
ヒッコリーの植林地
宝石の洞窟
水晶鉱脈
古えの墳墓
裏切り者の都
家路
ラースの果て
露天鉱床
不毛の大地
幽霊街
爆発域
石化した原野
統率の灯台
出現領域
Glacial Chasm
Bazaar of Baghdad
クリーチャー:18
極楽鳥
ジョラーガの樹語り
死儀礼のシャーマン
スカイシュラウドのレインジャー
桜族の斥候
朽ちゆくインプ
森を護る者
闇の腹心
首絞め
野生の雑種犬
裂け目掃き
Elvish Spirit Guide
ラムナプの採掘者
ムル・ダヤの巫女
地底王国のリッチ
ゴルガリの墓トロール
真実の解体者、コジレック
無限に廻るもの、ウラモグ
インスタント・ソーサリー:22
暗黒の儀式
弱者選別
汚物の雨
吸血の教示者
伝国の玉璽
納墓
緑の太陽の頂点
俗世の教示者
輪作
ウルヴェンワルド横断
自然の要求
黒檀の魔除け
秋の帳
秋の際
壌土からの生命
悪魔の教示者
悪魔の意図
森の占術
暗殺者の戦利品
未知な領域
召喚の調べ
召喚士の契約
エンチャント:6
踏査
芽ぐみ
森の知恵
資源の浪費
忘却の冠
ネクロマンシー
アーティファクト:7
魔力の墓所
水蓮の花びら
モックス・ダイアモンド
魔力の櫃
太陽の指輪
探検の地図
厳かなモノリス
TRPG:ダブルクロス 6/30用 ハンドアウト ※追記あり
2019年6月10日 TRPG終わりの足音が近づく彼らの青春。
未だ道を見つけられない中で彼は選択を強いられる。
大人になる道すがらで変わりゆく日常、迫られる決断。
命とは何か、生きるとは何か。
今、少年たちの人生に長く短い1ページが加わる。
ダブルクロス The 3rd Edition『Revolutionary heart』
ダブルクロス―――それは裏切りを意味する言葉。
PC①
推奨カヴァー/ワークス:高校生/高校生
ロイス:原江 真魚 推奨感情:○慈愛/不信感
あなたは河鎮高校の三年生。卒業が目前に近づいているものの、未だに進むべき道、成し遂げたい目標がわからずにいた。平凡に過ぎていくはずだった高校生活。その平凡は脆くも崩れ去っていくのであった。
原江 真魚(はらえ まな)
PC①と同じ高校に通う二年生。人類に多大な恩恵を与える可能性のある物質「リスティック」に関する研究で名声を得た原江 袁児教授の娘。目的は不明だがファルスハーツからその身を狙われるようになり、教授の依頼でUGNは彼女の警護にあたることとなった。
世良屋 浄雀(せらや じょうじゃく)
PC①の同級生。PC①と違って将来のビジョンを見据えてはいるが周囲からはどこかズレていると評される。情報通としても知られ、有益なものからどうでもいいことまで幅広い。僧侶風の名前だがクリスチャン。
PC②(女性キャラ推奨)
推奨カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
ロイス:荒坊 拝山 推奨感情:○連帯感/不快感
あなたはつい2ヶ月前までは普通の高校生だった。しかし、不慮の事故に巻き込まれあなたは瀕死の重傷を負う。保護され目覚めたあなたはUGNにその身を預ける他なかった。なぜならもうその体は普通ではないのだから。
UGNチルドレンとなったあなたはいやがおう無しにUGNに協力することとなり今回のターゲットである原江 真魚の警護と調査にあたるのだった。
望月 秀継(もちづき ひでつぐ)
PC①とPC②のクラスの担任教諭。大柄な体格に似合わず担当教科は化学。毎回プリントを一枚多く配る癖がある。
荒坊 拝山(あらぼう はいざん)
コードネーム:托鉢する者(コレクター)
シンドローム:モルフェウス/エグザイル
UGNエージェントで②の先輩に当たる。どちらかというと斥候や情報収集が主な任務なのにファルスハーツとの抗争ではなぜか真っ先に狙われるという不遇の運命を背負っている。楽観思考。
空野 民子(そらの たみこ)
月島 陽子(つきしま ようこ)
②の同級生。荒坊を②の彼氏と誤解している。
PC③
推奨カヴァー/ワークス:UGN支部長/UGN支部長
ロイス:明神 龍 推奨感情:○不信感/信頼
あなたはUGN神河支部の支部長だ。猫の手も借りたいほどの小さな支部だというのに集まってくるのは良きにつけ悪きにつけアクの強い連中ばかり。
今回、本部からファルスハーツが幹部を集め、大規模作戦を展開するという情報が入った。また苦悩の日々が始まるようだ。
明神 龍(みょうじん りゅう)
コードネーム:大口縄(おおかがち)
シンドローム:オルクス/ソラリス
③の直属の上司。昇進するにあたって神河支部を③に任せて栄転した。人材不足、隊員の性質に悩む③を激励しつつも無理難題を押し付ける。
夜華 季来(よるはな きく)
コードネーム:すべてを護る者(シェルターズオール)
シンドローム:オルクス
UGN神河支部のエージェント。戦闘力は皆無で専ら通信業務や本部とのパイプ役を担っている。変わり者だらけの神河支部の中では比較的常識人だが。取り乱すと狂気地味たことを口走る。
縁粕 高潔(へりかす こうけつ)
日本有数の財閥、縁粕グループの御曹司の一人。次期家長になるのは自分だと確信しており、それをより確実なものにするために手柄に飢えている。UGNに資金援助をしている関係もあって強引に今回の警護に参加してきた。与えている側という意識が強く、横柄な態度を崩さない。
原江 袁児(はらえ えんじ)
新物質「リスティック」に関する論文を発表したことで一躍時の人となった科学者。今回、ファルスハーツに狙われることになり、UGNに護衛の要請をした。紳士的な人物だが自分が狙われることには「心当たりがない」と答えるばかり。日本人だが蒼い特徴的な左眼を持つ。
PC④
推奨カヴァー/ワークス:探偵/探偵
ロイス:千年 嵐 推奨感情:○信頼/悔悟
あなたは神河市に事務所を構えるしがない探偵だ。依頼はもっぱらペットの捜索や浮気の調査などありふれたものばかり。しかし過去にあげたデカいヤマの噂を聞きつけた原江教授の使いから協力の要請がきた。今回もどうやら忙しくなりそうだ。
千年 嵐(ちとせ あらし)
コードネーム:風読み(サイクロンエフェクト)
シンドローム:ノイマン/モルフェウス
④の相棒を務める男。ネットや幅広い情報網で手がかりを探り出す様子はまさに街中を吹く風のようという所以から風読みの二つ名がつけられた。興味が別のものに向いてしまうと操作の手が一切止まってしまうのが難点。
原江 瑠奈(はらえ るな)
原江教授の妻。慈善家としてその道では有名。今回の一件で自分や家族が付け狙われることになり、ややヒステリー気味。夫の海外土産である草花を模したつの飾りを常にしている。
今田 憲太郎(こんだ けんたろう)
今回のPC④の依頼人。原江家に仕える執事。真魚には幼少の頃から仕え、実の娘のように身の回りの世話をしてきた。原江教授からの信頼も厚い。昔から歯が悪く、原江教授から贈られた義歯を大事にしている。
PC⑤
推奨カヴァー/ワークス:マフィア/任意
ロイス:春日 恭二 推奨感情:○侮蔑/有為
あなたはファルスハーツに新しく加わった末端の構成員だ。高収入・高待遇という謳い文句を真に受けて入職したものの、日々の業務はパシリか危険なものばかり。おまけに上司は凋落寸前のエージェントときている。2ヶ月働き続けたが、もう我慢の限界だ。活路を見出すためにあなたは動きはじめる。
春日 恭二(かすが きょうじ)
コードネーム:ディアボロス
シンドローム:キュマイラ/エグザイル/ブラム=ストーカー
界隈ではディアボロスと恐れられるファルスハーツの古参エージェント。最近では失敗が重なり、パシリまがいの任務ばかり任されている。どうやら各地へ何かの伝達を行っているようだが、自身の返り咲きも諦めていないようで「狼煙上げだ!狼煙上げだ!!」と息巻いている。
雲宮 朧(くもみや おぼろ)
コードネーム:視線曲げ(サイトベンダー)
シンドローム:モルフェウス/ソラリス/ノイマン
主に裏社会の人間がカタギの世界に戻る際の仲介を生業としている。自身のシンドロームで証拠隠滅や書類の偽造などを一手に行っている。気のいい性格のようだが金の話になると人が変わり、額によっては依頼人を警察やUGNに売ろうとする。
PC⑥
推奨カヴァー/ワークス:研究者/医者
ロイス:京河 密 推奨感情:○感服/嫉妬
あなたは元研究者だ。生化学を求道していたが医学の心得もあったあなたは誘いを受けて神河市にある医院で町医者として働いていた。ある時、UGNは原江教授と過去に関わりがあり、イリーガルでもあるあなたに協力を依頼してきた。
京河 密(きょうかわ ひそか)
神河市の小さな医院、水面医院の院長である内科医。人手不足に陥っていた医院のために教え子であった⑥を医院にスカウトした。
生明 歌穂(あざみ かほ)
水面医院の看護師。漫画から飛び出してきたようなドジっ子。書類や服薬管理など、彼女の業務には他者のダブルチェックが欠かせない。
水面医院(みなもいいん)
神河市にある小さな町医者。患者は主に近隣の高齢者や子供。市内の学校や企業の健康診断や予防接種なども請け負っている。
御稜吹 執(ごりょうふく しゅう)
コードネーム:リヴォーカー(真髄の針)
シンドローム:エグザイル
今回の原江教授の警護にあたって高潔が雇った暗殺者。表向きは腕利きのボディガードということになっている。過去にあった余罪の隠滅を報酬として高潔に協力している。針や鎖といった暗器を用いた戦闘を得意とする。
・用語
神河市(かみがわし)
人口18万人程度の中規模都市。最近、開発され始めた駅周辺施設や駅に近い巨大な公園がメインスポットであり、毎年各地のグルメを集めた催し物が開かれる。
河鎮高校(かわしずめこうこう)
一般的な公立高校。名前の読みがわかりにくいため、中学生や住民からはコーチンの愛称で親しまれる。
UGN神河支部
③を含めて隊員4名という超少数精鋭のチーム。そのくせメンバーの個性が強すぎるため支部長はいつも頭を抱えている。
詳細な部分など、ツッコミどころもあるかと思いますがよろしくお願いします。
本番は助けてください。
未だ道を見つけられない中で彼は選択を強いられる。
大人になる道すがらで変わりゆく日常、迫られる決断。
命とは何か、生きるとは何か。
今、少年たちの人生に長く短い1ページが加わる。
ダブルクロス The 3rd Edition『Revolutionary heart』
ダブルクロス―――それは裏切りを意味する言葉。
PC①
推奨カヴァー/ワークス:高校生/高校生
ロイス:原江 真魚 推奨感情:○慈愛/不信感
あなたは河鎮高校の三年生。卒業が目前に近づいているものの、未だに進むべき道、成し遂げたい目標がわからずにいた。平凡に過ぎていくはずだった高校生活。その平凡は脆くも崩れ去っていくのであった。
原江 真魚(はらえ まな)
PC①と同じ高校に通う二年生。人類に多大な恩恵を与える可能性のある物質「リスティック」に関する研究で名声を得た原江 袁児教授の娘。目的は不明だがファルスハーツからその身を狙われるようになり、教授の依頼でUGNは彼女の警護にあたることとなった。
世良屋 浄雀(せらや じょうじゃく)
PC①の同級生。PC①と違って将来のビジョンを見据えてはいるが周囲からはどこかズレていると評される。情報通としても知られ、有益なものからどうでもいいことまで幅広い。僧侶風の名前だがクリスチャン。
PC②(女性キャラ推奨)
推奨カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
ロイス:荒坊 拝山 推奨感情:○連帯感/不快感
あなたはつい2ヶ月前までは普通の高校生だった。しかし、不慮の事故に巻き込まれあなたは瀕死の重傷を負う。保護され目覚めたあなたはUGNにその身を預ける他なかった。なぜならもうその体は普通ではないのだから。
UGNチルドレンとなったあなたはいやがおう無しにUGNに協力することとなり今回のターゲットである原江 真魚の警護と調査にあたるのだった。
望月 秀継(もちづき ひでつぐ)
PC①とPC②のクラスの担任教諭。大柄な体格に似合わず担当教科は化学。毎回プリントを一枚多く配る癖がある。
荒坊 拝山(あらぼう はいざん)
コードネーム:托鉢する者(コレクター)
シンドローム:モルフェウス/エグザイル
UGNエージェントで②の先輩に当たる。どちらかというと斥候や情報収集が主な任務なのにファルスハーツとの抗争ではなぜか真っ先に狙われるという不遇の運命を背負っている。楽観思考。
空野 民子(そらの たみこ)
月島 陽子(つきしま ようこ)
②の同級生。荒坊を②の彼氏と誤解している。
PC③
推奨カヴァー/ワークス:UGN支部長/UGN支部長
ロイス:明神 龍 推奨感情:○不信感/信頼
あなたはUGN神河支部の支部長だ。猫の手も借りたいほどの小さな支部だというのに集まってくるのは良きにつけ悪きにつけアクの強い連中ばかり。
今回、本部からファルスハーツが幹部を集め、大規模作戦を展開するという情報が入った。また苦悩の日々が始まるようだ。
明神 龍(みょうじん りゅう)
コードネーム:大口縄(おおかがち)
シンドローム:オルクス/ソラリス
③の直属の上司。昇進するにあたって神河支部を③に任せて栄転した。人材不足、隊員の性質に悩む③を激励しつつも無理難題を押し付ける。
夜華 季来(よるはな きく)
コードネーム:すべてを護る者(シェルターズオール)
シンドローム:オルクス
UGN神河支部のエージェント。戦闘力は皆無で専ら通信業務や本部とのパイプ役を担っている。変わり者だらけの神河支部の中では比較的常識人だが。取り乱すと狂気地味たことを口走る。
縁粕 高潔(へりかす こうけつ)
日本有数の財閥、縁粕グループの御曹司の一人。次期家長になるのは自分だと確信しており、それをより確実なものにするために手柄に飢えている。UGNに資金援助をしている関係もあって強引に今回の警護に参加してきた。与えている側という意識が強く、横柄な態度を崩さない。
原江 袁児(はらえ えんじ)
新物質「リスティック」に関する論文を発表したことで一躍時の人となった科学者。今回、ファルスハーツに狙われることになり、UGNに護衛の要請をした。紳士的な人物だが自分が狙われることには「心当たりがない」と答えるばかり。日本人だが蒼い特徴的な左眼を持つ。
PC④
推奨カヴァー/ワークス:探偵/探偵
ロイス:千年 嵐 推奨感情:○信頼/悔悟
あなたは神河市に事務所を構えるしがない探偵だ。依頼はもっぱらペットの捜索や浮気の調査などありふれたものばかり。しかし過去にあげたデカいヤマの噂を聞きつけた原江教授の使いから協力の要請がきた。今回もどうやら忙しくなりそうだ。
千年 嵐(ちとせ あらし)
コードネーム:風読み(サイクロンエフェクト)
シンドローム:ノイマン/モルフェウス
④の相棒を務める男。ネットや幅広い情報網で手がかりを探り出す様子はまさに街中を吹く風のようという所以から風読みの二つ名がつけられた。興味が別のものに向いてしまうと操作の手が一切止まってしまうのが難点。
原江 瑠奈(はらえ るな)
原江教授の妻。慈善家としてその道では有名。今回の一件で自分や家族が付け狙われることになり、ややヒステリー気味。夫の海外土産である草花を模したつの飾りを常にしている。
今田 憲太郎(こんだ けんたろう)
今回のPC④の依頼人。原江家に仕える執事。真魚には幼少の頃から仕え、実の娘のように身の回りの世話をしてきた。原江教授からの信頼も厚い。昔から歯が悪く、原江教授から贈られた義歯を大事にしている。
PC⑤
推奨カヴァー/ワークス:マフィア/任意
ロイス:春日 恭二 推奨感情:○侮蔑/有為
あなたはファルスハーツに新しく加わった末端の構成員だ。高収入・高待遇という謳い文句を真に受けて入職したものの、日々の業務はパシリか危険なものばかり。おまけに上司は凋落寸前のエージェントときている。2ヶ月働き続けたが、もう我慢の限界だ。活路を見出すためにあなたは動きはじめる。
春日 恭二(かすが きょうじ)
コードネーム:ディアボロス
シンドローム:キュマイラ/エグザイル/ブラム=ストーカー
界隈ではディアボロスと恐れられるファルスハーツの古参エージェント。最近では失敗が重なり、パシリまがいの任務ばかり任されている。どうやら各地へ何かの伝達を行っているようだが、自身の返り咲きも諦めていないようで「狼煙上げだ!狼煙上げだ!!」と息巻いている。
雲宮 朧(くもみや おぼろ)
コードネーム:視線曲げ(サイトベンダー)
シンドローム:モルフェウス/ソラリス/ノイマン
主に裏社会の人間がカタギの世界に戻る際の仲介を生業としている。自身のシンドロームで証拠隠滅や書類の偽造などを一手に行っている。気のいい性格のようだが金の話になると人が変わり、額によっては依頼人を警察やUGNに売ろうとする。
PC⑥
推奨カヴァー/ワークス:研究者/医者
ロイス:京河 密 推奨感情:○感服/嫉妬
あなたは元研究者だ。生化学を求道していたが医学の心得もあったあなたは誘いを受けて神河市にある医院で町医者として働いていた。ある時、UGNは原江教授と過去に関わりがあり、イリーガルでもあるあなたに協力を依頼してきた。
京河 密(きょうかわ ひそか)
神河市の小さな医院、水面医院の院長である内科医。人手不足に陥っていた医院のために教え子であった⑥を医院にスカウトした。
生明 歌穂(あざみ かほ)
水面医院の看護師。漫画から飛び出してきたようなドジっ子。書類や服薬管理など、彼女の業務には他者のダブルチェックが欠かせない。
水面医院(みなもいいん)
神河市にある小さな町医者。患者は主に近隣の高齢者や子供。市内の学校や企業の健康診断や予防接種なども請け負っている。
御稜吹 執(ごりょうふく しゅう)
コードネーム:リヴォーカー(真髄の針)
シンドローム:エグザイル
今回の原江教授の警護にあたって高潔が雇った暗殺者。表向きは腕利きのボディガードということになっている。過去にあった余罪の隠滅を報酬として高潔に協力している。針や鎖といった暗器を用いた戦闘を得意とする。
・用語
神河市(かみがわし)
人口18万人程度の中規模都市。最近、開発され始めた駅周辺施設や駅に近い巨大な公園がメインスポットであり、毎年各地のグルメを集めた催し物が開かれる。
河鎮高校(かわしずめこうこう)
一般的な公立高校。名前の読みがわかりにくいため、中学生や住民からはコーチンの愛称で親しまれる。
UGN神河支部
③を含めて隊員4名という超少数精鋭のチーム。そのくせメンバーの個性が強すぎるため支部長はいつも頭を抱えている。
詳細な部分など、ツッコミどころもあるかと思いますがよろしくお願いします。
本番は助けてください。
立川EC2 EDH:最近の動向
2019年6月6日 Magic: The Gathering コメント (2)久しぶりに更新します。
仕事で嫌なことあったらカードを買うっていう流れをここ最近で頻発させて気がついたら手元にけっこう青いカードが集まりました。(残高見て泣いてる)
ジェイスとか瞬唱とかもそのうち欲しくなるのだろうか。恐ろしいことだ。
EDHの方は最近またギトラグの練習を再開しています。モダンホライズンで新たに有力な土地が追加されそうなのでまた調整しそうですね。
最近使ってみたところとしては突然の衰微が微妙に感じてきた。リス研やRIPを気兼ねなく叩き割るということで入れてるけど実際にそれをよくやるのかと聞かれるとあまりない。むしろミスディレで捻じ曲げられてひどいことになったことの方が多い気がする。あと友人からの指摘でボジューカの沼はあまり必要ないんじゃないかという意見ももらいました。主に輪作で持ってきて相手の墓地絡みのコンボ止めることが役割になるかと思うんですが上記と一緒でそもそもその動きあまりやらないし、受けの動き想定ってこと自体が難有りかと。だったらギトラグから一気に勝ちに行った方が話は早い。勉強になりました。この辺りはユーザーの中で賛否が分かれるところかもしれません。ギトラグ自体様々な構築が模索されているので一概のどの型が板みたいのもなさそうなので。
今日はアショクにコジレックとダクムーアを一気に落とされるという非常事態に見舞われる。前もゴンティにエルドラージ2枚抜きされたこともあったから早々に生きる死体モードに入っていた。(途中で裂け目掃きで事なきを得たが)
ギトラグと一緒に踏査やムルダヤの巫女がいる時はセットランドの順番をもう少しセットランドを慎重にやるべきだった。そのせいでゲーム落としたので。
あと今更感あるけどコンボの説明をもっとスムーズにやらないとだめだ。身内だと多少の省略が許されるけど、他所のイベントとかだと(そもそもギトラグの存在自体もだけど)許されないかもしれない。この辺は練習あるのみでしょうかね。
新しいデッキは日曜あたりに一度回せたらなと思います。
みんな大好きな召し上げを打つようなデッキではないですが青を触る足がかりとして。下手を晒しながら練習します。
仕事で嫌なことあったらカードを買うっていう流れをここ最近で頻発させて気がついたら手元にけっこう青いカードが集まりました。(残高見て泣いてる)
ジェイスとか瞬唱とかもそのうち欲しくなるのだろうか。恐ろしいことだ。
EDHの方は最近またギトラグの練習を再開しています。モダンホライズンで新たに有力な土地が追加されそうなのでまた調整しそうですね。
最近使ってみたところとしては突然の衰微が微妙に感じてきた。リス研やRIPを気兼ねなく叩き割るということで入れてるけど実際にそれをよくやるのかと聞かれるとあまりない。むしろミスディレで捻じ曲げられてひどいことになったことの方が多い気がする。あと友人からの指摘でボジューカの沼はあまり必要ないんじゃないかという意見ももらいました。主に輪作で持ってきて相手の墓地絡みのコンボ止めることが役割になるかと思うんですが上記と一緒でそもそもその動きあまりやらないし、受けの動き想定ってこと自体が難有りかと。だったらギトラグから一気に勝ちに行った方が話は早い。勉強になりました。この辺りはユーザーの中で賛否が分かれるところかもしれません。ギトラグ自体様々な構築が模索されているので一概のどの型が板みたいのもなさそうなので。
今日はアショクにコジレックとダクムーアを一気に落とされるという非常事態に見舞われる。前もゴンティにエルドラージ2枚抜きされたこともあったから早々に生きる死体モードに入っていた。(途中で裂け目掃きで事なきを得たが)
ギトラグと一緒に踏査やムルダヤの巫女がいる時はセットランドの順番をもう少しセットランドを慎重にやるべきだった。そのせいでゲーム落としたので。
あと今更感あるけどコンボの説明をもっとスムーズにやらないとだめだ。身内だと多少の省略が許されるけど、他所のイベントとかだと(そもそもギトラグの存在自体もだけど)許されないかもしれない。この辺は練習あるのみでしょうかね。
新しいデッキは日曜あたりに一度回せたらなと思います。
みんな大好きな召し上げを打つようなデッキではないですが青を触る足がかりとして。下手を晒しながら練習します。
EDH:青の門戸を叩く
2019年5月24日 Magic: The Gathering自分は意志の弱い人間だ。ここまで生きていてこう思うことは何度もあったが、二十代の終焉を間近に控えたこの時にも再確認するとは思わなんだ。
黒緑のデッキを組み、黒単、赤単を組み、無色を組み、白単を組む。小生も一介のMTGプレーヤー故、使ったことのないカードに触れるのは楽しい。最近、白単を自分で作って回してその思いが顕著になった。そして思うようになった。
「青を使っても同じなんじゃ?」
これまで青嫌いを自認しつつ、しかし青を使ってると勝ちやすいのだろうというジレンマを抱えながら卓を囲んでいた。青が嫌い過ぎて青なんか使わねーよって記事を書いてみたり一時期、窒息を積んでいたくらいだ。(多分、花の絨毯の方がいい)
しかし上記のように白という今まで触ったことのないカラーに触れたこと、横浜でバザーを買って金銭感覚に多少の支障が出てきたのか「Willとかマナドレを頑張ればある程度組めるんじゃないか?」という考えに至り、友人たちに相談を持ちかける。「カウンターは最低限で尚且つ追加ターンを必要としないジェネラルはいるかい?」ちなみにカラーは個人的好みで青緑にしてみた。元々三色のシディシを使ってた時期もあった(マナベースが貧弱過ぎて一瞬で解体された)ことと、友人が使っているヴァニファールが面白そうだったという理由での選択。その条件で選択肢に挙がったのは件のヴァニファールとトゥーシー&ピール。ヴァニファールはともかくとしてトゥーシー&ピールは個人的に穏やかじゃないエピソードもあり、半信半疑であった。かといってエズーリやエドリックのようなジェネラルでは追加ターンは必須だし、(友人が紹介してくれた)クルフィックスは単純に動かし方がわからなかった。
というわけで当面は上記ジェネラルの構築を目指してちょこちょこと青いカードを集めようかなと。ついでに家にあった有用そうなパーツを発掘したのでメモ代わりに残しておく。(よく見るカードやネットのリストで見かけたものを中心に)
エルフの幻想家
キオーラの追随者
とぐろ巻きの巫女
賢いなりすまし
鏡像
エレンドラ谷の大魔術師
影武者
狙い澄ましの航海士
流浪のドレイク
命運縫い
聖別されたスフィンクス
造物の学者、ヴェンセール
アフェットの錬金術師
研究室の偏執狂
ファイレクシアの変形者
幻影の像
根の壁
潮吹きの暴君
核の占い師、ジン=ギタクシアス
呪文滑り
神秘の蛇
三角エイの捕食者
熟考漂い
練達の性術師
流束の媒介者
新生化
大あわての捜索
嘘か真か
サイクロンの裂け目
綿密な分析
白鳥の歌
記憶の旅
秘儀の否定
噴出
渦まく知識
思案
断絶
払拭
定業
急速混成
頑固な否認
宝船の巡航
ギタクシア派の調査
神秘の教示者
水没
意外な授かり物
覆いを割く者、ナーセット
ビヒモスを招く者、キオーラ
ヤヴィマヤの沿岸
植物の聖域
繁殖池
内陸の湾港
セファリッドの円形競技場
自宅で発掘できたのはこのくらい。あとは差し戻し、誤った指図、侵入警報あたりが実家にあったかなーくらい。小遣い稼ぎにと呪文探求者を売ってしまったのが悔やまれる。
色的に上記のカウンター2種と持ってないフェッチ(赤青、白青)、溢れかえる果樹園、Tropical Island、狼狽の嵐あたりは頑張って揃えるべきか…。ヴァニファールを目指すならパリンクロン、水面院あたりも必要になりそう。
お店で安いの見つけたら少しずつ集めていくようですかね。時のらせんは近々買う予定。
まぁ既存のデッキで遊びながら気長に構築したいと思います。
黒緑のデッキを組み、黒単、赤単を組み、無色を組み、白単を組む。小生も一介のMTGプレーヤー故、使ったことのないカードに触れるのは楽しい。最近、白単を自分で作って回してその思いが顕著になった。そして思うようになった。
「青を使っても同じなんじゃ?」
これまで青嫌いを自認しつつ、しかし青を使ってると勝ちやすいのだろうというジレンマを抱えながら卓を囲んでいた。青が嫌い過ぎて青なんか使わねーよって記事を書いてみたり一時期、窒息を積んでいたくらいだ。(多分、花の絨毯の方がいい)
しかし上記のように白という今まで触ったことのないカラーに触れたこと、横浜でバザーを買って金銭感覚に多少の支障が出てきたのか「Willとかマナドレを頑張ればある程度組めるんじゃないか?」という考えに至り、友人たちに相談を持ちかける。「カウンターは最低限で尚且つ追加ターンを必要としないジェネラルはいるかい?」ちなみにカラーは個人的好みで青緑にしてみた。元々三色のシディシを使ってた時期もあった(マナベースが貧弱過ぎて一瞬で解体された)ことと、友人が使っているヴァニファールが面白そうだったという理由での選択。その条件で選択肢に挙がったのは件のヴァニファールとトゥーシー&ピール。ヴァニファールはともかくとしてトゥーシー&ピールは個人的に穏やかじゃないエピソードもあり、半信半疑であった。かといってエズーリやエドリックのようなジェネラルでは追加ターンは必須だし、(友人が紹介してくれた)クルフィックスは単純に動かし方がわからなかった。
というわけで当面は上記ジェネラルの構築を目指してちょこちょこと青いカードを集めようかなと。ついでに家にあった有用そうなパーツを発掘したのでメモ代わりに残しておく。(よく見るカードやネットのリストで見かけたものを中心に)
エルフの幻想家
キオーラの追随者
とぐろ巻きの巫女
賢いなりすまし
鏡像
エレンドラ谷の大魔術師
影武者
狙い澄ましの航海士
流浪のドレイク
命運縫い
聖別されたスフィンクス
造物の学者、ヴェンセール
アフェットの錬金術師
研究室の偏執狂
ファイレクシアの変形者
幻影の像
根の壁
潮吹きの暴君
核の占い師、ジン=ギタクシアス
呪文滑り
神秘の蛇
三角エイの捕食者
熟考漂い
練達の性術師
流束の媒介者
新生化
大あわての捜索
嘘か真か
サイクロンの裂け目
綿密な分析
白鳥の歌
記憶の旅
秘儀の否定
噴出
渦まく知識
思案
断絶
払拭
定業
急速混成
頑固な否認
宝船の巡航
ギタクシア派の調査
神秘の教示者
水没
意外な授かり物
覆いを割く者、ナーセット
ビヒモスを招く者、キオーラ
ヤヴィマヤの沿岸
植物の聖域
繁殖池
内陸の湾港
セファリッドの円形競技場
自宅で発掘できたのはこのくらい。あとは差し戻し、誤った指図、侵入警報あたりが実家にあったかなーくらい。小遣い稼ぎにと呪文探求者を売ってしまったのが悔やまれる。
色的に上記のカウンター2種と持ってないフェッチ(赤青、白青)、溢れかえる果樹園、Tropical Island、狼狽の嵐あたりは頑張って揃えるべきか…。ヴァニファールを目指すならパリンクロン、水面院あたりも必要になりそう。
お店で安いの見つけたら少しずつ集めていくようですかね。時のらせんは近々買う予定。
まぁ既存のデッキで遊びながら気長に構築したいと思います。
EDH:永遠神オケチラ・調整日誌
2019年5月20日 Magic: The Gathering白単を組んで早数日。それなりに戦えそうだと思い、無駄牌をもっと有効なパーツに入れ替えるべく調整。主に周りの仲間の助言をもとに使えそうなカード足したり、使ってみてあまり強く思えなかったものを交代させていきました。
以下、IN・OUT
IN
セラの高位僧
白たてがみのライオン
コーの空漁師
パラジウムのマイア
ロクソドンの門番
選定された行進
人智を超えるもの、ウギン
大薙刀
知識槽
ニクスの祭殿、ニクソス
コーの安息所
ひなびた小村
OUT
平地×3
石覆い
鏡の精体
真面目な身代わり
不敗の陣形
無形の美徳
三なる宝球
殴打頭蓋
英雄の剣
ヴィダルケンの宇宙儀
まずリストラ組の補足から。
・石覆い
墓地対は偉いが後述の2マナ域に有用性が見出され解雇。いっそのこと3枚体制にしてもいいかもしれないけどこの手のジェネラルいる前提で強いカード積み過ぎるとよくないので。
・鏡の精体
オケチラで出るトークンが4/4なので5マナは払わないと強化できていないという事実に気が付くのにけっこう時間がかかった。自分の太陽ペスのマイナス能力起動にスタックしてこいつで自分のクリーチャーを全部3/3にして破壊を免れるって頭がいいんだか悪いんだかってプレイングをかませたから満足。
・真面目な身代わり
個人的には好きなクリーチャーだけど悲しいかな自分にも最近、こいつの弱さがわかってきた。
・不敗の陣形
あまり使う機会がないまま抜けていった。そもそも想定される全除去が毒の濁流なので。
・無形の美徳
オケチラのトークンは元々警戒持ってるし、別にサイズひとつ上がってもなぁと思い解雇。
・三なる宝球
残してもいいかもしれないけど。有効に使えないことが多かったので一旦、解雇。
・殴打頭蓋、英雄の剣
サイズが上がるのもいいけどどちらかと言えばトランプルとか回避能力をつけたいので解雇。殴打頭蓋は単純に重いのもネック。
・ヴィダルケンの宇宙儀
オケチラ出してこれ出してって想定した段階でかなりマナくってるため解雇。そもそも入れてるカード自体が奇襲的に出すよりも先置きしてた方がいいものがほとんどなので。
続けて採用組考察。
・セラの高位僧
単純に初手から出てきてむかつきや森の知恵を使ってきそうなところを殴るだけでも脅威になるということで採用。灯争大戦参入後、PWが場に出てくることが多くなったのも一因。
・白たてがみのライオン、コーの空漁師
もっぱら出てきては自身をバウンスしてオケチラのトークンを量産する2体。白メダルがあると白1マナでトークンを大量生産できる。コーの空漁師は自身のパーマネントを対象にとれるのでいざという時に自分の魔力の墓所やドライアドの歌貼られて無力化したパーマネントをバウンス……なんて構想もしてます。
・パラジウムのマイア
マナ加速兼あとから引いてきてもトークン生成してくれるので採用。
・ロクソドンの門番
新たな嫌がらせ生物。まだ出せてないためその真価やいかに……?
・選定された行進
単純に1回で2体出てくるのは強い。(小並感)
・人智を超えるもの、ウギン
無色単以外ではどうかと思ってたけど+で自分守りつつアドを稼いでくれるし-も触れる範囲が広く出てきてすぐ仕事をしてくれるのは頼もしい。
・大薙刀
ジェネラルダメージで着実に相手の命を削りたいオケチラの方針と合致。解雇した装備品よりも有用と判断し、採用。
・知識槽
これを教えてもらった時は驚いた。それなりにEDHをやってる人なら知ってると思いますがこれと法の定めもしくは弁論の幻霊でロックがかかります。このデッキにおいてはオケチラがクリーチャー呪文を唱えさえすればトークンを出してくれるので自分だけ恒久的にクロックを供給できるという寸法。明確なエンドカード(?)として採用。
・コーの安息所
最初はイス卿の迷路を入れてましたがマナが出なくて地味の困ることがあったので一旦、こちらに交代。とはいえこれはこれで都合3マナかかってるので最早、普通に平地でいいのではと思ってきている。
・ニクスの祭殿、ニクソス
妨害クリーチャーをはじめ、白いパーマネントが並びやすいため採用。オケチラ自身もダブルシンボルなため割とすぐにたくさん白マナを出してくれる。
・ひなびた小村
友人が考えてくれた毒の濁流へのアンチテーゼ。毒の濁流一発で盤面が崩壊することに少しでも抗えないかと考えた対策のひとつ。序盤は土地として使ってもいいし、サイズの関係上、あと1点足らないということが多いオケチラの不足分を補ってくれることもある。
その他検討枠
・歩行バリスタ
現在、ロクソドンの門番と入れ替え中。オケチラのつゆ払いもできるし、最悪、0でキャストしてトークン生成なんてこともできる。普通にとっといていいカード。
・薄れ馬
当然、想起前提での採用。序盤にリス研とか森の知恵割っても強いのではと思い、今後の環境次第では採用してもいいかも。
・密輸人の回転翼機
単純に手札を循環させてくれるのと出てきたトークンですぐに動けるので悪くないのかと思う。
・金輪際
一時、身内でカエルが流行ってたこともあり採用を検討していた1枚。指定:サイクロンの裂け目とかでも有用といえば有用。
・誠実な証人
ハンドは減っていくものの恒久的に置物を割ってくれる生物。マスクスブロックのカードで古老感出したいという願望も…。(大嘘)
いろんなクリーチャーを横並びにするという個人的嗜好にもマッチして気に入った型にはなったかなと思います。デッキ的には禍汰奇とかもとりたかったけど自分に刺さりそうなので不採用。今後、白い優秀な生物が出てくればまたブラッシュアップできるのもいいですね。
灯争大戦では各色に神がおりまして自分の周りでは赤の神と青の神を組んでる人がちらほらいます。黒とか緑組んでる人もいるんだろうか。
以下、IN・OUT
IN
セラの高位僧
白たてがみのライオン
コーの空漁師
パラジウムのマイア
ロクソドンの門番
選定された行進
人智を超えるもの、ウギン
大薙刀
知識槽
ニクスの祭殿、ニクソス
コーの安息所
ひなびた小村
OUT
平地×3
石覆い
鏡の精体
真面目な身代わり
不敗の陣形
無形の美徳
三なる宝球
殴打頭蓋
英雄の剣
ヴィダルケンの宇宙儀
まずリストラ組の補足から。
・石覆い
墓地対は偉いが後述の2マナ域に有用性が見出され解雇。いっそのこと3枚体制にしてもいいかもしれないけどこの手のジェネラルいる前提で強いカード積み過ぎるとよくないので。
・鏡の精体
オケチラで出るトークンが4/4なので5マナは払わないと強化できていないという事実に気が付くのにけっこう時間がかかった。自分の太陽ペスのマイナス能力起動にスタックしてこいつで自分のクリーチャーを全部3/3にして破壊を免れるって頭がいいんだか悪いんだかってプレイングをかませたから満足。
・真面目な身代わり
個人的には好きなクリーチャーだけど悲しいかな自分にも最近、こいつの弱さがわかってきた。
・不敗の陣形
あまり使う機会がないまま抜けていった。そもそも想定される全除去が毒の濁流なので。
・無形の美徳
オケチラのトークンは元々警戒持ってるし、別にサイズひとつ上がってもなぁと思い解雇。
・三なる宝球
残してもいいかもしれないけど。有効に使えないことが多かったので一旦、解雇。
・殴打頭蓋、英雄の剣
サイズが上がるのもいいけどどちらかと言えばトランプルとか回避能力をつけたいので解雇。殴打頭蓋は単純に重いのもネック。
・ヴィダルケンの宇宙儀
オケチラ出してこれ出してって想定した段階でかなりマナくってるため解雇。そもそも入れてるカード自体が奇襲的に出すよりも先置きしてた方がいいものがほとんどなので。
続けて採用組考察。
・セラの高位僧
単純に初手から出てきてむかつきや森の知恵を使ってきそうなところを殴るだけでも脅威になるということで採用。灯争大戦参入後、PWが場に出てくることが多くなったのも一因。
・白たてがみのライオン、コーの空漁師
もっぱら出てきては自身をバウンスしてオケチラのトークンを量産する2体。白メダルがあると白1マナでトークンを大量生産できる。コーの空漁師は自身のパーマネントを対象にとれるのでいざという時に自分の魔力の墓所やドライアドの歌貼られて無力化したパーマネントをバウンス……なんて構想もしてます。
・パラジウムのマイア
マナ加速兼あとから引いてきてもトークン生成してくれるので採用。
・ロクソドンの門番
新たな嫌がらせ生物。まだ出せてないためその真価やいかに……?
・選定された行進
単純に1回で2体出てくるのは強い。(小並感)
・人智を超えるもの、ウギン
無色単以外ではどうかと思ってたけど+で自分守りつつアドを稼いでくれるし-も触れる範囲が広く出てきてすぐ仕事をしてくれるのは頼もしい。
・大薙刀
ジェネラルダメージで着実に相手の命を削りたいオケチラの方針と合致。解雇した装備品よりも有用と判断し、採用。
・知識槽
これを教えてもらった時は驚いた。それなりにEDHをやってる人なら知ってると思いますがこれと法の定めもしくは弁論の幻霊でロックがかかります。このデッキにおいてはオケチラがクリーチャー呪文を唱えさえすればトークンを出してくれるので自分だけ恒久的にクロックを供給できるという寸法。明確なエンドカード(?)として採用。
・コーの安息所
最初はイス卿の迷路を入れてましたがマナが出なくて地味の困ることがあったので一旦、こちらに交代。とはいえこれはこれで都合3マナかかってるので最早、普通に平地でいいのではと思ってきている。
・ニクスの祭殿、ニクソス
妨害クリーチャーをはじめ、白いパーマネントが並びやすいため採用。オケチラ自身もダブルシンボルなため割とすぐにたくさん白マナを出してくれる。
・ひなびた小村
友人が考えてくれた毒の濁流へのアンチテーゼ。毒の濁流一発で盤面が崩壊することに少しでも抗えないかと考えた対策のひとつ。序盤は土地として使ってもいいし、サイズの関係上、あと1点足らないということが多いオケチラの不足分を補ってくれることもある。
その他検討枠
・歩行バリスタ
現在、ロクソドンの門番と入れ替え中。オケチラのつゆ払いもできるし、最悪、0でキャストしてトークン生成なんてこともできる。普通にとっといていいカード。
・薄れ馬
当然、想起前提での採用。序盤にリス研とか森の知恵割っても強いのではと思い、今後の環境次第では採用してもいいかも。
・密輸人の回転翼機
単純に手札を循環させてくれるのと出てきたトークンですぐに動けるので悪くないのかと思う。
・金輪際
一時、身内でカエルが流行ってたこともあり採用を検討していた1枚。指定:サイクロンの裂け目とかでも有用といえば有用。
・誠実な証人
ハンドは減っていくものの恒久的に置物を割ってくれる生物。マスクスブロックのカードで古老感出したいという願望も…。(大嘘)
いろんなクリーチャーを横並びにするという個人的嗜好にもマッチして気に入った型にはなったかなと思います。デッキ的には禍汰奇とかもとりたかったけど自分に刺さりそうなので不採用。今後、白い優秀な生物が出てくればまたブラッシュアップできるのもいいですね。
灯争大戦では各色に神がおりまして自分の周りでは赤の神と青の神を組んでる人がちらほらいます。黒とか緑組んでる人もいるんだろうか。
昨日から思うこと
2019年5月11日 Magic: The Gatheringはい、どうも。はじめに前置きしておくと自分は頭はあまり良くないし、文章構成も得意ではありません。その上に今回の記事は自分の個人的な考えや推論も含むのでいつも以上に見苦しい文章になるかもしれないし、人によっては「ふざけてんのか」ってなるかもしれない。そのあたりを了承していただきたい。
今更言うことでもないですが昨日は衝撃的な出来事がありましたね。日本を代表するMTGプレーヤー、渡辺雄也選手の殿堂剥奪および2年半のイベント出場の停止。先日行われたミシックチャンピオンシップでのマークド疑惑に対する公式からくだされた裁定がこれでした。
この発表を受けてTwitter上などでは多くのプロプレーヤーや彼を慕う多くの人々や一般プレーヤーが声を上げていました。その多くは「重すぎる」、「もっと当事者同士が情報共有、話し合いの場を設けるべきだ」といった論調でした。
自分もご他聞に漏れず同じ意見です。多くのプロプレーヤーが認めた腕を持ち、公式が認めて殿堂入りまでしたプレーヤーからこうもあっさり、それもこんなに長い期間活動する時間を奪うものなのか。MPL側からすればアリーナが普及し始めてMTGが広く知れ渡るコンテンツになりつつある状況で世界という舞台で起こってしまったこの出来事に厳粛な対応をしなければならないという意識があったのかもしれない。それにしてもなぜ、何か明確な基準があっての2年半なのか。そのあたりに触れられていないのも疑問符が浮かびます。
Twitter上では様々な情報、憶測が飛び交っています。そもそも今回の大会運営を委託した会社(?)に属するプレーヤーやジャッジがいたこと。執拗に行われた検分を他の海外プレーヤーは受けていなかったこと。情報の正誤は勿論ありますがそういった要素もあることが今回の裁定がきな臭いものにしている要因かと思います。(ここ最近、日本人プレーヤーが立て続けに世界レベルの舞台で失格処分になっていたという背景も何か関係があったのかな?)
あと今回の騒動の中でサイゲームスが選手に対するスポンサーという立場をしっかり示していて彼を支援していたのは好感が持てました。
悲しいところはこれだけ多くのプレーヤーが声を上げてもこの裁定が覆らないであろうこと。「彼はイカサマなんかに頼らなくてもすばらしいプレイングができる人物だ」と多くの人が思っていることと思います。けれどもそれは感情論に過ぎません。不可解ながらも状況証拠的には渡辺選手が不正を行える状況ではあったと指摘する意見もあります。実際のところ本当に不正が行われたか否かというところは自分たちにもわかりません。だけども今回の裁定を「仕方ないな」とすんなり受け入れることはどうしてもできないというのが正直な気持ちです。
あとはどうにかしてこの停止期間を短縮できないものかとか考えてしまいます。自分の中ではいつぞやのサイゲームスの放送(たしか殿堂入りが確定した時期)の中で「MTGを辞めようと思ったことはあるか」という質問に対して「こんな楽しいゲーム辞めるわけがない。もう息するより楽しい!」と言っていた渡辺選手が思い出されます。そこまでこのゲームを愛している彼だからこそ何かしらの温情措置をとってはくれないかと切に願うところである。(公式がかまないイベントへの招待ってやっぱ難しいんだろうか)
あと一部(自分がたまたま見ただけかな?)ではあるものの、「渡辺選手が今回の裁定を受けたところでみんなカードやパックは買うから彼は結局のところフェッチやレアカード以下の存在」という論調が見られた。各々思うところはあると思うけれども自分はこの意見に対しては否と言いたい。そもそも同選手とカード、広く言えばMTGというコンテンツ自体を同じ秤にかけていること自体が何かおかしくないかと自分は思ってしまう。反対に一部ではもうパック買わないで公式に抵抗の意志を示すって人もいるかもしれない。ただ彼はそれを望むかどうかというところ。自分は競技プレーヤーではないし、遊ぶのは主にカジュアルフォーマットです。これからもパックやカードは買うと思う。自分たちが一介のプロプレーヤーよりも影響力なんか微塵もないのもわかっている。それでも国内でのMTGっていうものを廃らせずに彼が戻ってくるその時までに今以上の盛り上がりを見せるものにしていくことの方が重要なんじゃないかと私的には思う。詭弁だと思われるかもしれないけど、これが今自分が思うことですね。
最後に渡辺選手とのエピソードをひとつ。
サイゲームス放送内での上記コメントに感銘を受けた自分は2年ほど前のGP静岡で彼にサインを求めた。その時は本戦開始直前であったにも関わらず彼は快くサインに応じてくれた。その時に自分が先のコメントに感動したという旨を伝えると彼は少し照れくさそうにしながら「自分が心から思ったことを口にしたまでですからね。」と答えてくれた。
サイゲームスの動画内での戦術面での説明も非常にわかりやすいし、ドラフトの記事も勉強になった。そして上記みたいな出来事もあった。今回みたいな状況にはなってしまったけれども今でも自分は渡辺選手を「かっこいいプレーヤー」だと思っている。
今更言うことでもないですが昨日は衝撃的な出来事がありましたね。日本を代表するMTGプレーヤー、渡辺雄也選手の殿堂剥奪および2年半のイベント出場の停止。先日行われたミシックチャンピオンシップでのマークド疑惑に対する公式からくだされた裁定がこれでした。
この発表を受けてTwitter上などでは多くのプロプレーヤーや彼を慕う多くの人々や一般プレーヤーが声を上げていました。その多くは「重すぎる」、「もっと当事者同士が情報共有、話し合いの場を設けるべきだ」といった論調でした。
自分もご他聞に漏れず同じ意見です。多くのプロプレーヤーが認めた腕を持ち、公式が認めて殿堂入りまでしたプレーヤーからこうもあっさり、それもこんなに長い期間活動する時間を奪うものなのか。MPL側からすればアリーナが普及し始めてMTGが広く知れ渡るコンテンツになりつつある状況で世界という舞台で起こってしまったこの出来事に厳粛な対応をしなければならないという意識があったのかもしれない。それにしてもなぜ、何か明確な基準があっての2年半なのか。そのあたりに触れられていないのも疑問符が浮かびます。
Twitter上では様々な情報、憶測が飛び交っています。そもそも今回の大会運営を委託した会社(?)に属するプレーヤーやジャッジがいたこと。執拗に行われた検分を他の海外プレーヤーは受けていなかったこと。情報の正誤は勿論ありますがそういった要素もあることが今回の裁定がきな臭いものにしている要因かと思います。(ここ最近、日本人プレーヤーが立て続けに世界レベルの舞台で失格処分になっていたという背景も何か関係があったのかな?)
あと今回の騒動の中でサイゲームスが選手に対するスポンサーという立場をしっかり示していて彼を支援していたのは好感が持てました。
悲しいところはこれだけ多くのプレーヤーが声を上げてもこの裁定が覆らないであろうこと。「彼はイカサマなんかに頼らなくてもすばらしいプレイングができる人物だ」と多くの人が思っていることと思います。けれどもそれは感情論に過ぎません。不可解ながらも状況証拠的には渡辺選手が不正を行える状況ではあったと指摘する意見もあります。実際のところ本当に不正が行われたか否かというところは自分たちにもわかりません。だけども今回の裁定を「仕方ないな」とすんなり受け入れることはどうしてもできないというのが正直な気持ちです。
あとはどうにかしてこの停止期間を短縮できないものかとか考えてしまいます。自分の中ではいつぞやのサイゲームスの放送(たしか殿堂入りが確定した時期)の中で「MTGを辞めようと思ったことはあるか」という質問に対して「こんな楽しいゲーム辞めるわけがない。もう息するより楽しい!」と言っていた渡辺選手が思い出されます。そこまでこのゲームを愛している彼だからこそ何かしらの温情措置をとってはくれないかと切に願うところである。(公式がかまないイベントへの招待ってやっぱ難しいんだろうか)
あと一部(自分がたまたま見ただけかな?)ではあるものの、「渡辺選手が今回の裁定を受けたところでみんなカードやパックは買うから彼は結局のところフェッチやレアカード以下の存在」という論調が見られた。各々思うところはあると思うけれども自分はこの意見に対しては否と言いたい。そもそも同選手とカード、広く言えばMTGというコンテンツ自体を同じ秤にかけていること自体が何かおかしくないかと自分は思ってしまう。反対に一部ではもうパック買わないで公式に抵抗の意志を示すって人もいるかもしれない。ただ彼はそれを望むかどうかというところ。自分は競技プレーヤーではないし、遊ぶのは主にカジュアルフォーマットです。これからもパックやカードは買うと思う。自分たちが一介のプロプレーヤーよりも影響力なんか微塵もないのもわかっている。それでも国内でのMTGっていうものを廃らせずに彼が戻ってくるその時までに今以上の盛り上がりを見せるものにしていくことの方が重要なんじゃないかと私的には思う。詭弁だと思われるかもしれないけど、これが今自分が思うことですね。
最後に渡辺選手とのエピソードをひとつ。
サイゲームス放送内での上記コメントに感銘を受けた自分は2年ほど前のGP静岡で彼にサインを求めた。その時は本戦開始直前であったにも関わらず彼は快くサインに応じてくれた。その時に自分が先のコメントに感動したという旨を伝えると彼は少し照れくさそうにしながら「自分が心から思ったことを口にしたまでですからね。」と答えてくれた。
サイゲームスの動画内での戦術面での説明も非常にわかりやすいし、ドラフトの記事も勉強になった。そして上記みたいな出来事もあった。今回みたいな状況にはなってしまったけれども今でも自分は渡辺選手を「かっこいいプレーヤー」だと思っている。
EDH:永遠神、オケチラ
2019年5月6日 Magic: The Gathering コメント (2)どうも、前回の予告通りに白単を組んで日曜EDHに参加してきました。しばらくは正しい構築を模索しながら使っていくことになりそう。というわけで早速ですが以下リスト。
ジェネラル:永遠神、オケチラ
土地:30
平地×19
トロウケアの敷石
空の遺跡、エメリア
古えの墳墓
家路
発明博覧会
僻遠の農場
Bazaar of Baghdad
魂の洞窟
湿地の干潟
吹きさらしの荒野
乾燥台地
クリーチャー:29
ルーンの母
雨ざらしの旅人
石鍛冶の神秘家
封じ込める僧侶
迷宮の霊魂
無私の霊魂
ファイレクシアの破棄者
束縛のミイラ
白蘭の騎士
金のマイア
エーテル宣誓会の法学者
異端聖戦士、サリア
聖域の僧院長
石覆い
鏡の精体
護衛募集員
エイヴンの思考検閲者
静翼のグリフ
弁論の幻霊
托鉢する者
静寂の守り手、リンヴァーラ
月皇の司令官、オドリック
宮殿の看守
塵を飲み込むもの、放粉痢
真面目な身代わり
競技場の首長
目を開いた者、デジェル
太陽のタイタン
大修道士、エリシュ・ノーン
インスタント:7
剣を鋤に
流刑への道
悟りの教示者
沈黙
予期せぬ不在
廃止
不敗の陣形
エンチャント:7
沈黙のオーラ
安らかなる眠り
法の定め
土地税
盲従
息詰まる徴税
無形の美徳
プレインズウォーカー:6
遍歴の騎士、エルズペス
太陽の勇者、エルズペス
不動のアジャニ
大いなる創造者、カーン
解放された者、カーン
精霊龍、ウギン
アーティファクト:20
魔力の墓所
水蓮の花びら
魔力の櫃
太陽の指輪
厳かなモノリス
精神石
友なる石
レイモスの歯
スランの発電機
金粉の水蓮
通電式キー
前兆の時計
真珠の大メダル
三なる宝球
師範の占い独楽
火と氷の剣
梅澤の十手
殴打頭蓋
英雄の剣
ヴィダルケンの宇宙儀
相手の行動を縛るヘイトベアーたちを集めたらこんなデッキになった。主に不快クリーチャーを並べてオケチラとそのトークンで雑ビートするようなデッキに。基本的には一方をオケチラで殴り、他方をゾンビの群れで殴るみたいなかたちになりそう。競技場の首長やデジェルもいるためプレインズウォーカーでのサポートもできるようになってる。今までのデッキと違ってコンボらしい要素はほぼ入っていない状態です。
使ってみた感想としてはマナファクト経由で序盤から相手の行動を制限するように動ければそこそこ戦えそうかなというところでした。1、2T目にロケットスタートかましてオケチラから放粉痢に繋げるだけでもまぁまぁ強そうでした。今回は相手のミーナとデーンのGlacial Chasmを前に沈黙することが二度あった。(1回は無理やりカーンを出してなんとかなった)
白は今まで触ったことがなかったのでまだまだ改良の余地がありそうですね。
以下、今後の採用検討リスト。
露天鉱床
イス卿の迷路
ニクスの祭殿、ニクソス
鋼のヘルカイト
サリアの槍騎兵
高名な弁護士、トミク
人知を超えるもの、ウギン
探検の地図
大薙刀
金輪際
寺院の鐘
友人たちに勧められたカードたち。トミクはほとんどネタですが。個人的にはいろんなクリーチャーを横並びにするのが好きなので試しながら採用検討します。土地税や廃止との兼ね合いもあって平地を多めにとってましたがもう少し特殊地形増やすか。最初は七曲がりの峡谷もとってましたがそもそも瞬速持ちがそこそこいるのと奇襲的に出すよりは先出ししておいた方が強いクリーチャーが多いと思いヴィダルケンの宇宙儀だけの採用にとどまりました。PWがたくさん入ってるので狼煙上げとかどうなんだろうかとも思ったけどやめときます。初期のリストでは堂々たる撤廃者や薄れ馬もとってましたが前者はコンボデッキでもないのに入れるのもなぁという部分と後者はなんとなく微妙な感じがしたので不採用となりました。
他にも強いカード、オケチラならこれが強く使えるみたいなカードがあったら知りたいです。使うか使わないかは別ですが検討してみたいと思います。ネットを見るとメムナイトや羽ばたき飛行機械などの0マナクリーチャーを採用してる型を見かけましたが単体で仕事しないと思い入れていません。ライオンと石覆いは概ね両方とられていましたがワンチャン飛行を止められるのと墓地掃除ができたりとまだ用途が広い後者のみ採用しています。
というわけで、しばらくは触ったことのなかった色の新鮮さを味わいたいと思います。灯争大戦ではケフネトが注目株として挙がっていましたが他の神も出てきたら面白そうだなぁ。
ジェネラル:永遠神、オケチラ
土地:30
平地×19
トロウケアの敷石
空の遺跡、エメリア
古えの墳墓
家路
発明博覧会
僻遠の農場
Bazaar of Baghdad
魂の洞窟
湿地の干潟
吹きさらしの荒野
乾燥台地
クリーチャー:29
ルーンの母
雨ざらしの旅人
石鍛冶の神秘家
封じ込める僧侶
迷宮の霊魂
無私の霊魂
ファイレクシアの破棄者
束縛のミイラ
白蘭の騎士
金のマイア
エーテル宣誓会の法学者
異端聖戦士、サリア
聖域の僧院長
石覆い
鏡の精体
護衛募集員
エイヴンの思考検閲者
静翼のグリフ
弁論の幻霊
托鉢する者
静寂の守り手、リンヴァーラ
月皇の司令官、オドリック
宮殿の看守
塵を飲み込むもの、放粉痢
真面目な身代わり
競技場の首長
目を開いた者、デジェル
太陽のタイタン
大修道士、エリシュ・ノーン
インスタント:7
剣を鋤に
流刑への道
悟りの教示者
沈黙
予期せぬ不在
廃止
不敗の陣形
エンチャント:7
沈黙のオーラ
安らかなる眠り
法の定め
土地税
盲従
息詰まる徴税
無形の美徳
プレインズウォーカー:6
遍歴の騎士、エルズペス
太陽の勇者、エルズペス
不動のアジャニ
大いなる創造者、カーン
解放された者、カーン
精霊龍、ウギン
アーティファクト:20
魔力の墓所
水蓮の花びら
魔力の櫃
太陽の指輪
厳かなモノリス
精神石
友なる石
レイモスの歯
スランの発電機
金粉の水蓮
通電式キー
前兆の時計
真珠の大メダル
三なる宝球
師範の占い独楽
火と氷の剣
梅澤の十手
殴打頭蓋
英雄の剣
ヴィダルケンの宇宙儀
相手の行動を縛るヘイトベアーたちを集めたらこんなデッキになった。主に不快クリーチャーを並べてオケチラとそのトークンで雑ビートするようなデッキに。基本的には一方をオケチラで殴り、他方をゾンビの群れで殴るみたいなかたちになりそう。競技場の首長やデジェルもいるためプレインズウォーカーでのサポートもできるようになってる。今までのデッキと違ってコンボらしい要素はほぼ入っていない状態です。
使ってみた感想としてはマナファクト経由で序盤から相手の行動を制限するように動ければそこそこ戦えそうかなというところでした。1、2T目にロケットスタートかましてオケチラから放粉痢に繋げるだけでもまぁまぁ強そうでした。今回は相手のミーナとデーンのGlacial Chasmを前に沈黙することが二度あった。(1回は無理やりカーンを出してなんとかなった)
白は今まで触ったことがなかったのでまだまだ改良の余地がありそうですね。
以下、今後の採用検討リスト。
露天鉱床
イス卿の迷路
ニクスの祭殿、ニクソス
鋼のヘルカイト
サリアの槍騎兵
高名な弁護士、トミク
人知を超えるもの、ウギン
探検の地図
大薙刀
金輪際
寺院の鐘
友人たちに勧められたカードたち。トミクはほとんどネタですが。個人的にはいろんなクリーチャーを横並びにするのが好きなので試しながら採用検討します。土地税や廃止との兼ね合いもあって平地を多めにとってましたがもう少し特殊地形増やすか。最初は七曲がりの峡谷もとってましたがそもそも瞬速持ちがそこそこいるのと奇襲的に出すよりは先出ししておいた方が強いクリーチャーが多いと思いヴィダルケンの宇宙儀だけの採用にとどまりました。PWがたくさん入ってるので狼煙上げとかどうなんだろうかとも思ったけどやめときます。初期のリストでは堂々たる撤廃者や薄れ馬もとってましたが前者はコンボデッキでもないのに入れるのもなぁという部分と後者はなんとなく微妙な感じがしたので不採用となりました。
他にも強いカード、オケチラならこれが強く使えるみたいなカードがあったら知りたいです。使うか使わないかは別ですが検討してみたいと思います。ネットを見るとメムナイトや羽ばたき飛行機械などの0マナクリーチャーを採用してる型を見かけましたが単体で仕事しないと思い入れていません。ライオンと石覆いは概ね両方とられていましたがワンチャン飛行を止められるのと墓地掃除ができたりとまだ用途が広い後者のみ採用しています。
というわけで、しばらくは触ったことのなかった色の新鮮さを味わいたいと思います。灯争大戦ではケフネトが注目株として挙がっていましたが他の神も出てきたら面白そうだなぁ。