11/8(仮) ダブルクロス用 ハンドアウト
2020年10月29日 TRPG「やりました!遂にやりました!」
男は歓喜の声を上げ、受話器の向こうの人物に報告をする。
「そうです!私たちがあの男を打倒したんです!」
男たちの傍らには「悪魔」と呼ばれた男が血溜まりの中に伏していた。
ダブルクロス-それは裏切りを意味する言葉。
ダブルクロス 3rd edition ~Requiem for Nemesis~
お試しルール
・今回はPCのデータを以下から選択するものとする。
・PLはカヴァーとPCの設定を行うこと。
・PCはそれぞれ任意のDロイス1つとPCのシンドロームに該当する任意のエフェクト(レベルは3まで)を2つ取得してもよい。なお、エフェクトの種類はエフェクトアーカイブを参照するものとする。
・初期の財産点はそれぞれ5とする。
・シナリオ開始時、すべてのPCは立府と宝良(後述する)とロイスを結んでいてもよいものとする。
PC①、②、③、(共通)
あなたたちはUGN静丘支部のエージェントだ。リーダーである立府とともに某県の静丘市の平和を守るために日々過酷な任務にあたっている。あなたたちは長きに渡る戦いの末、遂にFHのエージェント、春日 恭二を打ち倒すことに成功する。支部長から賞賛されるのも束の間、あなたたちはまた新たな任務が課せられる。春日打倒の腕を買われた一同は新たにUGNの行動作戦に関する資料をFHから護衛する任務を課せられた。一同は「一致団結」してこの任務に臨む。(ところから物語が始まる)
①
あなたはUGN静丘支部のエージェントの一人だ。入隊してすぐに立府の部隊に配属となったあなたは長きに渡ってともに春日を追い、遂に打倒に成功した。
自身が生まれ育った街の平和を守ることに生きがいを感じており、立府からの信頼も厚い。①もまた先輩エージェントである立府のことを信頼している。支部長の宝良の態度には疑問を呈することもあるが立府の立場も考えて指示には従っている。
②
あなたはUGN静丘支部のエージェントの一人だ。元々は研究者であったあなただが、ひょんなことからオーヴァードに目覚めてしまう。未知なるオーヴァードの力に興味を持ったあなたは研究対象をレネゲイドウィルスに変え、研究を続けていた。UGNに存在を知られ、エージェントとしてスカウトされたあなたは研究対象を間近で観察できるという安直な理由でこれを承諾。研究欲を伴いながら日々の任務に当たっている。研究職という別の畑からやって来た②を立府は重宝しておりそれに関しては②も悪い気はしておらず、付き従っている。春日=不死身と言われているオーヴァードに興味が沸いたこともあり、思惑も合致している。宝良に対しては「なぜこいつが自分の上司なのか」という気持ちが常にあるが敢えて口には出していない。
③
あなたはUGN静丘支部のエージェントの一人だ。あなたは暗躍するFHから人々を守るという意志で志願してエージェントとなった若手の隊員である。おじさんになるそうです。横柄な態度の支部長に嫌悪を抱きながらも自身の使命を全うするために今日も任務にあたる。
宝良に対しては嫌悪感を抱いており、時に悪態をついては立府に諫められている。
④
あなたはこの春に大学を卒業して入隊したUGNの新人エージェントだ。静丘支部には配属されてまだ数ヶ月。慣れない任務に奔走する毎日だ。普通の人間ではなくなってしまった事実に絶望していたがあるUGNエージェントからの激励を受けてエージェントを志したという過去がある。自分と同じ境遇の人たちに希望を与えるという目標を持ちつつ、能力を悪用するFHを敵視している。
隊長である立府をはじめ、部隊の先輩エージェントには憧れの眼差しを向けている。逆に支部長である宝良には不満も多く、つい愚痴ってしまうことも。界隈の情報にはまだ疎く、FHでそれなりに名が知られていた春日を打倒した際もいまいち実感が沸かないでいた。
以下のデータからひとつを選択
A
ワークス:UGNエージェントC
シンドローム:オルクス/ノイマン
肉体:1
感覚:1
精神:6
RC1、意志1、知識2
社会:3
調達1、情報;裏社会4、噂話2、UGN2
リザレクト1
ワーディング1
コンセントレイト;オルクス3
要の陣形3
アドヴァイス5
妖精の手2
棘の縛め2
導きの華3
戦術3
カバーディフェンス
成長促進
写真記憶
地獄耳
猫の道
B
ワークス:UGNエージェントD
シンドローム:ブラックドッグ
肉体:4
回避1
感覚:2
知覚1、
精神:3
RC2、意志1
社会:1
情報;UGN1、交渉1
ワーディング1
リザレクト1
コンセントレイト;ブラックドッグ3
イオノクラフト1
雷の加護3
雷神の槌2
雷の槍3
電撃収束2
MAXボルテージ1
雷鳴の申し子1
紫電一閃1
電波障害
電子使い
コネ:UGN幹部、ハッカー
C
ワークス:UGNエージェントB
シンドローム:エンジェルハイロゥ/ハヌマーン
肉体:1
回避1
感覚:7
射撃2
精神:2
意志1
社会:1
情報;UGN1
ワーディング
リザレクト
コンセントレイト;エンジェルハイロゥ3
光の舞踏
光速の剣3
音速攻撃2
シャインブレード4
陽炎の衣3
見えざる死神2
一閃1
マスヴィジョン3
見放されし地
無音の空間
軽功
武器
西洋剣
ウェポンケース
D
ワークス:UGNエージェントB
キュマイラ/サラマンダー
肉体:5
感覚:1
射撃1、知覚1
精神:1
RC1
社会:2
調達1、情報;UGN1
ワーディング
リザレクト
魔獣の本能1
完全獣化1
コンセントレイト;サラマンダー3
氷の塔5
プラズマカノン3
氷の回廊1
竜鱗1
巨人の生命3
先陣の火3
インフェルノ1
炎の理
熱感知感覚
※エフェクト横の数字はレベル。
登場人物
・立府 逢人(たつふ あうと)
シンドローム:サラマンダー/モルフェウス
コードネーム:投了(グッドゲーム)
PCたちが属するUGN静丘支部部隊のリーダー。若手時代はどん底を味わったが不屈の精神でリーダーにまで這い上がってきた。戦闘では火炎瓶を精製し、相手を撹乱する戦法を得意とする。
・宝良 英世(たから ひでよ)
UGN静丘支部の支部長。そのカリスマ性から支部長に抜擢されたが身内の隊員たちにはぞんざいな扱いをすることが多い。かつてはオーヴァード3人が束になっても敵わないほどの実力者であったとの噂がある。
・賽目 切也(さいのめ きりや)
シンドローム:ハヌマーン/ブラム=ストーカー
コードネーム:滅多切り(スライスアンドダイス)
UGN静丘支部に属する別部隊のエージェント。以前にFH幹部の急襲を受け、部隊がほぼ壊滅状態となってしまった。今回、PCたちを援護する補充要員として招集をかけられる。
・春日 恭二
シンドローム:キュマイラ/エグザイル/ブラム=ストーカー
コードネーム:ディアボロス
かつて悪魔と恐れられたFHの古参エージェント。静丘支部の管轄内で暗躍していたところPCたちと戦闘になり、撃退された。不死身と称されていた彼だがその心臓は確かに止まっていたという。果たして……?享年41歳。
男は歓喜の声を上げ、受話器の向こうの人物に報告をする。
「そうです!私たちがあの男を打倒したんです!」
男たちの傍らには「悪魔」と呼ばれた男が血溜まりの中に伏していた。
ダブルクロス-それは裏切りを意味する言葉。
ダブルクロス 3rd edition ~Requiem for Nemesis~
お試しルール
・今回はPCのデータを以下から選択するものとする。
・PLはカヴァーとPCの設定を行うこと。
・PCはそれぞれ任意のDロイス1つとPCのシンドロームに該当する任意のエフェクト(レベルは3まで)を2つ取得してもよい。なお、エフェクトの種類はエフェクトアーカイブを参照するものとする。
・初期の財産点はそれぞれ5とする。
・シナリオ開始時、すべてのPCは立府と宝良(後述する)とロイスを結んでいてもよいものとする。
PC①、②、③、(共通)
あなたたちはUGN静丘支部のエージェントだ。リーダーである立府とともに某県の静丘市の平和を守るために日々過酷な任務にあたっている。あなたたちは長きに渡る戦いの末、遂にFHのエージェント、春日 恭二を打ち倒すことに成功する。支部長から賞賛されるのも束の間、あなたたちはまた新たな任務が課せられる。春日打倒の腕を買われた一同は新たにUGNの行動作戦に関する資料をFHから護衛する任務を課せられた。一同は「一致団結」してこの任務に臨む。(ところから物語が始まる)
①
あなたはUGN静丘支部のエージェントの一人だ。入隊してすぐに立府の部隊に配属となったあなたは長きに渡ってともに春日を追い、遂に打倒に成功した。
自身が生まれ育った街の平和を守ることに生きがいを感じており、立府からの信頼も厚い。①もまた先輩エージェントである立府のことを信頼している。支部長の宝良の態度には疑問を呈することもあるが立府の立場も考えて指示には従っている。
②
あなたはUGN静丘支部のエージェントの一人だ。元々は研究者であったあなただが、ひょんなことからオーヴァードに目覚めてしまう。未知なるオーヴァードの力に興味を持ったあなたは研究対象をレネゲイドウィルスに変え、研究を続けていた。UGNに存在を知られ、エージェントとしてスカウトされたあなたは研究対象を間近で観察できるという安直な理由でこれを承諾。研究欲を伴いながら日々の任務に当たっている。研究職という別の畑からやって来た②を立府は重宝しておりそれに関しては②も悪い気はしておらず、付き従っている。春日=不死身と言われているオーヴァードに興味が沸いたこともあり、思惑も合致している。宝良に対しては「なぜこいつが自分の上司なのか」という気持ちが常にあるが敢えて口には出していない。
③
あなたはUGN静丘支部のエージェントの一人だ。あなたは暗躍するFHから人々を守るという意志で志願してエージェントとなった
宝良に対しては嫌悪感を抱いており、時に悪態をついては立府に諫められている。
④
あなたはこの春に大学を卒業して入隊したUGNの新人エージェントだ。静丘支部には配属されてまだ数ヶ月。慣れない任務に奔走する毎日だ。普通の人間ではなくなってしまった事実に絶望していたがあるUGNエージェントからの激励を受けてエージェントを志したという過去がある。自分と同じ境遇の人たちに希望を与えるという目標を持ちつつ、能力を悪用するFHを敵視している。
隊長である立府をはじめ、部隊の先輩エージェントには憧れの眼差しを向けている。逆に支部長である宝良には不満も多く、つい愚痴ってしまうことも。界隈の情報にはまだ疎く、FHでそれなりに名が知られていた春日を打倒した際もいまいち実感が沸かないでいた。
以下のデータからひとつを選択
A
ワークス:UGNエージェントC
シンドローム:オルクス/ノイマン
肉体:1
感覚:1
精神:6
RC1、意志1、知識2
社会:3
調達1、情報;裏社会4、噂話2、UGN2
リザレクト1
ワーディング1
コンセントレイト;オルクス3
要の陣形3
アドヴァイス5
妖精の手2
棘の縛め2
導きの華3
戦術3
カバーディフェンス
成長促進
写真記憶
地獄耳
猫の道
B
ワークス:UGNエージェントD
シンドローム:ブラックドッグ
肉体:4
回避1
感覚:2
知覚1、
精神:3
RC2、意志1
社会:1
情報;UGN1、交渉1
ワーディング1
リザレクト1
コンセントレイト;ブラックドッグ3
イオノクラフト1
雷の加護3
雷神の槌2
雷の槍3
電撃収束2
MAXボルテージ1
雷鳴の申し子1
紫電一閃1
電波障害
電子使い
コネ:UGN幹部、ハッカー
C
ワークス:UGNエージェントB
シンドローム:エンジェルハイロゥ/ハヌマーン
肉体:1
回避1
感覚:7
射撃2
精神:2
意志1
社会:1
情報;UGN1
ワーディング
リザレクト
コンセントレイト;エンジェルハイロゥ3
光の舞踏
光速の剣3
音速攻撃2
シャインブレード4
陽炎の衣3
見えざる死神2
一閃1
マスヴィジョン3
見放されし地
無音の空間
軽功
武器
西洋剣
ウェポンケース
D
ワークス:UGNエージェントB
キュマイラ/サラマンダー
肉体:5
感覚:1
射撃1、知覚1
精神:1
RC1
社会:2
調達1、情報;UGN1
ワーディング
リザレクト
魔獣の本能1
完全獣化1
コンセントレイト;サラマンダー3
氷の塔5
プラズマカノン3
氷の回廊1
竜鱗1
巨人の生命3
先陣の火3
インフェルノ1
炎の理
熱感知感覚
※エフェクト横の数字はレベル。
登場人物
・立府 逢人(たつふ あうと)
シンドローム:サラマンダー/モルフェウス
コードネーム:投了(グッドゲーム)
PCたちが属するUGN静丘支部部隊のリーダー。若手時代はどん底を味わったが不屈の精神でリーダーにまで這い上がってきた。戦闘では火炎瓶を精製し、相手を撹乱する戦法を得意とする。
・宝良 英世(たから ひでよ)
UGN静丘支部の支部長。そのカリスマ性から支部長に抜擢されたが身内の隊員たちにはぞんざいな扱いをすることが多い。かつてはオーヴァード3人が束になっても敵わないほどの実力者であったとの噂がある。
・賽目 切也(さいのめ きりや)
シンドローム:ハヌマーン/ブラム=ストーカー
コードネーム:滅多切り(スライスアンドダイス)
UGN静丘支部に属する別部隊のエージェント。以前にFH幹部の急襲を受け、部隊がほぼ壊滅状態となってしまった。今回、PCたちを援護する補充要員として招集をかけられる。
・春日 恭二
シンドローム:キュマイラ/エグザイル/ブラム=ストーカー
コードネーム:ディアボロス
かつて悪魔と恐れられたFHの古参エージェント。静丘支部の管轄内で暗躍していたところPCたちと戦闘になり、撃退された。不死身と称されていた彼だがその心臓は確かに止まっていたという。果たして……?享年41歳。
3/22 ダブルクロス用 ハンドアウト
2020年3月9日 TRPG「私は神だ!!」”彼”は高らかに叫んだ。
至高を求道したその力は既に人智を超えていた。
誰よりも高みを見たその存在は神か悪魔か…?
ダブルクロス-それは裏切りを意味する言葉。
ダブルクロス 3rd edition ~God send~
①
推奨カヴァー/ワークス:高校生/高校生
ロイス:雨戸 真依 推奨感情:○純愛/不安
あなたは信心学園高校に通う3年生だ。ある日、同じクラスで自称・腐れ縁の雨戸 真依とともにある事件に巻き込まれ、オーヴァードに覚醒する。幼馴染が狙われていると知ったあなたは彼女を護るために能力を行使し、UGNに協力することとなる。
雨戸 真依(あめど まい)
コードネーム:神託者(オラクル)
①のクラスメイトで一年生の時からずっと同じクラスである。ハキハキとした人柄に反して占いが得意であり、その評判は学内中にまで知れ渡っている。その的中率から彼女が何らかの特殊能力を有しているのではないかという噂も囁かれている。
笠子 有志(かさご ゆうし)
①たちのクラスメイト。よく①と雨戸の関係をからかっている。本人は仲を取り持っているつもりらしい。学内の情報にはそこそこ詳しいが中には真偽が怪しいものも含まれている。
②
推奨カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
ロイス:狩名 怜亜 推奨感情:○尊敬/脅威
あなたは信心学園高校で潜入捜査を行っている神殿支部のUGNチルドレンだ。あなたの役割はオーヴァードの嫌疑がかかっている雨戸の監視と調査だ。彼女に異様な対抗心を抱いている同じクラスの縁粕も”一応”警戒している。事件に巻き込まれてオーヴァードとなってしまった①をUGNへと導く。
縁粕 冠(へりかす かん)
コードネーム:神の選抜者(デミゴッド)
大企業・縁粕グループの御曹司。権力を盾に慇懃無礼な態度をとり、基本的に他者を見下している。以前は目立たない存在だったが、突如として学園始まって以来の秀才へと変貌を遂げてその態度に拍車がかかっている。その才能で周囲から特別視されている雨戸に対抗心を抱いている様子。
畿内 雄一(きない ゆういち)
縁粕に付き従う男子生徒。屈強な体躯を持ち、縁粕のボディガード役となっている。「わからせる」が口癖。相方の保門とはデキてるんじゃないかといわれるくらい仲がいい。
保門 禎朗(ほもん さだお)
縁粕に付き従う男子生徒。ただのモブ。「エモい」が口癖。相方の畿内とは…。(以下略)
狩名 怜亜(かりな れいあ)
コードネーム:鋭い目(アーチャー)
シンドローム:オルクス/エンジェルハイロゥ
UGN神殿支部の支部長。狩猟の神の異名をとり、かつては戦闘員として前線で活躍していたが管理職となった現在は支部内の業務にあたっている。FHが人材集めのために行動を起こしているとの情報を受け、②と③を捜査員として学園に送り込み、④と⑤に協力を依頼した。
③
推奨カヴァー/ワークス:教師/UGNエージェント
ロイス:閃崎 光平 推奨感情:連帯感/〇不快感
あなたはUGN神殿支部に所属するエージェントだ。狩名の指令を受け、教師として信心学園に潜入した。あなたの任務はオーヴァードに覚醒した者がいないか生徒たちを監視することと、FHの手が学園に及んでいないかという調査である。任務とはいえ同僚となった閃崎を疎ましく思っている。
閃崎 光平(せんざき こうへい)
①や雨戸たちのクラスの担任教諭。この職3年目でそれなりに仕事ができるようになってきたと思い込んでいる。あだ名で呼ばれることを異常に嫌うが生徒たちからは「先公」、「負け先」と罵られている。新しく赴任してきた③には先輩風を吹かせている。
④
推奨カヴァー/ワークス:高校生/高校生
ロイス:鍛冶山 正堂 推奨感情:○憧憬/嫉妬
あなたは信心学園高校に通う2年生だ。あなたは先輩である鍛冶山に憧れ、暴走族・惡紅路に所属している。しかし、UGNイリーガルとして裏の顔を持つあなたは狩名からの依頼を受け、学園内の調査に協力している。今回の一件よりも前から既にオーヴァードに覚醒しており、能力については周囲には隠している。
鍛冶山 正堂(かじやま せいどう)
コードネーム:灼熱の血(シアリングブラッド)
暴走族・惡紅路のリーダー。不良のレッテルを貼られているが実際には仲間への情に厚く、義理堅い男。彼を慕って惡来路に入る者も多いという。縁粕にも物怖じしない数少ない人物。
荒地 涼(あらち りょう)
コードネーム:咆哮獣(ナイトハウラー)
惡来路と勢力を二分する暴走族・英霊墓主のリーダー。かつて鍛冶山とのタイマンに敗れ、学園を中退。以降は手下を集めて鍛冶山に復讐する機会を窺っている。得物として鎖を鞭のように扱う。
⑤
推奨カヴァー/ワークス:商店主/情報屋
ロイス:春日 恭二 推奨感情:好奇心/〇憐憫
普段は学園にある購買の店員。その実は仕入れた情報を売りさばく情報屋。それがあなただ。オーヴァードに覚醒し、これを利用しない手はないと思ったあなたは生業としてこの道を選んだ。UGNにはあなたの監視と有事の際はイリーガルとして協力することを条件に仕事を黙認されている。今回、過去に調査をしたことがあるという経緯から春日の動きを探っている。⑤の提供した情報から任務が失敗した過去があり、春日から恨まれている。
春日 恭二(かすが きょうじ)
コードネーム:悪魔(ディアボロス)
FHの古参エージェント。数々の失敗が祟り、最近では雑用まがいの任務を押し付けられることもしばしば。今回、彼は人材確保の任務を命じられ、神殿市に潜入した。手柄を立てるために躍起になっているとの情報があり、何をするかわからないと懸念されている。
※用語
神殿市(かみどのし)
UGN神殿支部、信心学園高校が存在する都市。市内には10種類の寺社があり、名物となっている。
私立信心学園高校(しりつしんじんがくえんこうこう)
①たちが通う学校。「信じる者は救われる」という理念を熱心に生徒たちに説いている。カラーバリエーション豊富な制服が人気。
惡紅路(あぐろ)
鍛冶山をリーダーとする暴走族。暴走族とはいうものの、無闇に他者を傷つけるようなことはせず、純粋にバイクを走らせることを楽しんでいる。
英霊墓主(えれぼす)
惡紅路と双璧をなす暴走族。典型的な半グレ集団で盗みや暴力も平気で行う。たいてい幹部は表に出てこず、末端も簡単に切り捨てるので警察も手を焼いている。
補足
・経験点は180点
・使用エフェクトはエフェクトアーカイブに載っているものを使用可能。
・ただしサイレンの魔女、ポケットディメンジョン、止まらずの舌を禁止エフェクトとする。
至高を求道したその力は既に人智を超えていた。
誰よりも高みを見たその存在は神か悪魔か…?
ダブルクロス-それは裏切りを意味する言葉。
ダブルクロス 3rd edition ~God send~
①
推奨カヴァー/ワークス:高校生/高校生
ロイス:雨戸 真依 推奨感情:○純愛/不安
あなたは信心学園高校に通う3年生だ。ある日、同じクラスで自称・腐れ縁の雨戸 真依とともにある事件に巻き込まれ、オーヴァードに覚醒する。幼馴染が狙われていると知ったあなたは彼女を護るために能力を行使し、UGNに協力することとなる。
雨戸 真依(あめど まい)
コードネーム:神託者(オラクル)
①のクラスメイトで一年生の時からずっと同じクラスである。ハキハキとした人柄に反して占いが得意であり、その評判は学内中にまで知れ渡っている。その的中率から彼女が何らかの特殊能力を有しているのではないかという噂も囁かれている。
笠子 有志(かさご ゆうし)
①たちのクラスメイト。よく①と雨戸の関係をからかっている。本人は仲を取り持っているつもりらしい。学内の情報にはそこそこ詳しいが中には真偽が怪しいものも含まれている。
②
推奨カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
ロイス:狩名 怜亜 推奨感情:○尊敬/脅威
あなたは信心学園高校で潜入捜査を行っている神殿支部のUGNチルドレンだ。あなたの役割はオーヴァードの嫌疑がかかっている雨戸の監視と調査だ。彼女に異様な対抗心を抱いている同じクラスの縁粕も”一応”警戒している。事件に巻き込まれてオーヴァードとなってしまった①をUGNへと導く。
縁粕 冠(へりかす かん)
コードネーム:神の選抜者(デミゴッド)
大企業・縁粕グループの御曹司。権力を盾に慇懃無礼な態度をとり、基本的に他者を見下している。以前は目立たない存在だったが、突如として学園始まって以来の秀才へと変貌を遂げてその態度に拍車がかかっている。その才能で周囲から特別視されている雨戸に対抗心を抱いている様子。
畿内 雄一(きない ゆういち)
縁粕に付き従う男子生徒。屈強な体躯を持ち、縁粕のボディガード役となっている。「わからせる」が口癖。相方の保門とはデキてるんじゃないかといわれるくらい仲がいい。
保門 禎朗(ほもん さだお)
縁粕に付き従う男子生徒。
狩名 怜亜(かりな れいあ)
コードネーム:鋭い目(アーチャー)
シンドローム:オルクス/エンジェルハイロゥ
UGN神殿支部の支部長。狩猟の神の異名をとり、かつては戦闘員として前線で活躍していたが管理職となった現在は支部内の業務にあたっている。FHが人材集めのために行動を起こしているとの情報を受け、②と③を捜査員として学園に送り込み、④と⑤に協力を依頼した。
③
推奨カヴァー/ワークス:教師/UGNエージェント
ロイス:閃崎 光平 推奨感情:連帯感/〇不快感
あなたはUGN神殿支部に所属するエージェントだ。狩名の指令を受け、教師として信心学園に潜入した。あなたの任務はオーヴァードに覚醒した者がいないか生徒たちを監視することと、FHの手が学園に及んでいないかという調査である。任務とはいえ同僚となった閃崎を疎ましく思っている。
閃崎 光平(せんざき こうへい)
①や雨戸たちのクラスの担任教諭。この職3年目でそれなりに仕事ができるようになってきたと思い込んでいる。あだ名で呼ばれることを異常に嫌うが生徒たちからは「先公」、「負け先」と罵られている。新しく赴任してきた③には先輩風を吹かせている。
④
推奨カヴァー/ワークス:高校生/高校生
ロイス:鍛冶山 正堂 推奨感情:○憧憬/嫉妬
あなたは信心学園高校に通う2年生だ。あなたは先輩である鍛冶山に憧れ、暴走族・惡紅路に所属している。しかし、UGNイリーガルとして裏の顔を持つあなたは狩名からの依頼を受け、学園内の調査に協力している。今回の一件よりも前から既にオーヴァードに覚醒しており、能力については周囲には隠している。
鍛冶山 正堂(かじやま せいどう)
コードネーム:灼熱の血(シアリングブラッド)
暴走族・惡紅路のリーダー。不良のレッテルを貼られているが実際には仲間への情に厚く、義理堅い男。彼を慕って惡来路に入る者も多いという。縁粕にも物怖じしない数少ない人物。
荒地 涼(あらち りょう)
コードネーム:咆哮獣(ナイトハウラー)
惡来路と勢力を二分する暴走族・英霊墓主のリーダー。かつて鍛冶山とのタイマンに敗れ、学園を中退。以降は手下を集めて鍛冶山に復讐する機会を窺っている。得物として鎖を鞭のように扱う。
⑤
推奨カヴァー/ワークス:商店主/情報屋
ロイス:春日 恭二 推奨感情:好奇心/〇憐憫
普段は学園にある購買の店員。その実は仕入れた情報を売りさばく情報屋。それがあなただ。オーヴァードに覚醒し、これを利用しない手はないと思ったあなたは生業としてこの道を選んだ。UGNにはあなたの監視と有事の際はイリーガルとして協力することを条件に仕事を黙認されている。今回、過去に調査をしたことがあるという経緯から春日の動きを探っている。⑤の提供した情報から任務が失敗した過去があり、春日から恨まれている。
春日 恭二(かすが きょうじ)
コードネーム:悪魔(ディアボロス)
FHの古参エージェント。数々の失敗が祟り、最近では雑用まがいの任務を押し付けられることもしばしば。今回、彼は人材確保の任務を命じられ、神殿市に潜入した。手柄を立てるために躍起になっているとの情報があり、何をするかわからないと懸念されている。
※用語
神殿市(かみどのし)
UGN神殿支部、信心学園高校が存在する都市。市内には10種類の寺社があり、名物となっている。
私立信心学園高校(しりつしんじんがくえんこうこう)
①たちが通う学校。「信じる者は救われる」という理念を熱心に生徒たちに説いている。カラーバリエーション豊富な制服が人気。
惡紅路(あぐろ)
鍛冶山をリーダーとする暴走族。暴走族とはいうものの、無闇に他者を傷つけるようなことはせず、純粋にバイクを走らせることを楽しんでいる。
英霊墓主(えれぼす)
惡紅路と双璧をなす暴走族。典型的な半グレ集団で盗みや暴力も平気で行う。たいてい幹部は表に出てこず、末端も簡単に切り捨てるので警察も手を焼いている。
補足
・経験点は180点
・使用エフェクトはエフェクトアーカイブに載っているものを使用可能。
・ただしサイレンの魔女、ポケットディメンジョン、止まらずの舌を禁止エフェクトとする。
時間があったので前回のシナリオの反省会を。
・ストーリー、内容について
前回まで登場人物やネタ要素が多すぎて話がまとまらずに無駄に間延びしてしまうことが多かった。そこを踏まえてできるだけ登場人物や物語のキーになるイベントを絞れるように意識しました。(結果として校長と担任がほぼ空気になったけど)
リプレイ内でも書いていたのですがストーリーを進行してる途中で本来のシナリオと急遽内容を変更した部分があります。具体的に言うと蒼井さんの設定です。当初、蒼井さんは実は偽名を使って学園に潜入していたFHエージェントで見えざる霧事件で死んでしまった冬島の親友という設定でした。事件時には既にオーヴァードに覚醒していて、記憶操作をされたフリをした彼女は親友の死という事実をもみ消したUGNを恨み、FHに春日の部下として身を落とす。幽霊騒ぎと親友の関連を疑った彼女は独断で学園に潜入。それを追うかたちで春日もお目付け役として潜入。PCたちで言うところの早戸と飯上のポジションを担っていたわけですね。夜の学園に潜入した際に初手の言動から正体がバレそうになり、初手の口を封じる。現場を一同に見られて結局、正体が露見するとこまで設定してました。
しかし、物語を進めていく中でPC側のNPCである蒼井が退場してしまうと夜の学校に居残ることを提案する狂言回しがいなくなってしまう。そうするにしても上記の設定で進めると蒼井から学校に居残ることを提案すること自体が不自然になってしまう。そう考えて蒼井は蒼井のままで残ってもらいました。(ちなみに蒼井さんは設定ではサラマンダー軸の刀使い。武士口調が混じるバリバリの侍女子高生という裏の顔を持ってました)
・PL側とGMのハンドアウト等の内容のすり合わせが不十分
今回、ハンドアウトの発表がけっこうギリギリになってしまったこともあり、網羅した内容をPL側に浸透させる時間が少なくなってしまった。こちらとしては既に一読してる体で進めてしまったためキャラクターたちの関係性や前日談として設定されていた事件のことなどがまとまっておらず、進行が止まってしまうことが多々起こってしまった。開始前にハンドアウトをおさらいする時間とかとった方がよかった。
あとこれに関連して時間短縮も兼ねてキャラメイクはセッションの1週間前くらいに配布して各自にやってもらった方がいいねってなった。今回、比較的に今まで進行がスムーズでトータルの時間も短くて済んだのでこれやるともっと時間短縮できそう。
・張須と不知火の立ち位置が逆
PL側からの指摘。自分もそうすればよかったなとシナリオ進めながら思った。PC1とPC2にはそれぞれUGNと協力して事件解決する理由を持たせたく、不知火には友達である最高を助けるという理由を設定しました。張須には友人である蒼井を助けたい(FHっていう悪い組織から取り返したい)という目的で協力させるという進行を考えていました。ただ上記のように途中で設定を変えてしまったためこんな矛盾が起こってしまいました。
主人公を勧誘するパートは毎回、難航するのでもう少しうまくやりたい。
・PCとエネミーの実力の乖離
簡単に言うとPCたちと比較して敵が弱過ぎねぇかと。正直、1戦目は戦闘におけるPCのお披露目の場所だと思ってるので敵もそこそこの性能でいいかなと思ってます。問題は大ボスに当たる2回戦目。今回、既存のデータを少しいじった程度のボスを作ったのですが手も足も出ずに2Tで退場。何回か死んでロイスを切らないといけないというヒリヒリ感がないとPL側からしたらぬるゲーになってしまうのでもう少し工夫が必要。具体的には頭数の増量とボスのデータいじり。今回、ボスはHPを増やしただけなので一瞬で2/3くらいのライフを削られてしまった。もっとエフェクト足すとかしないとまともに戦えない。(あと後から思い出したけどダメージ判定の時に上乗せする数値忘れてたりしたのも要因か)
ストーリーを進めることも大事なので戦闘が速やかに終わる分にはそこまで気にしなくてもいいのではという意見もあり。
・経験点の設定
これに関しては未だに正解がわからない。今回は技能やエフェクトのレベルを上げられる、取得できるというところから155点に設定しました。今回は財産点使って無理矢理、情報収集とかを突破されることもあったけどこれに関しては正直、開示される方が話が早いので別にいいかなと。ウロボロスを解禁しているので多少、経験点を多めに設定しないと恩恵が受けにくく意味がないのではという意見もあり、この辺りが適正なのかなと思っている。仮に130とかでやるとどうなるのかという疑問もあるけど、あまり窮屈に遊ぶのもなんなので。
・リプレイに言ってない台詞が入ってる、実際にシナリオでやっていた(卑猥な)描写が含まれていない
PL側からの指摘。うるせー、黙ってろ。
まず前提としてリプレイを書くにあたって(そもそも今回書くつもりもなかった)レコーダーとかを使用しているわけでもないので、単純に展開とかやりとりを忘れてしまってることもある。ただすっぽり抜けたままだと物語が伝わりにくいので便宜上、他の表現で補填させてもらっているのは容赦してもらいたい。
あとはストーリーにほぼ絡まない取って付けたような設定に関してはまぁ個々人で楽しんでほしい。
大きな反省としてはこんなところか。
物語の展開自体はスムーズにできたし、内容も前回よりは簡潔にできたかなと思ったけど細かい描写はもう少し考えていきたいですね。
今は何にも土台や閃きがないので次回作はしばらく先になりそう。
遊んでくれた方々、ありがとうございました。
・ストーリー、内容について
前回まで登場人物やネタ要素が多すぎて話がまとまらずに無駄に間延びしてしまうことが多かった。そこを踏まえてできるだけ登場人物や物語のキーになるイベントを絞れるように意識しました。(結果として校長と担任がほぼ空気になったけど)
リプレイ内でも書いていたのですがストーリーを進行してる途中で本来のシナリオと急遽内容を変更した部分があります。具体的に言うと蒼井さんの設定です。当初、蒼井さんは実は偽名を使って学園に潜入していたFHエージェントで見えざる霧事件で死んでしまった冬島の親友という設定でした。事件時には既にオーヴァードに覚醒していて、記憶操作をされたフリをした彼女は親友の死という事実をもみ消したUGNを恨み、FHに春日の部下として身を落とす。幽霊騒ぎと親友の関連を疑った彼女は独断で学園に潜入。それを追うかたちで春日もお目付け役として潜入。PCたちで言うところの早戸と飯上のポジションを担っていたわけですね。夜の学園に潜入した際に初手の言動から正体がバレそうになり、初手の口を封じる。現場を一同に見られて結局、正体が露見するとこまで設定してました。
しかし、物語を進めていく中でPC側のNPCである蒼井が退場してしまうと夜の学校に居残ることを提案する狂言回しがいなくなってしまう。そうするにしても上記の設定で進めると蒼井から学校に居残ることを提案すること自体が不自然になってしまう。そう考えて蒼井は蒼井のままで残ってもらいました。(ちなみに蒼井さんは設定ではサラマンダー軸の刀使い。武士口調が混じるバリバリの侍女子高生という裏の顔を持ってました)
・PL側とGMのハンドアウト等の内容のすり合わせが不十分
今回、ハンドアウトの発表がけっこうギリギリになってしまったこともあり、網羅した内容をPL側に浸透させる時間が少なくなってしまった。こちらとしては既に一読してる体で進めてしまったためキャラクターたちの関係性や前日談として設定されていた事件のことなどがまとまっておらず、進行が止まってしまうことが多々起こってしまった。開始前にハンドアウトをおさらいする時間とかとった方がよかった。
あとこれに関連して時間短縮も兼ねてキャラメイクはセッションの1週間前くらいに配布して各自にやってもらった方がいいねってなった。今回、比較的に今まで進行がスムーズでトータルの時間も短くて済んだのでこれやるともっと時間短縮できそう。
・張須と不知火の立ち位置が逆
PL側からの指摘。自分もそうすればよかったなとシナリオ進めながら思った。PC1とPC2にはそれぞれUGNと協力して事件解決する理由を持たせたく、不知火には友達である最高を助けるという理由を設定しました。張須には友人である蒼井を助けたい(FHっていう悪い組織から取り返したい)という目的で協力させるという進行を考えていました。ただ上記のように途中で設定を変えてしまったためこんな矛盾が起こってしまいました。
主人公を勧誘するパートは毎回、難航するのでもう少しうまくやりたい。
・PCとエネミーの実力の乖離
簡単に言うとPCたちと比較して敵が弱過ぎねぇかと。正直、1戦目は戦闘におけるPCのお披露目の場所だと思ってるので敵もそこそこの性能でいいかなと思ってます。問題は大ボスに当たる2回戦目。今回、既存のデータを少しいじった程度のボスを作ったのですが手も足も出ずに2Tで退場。何回か死んでロイスを切らないといけないというヒリヒリ感がないとPL側からしたらぬるゲーになってしまうのでもう少し工夫が必要。具体的には頭数の増量とボスのデータいじり。今回、ボスはHPを増やしただけなので一瞬で2/3くらいのライフを削られてしまった。もっとエフェクト足すとかしないとまともに戦えない。(あと後から思い出したけどダメージ判定の時に上乗せする数値忘れてたりしたのも要因か)
ストーリーを進めることも大事なので戦闘が速やかに終わる分にはそこまで気にしなくてもいいのではという意見もあり。
・経験点の設定
これに関しては未だに正解がわからない。今回は技能やエフェクトのレベルを上げられる、取得できるというところから155点に設定しました。今回は財産点使って無理矢理、情報収集とかを突破されることもあったけどこれに関しては正直、開示される方が話が早いので別にいいかなと。ウロボロスを解禁しているので多少、経験点を多めに設定しないと恩恵が受けにくく意味がないのではという意見もあり、この辺りが適正なのかなと思っている。仮に130とかでやるとどうなるのかという疑問もあるけど、あまり窮屈に遊ぶのもなんなので。
・リプレイに言ってない台詞が入ってる、実際にシナリオでやっていた(卑猥な)描写が含まれていない
PL側からの指摘。
まず前提としてリプレイを書くにあたって(そもそも今回書くつもりもなかった)レコーダーとかを使用しているわけでもないので、単純に展開とかやりとりを忘れてしまってることもある。ただすっぽり抜けたままだと物語が伝わりにくいので便宜上、他の表現で補填させてもらっているのは容赦してもらいたい。
あとはストーリーにほぼ絡まない取って付けたような設定に関してはまぁ個々人で楽しんでほしい。
大きな反省としてはこんなところか。
物語の展開自体はスムーズにできたし、内容も前回よりは簡潔にできたかなと思ったけど細かい描写はもう少し考えていきたいですね。
今は何にも土台や閃きがないので次回作はしばらく先になりそう。
遊んでくれた方々、ありがとうございました。
ようやく最終回。
前回、春日という尊い犠牲を払いながらも幽霊(レネゲイドビーイング)が操る巨人を打倒することができた一同。任務完了の一報を受けたUGN井出地支部は戦場となった学校の復元を急いだ。巨人を構成していた廃材はすべて何事もなかったように元に戻されていた。しかし瓦礫をすべて始末したあとも春日の姿は発見されなかった。次の登校日にUGNの手引きで最高の疑いも晴れ、一連の幽霊騒ぎも終わりを迎えた。同時に帳教諭が一身上の都合で退職したということも知らされた。
戦いが終わって数日後。またいつもの朝がやってきた。登校する生徒たちに混じって学校までの道のりを飯上とライアは歩いていた。
ライア「みすぼらしい身なりで着いてこないでくれるかしら。」
飯上「あ?たまたま方向が一緒なんだよ。」
朝から喧嘩が起こりそうな二人だったが、そんな二人を一人の男が待ち構えていた。二人が目をやるとそこには白いスーツにところどころを包帯でぐるぐる巻きにされている春日の姿であった。春日は煙草を吸いながら睨むように二人の前に立ちはだかっていた。
飯上「ざっこwwなんだその格好は。」
春日「うるせぇ!お前らに協力してやったんだ。少しはありがたく思え。」
ライア「あら?自分で突攻していったように見えたけど?」
春日「やかましい!お前らの顔なんか見るのもうんざりだ。ただ……その、なんだ、短期間の潜入任務とはいえ自分が属していた学校だ。俺が教えた生徒(ガキ)どもによろしく伝えておけ。」
飯上・ライア「……。」
そんな春日の横を学園の女子生徒が通り過ぎる。女子生徒は口々に「帳先生、なんで辞めちゃったの。」、「私、先生の授業好きだったのに。」と話す。泣いている生徒までいた。春日は懐から自分が帳となっていた時に着ていたピンクのセーターを取り出す。まるでもうひとりの自分を見るように。
女子生徒A「あ、何、あのオッサン。セーターなんか見つめて気持ち悪い。」
女子生徒B「本当だ。包帯まで巻いて気味悪い。行こ、行こ。」
女子生徒は春日の不気味な姿を見ると一目散に学校の方へ走って行ってしまった。それを見た春日はセーターを引きちぎり、地面に叩きつけると何処へと走り去ってしまった。残された飯上とライアはその姿をただただ哀れみを帯びた視線で見送ることしかできなかった。
時間は経ち、最高は再び不知火を機械工学部の作業場に招待していた。作業場には以前もみた四足歩行のロボットの他に小さな動物を模したロボットまで作られていた。
最高「今回はお前らに助けてもらって本当に感謝しているよ。ありがとう。」
不知火「まぁ、いつか然るべき時に貸しは返してもらうよ。」
最高「はは、そう言うと思ってな。お前に是非乗って欲しいロボットがあるんだ。見てくれ。」
そう言いながら最高は白い布が掛かっていたロボットをお披露目とばかりに不知火に見せた。見ると肉抜きされた巨大なミニ四駆のようだった。とても速そうですね。
最高「後輩たちがゴーカートの要領で作ったんだが性能テストをしてほしいと頼まれてね。一緒に乗ってみないか?」
不知火「いや、俺はいいよ。」
最高「遠慮するなって、大丈夫、大丈夫だって。」
不知火「……しょうがねぇな。」
最高は不知火を助手席に乗せるとアクセルを思い切り踏み込んだ。思い切り走り出す車。一瞬で二人の姿は車両ごと見えなくなった。(本来はここまでの展開までだったのですがこの後、不知火は元来の強靭な肉体で衝突から守られ、最高は保健室に直行しました)
さらに時は過ぎて文化祭当日。そこにはタピオカ&クレープ屋を切り盛りする張須たちの姿があった。
蒼井「思ったより忙しいね。やっぱり早戸さんの黒蜜は大成功だね。」
早戸「本当、ここまで人気が出るとは思わなかったわ。」
屋台で作業をする一同。隣では慣れた手つきでクレープを焼く不知火の姿もある。大勢の来客で賑わう中、張須は屋台に向かってくる初老の男性の姿を見つけた。
保須田「やぁ、みんな。楽しんでいるかね?」
張須・早戸「保須田さん!」
保須田は他の客に混ざりながら一同の様子を見に来ていた。保須田の姿に気づいた蒼井が注文を受けると彼はタピオカを注文し受け取る。
保須田「見てごらん。これが君たちが守ったものだ。皆で一致団結して盛り上げる、楽しむ。これ以上に素晴らしいことはない。」
タピオカを口にしながら保須田は感慨深げに語る。
保須田「みんなで楽しみを共有する。これからの人生、君たちにも多くの楽しみが……。」
不知火「へい、クレープお待ち。」
語りが止まらない保須田の口に不知火は出来立てのクレープを突っ込む。保須田はまだ続けいてたが最早、何を言っているかは聞き取れなかった。そしてクレープを食べながらまた人ごみの中に消えていった。
蒼井「今の人、私たちのこと褒めてくれてたのかな?みんなで頑張ってよかったね。」
張須「そうだね。みんなで頑張った甲斐があるよ。」
蒼井「ねぇねぇ、高校卒業したら、みんなでタピオカ屋を開いてみない?」
張須・不知火・早戸「え……?」
暫しの沈黙を一同の間に流れる。しかしその沈黙もまた彼らの商品を求めてくる客の声に破られる。「いらっしゃいませ!」彼らのはつらつとした声が秋空に響いた。
終わり
とりあえずリプレイ終了です。便宜上、伝わりやすいように表現変えたりは許してほしい。また今度、今回のシナリオの反省などを書いていきたいと思います。参加してれた皆様、このリプレイを読んでくださった皆様、ありがとうございました。
前回、春日という尊い犠牲を払いながらも幽霊(レネゲイドビーイング)が操る巨人を打倒することができた一同。任務完了の一報を受けたUGN井出地支部は戦場となった学校の復元を急いだ。巨人を構成していた廃材はすべて何事もなかったように元に戻されていた。しかし瓦礫をすべて始末したあとも春日の姿は発見されなかった。次の登校日にUGNの手引きで最高の疑いも晴れ、一連の幽霊騒ぎも終わりを迎えた。同時に帳教諭が一身上の都合で退職したということも知らされた。
戦いが終わって数日後。またいつもの朝がやってきた。登校する生徒たちに混じって学校までの道のりを飯上とライアは歩いていた。
ライア「みすぼらしい身なりで着いてこないでくれるかしら。」
飯上「あ?たまたま方向が一緒なんだよ。」
朝から喧嘩が起こりそうな二人だったが、そんな二人を一人の男が待ち構えていた。二人が目をやるとそこには白いスーツにところどころを包帯でぐるぐる巻きにされている春日の姿であった。春日は煙草を吸いながら睨むように二人の前に立ちはだかっていた。
飯上「ざっこwwなんだその格好は。」
春日「うるせぇ!お前らに協力してやったんだ。少しはありがたく思え。」
ライア「あら?自分で突攻していったように見えたけど?」
春日「やかましい!お前らの顔なんか見るのもうんざりだ。ただ……その、なんだ、短期間の潜入任務とはいえ自分が属していた学校だ。俺が教えた生徒(ガキ)どもによろしく伝えておけ。」
飯上・ライア「……。」
そんな春日の横を学園の女子生徒が通り過ぎる。女子生徒は口々に「帳先生、なんで辞めちゃったの。」、「私、先生の授業好きだったのに。」と話す。泣いている生徒までいた。春日は懐から自分が帳となっていた時に着ていたピンクのセーターを取り出す。まるでもうひとりの自分を見るように。
女子生徒A「あ、何、あのオッサン。セーターなんか見つめて気持ち悪い。」
女子生徒B「本当だ。包帯まで巻いて気味悪い。行こ、行こ。」
女子生徒は春日の不気味な姿を見ると一目散に学校の方へ走って行ってしまった。それを見た春日はセーターを引きちぎり、地面に叩きつけると何処へと走り去ってしまった。残された飯上とライアはその姿をただただ哀れみを帯びた視線で見送ることしかできなかった。
時間は経ち、最高は再び不知火を機械工学部の作業場に招待していた。作業場には以前もみた四足歩行のロボットの他に小さな動物を模したロボットまで作られていた。
最高「今回はお前らに助けてもらって本当に感謝しているよ。ありがとう。」
不知火「まぁ、いつか然るべき時に貸しは返してもらうよ。」
最高「はは、そう言うと思ってな。お前に是非乗って欲しいロボットがあるんだ。見てくれ。」
そう言いながら最高は白い布が掛かっていたロボットをお披露目とばかりに不知火に見せた。見ると肉抜きされた巨大なミニ四駆のようだった。とても速そうですね。
最高「後輩たちがゴーカートの要領で作ったんだが性能テストをしてほしいと頼まれてね。一緒に乗ってみないか?」
不知火「いや、俺はいいよ。」
最高「遠慮するなって、大丈夫、大丈夫だって。」
不知火「……しょうがねぇな。」
最高は不知火を助手席に乗せるとアクセルを思い切り踏み込んだ。思い切り走り出す車。一瞬で二人の姿は車両ごと見えなくなった。(本来はここまでの展開までだったのですがこの後、不知火は元来の強靭な肉体で衝突から守られ、最高は保健室に直行しました)
さらに時は過ぎて文化祭当日。そこにはタピオカ&クレープ屋を切り盛りする張須たちの姿があった。
蒼井「思ったより忙しいね。やっぱり早戸さんの黒蜜は大成功だね。」
早戸「本当、ここまで人気が出るとは思わなかったわ。」
屋台で作業をする一同。隣では慣れた手つきでクレープを焼く不知火の姿もある。大勢の来客で賑わう中、張須は屋台に向かってくる初老の男性の姿を見つけた。
保須田「やぁ、みんな。楽しんでいるかね?」
張須・早戸「保須田さん!」
保須田は他の客に混ざりながら一同の様子を見に来ていた。保須田の姿に気づいた蒼井が注文を受けると彼はタピオカを注文し受け取る。
保須田「見てごらん。これが君たちが守ったものだ。皆で一致団結して盛り上げる、楽しむ。これ以上に素晴らしいことはない。」
タピオカを口にしながら保須田は感慨深げに語る。
保須田「みんなで楽しみを共有する。これからの人生、君たちにも多くの楽しみが……。」
不知火「へい、クレープお待ち。」
語りが止まらない保須田の口に不知火は出来立てのクレープを突っ込む。保須田はまだ続けいてたが最早、何を言っているかは聞き取れなかった。そしてクレープを食べながらまた人ごみの中に消えていった。
蒼井「今の人、私たちのこと褒めてくれてたのかな?みんなで頑張ってよかったね。」
張須「そうだね。みんなで頑張った甲斐があるよ。」
蒼井「ねぇねぇ、高校卒業したら、みんなでタピオカ屋を開いてみない?」
張須・不知火・早戸「え……?」
暫しの沈黙を一同の間に流れる。しかしその沈黙もまた彼らの商品を求めてくる客の声に破られる。「いらっしゃいませ!」彼らのはつらつとした声が秋空に響いた。
終わり
とりあえずリプレイ終了です。便宜上、伝わりやすいように表現変えたりは許してほしい。また今度、今回のシナリオの反省などを書いていきたいと思います。参加してれた皆様、このリプレイを読んでくださった皆様、ありがとうございました。
なぜか掛け持ちで幹事とかいう苦行をやらされてる。
突如として廃材の巨人を作り出した少女の幽霊(レネゲイドビーイング)。一同はFHエージェント、春日を加えてこの強敵に挑むのであった。
以下、戦闘描写なのですが、この辺の記憶がだいぶあやふやで間違った描写多いかと思うのですがあしからず。戦闘は幽霊が操る巨人と迫撃砲的ユニットが2体です。(もう少し増やしてよかった)
まずは飯上が行動値を向上させるエフェクト、加速装置を使い、先行する。さらにジェネリックサイレンこと雨粒の矢で攻撃を拡散させ、マシラの如くで威力を上乗せするTEENAGE RIOTを繰り出す。次いで、早戸もハンドレッドガンズ、雷鳴の申し子、アタックプログラムで威力を増した弾丸を巨人にぶつける。二人のコンボ攻撃によって巨人に大ダメージを与える。
春日「ガキどもに力の使い方を教えてやる。」
そう言って今度は春日が目の前の迫撃砲に攻撃を仕掛ける。不屈の一撃で迫撃砲を粉砕する。(春日はサプリメントのデータをそのまま使用しましたがやたらと出目がよかった)
巨人は目の前にいた張須、不知火、早戸に対して全体攻撃を仕掛ける。その巨体で彼らを押しつぶさんとする。しかし張須への攻撃は不知火がカバーに入る。これにより、張須の身は守られる。高い生命力を誇る不知火と早戸もほぼ無傷で攻撃をやり過ごす。
返しに張須はハンドレッドガンズにより生成された銃を光の指先、ピンポイントレーザーによって強化。トリスケリオンで巨人にさらにダメージを与える。
一巡してなんと春日に手番が回ってくる。彼は巨人の懐に飛び込むと不屈の一撃をそのまま叩き込んだ。
巨人「グ、ガガ、ガ……。」
巨人の動きが止まるとその頭上に光が灯る。攻撃している春日以外の一同が巨人の頭上を見上げる。するとそこから少女が光となって天に昇っていくのが見えた。その表情は先ほどの険しい表情とは変わって安らかなものであった。
光が消えたと同時に巨人の身体は徐々に崩壊していった。攻撃直後で動きが止まっていた春日は降り注ぐ廃材を避けることができず、巨大な鉄塊に押しつぶされてしまった。
春日「ぐあ……!」
鉄塊が振ってきた勢いで春日がかけていた眼鏡が宙に舞い、一同のもとへ転がる。
早戸「春日さぁぁーーーん!!」
早戸の悲痛な(?)叫びがこだまするも目の前に残ったのは瓦礫の山であった。戦いは終わった。彼らは何も言うことはなかった。彼らは瓦礫の山に背を向けると帰路につくのだった。
続く
次回はエンディングパート。長かったリプレイもそろそろ終わり。
突如として廃材の巨人を作り出した少女の幽霊(レネゲイドビーイング)。一同はFHエージェント、春日を加えてこの強敵に挑むのであった。
以下、戦闘描写なのですが、この辺の記憶がだいぶあやふやで間違った描写多いかと思うのですがあしからず。戦闘は幽霊が操る巨人と迫撃砲的ユニットが2体です。(もう少し増やしてよかった)
まずは飯上が行動値を向上させるエフェクト、加速装置を使い、先行する。さらにジェネリックサイレンこと雨粒の矢で攻撃を拡散させ、マシラの如くで威力を上乗せするTEENAGE RIOTを繰り出す。次いで、早戸もハンドレッドガンズ、雷鳴の申し子、アタックプログラムで威力を増した弾丸を巨人にぶつける。二人のコンボ攻撃によって巨人に大ダメージを与える。
春日「ガキどもに力の使い方を教えてやる。」
そう言って今度は春日が目の前の迫撃砲に攻撃を仕掛ける。不屈の一撃で迫撃砲を粉砕する。(春日はサプリメントのデータをそのまま使用しましたがやたらと出目がよかった)
巨人は目の前にいた張須、不知火、早戸に対して全体攻撃を仕掛ける。その巨体で彼らを押しつぶさんとする。しかし張須への攻撃は不知火がカバーに入る。これにより、張須の身は守られる。高い生命力を誇る不知火と早戸もほぼ無傷で攻撃をやり過ごす。
返しに張須はハンドレッドガンズにより生成された銃を光の指先、ピンポイントレーザーによって強化。トリスケリオンで巨人にさらにダメージを与える。
一巡してなんと春日に手番が回ってくる。彼は巨人の懐に飛び込むと不屈の一撃をそのまま叩き込んだ。
巨人「グ、ガガ、ガ……。」
巨人の動きが止まるとその頭上に光が灯る。攻撃している春日以外の一同が巨人の頭上を見上げる。するとそこから少女が光となって天に昇っていくのが見えた。その表情は先ほどの険しい表情とは変わって安らかなものであった。
光が消えたと同時に巨人の身体は徐々に崩壊していった。攻撃直後で動きが止まっていた春日は降り注ぐ廃材を避けることができず、巨大な鉄塊に押しつぶされてしまった。
春日「ぐあ……!」
鉄塊が振ってきた勢いで春日がかけていた眼鏡が宙に舞い、一同のもとへ転がる。
早戸「春日さぁぁーーーん!!」
早戸の悲痛な(?)叫びがこだまするも目の前に残ったのは瓦礫の山であった。戦いは終わった。彼らは何も言うことはなかった。彼らは瓦礫の山に背を向けると帰路につくのだった。
続く
次回はエンディングパート。長かったリプレイもそろそろ終わり。
終わりが近いので駆け足。
情報収集を終えた一同は保須田の指示により、静まり返る休日の校内を進んでいた。
ライア「本当に都合よく幽霊が出てきてくれるかしらね。」
早戸「ん?あれ、誰でしょう?」
早戸が校庭を指差すとそこにはスーツ姿の男が一人佇んでいた。男は誰かを、何かを待っているようだった。この休日の学校で一体、何を待つというのだろうか。一同はゆっくりと男へ近づくと男もこちらに気がつき振り返った。
早戸「あれ?帳先生。」
帳「おや?皆さん、どうしたんですか、こんな時間に。」
不知火「それを言うなら先生こそどうしてここに?今日は学校休みでしょ?」
帳「いやぁ、最近、幽霊騒ぎが過熱化しているだろ?僕も見回りでもしようかと思ってね。」
飯上「志は立派だがあんたじゃ力不足だ。さっさと帰った方が身のためだぜ。」
帳「……そうはいかないんだよ。UGNエージェントの飯上 拝勝。」
早戸「帳先生?どうしたんですか?」
帳「とぼけんなよ。面倒くさいからもうお互いお芝居はなしにしようや。」
明らかに口調が変わる帳。驚愕する一同の前で彼は来ていたピンクのセーターを脱いだ。セーターを脱ぎ終える頃にその顔は既に別人のそれになっていた。(ちょうどジョジョの5部のドッピオからディアボロに変わるシーンをイメージ)
張須「帳先生、じゃない?」
ライア「いえ、あいつは……。」
UGNエージェントならその姿を知る者は多い。白いスーツにメガネ。肉食獣を彷彿とさせる鋭い眼光。ディアボロスの二つ名で恐れられるFHエージェント、春日 恭二。彼はエグザイルの能力を駆使して帳 夏秋という仮初の姿を作り出し、校内に潜入していたのであった。
春日「どうやら校内にいたとされるオーヴァード。お前らに先を越されてしまったようだな。」
張須「な、もう僕たちのことを!?」
春日「FHの情報網を甘く見ないことだな小僧。そもそもこの俺がこの学校に潜入していたのも……。」
ここから春日の壮絶な自分語りが始まり、一同はそれを無視するという流れが続きます。あと前後関係をよく覚えていないけど情報収集春日の口から少女の名前は冬島 あかりという人物であり、彼女もまたこの高校に進学する予定であったこと。UGNが保身のために報告データを改竄したことを暴露する。流れ的にはUGNを汚職組織扱いしてマウントをとるみたいなことを想定してたのだけど結果的にただの情報をくれるいい人になってしまっていた。(春日とはそういうもの)
春日「とにかく、幽霊を隠れ蓑にして学校に巣食うレネゲイドビーイング。利用する価値があるかもしれない。邪魔するのであれば容赦はしない。」
飯上「あ?俺たちにボコられたくなければてめぇが帰んな。このババアとな。」
ライア「あら?40代の浮浪者みたいな見た目の男同士で仲良く帰るのがいいんじゃないかしら。」
3人に増えた40代が醜い争いを繰り広げそうになった時、一同の周りに蛍のような光が灯り始めた。細かい光はやがてひとつになり、少女の姿を形成した。見た目は制服を着た少女だが、そのすべてが純白で宙に浮いている。そしてよく見ればその表情は以前に見た時よりかなり険しいものになっている。
飯上「ようやくおいでなすったか。」
春日「おぉ、これが例のレネゲイドビーイングか。名も無きレネゲイドビーイングよ。我が組織に力を貸せ。組織はお前を歓迎し、その力を存分に奮ってもらおう。」
幽霊「……い。……さない。」
不知火「なんだ……?」
早戸「なんだか様子がおかしい……。」
幽霊「許さない……。許サナイ……!私だって、学校に行って、楽しい思い出を作りたかった。許さない!私の学校で悪いことをする人を許さない!許さない!私の未来を奪った奴らを!!!」
幽霊はそう叫ぶとオーヴァードとしての能力を行使した。彼女が手をかざすと校舎の方から使い古された工具や廃材などのガラクタが一箇所に集まった。ガラクタはやがて金属を纏った巨人のような姿となって一同の前に立ちはだかった。幽霊はその体に溶け込むようにして姿を消した。次の瞬間、巨人は意思を持ったかのようにその巨大な拳を振り下ろしてきた。早戸が猪頭を吹っ飛ばした時にできたようなクレーターが校庭に出来上がる。
飯上「おいおい、完全に暴走しちまってんじゃねぇか。どうすんだよ。」
ライア「どうするって、力ずくで止めるしかないでしょ。言っても聞くような状態じゃないみたいだし。」
早戸「このままでは学校だけじゃなく、周りにも被害が及ぶかもしれません。」
不知火「やること決まってんならさっさとカタをつけちまおうぜ。」
張須「やりましょう。僕たちの力で。」
一同が幽霊を迎え撃つ構えをとるとそこに春日も並び立った。
飯上「お?なんだ、いつもみたいに逃げるんじゃないのかよ。」
春日「馬鹿を言うな。俺はFHだぞ。言ってきかないなら力で従わせるだけだ。」
ライア「あなた本気?」
春日「UGNの犬ども。不本意ながらここは協力してやる。だがあくまで俺はレネゲイドビーイングを回収するために戦わせてもらう。」
早戸「春日さんが私たちと?」
春日「ククク、ガキども、よく見ておけ。これが能力の使い方だ。」
春日は張須たちに獰猛な笑みを見せながら戦闘体勢をとった。ここにUGN井出地支部に春日を加えた6人による学園の防衛戦が始まろうとしていた。
続く
今回、お試しでNPCがパーティーに加わるという手法を取り入れてみました。これだったらもっと敵側の戦力多めにしてもよかったかもしれない。
情報収集を終えた一同は保須田の指示により、静まり返る休日の校内を進んでいた。
ライア「本当に都合よく幽霊が出てきてくれるかしらね。」
早戸「ん?あれ、誰でしょう?」
早戸が校庭を指差すとそこにはスーツ姿の男が一人佇んでいた。男は誰かを、何かを待っているようだった。この休日の学校で一体、何を待つというのだろうか。一同はゆっくりと男へ近づくと男もこちらに気がつき振り返った。
早戸「あれ?帳先生。」
帳「おや?皆さん、どうしたんですか、こんな時間に。」
不知火「それを言うなら先生こそどうしてここに?今日は学校休みでしょ?」
帳「いやぁ、最近、幽霊騒ぎが過熱化しているだろ?僕も見回りでもしようかと思ってね。」
飯上「志は立派だがあんたじゃ力不足だ。さっさと帰った方が身のためだぜ。」
帳「……そうはいかないんだよ。UGNエージェントの飯上 拝勝。」
早戸「帳先生?どうしたんですか?」
帳「とぼけんなよ。面倒くさいからもうお互いお芝居はなしにしようや。」
明らかに口調が変わる帳。驚愕する一同の前で彼は来ていたピンクのセーターを脱いだ。セーターを脱ぎ終える頃にその顔は既に別人のそれになっていた。(ちょうどジョジョの5部のドッピオからディアボロに変わるシーンをイメージ)
張須「帳先生、じゃない?」
ライア「いえ、あいつは……。」
UGNエージェントならその姿を知る者は多い。白いスーツにメガネ。肉食獣を彷彿とさせる鋭い眼光。ディアボロスの二つ名で恐れられるFHエージェント、春日 恭二。彼はエグザイルの能力を駆使して帳 夏秋という仮初の姿を作り出し、校内に潜入していたのであった。
春日「どうやら校内にいたとされるオーヴァード。お前らに先を越されてしまったようだな。」
張須「な、もう僕たちのことを!?」
春日「FHの情報網を甘く見ないことだな小僧。そもそもこの俺がこの学校に潜入していたのも……。」
ここから春日の壮絶な自分語りが始まり、一同はそれを無視するという流れが続きます。あと前後関係をよく覚えていないけど情報収集春日の口から少女の名前は冬島 あかりという人物であり、彼女もまたこの高校に進学する予定であったこと。UGNが保身のために報告データを改竄したことを暴露する。流れ的にはUGNを汚職組織扱いしてマウントをとるみたいなことを想定してたのだけど結果的にただの情報をくれるいい人になってしまっていた。(春日とはそういうもの)
春日「とにかく、幽霊を隠れ蓑にして学校に巣食うレネゲイドビーイング。利用する価値があるかもしれない。邪魔するのであれば容赦はしない。」
飯上「あ?俺たちにボコられたくなければてめぇが帰んな。このババアとな。」
ライア「あら?40代の浮浪者みたいな見た目の男同士で仲良く帰るのがいいんじゃないかしら。」
3人に増えた40代が醜い争いを繰り広げそうになった時、一同の周りに蛍のような光が灯り始めた。細かい光はやがてひとつになり、少女の姿を形成した。見た目は制服を着た少女だが、そのすべてが純白で宙に浮いている。そしてよく見ればその表情は以前に見た時よりかなり険しいものになっている。
飯上「ようやくおいでなすったか。」
春日「おぉ、これが例のレネゲイドビーイングか。名も無きレネゲイドビーイングよ。我が組織に力を貸せ。組織はお前を歓迎し、その力を存分に奮ってもらおう。」
幽霊「……い。……さない。」
不知火「なんだ……?」
早戸「なんだか様子がおかしい……。」
幽霊「許さない……。許サナイ……!私だって、学校に行って、楽しい思い出を作りたかった。許さない!私の学校で悪いことをする人を許さない!許さない!私の未来を奪った奴らを!!!」
幽霊はそう叫ぶとオーヴァードとしての能力を行使した。彼女が手をかざすと校舎の方から使い古された工具や廃材などのガラクタが一箇所に集まった。ガラクタはやがて金属を纏った巨人のような姿となって一同の前に立ちはだかった。幽霊はその体に溶け込むようにして姿を消した。次の瞬間、巨人は意思を持ったかのようにその巨大な拳を振り下ろしてきた。早戸が猪頭を吹っ飛ばした時にできたようなクレーターが校庭に出来上がる。
飯上「おいおい、完全に暴走しちまってんじゃねぇか。どうすんだよ。」
ライア「どうするって、力ずくで止めるしかないでしょ。言っても聞くような状態じゃないみたいだし。」
早戸「このままでは学校だけじゃなく、周りにも被害が及ぶかもしれません。」
不知火「やること決まってんならさっさとカタをつけちまおうぜ。」
張須「やりましょう。僕たちの力で。」
一同が幽霊を迎え撃つ構えをとるとそこに春日も並び立った。
飯上「お?なんだ、いつもみたいに逃げるんじゃないのかよ。」
春日「馬鹿を言うな。俺はFHだぞ。言ってきかないなら力で従わせるだけだ。」
ライア「あなた本気?」
春日「UGNの犬ども。不本意ながらここは協力してやる。だがあくまで俺はレネゲイドビーイングを回収するために戦わせてもらう。」
早戸「春日さんが私たちと?」
春日「ククク、ガキども、よく見ておけ。これが能力の使い方だ。」
春日は張須たちに獰猛な笑みを見せながら戦闘体勢をとった。ここにUGN井出地支部に春日を加えた6人による学園の防衛戦が始まろうとしていた。
続く
今回、お試しでNPCがパーティーに加わるという手法を取り入れてみました。これだったらもっと敵側の戦力多めにしてもよかったかもしれない。
前回、UGNに協力することを決意した張須と不知火。5人は騒動の根源である幽霊を止めるべく動き出そうとしていた。
早戸「そういえば支部長、さっき幽霊の正体がただのオーヴァードじゃないって言ってましたけど。」
ライア「どういうことかしら?」
保須田「そのことか。実はな、調査班の情報によればその幽霊というのはレネゲイドビーイングである可能性が高いらしい。」
レネゲイドビーイング。簡単に説明すると能力に目覚めた者は皆、レネゲイドウイルスというものに罹患しているのだが、レネゲイドビーイングはそのウイルス自体が物体や事象を媒介としてひとつの生命体となった状態を指す。レネゲイドビーイングの中には伝承や都市伝説が具象化するものも存在するため、井出地支部では今回の幽霊はこれにあたるのではないかという見解がなされた。
この情報を足がかりに情報収集パート。出目の弱さも多大な財産ポイントで嘲笑う。上記の他にわかったこととしてはかつて張須や不知火が巻き込まれた見えざる霧事件。巻き込まれた被害者は二名と報告されていたが、データが改竄されていたことが発覚。実はもう一人の少女が巻き込まれていた。少女はこの事件でのUGNとFHの抗争に巻き込まれて命を落としてしまう。UGNは世間に事件が起こったこと自体を隠蔽するために冬島の死ごとこの出来事をもみ消してしまう。恐らくこの時に散布されていたレネゲイドウイルス活性剤が関与してレネゲイドビーイング誕生のきっかけになったのではないかという見方がされた。
もうひとつはFHも既に学園内にエージェントを送り込んでいたということ。初手はあくまでも単独犯で学園内にオーヴァードの疑いがある人間がいるという情報を得たFHはエージェントを送り込み潜入捜査を行っていたとのことだ。
さらに幽霊の出現条件だが、概ね19時半から20時までの間の目撃情報が多いことがわかった。夏も過ぎて段々と日も短くなってくる時期だ。
保須田「レネゲイドビーイングもとい幽霊は日毎に攻撃性がエスカレートしている。もしかしたら侵食が進んでジャーム化している可能性もある。そうなってくると今度は学校の生徒や教師にまで危害を及ぼしかねない。一刻も早く、事態の沈静化を図ってくれ。」
保須田の指示のもと一同は途中で買い物(購入判定)をしたりしながら学校へと向かった。外を見ればいつの間にか夕暮れ時で辺りは薄暗くなってきている。果たして幽霊の目的とは何か。FHが送り込んだエージェントの正体とは。謎を抱えたまま一同は休日で誰もいないはずの学校へ向かった。
続く
早戸「そういえば支部長、さっき幽霊の正体がただのオーヴァードじゃないって言ってましたけど。」
ライア「どういうことかしら?」
保須田「そのことか。実はな、調査班の情報によればその幽霊というのはレネゲイドビーイングである可能性が高いらしい。」
レネゲイドビーイング。簡単に説明すると能力に目覚めた者は皆、レネゲイドウイルスというものに罹患しているのだが、レネゲイドビーイングはそのウイルス自体が物体や事象を媒介としてひとつの生命体となった状態を指す。レネゲイドビーイングの中には伝承や都市伝説が具象化するものも存在するため、井出地支部では今回の幽霊はこれにあたるのではないかという見解がなされた。
この情報を足がかりに情報収集パート。出目の弱さも多大な財産ポイントで嘲笑う。上記の他にわかったこととしてはかつて張須や不知火が巻き込まれた見えざる霧事件。巻き込まれた被害者は二名と報告されていたが、データが改竄されていたことが発覚。実はもう一人の少女が巻き込まれていた。少女はこの事件でのUGNとFHの抗争に巻き込まれて命を落としてしまう。UGNは世間に事件が起こったこと自体を隠蔽するために冬島の死ごとこの出来事をもみ消してしまう。恐らくこの時に散布されていたレネゲイドウイルス活性剤が関与してレネゲイドビーイング誕生のきっかけになったのではないかという見方がされた。
もうひとつはFHも既に学園内にエージェントを送り込んでいたということ。初手はあくまでも単独犯で学園内にオーヴァードの疑いがある人間がいるという情報を得たFHはエージェントを送り込み潜入捜査を行っていたとのことだ。
さらに幽霊の出現条件だが、概ね19時半から20時までの間の目撃情報が多いことがわかった。夏も過ぎて段々と日も短くなってくる時期だ。
保須田「レネゲイドビーイングもとい幽霊は日毎に攻撃性がエスカレートしている。もしかしたら侵食が進んでジャーム化している可能性もある。そうなってくると今度は学校の生徒や教師にまで危害を及ぼしかねない。一刻も早く、事態の沈静化を図ってくれ。」
保須田の指示のもと一同は途中で買い物(購入判定)をしたりしながら学校へと向かった。外を見ればいつの間にか夕暮れ時で辺りは薄暗くなってきている。果たして幽霊の目的とは何か。FHが送り込んだエージェントの正体とは。謎を抱えたまま一同は休日で誰もいないはずの学校へ向かった。
続く
仕事上での鬱憤が溜まってきてここ3日間毎日何かしらのかたちで鶏肉食べてる。食っても鬱憤は収まらないのがよくないところ。
前回、学校に忍び込んだFHエージェント、初手を撃退した一同。逃げる初手を追うと彼は突然、その身を貫かれて殺されてしまう。転がる死体の前には青白く光る少女の姿。一連の出来事を目撃した一同はUGNに応援を要請。現場の後始末、蒼井の記憶操作を行い、事なきを得た。
翌日、騒動の渦中である学校も休みであった。休日ということもあり、張須と不知火はUGN井出地支部へと呼び出されていた。早戸の案内で施設内を移動すると会議室らしき部屋に通される。囲い型に並べられた机と椅子。部屋には飯上とライア、そして中央の席には支部長である保須田が座っていた。
保須田「やぁ、突然の呼び出しに応じてくれて感謝する。私はここの責任者の保須田という者だ。君たちの話は早戸くんから聞いているよ。」
張須「あのぉ……聞きたいことがいろいろとあるんですけど。まずここはどこなんですか。」
保須田「UGNの井出地支部。と言ってもあまりピンとこないかもしれないが。」
不知火「そのUGNが俺たちになんの用?」
保須田「今更聞くことでもないかもしれないが、君たちは普通の人間とは違う力を持っているね?」
張須・不知火「……。」
保須田「安心してくれ。だからといって君たちに危害を加えるつもりはない。教えてあげよう。我々のこと、そして君たちの能力のことも。」
割愛しますがここで保須田からレネゲイドウイルスやオーヴァードという存在、UGNやFHがどういう組織なのかという概要が説明されました。UGN陣営と能力駆使して戦っているので言うに及ばずな部分もあるのですが、必要なパートなので。
保須田「さて、君たちの学校で起こっている幽霊騒ぎ。そして件の夜の学校での事件。あれらにも君たちと同じような能力者が関わっている。」
張須「じゃあ、あの少女の幽霊も……?」
保須田「あぁ、オーヴァード。それも少し特殊な部類のものだ。」
不知火「それを聞かされて俺たちにどうしろっていうんだ?」
保須田「私のモットーは”人生何事もみんなで楽しく”だ。あの学校が文化祭が近くなっているという話は私も耳にしている。君たちの級友があらぬ罪で疑いをかけられていることもね。」
不知火「……何が言いたいんだ?」
保須田「祭りという楽しみに仲間が欠けるのは悲しいことだ。最高という少年を助けるつもりで我々に協力してはくれないか?勿論、我々も全力を以て君たちを支援しよう。ここにいるメンバーが君たちの仲間だ。」
ここでスムーズに進むかと思ったんですが、実際は「動機が弱くないか」とか子供を巻き込むのはどうだっていうど正論が飛び出したりとそれっぽい流れにするのが難しいところでした。主人公たちがUGNに協力する時のロールは毎回のことながら課題のひとつですね。
張須「わかりました。僕らも協力しましょう。」
不知火「ま、いつものことだ。俺もこいつに着いていくよ。」
早戸「二人ともありがとう。よろしくね。」
ライア「ふふふ、また活きのいい子たちが仲間になってくれたわね。」
飯上「面倒くせぇがこいつらだけじゃ役者が足らねぇからな。俺も力を貸してやるよ。」
ひとつのチームとなった一同を見て保須田は黙って頷くのだった。
続く
あとがき含めて今週中に完結できればなーと思ってます。
前回、学校に忍び込んだFHエージェント、初手を撃退した一同。逃げる初手を追うと彼は突然、その身を貫かれて殺されてしまう。転がる死体の前には青白く光る少女の姿。一連の出来事を目撃した一同はUGNに応援を要請。現場の後始末、蒼井の記憶操作を行い、事なきを得た。
翌日、騒動の渦中である学校も休みであった。休日ということもあり、張須と不知火はUGN井出地支部へと呼び出されていた。早戸の案内で施設内を移動すると会議室らしき部屋に通される。囲い型に並べられた机と椅子。部屋には飯上とライア、そして中央の席には支部長である保須田が座っていた。
保須田「やぁ、突然の呼び出しに応じてくれて感謝する。私はここの責任者の保須田という者だ。君たちの話は早戸くんから聞いているよ。」
張須「あのぉ……聞きたいことがいろいろとあるんですけど。まずここはどこなんですか。」
保須田「UGNの井出地支部。と言ってもあまりピンとこないかもしれないが。」
不知火「そのUGNが俺たちになんの用?」
保須田「今更聞くことでもないかもしれないが、君たちは普通の人間とは違う力を持っているね?」
張須・不知火「……。」
保須田「安心してくれ。だからといって君たちに危害を加えるつもりはない。教えてあげよう。我々のこと、そして君たちの能力のことも。」
割愛しますがここで保須田からレネゲイドウイルスやオーヴァードという存在、UGNやFHがどういう組織なのかという概要が説明されました。UGN陣営と能力駆使して戦っているので言うに及ばずな部分もあるのですが、必要なパートなので。
保須田「さて、君たちの学校で起こっている幽霊騒ぎ。そして件の夜の学校での事件。あれらにも君たちと同じような能力者が関わっている。」
張須「じゃあ、あの少女の幽霊も……?」
保須田「あぁ、オーヴァード。それも少し特殊な部類のものだ。」
不知火「それを聞かされて俺たちにどうしろっていうんだ?」
保須田「私のモットーは”人生何事もみんなで楽しく”だ。あの学校が文化祭が近くなっているという話は私も耳にしている。君たちの級友があらぬ罪で疑いをかけられていることもね。」
不知火「……何が言いたいんだ?」
保須田「祭りという楽しみに仲間が欠けるのは悲しいことだ。最高という少年を助けるつもりで我々に協力してはくれないか?勿論、我々も全力を以て君たちを支援しよう。ここにいるメンバーが君たちの仲間だ。」
ここでスムーズに進むかと思ったんですが、実際は「動機が弱くないか」とか子供を巻き込むのはどうだっていうど正論が飛び出したりとそれっぽい流れにするのが難しいところでした。主人公たちがUGNに協力する時のロールは毎回のことながら課題のひとつですね。
張須「わかりました。僕らも協力しましょう。」
不知火「ま、いつものことだ。俺もこいつに着いていくよ。」
早戸「二人ともありがとう。よろしくね。」
ライア「ふふふ、また活きのいい子たちが仲間になってくれたわね。」
飯上「面倒くせぇがこいつらだけじゃ役者が足らねぇからな。俺も力を貸してやるよ。」
ひとつのチームとなった一同を見て保須田は黙って頷くのだった。
続く
あとがき含めて今週中に完結できればなーと思ってます。
自分の周囲は目立った被害出てないけど、みんな無事でしょうか。
twitterに自撮り画像はあげないけどDNは更新する。
飯上、ライアといった教師たちの助力により、なんとか幽霊の正体を突き止めるべく放課後も学校に残る許しを得られた一同。その後の情報収集では幽霊は青白く光っていて、少女のような姿をしていたこと、見えざる霧事件においては当時の報告データが改竄された痕跡があることがわかった。最高は教師たちの配慮で騒動が落ち着くまで自宅待機という措置がなされた。校長である世良はライアや早戸の予想通り、最高をスケープゴートとして有耶無耶になっている幽霊事件までも解決したと世間にアピールするという狙いがあった。
情報収集も終え、放課後になると一同は教室で居残って作業をしていた。名目上は文化祭の企画会議ということになっているので四人はそれぞれタピオカの資料を持ち寄って企画を立案していた。
蒼井「やっぱり、爽やかな味があるといいよ!売れ筋はフルーツ!マンゴーとかどうかな?」
張須「うーん、アイデアはいいと思うけどコストがかかりそうだなぁ。」
早戸「甘さの方向性を変えてみるのはどう?黒蜜とか使ってさ。」
蒼井「あ、早戸さん、それいい!コストの問題も解消できるしね。」
不知火「ほれ、クレープ焼けたぞ。」(なぜか室内でクレープを焼く高校生)
一同が話し合い、試食を繰り返していると蒼井は外の方から乾いた音が鳴るのが聞こえた。ちょうど空き缶を蹴っ飛ばしたようなそんな音だ。
蒼井「……ねぇ、ちょっと、今、何か聞こえなかった?」
張須「え、本当?」
言われて張須たちも外を覗き込む。見ると微かではあるが確かに何やら蠢く影のようなものが見えた。早戸や不知火もそれを確認した。
蒼井「体育館の方だよ。もしかしたら例の犯人かもしれない。行ってみようよ。」
他の者の返事を待たずに蒼井は影を追うように動き始めた。それを追いかける一同。しかし妙だ。情報では目撃された幽霊は青白く光っていると報告されているが見た目はそんな様子ではない。そんな疑問符を浮かべながらも一同は影が逃げた体育館の方向に向かっていった。
蒼井「ねぇ、みんな、見て見て。」
囁くように蒼井が言う。彼女が指差す方を見ると体育館の扉が空いていた。この時間では部活動をしていた生徒たちもとっくに引き揚げている頃だ。状況的に十中八九、誰かが忍び込んだと見ていいだろう。
蒼井「やっぱり幽霊っていたんだね。でも最高くんの無実を証明するために尻込みなんかしてられないよね。」
本当に幽霊なのか。それも確かめなければわからない。やや思考がずれていそうな蒼井とともに一同は体育館に入ろうとする。
ライア「あら、子供たちだけでは危険だわ。私も混ぜてもらおうかしら。」
飯上「ったく、ババアだけじゃ頼りにならねぇからな。俺もついて行ってやるよ。」
そう言って現れたのはライアと飯上だ。彼らも音に気がついたのだろうか。蒼井を含む6人は体育館の中に入っていった。入口を通って、中の扉を開ける。重い扉を開くと案の定、中は真っ暗だ。やや意見が別れたものの、不知火は携帯電話のライトで中を照らす。
「な、なんだ?まだ人が残っていたのか?」
ライトに照らし出されたのは黒服にサングラスの男が数名。もう一人はリーダー格であろう恰幅のいい男だ。早戸と飯上はお互い耳打ちするように言葉を交わす。この男はUGNからも情報に挙がっていたこの街で活動するFHエージェント、初手 操とみて間違いなさそうであった。
初手「ほぅ、俺を知っていると見えるな。さてはお前ら、UGNの連中か?」
一同「え、なんでですか?」
初手「とぼけても無駄だ。この学校にオーヴァードに覚醒した子供がいることは既に調査済みだ。お前らもその子供を保護しにきたんだろ。」
蒼井「UGN?オーヴァード?一体、何言ってるの?あの人……。」
この先に予測される状況を想定してライアは自身のイージーエフェクトで蒼井を眠らせた。それを見て早戸もワーディングを発動する。これで一般人は隔絶することができる。その場には蒼井以外の一同が相対していた。
初手「いずれにせよ、オーヴァードを組織に連れて帰れば手柄になる。俺はこんな街で燻ってるのなんかまっぴらごめんだぜ。」
飯上「それじゃあ、もっと相応しい場所に送ってやるよ。刑務所って場所にな。」
戦闘開始。以下、簡単なボスデータ
名前:初手 操
コードネーム:奇術師(ジェスター)
シンドローム:キュマイラ/ソラリス
行動値:9
主要エフェクト
アドレナリン
猛毒の雫
獣の力
戦闘をダイジェスト形式で。相手は三人の黒服が初手の左右と前を囲うように陣形をとっている。
張須と早戸は得意の射撃でちょうど自分の前にいた黒服を銃撃や光弾で吹っ飛ばしていく。一瞬にして跡形もなくなった部下を見て愕然とする初手。
黒服「ザッケンナ、コラー!」
半狂乱状態で目の前の不知火にナイフで襲いかかる黒服。しかし不知火は動じない。避けるどころかその身で受けようといった様子だった。刃先は確かに不知火の身体に届いたのだが彼の身体に傷をつけることはなかった。がらんどうの肉体となった彼には生半可な攻撃など通用するはずもなかった。
飯上「よし、ここはひとつ俺がこんな雑魚ども一発で仕留めてやるか。」
飯上は拳に意識を集中させると正拳突きを繰り出した。すると拳の形をしたいくつもの衝撃波が初手たちを襲う。飯上の必殺技であるTEENAGE RIOTだ。
GM「初手に命中しましたがまだ生きてます。黒服は回避しましたね。」
飯上「は?」
ダイスの出目が芳しくなかったようで一撃必殺には至らず。
ライア「一発で仕留める、じゃなかったのかしら?ww」
飯上「あ?やんのか?」
小競り合いを繰り広げる大人たちを尻目に早戸は残った黒服にもとどめを刺す。残ったのは手負いの初手だけとなった。
初手「ば、馬鹿な!この街のUGNエージェントにこんな奴らがいるなんて、情報にはなかったぞ!……は、まさか、まさかお前らが、幽霊の正体!?」
一同「え、どうしてですか?」
的外れなことばかり吐き散らす初手を見苦しく思ったのか早々に最後の一撃を叩き込む張須。初手は地に伏しながらもまだ生きていた。
初手「ぐ、ここは退却だ。覚えておけ!」
息は乱れたままだが初手は持てる力を振り絞って外に逃げていく。所詮は小物のため、追うかどうか少々の議論がなされたが一応、追いかける一同。しかし、それは直後に起こった。
「ぎにゃあぁぁーーー!!」
外から聞こえてきた悲鳴に慌てて外へ飛び出す一同。見るとそこには逃げたはずの初手が立っていた。が、すぐにその身体は崩れるようにして倒れた。それもそのはず、彼は胸を木材で貫かれていたのだ。初手が倒れるとその身体で隠れていたのか、そこには青白く光る少女の姿があった。少女は少し微笑むような表情を見せるとすぐに消えてしまった。
飯上「なんだってんだ、一体。」
ライア「とにかく、この場を処理するためにもUGNに応援を頼んだ方がよさそうね。」
早戸「すぐに手配します。」
幽霊の存在を垣間見た一同だが、その場に向かって走ってくる音が聞こえてきた。息を切らしながらやってきたのは飯上たちと同じく非常勤講師である帳であった。
帳「ど、どうしたんです、これは!?さっき、体育館で生徒が倒れていると思ったら……。とにかく警察に電話しましょう!飯上先生たちは生徒たちを安全な場所に……。」
ライア「ねぇ帳先生。ここは飯上先生がなんとかするから、先生も保健室で休まれたらどう?」(最早、十八番の快楽の香気を使いながら)
帳「ぐ……、そういえば私も、なんだか頭が……。では、少し休ませてもらいます。」
ライア「私も同行するわ。病人を一人にしてはおけないものね。」
ライアは目で一同に合図するとその場をあとにした。あとは任せたということだろうか。幽霊騒ぎから始まった今回の事件。どうやら自分たちが思っていたほど単純なものではなさそうだ。一同はそう再認識するのだった。
続く
実はここらへんからやりながらストーリーや展開を大幅に変更していたのですが、そのへんの話はまたあとがきで話します。
twitterに自撮り画像はあげないけどDNは更新する。
飯上、ライアといった教師たちの助力により、なんとか幽霊の正体を突き止めるべく放課後も学校に残る許しを得られた一同。その後の情報収集では幽霊は青白く光っていて、少女のような姿をしていたこと、見えざる霧事件においては当時の報告データが改竄された痕跡があることがわかった。最高は教師たちの配慮で騒動が落ち着くまで自宅待機という措置がなされた。校長である世良はライアや早戸の予想通り、最高をスケープゴートとして有耶無耶になっている幽霊事件までも解決したと世間にアピールするという狙いがあった。
情報収集も終え、放課後になると一同は教室で居残って作業をしていた。名目上は文化祭の企画会議ということになっているので四人はそれぞれタピオカの資料を持ち寄って企画を立案していた。
蒼井「やっぱり、爽やかな味があるといいよ!売れ筋はフルーツ!マンゴーとかどうかな?」
張須「うーん、アイデアはいいと思うけどコストがかかりそうだなぁ。」
早戸「甘さの方向性を変えてみるのはどう?黒蜜とか使ってさ。」
蒼井「あ、早戸さん、それいい!コストの問題も解消できるしね。」
不知火「ほれ、クレープ焼けたぞ。」(なぜか室内でクレープを焼く高校生)
一同が話し合い、試食を繰り返していると蒼井は外の方から乾いた音が鳴るのが聞こえた。ちょうど空き缶を蹴っ飛ばしたようなそんな音だ。
蒼井「……ねぇ、ちょっと、今、何か聞こえなかった?」
張須「え、本当?」
言われて張須たちも外を覗き込む。見ると微かではあるが確かに何やら蠢く影のようなものが見えた。早戸や不知火もそれを確認した。
蒼井「体育館の方だよ。もしかしたら例の犯人かもしれない。行ってみようよ。」
他の者の返事を待たずに蒼井は影を追うように動き始めた。それを追いかける一同。しかし妙だ。情報では目撃された幽霊は青白く光っていると報告されているが見た目はそんな様子ではない。そんな疑問符を浮かべながらも一同は影が逃げた体育館の方向に向かっていった。
蒼井「ねぇ、みんな、見て見て。」
囁くように蒼井が言う。彼女が指差す方を見ると体育館の扉が空いていた。この時間では部活動をしていた生徒たちもとっくに引き揚げている頃だ。状況的に十中八九、誰かが忍び込んだと見ていいだろう。
蒼井「やっぱり幽霊っていたんだね。でも最高くんの無実を証明するために尻込みなんかしてられないよね。」
本当に幽霊なのか。それも確かめなければわからない。やや思考がずれていそうな蒼井とともに一同は体育館に入ろうとする。
ライア「あら、子供たちだけでは危険だわ。私も混ぜてもらおうかしら。」
飯上「ったく、ババアだけじゃ頼りにならねぇからな。俺もついて行ってやるよ。」
そう言って現れたのはライアと飯上だ。彼らも音に気がついたのだろうか。蒼井を含む6人は体育館の中に入っていった。入口を通って、中の扉を開ける。重い扉を開くと案の定、中は真っ暗だ。やや意見が別れたものの、不知火は携帯電話のライトで中を照らす。
「な、なんだ?まだ人が残っていたのか?」
ライトに照らし出されたのは黒服にサングラスの男が数名。もう一人はリーダー格であろう恰幅のいい男だ。早戸と飯上はお互い耳打ちするように言葉を交わす。この男はUGNからも情報に挙がっていたこの街で活動するFHエージェント、初手 操とみて間違いなさそうであった。
初手「ほぅ、俺を知っていると見えるな。さてはお前ら、UGNの連中か?」
一同「え、なんでですか?」
初手「とぼけても無駄だ。この学校にオーヴァードに覚醒した子供がいることは既に調査済みだ。お前らもその子供を保護しにきたんだろ。」
蒼井「UGN?オーヴァード?一体、何言ってるの?あの人……。」
この先に予測される状況を想定してライアは自身のイージーエフェクトで蒼井を眠らせた。それを見て早戸もワーディングを発動する。これで一般人は隔絶することができる。その場には蒼井以外の一同が相対していた。
初手「いずれにせよ、オーヴァードを組織に連れて帰れば手柄になる。俺はこんな街で燻ってるのなんかまっぴらごめんだぜ。」
飯上「それじゃあ、もっと相応しい場所に送ってやるよ。刑務所って場所にな。」
戦闘開始。以下、簡単なボスデータ
名前:初手 操
コードネーム:奇術師(ジェスター)
シンドローム:キュマイラ/ソラリス
行動値:9
主要エフェクト
アドレナリン
猛毒の雫
獣の力
戦闘をダイジェスト形式で。相手は三人の黒服が初手の左右と前を囲うように陣形をとっている。
張須と早戸は得意の射撃でちょうど自分の前にいた黒服を銃撃や光弾で吹っ飛ばしていく。一瞬にして跡形もなくなった部下を見て愕然とする初手。
黒服「ザッケンナ、コラー!」
半狂乱状態で目の前の不知火にナイフで襲いかかる黒服。しかし不知火は動じない。避けるどころかその身で受けようといった様子だった。刃先は確かに不知火の身体に届いたのだが彼の身体に傷をつけることはなかった。がらんどうの肉体となった彼には生半可な攻撃など通用するはずもなかった。
飯上「よし、ここはひとつ俺がこんな雑魚ども一発で仕留めてやるか。」
飯上は拳に意識を集中させると正拳突きを繰り出した。すると拳の形をしたいくつもの衝撃波が初手たちを襲う。飯上の必殺技であるTEENAGE RIOTだ。
GM「初手に命中しましたがまだ生きてます。黒服は回避しましたね。」
飯上「は?」
ダイスの出目が芳しくなかったようで一撃必殺には至らず。
ライア「一発で仕留める、じゃなかったのかしら?ww」
飯上「あ?やんのか?」
小競り合いを繰り広げる大人たちを尻目に早戸は残った黒服にもとどめを刺す。残ったのは手負いの初手だけとなった。
初手「ば、馬鹿な!この街のUGNエージェントにこんな奴らがいるなんて、情報にはなかったぞ!……は、まさか、まさかお前らが、幽霊の正体!?」
一同「え、どうしてですか?」
的外れなことばかり吐き散らす初手を見苦しく思ったのか早々に最後の一撃を叩き込む張須。初手は地に伏しながらもまだ生きていた。
初手「ぐ、ここは退却だ。覚えておけ!」
息は乱れたままだが初手は持てる力を振り絞って外に逃げていく。所詮は小物のため、追うかどうか少々の議論がなされたが一応、追いかける一同。しかし、それは直後に起こった。
「ぎにゃあぁぁーーー!!」
外から聞こえてきた悲鳴に慌てて外へ飛び出す一同。見るとそこには逃げたはずの初手が立っていた。が、すぐにその身体は崩れるようにして倒れた。それもそのはず、彼は胸を木材で貫かれていたのだ。初手が倒れるとその身体で隠れていたのか、そこには青白く光る少女の姿があった。少女は少し微笑むような表情を見せるとすぐに消えてしまった。
飯上「なんだってんだ、一体。」
ライア「とにかく、この場を処理するためにもUGNに応援を頼んだ方がよさそうね。」
早戸「すぐに手配します。」
幽霊の存在を垣間見た一同だが、その場に向かって走ってくる音が聞こえてきた。息を切らしながらやってきたのは飯上たちと同じく非常勤講師である帳であった。
帳「ど、どうしたんです、これは!?さっき、体育館で生徒が倒れていると思ったら……。とにかく警察に電話しましょう!飯上先生たちは生徒たちを安全な場所に……。」
ライア「ねぇ帳先生。ここは飯上先生がなんとかするから、先生も保健室で休まれたらどう?」(最早、十八番の快楽の香気を使いながら)
帳「ぐ……、そういえば私も、なんだか頭が……。では、少し休ませてもらいます。」
ライア「私も同行するわ。病人を一人にしてはおけないものね。」
ライアは目で一同に合図するとその場をあとにした。あとは任せたということだろうか。幽霊騒ぎから始まった今回の事件。どうやら自分たちが思っていたほど単純なものではなさそうだ。一同はそう再認識するのだった。
続く
実はここらへんからやりながらストーリーや展開を大幅に変更していたのですが、そのへんの話はまたあとがきで話します。
台風は通り過ぎた……?
前回、最高の無実を証明するために行動を起こそうとする張須と不知火。級友を救うために自分も力になりたい。そう考えた蒼井はある提案を二人に持ちかけるのだった。
同じ頃、早戸はUGN井出地支部の支部長、保須田から定時連絡を受けていた。
保須田「早戸くん、そちらの方はどうだね。」
早戸「はい、ご存知の通りかと思いますが、遂に在校生に被害が出ました。ですが、以前からマークしていた彼ら。監視を続けていますがどうも彼らとは別の存在によるものだと思われます。」
保須田「そうか。こちらも関連のありそうな過去の事件を調べている。何しろ叩けばホコリが出てきそうな案件もあると聞くからな。」
保須田は前任の支部長が取り扱っていた案件の洗い直しを行っていた。彼が招聘されたのはこの支部を立て直すこともそうだが、前支部長が行っていた杜撰な管理、不正の有無を確認する役割も担っている。
保須田「君はそのまま調査を続けてくれ。私は飯上くんにも連絡をとってみる。何かあれば協力してくれるだろう。」
早戸「わかりました。では、失礼します。」
電話を切るとこちらに駆け寄ってくる蒼井の姿が見えた。そして張須と不知火と同様に彼女に屋上へと呼び出されたのだった。
不知火「で、話ってのは?」
蒼井「やっぱり先生たちは最高くんを犯人だと思ってるの?」
張須「校長先生以外はそれについて否定的みたい。けれども状況証拠で最高くんが不利なのが現状ってところだね。」
早戸「校長先生、幽霊騒ぎのことも全然信用してないみたいだからね。こじつけて全部の問題を最高くんに押し付けようとしてるんじゃない?」
蒼井「そんなの許せないよ。私たちで真犯人を捕まえて最高くんの無実を証明してあげようよ。」
不知火「でもどうするんだ?まぁあてがあって俺たちを集めたんだろうけど。」
蒼井「勿論よ。」
そう言って蒼井は懐から何やら工具を取り出した。工具と言うよりは早い話がピッキング犯が持っていそうなアレである。蒼井はそれを一同に見せながら話を続ける。
蒼井「相手が幽霊であれ人間であれ、一連の事件は夜に起きてるでしょ。でも普通にいけば私たち生徒はその時間まではいられない。そこで、忍び込むのが早いかなって。」
早戸「蒼井さん、でもそれって、悪いことよ。」
不知火「それなら文化祭の作業で残るっていう体でいいだろ。今だったら申請して許可がもらえれば多少、遅くまで残れるし。」
蒼井「でも、こんな状況だし、先生たちが許してくれるかどうか……。」
一同が今後の行動計画を立てているとそこに飯上が現れた。彼の姿を見つけて蒼井は手に持っていた危ないモノを慌てて隠す。飯上は一同の姿を確認すると気だるげに歩み寄ってくる。
飯上「おぉ、お前ら。屋上は勝手に出ると危ないぞ。」
蒼井「すいません。私たち、文化祭のことで話し合いをしてて、その……。」
飯上「わかってるよ。話はだいたい聞かせてもらった。放課後も残りたいんだろ?」
一同「え?」
飯上「書類は俺が適当になんとかしといてやるよ。」
蒼井「でも、今、こんな状況だし、校長先生は許してくれんですか?」
飯上「大丈夫だ。校長先生は俺がエフェクトでなんとかしといてやる。それに、今日は俺もしばらく学校に残ってる予定だしな。」
ライア「あら、優しいじゃない。ちなみに私も今日は保健室に残ってるから安心していいわよ。」
飯上の登場を見計らっていたかのように現れたのはライアだ。彼女の姿を見ると飯上はやや表情を曇らせながら向き直った。
飯上「そういえば、昨日の夜は保健室から喘ぎ声が聞こえてきてうるせーなと思ってたんだが、あれもお前か?」
ライア「醜悪な見た目のおじさんは考えまでも邪になるのかしら。あなたには関係のないことよ。」
一同「せ、先生、ありがとうございます!では、失礼しまーす!!」
何やら危なげな匂いを感じ取った一同は教師二人をその場に残してそそくさと屋上を後にした。こうして放課後も学校に残る免罪符を手に入れた張須たちは学校を騒がす犯人を捜すこととなった。果たして彼らは犯人を捕まえることができるのか?
続く
ここの場面、どうやってPCたちを夜の学校に残すかが問題だったんですが、夜の学校といえば忍び込むという尾崎豊的発想しか頭になかった自分は作業を名目に居残るという正攻法を完全に失念してた。
生徒たちが校長とひと悶着する展開も考えていたんですが飯上ことせんさんがナイスロールしてくれたのでスムーズに進行できました。
前回、最高の無実を証明するために行動を起こそうとする張須と不知火。級友を救うために自分も力になりたい。そう考えた蒼井はある提案を二人に持ちかけるのだった。
同じ頃、早戸はUGN井出地支部の支部長、保須田から定時連絡を受けていた。
保須田「早戸くん、そちらの方はどうだね。」
早戸「はい、ご存知の通りかと思いますが、遂に在校生に被害が出ました。ですが、以前からマークしていた彼ら。監視を続けていますがどうも彼らとは別の存在によるものだと思われます。」
保須田「そうか。こちらも関連のありそうな過去の事件を調べている。何しろ叩けばホコリが出てきそうな案件もあると聞くからな。」
保須田は前任の支部長が取り扱っていた案件の洗い直しを行っていた。彼が招聘されたのはこの支部を立て直すこともそうだが、前支部長が行っていた杜撰な管理、不正の有無を確認する役割も担っている。
保須田「君はそのまま調査を続けてくれ。私は飯上くんにも連絡をとってみる。何かあれば協力してくれるだろう。」
早戸「わかりました。では、失礼します。」
電話を切るとこちらに駆け寄ってくる蒼井の姿が見えた。そして張須と不知火と同様に彼女に屋上へと呼び出されたのだった。
不知火「で、話ってのは?」
蒼井「やっぱり先生たちは最高くんを犯人だと思ってるの?」
張須「校長先生以外はそれについて否定的みたい。けれども状況証拠で最高くんが不利なのが現状ってところだね。」
早戸「校長先生、幽霊騒ぎのことも全然信用してないみたいだからね。こじつけて全部の問題を最高くんに押し付けようとしてるんじゃない?」
蒼井「そんなの許せないよ。私たちで真犯人を捕まえて最高くんの無実を証明してあげようよ。」
不知火「でもどうするんだ?まぁあてがあって俺たちを集めたんだろうけど。」
蒼井「勿論よ。」
そう言って蒼井は懐から何やら工具を取り出した。工具と言うよりは早い話がピッキング犯が持っていそうなアレである。蒼井はそれを一同に見せながら話を続ける。
蒼井「相手が幽霊であれ人間であれ、一連の事件は夜に起きてるでしょ。でも普通にいけば私たち生徒はその時間まではいられない。そこで、忍び込むのが早いかなって。」
早戸「蒼井さん、でもそれって、悪いことよ。」
不知火「それなら文化祭の作業で残るっていう体でいいだろ。今だったら申請して許可がもらえれば多少、遅くまで残れるし。」
蒼井「でも、こんな状況だし、先生たちが許してくれるかどうか……。」
一同が今後の行動計画を立てているとそこに飯上が現れた。彼の姿を見つけて蒼井は手に持っていた危ないモノを慌てて隠す。飯上は一同の姿を確認すると気だるげに歩み寄ってくる。
飯上「おぉ、お前ら。屋上は勝手に出ると危ないぞ。」
蒼井「すいません。私たち、文化祭のことで話し合いをしてて、その……。」
飯上「わかってるよ。話はだいたい聞かせてもらった。放課後も残りたいんだろ?」
一同「え?」
飯上「書類は俺が適当になんとかしといてやるよ。」
蒼井「でも、今、こんな状況だし、校長先生は許してくれんですか?」
飯上「大丈夫だ。校長先生は俺が
ライア「あら、優しいじゃない。ちなみに私も今日は保健室に残ってるから安心していいわよ。」
飯上の登場を見計らっていたかのように現れたのはライアだ。彼女の姿を見ると飯上はやや表情を曇らせながら向き直った。
飯上「そういえば、昨日の夜は保健室から喘ぎ声が聞こえてきてうるせーなと思ってたんだが、あれもお前か?」
ライア「醜悪な見た目のおじさんは考えまでも邪になるのかしら。あなたには関係のないことよ。」
一同「せ、先生、ありがとうございます!では、失礼しまーす!!」
何やら危なげな匂いを感じ取った一同は教師二人をその場に残してそそくさと屋上を後にした。こうして放課後も学校に残る免罪符を手に入れた張須たちは学校を騒がす犯人を捜すこととなった。果たして彼らは犯人を捕まえることができるのか?
続く
ここの場面、どうやってPCたちを夜の学校に残すかが問題だったんですが、夜の学校といえば忍び込むという尾崎豊的発想しか頭になかった自分は作業を名目に居残るという正攻法を完全に失念してた。
生徒たちが校長とひと悶着する展開も考えていたんですが飯上ことせんさんがナイスロールしてくれたのでスムーズに進行できました。
こんな時にとも思うけどやることもないので。友人・知人の無事を願っております。
同級生である最高が上級生への暴力事件の主犯格として糾弾された。学校側は最高の身を案じ、彼を一旦、保健室に登校させた。校長の世良は今までの幽霊騒ぎも最高によるものだと決めつけ、諸々の問題を一掃しようと目論んでいた。
最高と親しい不知火は彼の頼みで保健室に呼び出されていた。不知火の友達ということもあり、張須も一緒に保健室へ向かった。
最高「よく来てくれた!」
張須「大丈夫かい?なんだか大変なことになってるみたいだけど…。」
最高「状況的に信じてもらえないかもしれないけど、信じてくれ!俺はやってないんだ!」
不知火「俺は最初からお前がやったとは思ってないよ。」
最高「不知火…!」
不知火「あぁ、お前だったらあんな証拠残さないもんな。」
冗談混じりだが不知火は最高の潔白を信じていた。それを聞いて最高もどこかホッとした様子だった。そこに保健室の主ことライアが姿を見せる。
ライア「やっぱりあなたたちもそう思うでしょ?」
張須・不知火「ライア先生。」
ライア「だいたい、あの三年生たちだって場所をとられた腹いせに君たちの屋台を壊そうとしていたみたいじゃない。工具で殴られただけで姿ははっきり見てないって言うし。」
不知火「だけど状況証拠的には不利に変わりない。何かアリバイでもあれば…。」
ライア「あら、アリバイならあるわよ。だから私は最初から彼が犯人でないと言ってるのよ。」
張須「アリバイ?」
ライア「ええ、だって昨日の夜は彼と私はこの部屋でお楽しみ……。」
最高「先生…!」
アリバイがあるなら最初からそれを言えばいいじゃないかと切り出そうとした張須と不知火だったが、アリバイと一緒に公表できない理由も知ってしまった。ほくそ笑む淫行教師をよそに最高は張須、不知火に訴えかける。
最高「こんな状態だから俺は自分の無実も証明することができない。校長先生は場合によっては機械工学部の活動を停止、廃部も検討すると言っていた。無理を承知で頼む!どうにか俺の無実を証明してくれないか?」
張須「……お互いに文化祭を盛り上げようと頑張ってきたからね。力になるよ。」
不知火「しゃーない。こいつがそう言うんなら俺も付き合ってやるよ。」
持ち前の正義感から張須は最高の依頼を承諾。それに着いていくかたちで不知火も協力することとなった。無実を証明することを約束した二人は保健室を後にした。去り際にライアが嬉々とした声を上げているような気がしたが彼らは聞こえないフリをしておいた。保健室を出ると外では蒼井が待ち構えていた。
蒼井「ねぇねぇ、今、最高くんに会ってたんでしょ?」
張須「情報が早いね。(アリバイの件、聞かれてないだろうな?)」
蒼井「私も彼の力になってあげたい。そこで、二人に話したいことがあるの。早戸さんにも声をかけたから、この後、屋上に来てくれる?」
蒼井が持ちかける提案とは……?
続く
同級生である最高が上級生への暴力事件の主犯格として糾弾された。学校側は最高の身を案じ、彼を一旦、保健室に登校させた。校長の世良は今までの幽霊騒ぎも最高によるものだと決めつけ、諸々の問題を一掃しようと目論んでいた。
最高と親しい不知火は彼の頼みで保健室に呼び出されていた。不知火の友達ということもあり、張須も一緒に保健室へ向かった。
最高「よく来てくれた!」
張須「大丈夫かい?なんだか大変なことになってるみたいだけど…。」
最高「状況的に信じてもらえないかもしれないけど、信じてくれ!俺はやってないんだ!」
不知火「俺は最初からお前がやったとは思ってないよ。」
最高「不知火…!」
不知火「あぁ、お前だったらあんな証拠残さないもんな。」
冗談混じりだが不知火は最高の潔白を信じていた。それを聞いて最高もどこかホッとした様子だった。そこに保健室の主ことライアが姿を見せる。
ライア「やっぱりあなたたちもそう思うでしょ?」
張須・不知火「ライア先生。」
ライア「だいたい、あの三年生たちだって場所をとられた腹いせに君たちの屋台を壊そうとしていたみたいじゃない。工具で殴られただけで姿ははっきり見てないって言うし。」
不知火「だけど状況証拠的には不利に変わりない。何かアリバイでもあれば…。」
ライア「あら、アリバイならあるわよ。だから私は最初から彼が犯人でないと言ってるのよ。」
張須「アリバイ?」
ライア「ええ、だって昨日の夜は彼と私はこの部屋でお楽しみ……。」
最高「先生…!」
アリバイがあるなら最初からそれを言えばいいじゃないかと切り出そうとした張須と不知火だったが、アリバイと一緒に公表できない理由も知ってしまった。ほくそ笑む淫行教師をよそに最高は張須、不知火に訴えかける。
最高「こんな状態だから俺は自分の無実も証明することができない。校長先生は場合によっては機械工学部の活動を停止、廃部も検討すると言っていた。無理を承知で頼む!どうにか俺の無実を証明してくれないか?」
張須「……お互いに文化祭を盛り上げようと頑張ってきたからね。力になるよ。」
不知火「しゃーない。こいつがそう言うんなら俺も付き合ってやるよ。」
持ち前の正義感から張須は最高の依頼を承諾。それに着いていくかたちで不知火も協力することとなった。無実を証明することを約束した二人は保健室を後にした。去り際にライアが嬉々とした声を上げているような気がしたが彼らは聞こえないフリをしておいた。保健室を出ると外では蒼井が待ち構えていた。
蒼井「ねぇねぇ、今、最高くんに会ってたんでしょ?」
張須「情報が早いね。(アリバイの件、聞かれてないだろうな?)」
蒼井「私も彼の力になってあげたい。そこで、二人に話したいことがあるの。早戸さんにも声をかけたから、この後、屋上に来てくれる?」
蒼井が持ちかける提案とは……?
続く
台風で大騒ぎなこの頃。雨ニモマケズ風にも負けず、今日も今日とて立川にはEDHプレーヤーが集まる……と思ったら仲間たちは賢明な判断をして今日のEDHはお流れに。自分もおとなしく帰宅。早めに家に着いたこともあり、ダブルクロスの続きを書きます。
それぞれが日常の中で役割を全うするPCたち。そんな中で起こった事件とは?
明くる日、登校した張須は不知火と早戸と談笑しながら教室に向かっていた。相変わらずの早とちりをかます早戸とそれをあしらう不知火。三人が教室に入ると中では同級生たちが何やらいつになくざわついている。その様子からどうも文化祭絡みの話題ではなさそうなことがわかった。少し三人の姿を見つけた蒼井が小走りでやってきた。
蒼井「大変よ!昨日、私たちに絡んできた猪頭先輩が他の後輩と中庭に朝、倒れてたって!」
早戸「……えっ!?」
張須「どういうことだ?」
蒼井「それだけじゃないのよ。なんでもその場の状況から犯人は隣のクラスの最高くんじゃないかって、朝から噂になってるわ。」
不知火「……あいつが?」
蒼井「今、職員室で事情を聞かれてるみたい。でもあの真面目な最高くんがそんなことするとは思えないんだけど……。」
その後、生徒たちの様子を危惧したのか担任教師である佐田がやってくる。佐田はまだ噂が真実と決まったわけではないこと。むやみに不確定な情報を発信したり、広めないよう注意喚起を行う。そして自習を告げると足早に教室を後にした。
同じ頃、職員室では前日と同じように会議室に教員たちが集められていた。世良は昨日以上にかっかした様子で落ち着きがない。
世良「まったく、こんな時期によくもまぁ、こんな騒ぎを……。こんなことが世間様に知られてみろ。我が校の評判は……。」
帳「しかし、校長。犯人は本当にその最高という少年なんでしょうか?」
世良「わしが直々に聞き取りをしたんだ。間違いない。しらを切っているが術中、あの生徒の仕業だ。現に倒れていた生徒たちの近くに部活動であ奴が使用している工具が落ちていたというじゃないか。」
ライア「私も違うと思うわ。彼はそんなことをするわけがないじゃない。それに現場だって、なんだか最高くんを犯人にするために作られたみたいだわ。」
世良「じゃあ、誰が他にこんなことをするというんだ?」
飯上「幽霊ですよ、校長先生。校内で噂になってる例の幽霊。」
世良「また君はそんなことを言い出すのか。もっと現実で物事を判断したまえ!」
飯上「いえ、校長先生、いるんですよ。世の中には人智を超えた未知の存在。それが幽霊なんですよ。」(竹馬の友を使いながら)
ライア「オカルトおじさんの戯言はさておいて、最高くんが犯人ではないという意見が多数みたいね。」
飯上「まぁ、てめぇに賛同したわけじゃねぇけどな。」
帳「それに猪頭くんたちも夜に校舎に入って事件に巻き込まれたと聞いています。もう少し情報をすり合わせる必要がありますね。」
世良「とにかく、外部にこんな失態を漏らすわけにはいかん。教員諸君は迅速にこの案件の解決のために動くこと。以上!」
イージーエフェクトにあてられた世良が退室し、会議は終わった。相変わらず険悪な仲の飯上とライアだったが教師たちの間でもこの事件には不審な点があり、最高を犯人と決め付けるのは早計な気がしてならなかった。
果たして真犯人は誰なのか?それとも本当に幽霊の仕業なのか?
続く
それぞれが日常の中で役割を全うするPCたち。そんな中で起こった事件とは?
明くる日、登校した張須は不知火と早戸と談笑しながら教室に向かっていた。相変わらずの早とちりをかます早戸とそれをあしらう不知火。三人が教室に入ると中では同級生たちが何やらいつになくざわついている。その様子からどうも文化祭絡みの話題ではなさそうなことがわかった。少し三人の姿を見つけた蒼井が小走りでやってきた。
蒼井「大変よ!昨日、私たちに絡んできた猪頭先輩が他の後輩と中庭に朝、倒れてたって!」
早戸「……えっ!?」
張須「どういうことだ?」
蒼井「それだけじゃないのよ。なんでもその場の状況から犯人は隣のクラスの最高くんじゃないかって、朝から噂になってるわ。」
不知火「……あいつが?」
蒼井「今、職員室で事情を聞かれてるみたい。でもあの真面目な最高くんがそんなことするとは思えないんだけど……。」
その後、生徒たちの様子を危惧したのか担任教師である佐田がやってくる。佐田はまだ噂が真実と決まったわけではないこと。むやみに不確定な情報を発信したり、広めないよう注意喚起を行う。そして自習を告げると足早に教室を後にした。
同じ頃、職員室では前日と同じように会議室に教員たちが集められていた。世良は昨日以上にかっかした様子で落ち着きがない。
世良「まったく、こんな時期によくもまぁ、こんな騒ぎを……。こんなことが世間様に知られてみろ。我が校の評判は……。」
帳「しかし、校長。犯人は本当にその最高という少年なんでしょうか?」
世良「わしが直々に聞き取りをしたんだ。間違いない。しらを切っているが術中、あの生徒の仕業だ。現に倒れていた生徒たちの近くに部活動であ奴が使用している工具が落ちていたというじゃないか。」
ライア「私も違うと思うわ。彼はそんなことをするわけがないじゃない。それに現場だって、なんだか最高くんを犯人にするために作られたみたいだわ。」
世良「じゃあ、誰が他にこんなことをするというんだ?」
飯上「幽霊ですよ、校長先生。校内で噂になってる例の幽霊。」
世良「また君はそんなことを言い出すのか。もっと現実で物事を判断したまえ!」
飯上「いえ、校長先生、いるんですよ。世の中には人智を超えた未知の存在。それが幽霊なんですよ。」(竹馬の友を使いながら)
ライア「オカルトおじさんの戯言はさておいて、最高くんが犯人ではないという意見が多数みたいね。」
飯上「まぁ、てめぇに賛同したわけじゃねぇけどな。」
帳「それに猪頭くんたちも夜に校舎に入って事件に巻き込まれたと聞いています。もう少し情報をすり合わせる必要がありますね。」
世良「とにかく、外部にこんな失態を漏らすわけにはいかん。教員諸君は迅速にこの案件の解決のために動くこと。以上!」
イージーエフェクトにあてられた世良が退室し、会議は終わった。相変わらず険悪な仲の飯上とライアだったが教師たちの間でもこの事件には不審な点があり、最高を犯人と決め付けるのは早計な気がしてならなかった。
果たして真犯人は誰なのか?それとも本当に幽霊の仕業なのか?
続く
昨日からの続き。今回は別のPCたちの動きも描写していきます。
張須たちが屋台を設営している時、不知火は学友の最高に呼び出されていた。場所は彼が所属する機械工学部の作業場になっている美術室だ。
最高「ここだ、入ってくれよ。」
不知火が部屋に入るとそこには学園祭に展示するための機械(ロボット)たちが並んでいた。紹介されたのは四足歩行の動物を模した機械だ。スイッチひとつで自立歩行が行える。
不知火「よくできてるじゃないか。」
最高「小さな子供でも楽しめるように簡単な動きはできるようにしておいた。だけどそれだけじゃない。」
最高は視線を外に移した。外では彼の後輩である部員たちが何やら巨大な機械を作っている途中であった。
最高「動くだけじゃ地味だからな。もっと派手なヤツも作ってるところだ。」
不知火「随分とデカイな。花火でも上げるのか?」
最高「それは当日のお楽しみだ。それよりお前のクラスはどうなんだ?」
不知火「俺はクレープ焼くだけだよ。」
最高「そうか。お互い、いい文化祭にしよう。それじゃ。」
そう言って二人は別れた。最高は後輩たちにアドバイスをすべく外に出ていく。
時を同じくして会議室。そこでは教員たちによる話し合いが行われていた。校長である世良はやや苛々した様子だった。近くには中年教師である飯上、保険医のライア、非常勤講師である帳が座っている。
世良「えー、諸君。そろそろ年に1回の文化祭の時期に差し掛かる。当日は外からの来客も大勢来る。生徒たちがトラブルを起こさないように諸君らも十分に気を引き締めて……。」
飯上「校長先生、大丈夫ですよ。何も問題なんか起きやしませんよ。」
世良「何?では君が受け持つ1年生の企画はどうなっている?」
飯上「……忘れちゃいましたね。」
世良「忘れただと?貴様、私の話を何も理解していないな!いいか、生徒たちが何か問題を起こせばこの学校の……!」
飯上「大丈夫、大丈夫。大丈夫ですって。」(イージーエフェクトの竹馬の友を使って相手を納得させる)
飯上の適当な言葉に妙な説得力を感じる世良。そこに割って入るようにライアも続く。
ライア「校長先生、そんなに怒らないで。かっかするのは身体に毒だわ。」(イージーエフェクト、快楽の香気を使用しながら)
立て続けに言葉とともに発せられるイージーエフェクトにほぼ酩酊状態のようになる世良。それを見た(GMの表記ミスにより)校長に慈愛の感情を持つ飯上が食ってかかる。
飯上「ババア、しゃしゃり出てきてんじゃねぇぞ。」
ライア「あら?競馬場にでもいそうな醜悪なあなたなんか興味ないわ。引っ込んでて。」
40代同士の醜い争いが展開されそうになり、見かねた30代後半の帳が割って入る。
帳「まぁ、皆さん。生徒たちも企画に励んでいるようですし、楽しい文化祭が送れるように私たち教員も手助けしてあげようじゃないですか。」
帳の一声でその場は落ち着き、会議も無事に終わった。相変わらず飯上とライアはいがみ合っているが帳は彼らと少しの談笑をしてその場を後にした。
その日は生徒たちも文化祭の準備もそこそこに下校していった。
そして、事件は翌日に起こった。
続く
張須たちが屋台を設営している時、不知火は学友の最高に呼び出されていた。場所は彼が所属する機械工学部の作業場になっている美術室だ。
最高「ここだ、入ってくれよ。」
不知火が部屋に入るとそこには学園祭に展示するための機械(ロボット)たちが並んでいた。紹介されたのは四足歩行の動物を模した機械だ。スイッチひとつで自立歩行が行える。
不知火「よくできてるじゃないか。」
最高「小さな子供でも楽しめるように簡単な動きはできるようにしておいた。だけどそれだけじゃない。」
最高は視線を外に移した。外では彼の後輩である部員たちが何やら巨大な機械を作っている途中であった。
最高「動くだけじゃ地味だからな。もっと派手なヤツも作ってるところだ。」
不知火「随分とデカイな。花火でも上げるのか?」
最高「それは当日のお楽しみだ。それよりお前のクラスはどうなんだ?」
不知火「俺はクレープ焼くだけだよ。」
最高「そうか。お互い、いい文化祭にしよう。それじゃ。」
そう言って二人は別れた。最高は後輩たちにアドバイスをすべく外に出ていく。
時を同じくして会議室。そこでは教員たちによる話し合いが行われていた。校長である世良はやや苛々した様子だった。近くには中年教師である飯上、保険医のライア、非常勤講師である帳が座っている。
世良「えー、諸君。そろそろ年に1回の文化祭の時期に差し掛かる。当日は外からの来客も大勢来る。生徒たちがトラブルを起こさないように諸君らも十分に気を引き締めて……。」
飯上「校長先生、大丈夫ですよ。何も問題なんか起きやしませんよ。」
世良「何?では君が受け持つ1年生の企画はどうなっている?」
飯上「……忘れちゃいましたね。」
世良「忘れただと?貴様、私の話を何も理解していないな!いいか、生徒たちが何か問題を起こせばこの学校の……!」
飯上「大丈夫、大丈夫。大丈夫ですって。」(イージーエフェクトの竹馬の友を使って相手を納得させる)
飯上の適当な言葉に妙な説得力を感じる世良。そこに割って入るようにライアも続く。
ライア「校長先生、そんなに怒らないで。かっかするのは身体に毒だわ。」(イージーエフェクト、快楽の香気を使用しながら)
立て続けに言葉とともに発せられるイージーエフェクトにほぼ酩酊状態のようになる世良。それを見た(GMの表記ミスにより)校長に慈愛の感情を持つ飯上が食ってかかる。
飯上「ババア、しゃしゃり出てきてんじゃねぇぞ。」
ライア「あら?競馬場にでもいそうな醜悪なあなたなんか興味ないわ。引っ込んでて。」
40代同士の醜い争いが展開されそうになり、見かねた30代後半の帳が割って入る。
帳「まぁ、皆さん。生徒たちも企画に励んでいるようですし、楽しい文化祭が送れるように私たち教員も手助けしてあげようじゃないですか。」
帳の一声でその場は落ち着き、会議も無事に終わった。相変わらず飯上とライアはいがみ合っているが帳は彼らと少しの談笑をしてその場を後にした。
その日は生徒たちも文化祭の準備もそこそこに下校していった。
そして、事件は翌日に起こった。
続く
今回から物語スタートです。ハンドアウトにてそれなりにいろいろな情報が網羅されていました。実際に初めてみると「これってこういう認識?」とか「これの時系列は?」というやりとりが頻発したのでPLとGMで最初に情報のすり合わせをしておいた方がよかったなと振り返ると思います。では、スタート。
舞台は井出地市にある私立清峰学園高校。季節は夏が過ぎ、秋に変わりつつあった。校内は秋に開かれる文化祭に向けての準備で賑わっていた。二年生の張須と同級生の早戸、そして蒼井はクラスの出し物であるタピオカ&クレープ屋の準備をしていた。(この時、高校生の時に文化祭の準備にどれくらい時間かけるかで相違があって、俺の高校が異界の地だとバレた)
蒼井「文化祭楽しみだね。張須くんも早戸さんも頑張ろうね。」
張須「うん、そうだね。」
早戸「今、流行りのタピオカだし、絶対売れるよ!」
談笑しつつ屋台の設営をしている3人のもとに学ランの集団が現れる。(ちなみに設定上は私服校)その中心にいるのは三年生の応援団同好会代表、猪頭先輩。彼は一同を睨みつけながら近づいてくる。
猪頭「おい、二年生ども。ここは俺たち応援団同好会がお好み焼きを焼く伝統の場所なんだ。この神聖な場所はお前らには勿体無い。さっさとそこをどけ。」
張須「でも、場所はくじ引きで平等に決まったんじゃ……。」
猪頭「黙れ、黙れ。それとも何か?長く続く伝統であるこのお好み焼きをお前らが潰す権利でもあるというのか?」
蒼井「そんなの横暴よ!」
自分たちに楯突いてくる張須たちを見て猪頭は後ろに控えさせていた後輩たちを前に出す。何やら巨大な黒い板を頭上に掲げている。大の男が数名がかりで持ち上げているところを見ると重量も相当なものだろう。
猪頭「見ろ、この一度に50人前のお好み焼きを焼くことのできる鉄板を。これでお前らの貧弱な屋台など蹴散らしてやる。」
張須「……。」(この時、張須がイージーエフェクトか何かで猪頭を追い払い、それを見た早戸が張須をオーヴァードではと疑う展開を目論んでいたんだけど、張須がバリバリの戦闘マシーンであったためハンドレッドガンズで銃口突きつけるくらいしか解決策がなかった)
早戸(見かねた様子で)「しょうがないなぁ。まぁ先輩たち、伝統なんていつかは潰えていくものなんだから諦めてくださいよ。」
猪頭「なんだと!」(早戸に掴みかかろうとする)
早戸「やめてください!!」
次の瞬間、鈍い音とともに猪頭の身体は後方に吹っ飛んだ。彼が吹っ飛ばされた衝撃で50人前のお好み焼きを焼ける巨大な鉄板が宙を舞い、縦に突き立てられる。取り巻きの学ランたちは校舎の壁にAKIRAみたいなクレーターを作っている猪頭を救出すると狼狽した様子で退散していった。(これ、死んでない?)
蒼井「……早戸さん、すごいね……。」
早戸「え?あ、あぁ…ほら、私、合気道とかやってたから、それで!」
蒼井「合気道……?」
早戸「ほ、ほら、早くしないと完成が遅れちゃうよ!」
そう言いながら角材を拾い集める早戸。
張須「……。(こいつ、普通じゃねぇ。)」
続く
舞台は井出地市にある私立清峰学園高校。季節は夏が過ぎ、秋に変わりつつあった。校内は秋に開かれる文化祭に向けての準備で賑わっていた。二年生の張須と同級生の早戸、そして蒼井はクラスの出し物であるタピオカ&クレープ屋の準備をしていた。(この時、高校生の時に文化祭の準備にどれくらい時間かけるかで相違があって、俺の高校が異界の地だとバレた)
蒼井「文化祭楽しみだね。張須くんも早戸さんも頑張ろうね。」
張須「うん、そうだね。」
早戸「今、流行りのタピオカだし、絶対売れるよ!」
談笑しつつ屋台の設営をしている3人のもとに学ランの集団が現れる。(ちなみに設定上は私服校)その中心にいるのは三年生の応援団同好会代表、猪頭先輩。彼は一同を睨みつけながら近づいてくる。
猪頭「おい、二年生ども。ここは俺たち応援団同好会がお好み焼きを焼く伝統の場所なんだ。この神聖な場所はお前らには勿体無い。さっさとそこをどけ。」
張須「でも、場所はくじ引きで平等に決まったんじゃ……。」
猪頭「黙れ、黙れ。それとも何か?長く続く伝統であるこのお好み焼きをお前らが潰す権利でもあるというのか?」
蒼井「そんなの横暴よ!」
自分たちに楯突いてくる張須たちを見て猪頭は後ろに控えさせていた後輩たちを前に出す。何やら巨大な黒い板を頭上に掲げている。大の男が数名がかりで持ち上げているところを見ると重量も相当なものだろう。
猪頭「見ろ、この一度に50人前のお好み焼きを焼くことのできる鉄板を。これでお前らの貧弱な屋台など蹴散らしてやる。」
張須「……。」(この時、張須がイージーエフェクトか何かで猪頭を追い払い、それを見た早戸が張須をオーヴァードではと疑う展開を目論んでいたんだけど、張須がバリバリの戦闘マシーンであったためハンドレッドガンズで銃口突きつけるくらいしか解決策がなかった)
早戸(見かねた様子で)「しょうがないなぁ。まぁ先輩たち、伝統なんていつかは潰えていくものなんだから諦めてくださいよ。」
猪頭「なんだと!」(早戸に掴みかかろうとする)
早戸「やめてください!!」
次の瞬間、鈍い音とともに猪頭の身体は後方に吹っ飛んだ。彼が吹っ飛ばされた衝撃で50人前のお好み焼きを焼ける巨大な鉄板が宙を舞い、縦に突き立てられる。取り巻きの学ランたちは校舎の壁にAKIRAみたいなクレーターを作っている猪頭を救出すると狼狽した様子で退散していった。(これ、死んでない?)
蒼井「……早戸さん、すごいね……。」
早戸「え?あ、あぁ…ほら、私、合気道とかやってたから、それで!」
蒼井「合気道……?」
早戸「ほ、ほら、早くしないと完成が遅れちゃうよ!」
そう言いながら角材を拾い集める早戸。
張須「……。(こいつ、普通じゃねぇ。)」
続く
昨日はTRPG、ダブルクロスをやってきました。自分は3回目のGM担当。前回はストーリーが停滞することが多かったのでキレイな流れで進行できるように意識。今回は参加してくれたプレーヤーとPCの紹介を行う。
PC①:張須 歩(はりす あゆむ)
コードネーム:歩行バリスタ(ウォーキングバリスタ)
シンドローム:エンジェルハイロゥ/モルフェウス
PL:めっささん
Dロイス、光り使いを有する高校年生。過去にFHのテロ事件に巻き込まれ、UGNによって記憶操作をされるもFHが散布したレネゲイドウイルス活性剤、a-トランスの影響でオーヴァードに覚醒。能力を自分なりの正義のために行使していく。ハンドレッドガンズにより生成された銃を光の指先、ピンポイントレーザーによって強化された光弾を発射するコンボ、トリスケリオンは分厚い装甲をも貫く。
PC:②不知火 コウ
コードネーム:聖戦士の盾(GANZANウェポン)
シンドローム:エグザイル
PL:村正さん
幼い頃に死んでしまった身であるが、息子の死を受け入れられない両親に手によって生み出された複製体。本人はそのことには気がついていない。その後、両親も亡くなってしまうが、宝くじの当選で手に入れた6億円という泡銭を元に優雅な生活を送っている。張須とは幼馴染で彼と同様に過去にFHのテロ事件に巻き込まれ、オーヴァードに覚醒する。攻撃の技やコンボは持たないががらんどうの肉体、崩れずの群れといったエグザイルの優秀な能力を有し、鉄壁として仲間たちを護る。
PC:③早戸 千里(はやと ちり)
コードネーム:ブライトニング
シンドローム:ブラックドッグ
PL:はくさん
交通事故に遭い、生死の境を彷徨うが、素質を見込まれてUGNに拾われる。複製体として復活し、その際にオーヴァードとして能力に目覚める。見た目は普通の少女だが、シンドロームによって一部身体を補修しているので身長160cm、体重90kgと浮世離れしたステータスを誇る。戦闘ではハードワイアードで武器を錬成しつつ、アタックプログラム、雷鳴の申し子で強力な一撃を相手に叩き込む。マグネットフォースによって強固な身体で味方の盾にもなる万能少女。しかし名前の通り、何かと早とちりをしてしまう癖がある。
PC④:飯上 拝勝(めしあげ はいかち)
コードネーム:余熱拳士(ルーザー)
シンドローム:ウロボロス/ソラリス
PL:せんさん
47歳。若い頃はあらゆる怪奇現象を解明すべく奮闘する熱血ルポライターだった。しかし、20年前に取材先で起きた「喪魔の冬」事件(詳細不明)に巻き込まれてオーヴァードに覚醒。現在はUGNに属し、社内誌「Fumble」の執筆を行っているがおおよそすべての怪奇現象がレネゲイドウイルスに関連する事象という一言で片付いてしまう事実にモチベーションを失っている。戦闘ではウロボロスの特性を活かし、加速装置で先行し、マシラの如くや雨粒の矢で強化した拳を拡散させ相手にぶつけるTEENAGE RIOTを得意とする。
PC⑤:ライア・アーバード
コードネーム:サキュバス
シンドローム:ウロボロス/ソラリス
PL:ゆきちさん
46歳の保険医。UGNに協力的なイリーガル。見た目を若く取り繕って学生や同僚教師を喰い物にしている。(平たく言えば売女)シンドローム能力を利用した薬剤の精製、販売も秘密裏に行っている。UGNには協力する代わりにこれらの行為を黙認するように仕向けている。戦闘では主に後方支援を担当。妖精の手やオーバーウォッチで味方ダイスを有利になるようにフォローする。急遽、参加してくれたゆきちさんのためにせんさん(設定担当)、jinro(ステータス担当)による合作PC。
今回も個性豊かなPL、PCが揃いました。次回からはこの5人が高校を舞台に暴れまわります。今回はここまで。(途中、EDHの記事とか挟むかもしれないので完全な連載形式ではありませんが)
PC①:張須 歩(はりす あゆむ)
コードネーム:歩行バリスタ(ウォーキングバリスタ)
シンドローム:エンジェルハイロゥ/モルフェウス
PL:めっささん
Dロイス、光り使いを有する高校年生。過去にFHのテロ事件に巻き込まれ、UGNによって記憶操作をされるもFHが散布したレネゲイドウイルス活性剤、a-トランスの影響でオーヴァードに覚醒。能力を自分なりの正義のために行使していく。ハンドレッドガンズにより生成された銃を光の指先、ピンポイントレーザーによって強化された光弾を発射するコンボ、トリスケリオンは分厚い装甲をも貫く。
PC:②不知火 コウ
コードネーム:聖戦士の盾(GANZANウェポン)
シンドローム:エグザイル
PL:村正さん
幼い頃に死んでしまった身であるが、息子の死を受け入れられない両親に手によって生み出された複製体。本人はそのことには気がついていない。その後、両親も亡くなってしまうが、宝くじの当選で手に入れた6億円という泡銭を元に優雅な生活を送っている。張須とは幼馴染で彼と同様に過去にFHのテロ事件に巻き込まれ、オーヴァードに覚醒する。攻撃の技やコンボは持たないががらんどうの肉体、崩れずの群れといったエグザイルの優秀な能力を有し、鉄壁として仲間たちを護る。
PC:③早戸 千里(はやと ちり)
コードネーム:ブライトニング
シンドローム:ブラックドッグ
PL:はくさん
交通事故に遭い、生死の境を彷徨うが、素質を見込まれてUGNに拾われる。複製体として復活し、その際にオーヴァードとして能力に目覚める。見た目は普通の少女だが、シンドロームによって一部身体を補修しているので身長160cm、体重90kgと浮世離れしたステータスを誇る。戦闘ではハードワイアードで武器を錬成しつつ、アタックプログラム、雷鳴の申し子で強力な一撃を相手に叩き込む。マグネットフォースによって強固な身体で味方の盾にもなる万能少女。しかし名前の通り、何かと早とちりをしてしまう癖がある。
PC④:飯上 拝勝(めしあげ はいかち)
コードネーム:余熱拳士(ルーザー)
シンドローム:ウロボロス/ソラリス
PL:せんさん
47歳。若い頃はあらゆる怪奇現象を解明すべく奮闘する熱血ルポライターだった。しかし、20年前に取材先で起きた「喪魔の冬」事件(詳細不明)に巻き込まれてオーヴァードに覚醒。現在はUGNに属し、社内誌「Fumble」の執筆を行っているがおおよそすべての怪奇現象がレネゲイドウイルスに関連する事象という一言で片付いてしまう事実にモチベーションを失っている。戦闘ではウロボロスの特性を活かし、加速装置で先行し、マシラの如くや雨粒の矢で強化した拳を拡散させ相手にぶつけるTEENAGE RIOTを得意とする。
PC⑤:ライア・アーバード
コードネーム:サキュバス
シンドローム:ウロボロス/ソラリス
PL:ゆきちさん
46歳の保険医。UGNに協力的なイリーガル。見た目を若く取り繕って学生や同僚教師を喰い物にしている。(平たく言えば売女)シンドローム能力を利用した薬剤の精製、販売も秘密裏に行っている。UGNには協力する代わりにこれらの行為を黙認するように仕向けている。戦闘では主に後方支援を担当。妖精の手やオーバーウォッチで味方ダイスを有利になるようにフォローする。急遽、参加してくれたゆきちさんのためにせんさん(設定担当)、jinro(ステータス担当)による合作PC。
今回も個性豊かなPL、PCが揃いました。次回からはこの5人が高校を舞台に暴れまわります。今回はここまで。(途中、EDHの記事とか挟むかもしれないので完全な連載形式ではありませんが)
10/6用 ダブルクロス ハンドアウト
2019年10月5日 TRPG「許せない、許サナイ……!!」
闇夜に包まれる校舎の中。
聞こえてくるのは亡霊の怒りか、悲しみか。
ダブルクロス3rd edition ~phantom memory~
①
推奨カヴァー/ワークス:高校生/高校生
ロイス:蒼井 紅音 推奨感情:○慈愛/不安
あなたは清峰学園高校の二年生だ。一年生の時にFHの起こしたテロに巻き込まれたあなたはその中で幸か不幸かオーヴァードへと覚醒する。この能力は人を助けるために使うものだ。そう考えるあなたは今日も学園の平和を護るために奮闘する。
蒼井 紅音(あおい あかね)
PC①のクラスメイト。1ヶ月ほど前に転校してきた女子生徒。大人びた雰囲気があるがそれでいて気取らず、①にも友好的に接している。剣道部に所属し、その腕前は上級生にも引けを取らない。
佐田 情縁(さだ じょうえん)
①たちのクラスの担任教師。見た目はパッとしない中年教師だが生徒たちからの信頼はそれなりに厚い。英語を担当しているが独自の要素を混ぜ込んでくる悪癖がある。
②
推奨カヴァー/ワークス:高校生/高校生
ロイス:最高 工匠 推奨感情:○友情/嫉妬
あなたは①のクラスメイトだ。彼とは中学からの付き合いで幼馴染だ。あなたは①と同じくテロ事件に巻き込まれて能力者となった。面倒事に首を突っ込む①にやれやれと思いながらも毎回着いて行く。
最高 工匠(もだか たくみ)
機械工学部の部長。クラスは違うが②とは友人関係である。部活動を通して技術を学び、将来は福祉機器の設計に携わりたいと考えている。今回の文化祭では見て楽しめる展示用のロボットを出展する予定でいる。
猪頭先輩
三年生。応援団同好会の主将。毎年部活の有志でお好み焼きの屋台を出展している。文化祭の実行委員でもあり、強引な面が目立つ。
③
推奨カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
ロイス:保須田 侖 推奨感情:○信頼/隔意
あなたは清峰学園にて潜入任務を行っているUGNチルドレンだ。転校生として①たちのクラスに潜り込んだあなたは件の幽霊騒ぎの調査と過去の資料に残っていた①たちの監視という密命を帯びていた。
保須田 論(ほすだ ろん)
コードネーム:ザ・マインド
シンドローム:モルフェウス/ノイマン
UGN井出地支部の支部長。UGNチルドレン養成機関で教官を務めていたこともある人物。前任の支部長による杜撰な管理体制であったこの支部を立て直すために召集された。その経歴から若者の意見にも寛容であり、人生は皆が楽しめてこそのものという持論を持つ。
初手 操(はつで みさお)
コードネーム:ジェスター(奇術師)
井出地市にて暗躍していると情報が入っているFHエージェント。とはいうものの実力的にはチンピラ程度の輩であり目立った動きは見せていない。今回の一件にも無関係と思われるが……。
④
推奨カヴァー/ワークス:記者/UGNイリーガル
ロイス:世良 天 推奨感情:○慈愛/不信感
あなたは井出地市で働くフリーのルポライターだ。近頃はとくダネに恵まれず、その日を生きるのも一苦労といった状況だ。今回、幽霊騒ぎに関して教師として学園に潜入取材をすることを条件として若手エージェントである③のサポートを請け負う。
世良 天(せら たかし)
清峰学園高校の校長。若い頃は美術を担当する教員であった。過去に自身の作品や美学を生徒たちに全否定されたことがきっかけで教育者という立場でありながら学生たちを自分に仇なす厄介者扱いしている。
帳 夏秋(とばり なつあき)
最近、臨時教員として学園にやってきた中年教師。担当は現国。臨時教員でありながら生徒たちとの関わりに積極的で父兄からの評判もいい。無類のラーメン好き。
私立清峰学園高校(しりつせいほうがくえんこうこう)
井出地市に存在する高校。将来、社会で活躍する人材を輩出するべく様々な部活動に力を入れている。その方針から、毎年多くの入学希望者が門を叩く。
見えざる霧事件
かつてFHが新型装置実験も兼ねて起こしたテロ事件。オーヴァードの素質を持つ者の発現を促す薬物を霧状にして散布する新型装置、通称レモラを用いて適正者を誘拐するという計画だった。①、②は成り行きで騒動に巻き込まれ、抵抗を見せるもこの事件がきっかけで後にそれぞれ能力に覚醒する。騒動はUGNの介入もあり、鎮圧され実行犯たちは死亡。PCたちは記憶操作を施された。
幽霊騒ぎ
今年の夏頃から起こっている怪奇現象の総称。扉がひとりでに開く、音楽室のピアノが勝手に鳴るといったものから最近では教室の物品が動いたり、壊されているという報告が挙がっている。校長である世良は「生徒たちのつまらんイタズラ」と一蹴して特に被害届も出していない。生徒たちの間ではこの学園に入学するはずだったが亡くなってしまった人物の霊の仕業と噂されている。
※今回、サイレンの魔女、止まらずの舌を禁止とします。
闇夜に包まれる校舎の中。
聞こえてくるのは亡霊の怒りか、悲しみか。
ダブルクロス3rd edition ~phantom memory~
①
推奨カヴァー/ワークス:高校生/高校生
ロイス:蒼井 紅音 推奨感情:○慈愛/不安
あなたは清峰学園高校の二年生だ。一年生の時にFHの起こしたテロに巻き込まれたあなたはその中で幸か不幸かオーヴァードへと覚醒する。この能力は人を助けるために使うものだ。そう考えるあなたは今日も学園の平和を護るために奮闘する。
蒼井 紅音(あおい あかね)
PC①のクラスメイト。1ヶ月ほど前に転校してきた女子生徒。大人びた雰囲気があるがそれでいて気取らず、①にも友好的に接している。剣道部に所属し、その腕前は上級生にも引けを取らない。
佐田 情縁(さだ じょうえん)
①たちのクラスの担任教師。見た目はパッとしない中年教師だが生徒たちからの信頼はそれなりに厚い。英語を担当しているが独自の要素を混ぜ込んでくる悪癖がある。
②
推奨カヴァー/ワークス:高校生/高校生
ロイス:最高 工匠 推奨感情:○友情/嫉妬
あなたは①のクラスメイトだ。彼とは中学からの付き合いで幼馴染だ。あなたは①と同じくテロ事件に巻き込まれて能力者となった。面倒事に首を突っ込む①にやれやれと思いながらも毎回着いて行く。
最高 工匠(もだか たくみ)
機械工学部の部長。クラスは違うが②とは友人関係である。部活動を通して技術を学び、将来は福祉機器の設計に携わりたいと考えている。今回の文化祭では見て楽しめる展示用のロボットを出展する予定でいる。
猪頭先輩
三年生。応援団同好会の主将。毎年部活の有志でお好み焼きの屋台を出展している。文化祭の実行委員でもあり、強引な面が目立つ。
③
推奨カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
ロイス:保須田 侖 推奨感情:○信頼/隔意
あなたは清峰学園にて潜入任務を行っているUGNチルドレンだ。転校生として①たちのクラスに潜り込んだあなたは件の幽霊騒ぎの調査と過去の資料に残っていた①たちの監視という密命を帯びていた。
保須田 論(ほすだ ろん)
コードネーム:ザ・マインド
シンドローム:モルフェウス/ノイマン
UGN井出地支部の支部長。UGNチルドレン養成機関で教官を務めていたこともある人物。前任の支部長による杜撰な管理体制であったこの支部を立て直すために召集された。その経歴から若者の意見にも寛容であり、人生は皆が楽しめてこそのものという持論を持つ。
初手 操(はつで みさお)
コードネーム:ジェスター(奇術師)
井出地市にて暗躍していると情報が入っているFHエージェント。とはいうものの実力的にはチンピラ程度の輩であり目立った動きは見せていない。今回の一件にも無関係と思われるが……。
④
推奨カヴァー/ワークス:記者/UGNイリーガル
ロイス:世良 天 推奨感情:○慈愛/不信感
あなたは井出地市で働くフリーのルポライターだ。近頃はとくダネに恵まれず、その日を生きるのも一苦労といった状況だ。今回、幽霊騒ぎに関して教師として学園に潜入取材をすることを条件として若手エージェントである③のサポートを請け負う。
世良 天(せら たかし)
清峰学園高校の校長。若い頃は美術を担当する教員であった。過去に自身の作品や美学を生徒たちに全否定されたことがきっかけで教育者という立場でありながら学生たちを自分に仇なす厄介者扱いしている。
帳 夏秋(とばり なつあき)
最近、臨時教員として学園にやってきた中年教師。担当は現国。臨時教員でありながら生徒たちとの関わりに積極的で父兄からの評判もいい。無類のラーメン好き。
私立清峰学園高校(しりつせいほうがくえんこうこう)
井出地市に存在する高校。将来、社会で活躍する人材を輩出するべく様々な部活動に力を入れている。その方針から、毎年多くの入学希望者が門を叩く。
見えざる霧事件
かつてFHが新型装置実験も兼ねて起こしたテロ事件。オーヴァードの素質を持つ者の発現を促す薬物を霧状にして散布する新型装置、通称レモラを用いて適正者を誘拐するという計画だった。①、②は成り行きで騒動に巻き込まれ、抵抗を見せるもこの事件がきっかけで後にそれぞれ能力に覚醒する。騒動はUGNの介入もあり、鎮圧され実行犯たちは死亡。PCたちは記憶操作を施された。
幽霊騒ぎ
今年の夏頃から起こっている怪奇現象の総称。扉がひとりでに開く、音楽室のピアノが勝手に鳴るといったものから最近では教室の物品が動いたり、壊されているという報告が挙がっている。校長である世良は「生徒たちのつまらんイタズラ」と一蹴して特に被害届も出していない。生徒たちの間ではこの学園に入学するはずだったが亡くなってしまった人物の霊の仕業と噂されている。
※今回、サイレンの魔女、止まらずの舌を禁止とします。
TRPG:ダブルクロス 7/28用 ハンドアウト
2019年7月24日 TRPG雨音が町に響く時、雨粒とともに恐怖が降り注ぐ。
恐怖は町を包み、やがて地下にも染み渡る。
太陽の光りを求めて彼らは立ち上がる。
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
ダブルクロス3rd edition ~rainy underworld~
PC①
推奨カヴァー/ワークス:刑事/刑事
ロイス:塀出 拓 推奨感情:○連帯感/嫉妬
あなたは神目署に勤務する警察官だ。あなたは街に出現しては殺人を繰り返す犯罪者、Frogを追っている。今日もあなたは街の平和のために犯人を追う。(新米でもいいし、ベテラン刑事とかでもいいです)
塀出 拓(へいで たく)
PC①の同僚刑事。今回、PC①とともに雨の日に出現するFrogを追っている。この捜査が終わったら結婚を控えている。
頭間 悟道(かしらま ごどう)
PC①の上司。今回、日々増えていくFrogの被害を受けて対策本部を設けて全力で検挙に当たっている。若手時代は足に自身があり、その身ひとつで多くの犯人を検挙した。
PC②
推奨カヴァー/ワークス:水商売/水商売
ロイス:世薙 剣 推奨感情:○慈愛/脅威
あなたは神目市にあるホストクラブ「ドリームホール」に属するホストだ。競争率の高いこの店でなんとか№1の地位を手に入れたあなた。今夜も客を楽しませつつ、ライバルとの戦いが始まる。(店のランキングは日夜変わり続けていて他のホストも虎視眈々と1位の座を狙っている様相)
世薙 剣(よなぎ けん)
PC②の後輩ホスト。若さ故の緩さはあるもののやる気だけで驚異的な早さで店の№4まで上り詰めた。PC②を兄貴分として慕っており、彼を超えるために研鑽を惜しまない。
龍王 中(たつお あたる)
店の№3。敵意といっていいほどのライバル心を剥き出しでPC②に対抗している。客への対応は丁寧だが熱くなりやすい性格で身内には厳しい面がある。
笛吹 音色(うすい ねいろ)
店の№2。PC②たちの先輩にあたるホストたちの重鎮。インテリ風の見た目だが個性溢れるホストたちのまとめ役である。ランキングにはあまり興味がなく、現在は裏方に回ることも多い。
PC③
推奨カヴァー/ワークス:歌手/歌手
ロイス:KATSU 推奨感情:○嫌悪/親近感
あなたは神目市のライブハウス「フューチャーサイト」で活動する(地下)アイドルだ。メジャーシーンで活躍することを夢見るあなたはライバルたちに揉まれながらも持ち前のパッションで観客の心を掴もうと奮闘する。(純粋なアイドル、バンドマン、ラッパー、音楽の要素があれば自由に決めていいです)
Scar-Stripe
ギターボーカルのKATSU、ベースのYOH、ドラムのTHUG、キーボードのGROWからなるロックバンド。フューチャーサイトでは彼ら目当てに足を運ぶ客も多い。新曲である「Assassin’s Trophy」が話題になってメジャーデビューも目前と言われている。リーダーのKATSUは硬派な性格で他人と馴れ合うようなことはしない。
MC勇丸a.k.a banedog
PC③たちとともに活躍するラッパー。会場を盛り上げるパンチラインに定評がある。勝気な性格で楽屋でも他のアーティストに噛み付くことが多い。
PC④
推奨カヴァー/ワークス:大学生/大学生
ロイス:糸数 美奈 推奨感情:○友情/不安
あなたは神目市にある雲海大学に通う大学生だ。元来の散策好きであるあなたは今春から神目市にて一人暮らしを始めた。この街をもっとよく知るために今日も街を放浪する。
糸数 美奈(いとかず みな)
PC④と同じ大学に通う女性。元々神目市に在住しており、地元であった雲海大学にそのまま進学した。散策好きのPC④のためにと名物スポットを紹介してくれるのだが自分の好きなアーティストなど私情が挟まれる場合が多い。
石加治 慎二(いしかじ しんじ)
PC④の級友。アクセサリー作りを趣味としており、休日は街のショップを巡っている。そのため大学外の事情にも詳しい。最近、金物にも興味を持っている。
PC⑤
推奨カヴァー/ワークス:任意/UGNエージェント
ロイス:落葉 道三 推奨感情:○尊敬/劣等感
あなたはUGN神目支部に所属するエージェントだ。一般市民だけでなく、ついにUGNエージェントにも牙を剥いてくるFrogに対して調査の指示が下った。とはいえ、Frogの襲撃によって満足に動けるエージェントはあなた一人だ。あなたはイリーガルと協力しながら孤独な任務を遂行しなければならない。
落葉 道三(おちば みちぞう)
コードネーム:ソリテュード(孤独の男)
シンドローム:オルクス
UGN神目支部の支部長。後方支援を得意とする優秀なエージェントであったが現在は病魔に体を蝕まれ、デスクワークが主な仕事となっている。凶悪な犯罪者に一人で向かわせることを後ろめたく思いつつもPC⑤に期待を寄せている。
その他
神目市(かみめし)
PCたちが暮らす街。人口もそこまで多くない小さな街。飲食店からホストクラブまで幅広い店が立ち並んでいる。
・経験点は150点を予定。
・ワークスやカヴァーをいじりたい場合は相談していただければと思います。
よろしくお願いします。
恐怖は町を包み、やがて地下にも染み渡る。
太陽の光りを求めて彼らは立ち上がる。
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
ダブルクロス3rd edition ~rainy underworld~
PC①
推奨カヴァー/ワークス:刑事/刑事
ロイス:塀出 拓 推奨感情:○連帯感/嫉妬
あなたは神目署に勤務する警察官だ。あなたは街に出現しては殺人を繰り返す犯罪者、Frogを追っている。今日もあなたは街の平和のために犯人を追う。(新米でもいいし、ベテラン刑事とかでもいいです)
塀出 拓(へいで たく)
PC①の同僚刑事。今回、PC①とともに雨の日に出現するFrogを追っている。この捜査が終わったら結婚を控えている。
頭間 悟道(かしらま ごどう)
PC①の上司。今回、日々増えていくFrogの被害を受けて対策本部を設けて全力で検挙に当たっている。若手時代は足に自身があり、その身ひとつで多くの犯人を検挙した。
PC②
推奨カヴァー/ワークス:水商売/水商売
ロイス:世薙 剣 推奨感情:○慈愛/脅威
あなたは神目市にあるホストクラブ「ドリームホール」に属するホストだ。競争率の高いこの店でなんとか№1の地位を手に入れたあなた。今夜も客を楽しませつつ、ライバルとの戦いが始まる。(店のランキングは日夜変わり続けていて他のホストも虎視眈々と1位の座を狙っている様相)
世薙 剣(よなぎ けん)
PC②の後輩ホスト。若さ故の緩さはあるもののやる気だけで驚異的な早さで店の№4まで上り詰めた。PC②を兄貴分として慕っており、彼を超えるために研鑽を惜しまない。
龍王 中(たつお あたる)
店の№3。敵意といっていいほどのライバル心を剥き出しでPC②に対抗している。客への対応は丁寧だが熱くなりやすい性格で身内には厳しい面がある。
笛吹 音色(うすい ねいろ)
店の№2。PC②たちの先輩にあたるホストたちの重鎮。インテリ風の見た目だが個性溢れるホストたちのまとめ役である。ランキングにはあまり興味がなく、現在は裏方に回ることも多い。
PC③
推奨カヴァー/ワークス:歌手/歌手
ロイス:KATSU 推奨感情:○嫌悪/親近感
あなたは神目市のライブハウス「フューチャーサイト」で活動する(地下)アイドルだ。メジャーシーンで活躍することを夢見るあなたはライバルたちに揉まれながらも持ち前のパッションで観客の心を掴もうと奮闘する。(純粋なアイドル、バンドマン、ラッパー、音楽の要素があれば自由に決めていいです)
Scar-Stripe
ギターボーカルのKATSU、ベースのYOH、ドラムのTHUG、キーボードのGROWからなるロックバンド。フューチャーサイトでは彼ら目当てに足を運ぶ客も多い。新曲である「Assassin’s Trophy」が話題になってメジャーデビューも目前と言われている。リーダーのKATSUは硬派な性格で他人と馴れ合うようなことはしない。
MC勇丸a.k.a banedog
PC③たちとともに活躍するラッパー。会場を盛り上げるパンチラインに定評がある。勝気な性格で楽屋でも他のアーティストに噛み付くことが多い。
PC④
推奨カヴァー/ワークス:大学生/大学生
ロイス:糸数 美奈 推奨感情:○友情/不安
あなたは神目市にある雲海大学に通う大学生だ。元来の散策好きであるあなたは今春から神目市にて一人暮らしを始めた。この街をもっとよく知るために今日も街を放浪する。
糸数 美奈(いとかず みな)
PC④と同じ大学に通う女性。元々神目市に在住しており、地元であった雲海大学にそのまま進学した。散策好きのPC④のためにと名物スポットを紹介してくれるのだが自分の好きなアーティストなど私情が挟まれる場合が多い。
石加治 慎二(いしかじ しんじ)
PC④の級友。アクセサリー作りを趣味としており、休日は街のショップを巡っている。そのため大学外の事情にも詳しい。最近、金物にも興味を持っている。
PC⑤
推奨カヴァー/ワークス:任意/UGNエージェント
ロイス:落葉 道三 推奨感情:○尊敬/劣等感
あなたはUGN神目支部に所属するエージェントだ。一般市民だけでなく、ついにUGNエージェントにも牙を剥いてくるFrogに対して調査の指示が下った。とはいえ、Frogの襲撃によって満足に動けるエージェントはあなた一人だ。あなたはイリーガルと協力しながら孤独な任務を遂行しなければならない。
落葉 道三(おちば みちぞう)
コードネーム:ソリテュード(孤独の男)
シンドローム:オルクス
UGN神目支部の支部長。後方支援を得意とする優秀なエージェントであったが現在は病魔に体を蝕まれ、デスクワークが主な仕事となっている。凶悪な犯罪者に一人で向かわせることを後ろめたく思いつつもPC⑤に期待を寄せている。
その他
神目市(かみめし)
PCたちが暮らす街。人口もそこまで多くない小さな街。飲食店からホストクラブまで幅広い店が立ち並んでいる。
・経験点は150点を予定。
・ワークスやカヴァーをいじりたい場合は相談していただければと思います。
よろしくお願いします。
ジョギング行こうとしたら外が土砂降りだったので連投します。
今回はシナリオの細かいところだったりとか、設定等の中身に触れていきたいと思います。次回またGMやった時の糧としたいところです。
とりあえず反省点から。
・経験点
結論から言えば、さすがに200はあげ過ぎた。
キャラメイクの段階で持て余すって声も多く聞かれたし、余った分を能力値上げたり、アイテムの購入に宛てたりとかはできたんだけど、結果としてステータス突き合わした段階で詰みみたいな状態になって戦闘面は温くなってしまった。
今回はストーリーをガンガン進めてほしいという意図もあったわけなんだけど、それにしても情報収集も戦闘もいまいち難易度が緩くなってしまったかなと。
今まで初期値130でやってたので上限を上げるにしても適正なところとして160とかその辺が妥当なラインか。もう少し試してみないとわからないかもしれません。
・ストーリー
今回、謎解きの要素も含まれていたわけなんですが、途中で構成を変えたことも影響して核心に当たる部分が歪になってしまった感がありますね。具体的に言えば、例えば過去にそんなことあったらそもそも高潔からの護衛なんか断るだろとか、進路に悩んでいるとはいえ子嚢崎をUGNに引き込む要素としては弱すぎる、原江教授が頑なに真相を語りたがらない理由が伝わりにくい等等。GM側としての理由付けももちろんあったのですがそれが劇中では明言されていなかったり、わかりにくかったのでもう少し明快にしておく必要がありました。
あと、高校生って設定なのにほとんど高校での活躍はなく、屋敷に直行してしまったあたりとかももう少し練った方がよかったかもしれません。
あとは今回ロール内で自分がやりたいことがたくさんあって(主にネタ関連)それが災いして尺が長くなってしまったなとも思います。
・各種描写について
イージーエフェクトや各種判定をもう少し厳密にしておけばよかったなとも思います。ディメンジョンゲートで最早なんでもアリみたいな状態になっていたので物語の帳尻を合わせるのに四苦八苦する羽目になりました。そもそも卓によっては禁止が推奨されるエフェクトも存在するようなので次回以降、禁止にするなり、その場面に応じて判定をするなりした方がいいですね。でないとせっかくストーリー考えてもエフェクトひとつで瓦解しかねないので。
・戦闘面の理解が浅い
これは勉強不足でした。射程を間違えてデビルスレッドでウロボロスのエフェクト2回打ち消したのが一番の功罪かな。その他、シンドロームのエフェクトを他シンドロームと組み合わせたり、実行するタイミングが間違えてたりと戦闘のシステム自体を理解しきれてなかった部分があるので反省点です。
あと今回、戦闘では数が多いこともあってコンセントレイトを標準装備させていなかったのですが、それが原因で簡単に回避されたり当たってもノーダメだったりとPCの強さもあってだいぶ一方的なものになってました。主要なボスくらいにはコンセ付けてもよかったかもしれない。雑魚キャラのデータは基本はルールブックに書いてあったデータをそのまま流用していましたがしぶとく生き残るなんてことも多かったため、物語の進行具合を見て調整してもいいかもしれません。
・世界観について
これは直接は関わってないのですが、少し疑問の声があがったので。言い換えると設定をどこまで現実的なものにするか。細かいところで言うと例えば、教授と言うからにはそれなりに年いってるよね?でもこの世界には10代でUGN支部長やってる奴もいるよ。とか、屋敷の人間全員の血液を採取して調べられる量の注射器なんか医者とはいえ常備してないよ。でも設定上、銃弾は無限にあるって設定だよ。みたいなどこまでファンタジーに浸っていいのかという線引きも難しいなと思いました。そもそも設定として超能力者が社会に蔓延っているような世界観だという認識なので年齢だとか経歴だとかは割と緩く考えてました。物語の進行に支障をきたしそうなレベルの案件だったらGMがその都度裁定してはいいと思うけど、設定段階から考えると難しい事項かなと思います。
他にもいろいろとあるだろうけれどパッと思いつくのはこのくらい。経験不足といえばそこまでですが改善できるところはして次にシナリオ考える時に活かせればと思います。るるぶを買おう。
・こぼれ話
リプレイを読んでて気づいた方も多くいらっしゃるかと思いますが今回のシナリオはベースの素材としてMTGを用いています。
神河市なんかそのまんまですもんね。他にも春日や一部を除くNPCはMTGが由来になっているものがほとんどです。
友人からやりたいことと結末を考えて、それを土台にしてストーリーを考えるといいと助言をもらったのでそれを基に考えていきました。元々はレイモスは古代兵器みたいな位置づけで起動に必要な5つのアイテムをUGNとFH(もしくは縁粕グループも)が奪い合う。最後は復活した機械龍レイモスとPCたちが戦うという筋書きを考えていました。そこから無理やり謎解き方面にしていった感じですね。
キャラクターとして春日 恭二が気に入っているので普段はやられ役、ネタキャラになっている彼ですが自分のシナリオでは一貫して切れ者みたいなイメージで描写してみました。多分この先もそうすると思います。(ちなみに上記の設定が採用されていたら最終バトル直前で復活したレイモスにぺしゃんこにされてた)
彼については後々にやりたいことがあるので今後のシナリオでも積極的に参加してほしいと思います。
天樹は以前に他のシナリオで自分が使っていたPCでリメイクして登場させました。一応、春日と同じくステータスも考えてあったのですが尺の都合上、戦闘に関わることはなくゲスト出演にとどまりました。テトラブリードという反則技を試験的に運用してみようかと画策していましたが別の機会にします。
遊んでくれたPLの皆様。ここまで読んでくれた皆様。どうもありがとうございました。また機会があったらシナリオ作ってリプレイ書きたいと思います。
みんなで楽しくTRPGを。
今回はシナリオの細かいところだったりとか、設定等の中身に触れていきたいと思います。次回またGMやった時の糧としたいところです。
とりあえず反省点から。
・経験点
結論から言えば、さすがに200はあげ過ぎた。
キャラメイクの段階で持て余すって声も多く聞かれたし、余った分を能力値上げたり、アイテムの購入に宛てたりとかはできたんだけど、結果としてステータス突き合わした段階で詰みみたいな状態になって戦闘面は温くなってしまった。
今回はストーリーをガンガン進めてほしいという意図もあったわけなんだけど、それにしても情報収集も戦闘もいまいち難易度が緩くなってしまったかなと。
今まで初期値130でやってたので上限を上げるにしても適正なところとして160とかその辺が妥当なラインか。もう少し試してみないとわからないかもしれません。
・ストーリー
今回、謎解きの要素も含まれていたわけなんですが、途中で構成を変えたことも影響して核心に当たる部分が歪になってしまった感がありますね。具体的に言えば、例えば過去にそんなことあったらそもそも高潔からの護衛なんか断るだろとか、進路に悩んでいるとはいえ子嚢崎をUGNに引き込む要素としては弱すぎる、原江教授が頑なに真相を語りたがらない理由が伝わりにくい等等。GM側としての理由付けももちろんあったのですがそれが劇中では明言されていなかったり、わかりにくかったのでもう少し明快にしておく必要がありました。
あと、高校生って設定なのにほとんど高校での活躍はなく、屋敷に直行してしまったあたりとかももう少し練った方がよかったかもしれません。
あとは今回ロール内で自分がやりたいことがたくさんあって(主にネタ関連)それが災いして尺が長くなってしまったなとも思います。
・各種描写について
イージーエフェクトや各種判定をもう少し厳密にしておけばよかったなとも思います。ディメンジョンゲートで最早なんでもアリみたいな状態になっていたので物語の帳尻を合わせるのに四苦八苦する羽目になりました。そもそも卓によっては禁止が推奨されるエフェクトも存在するようなので次回以降、禁止にするなり、その場面に応じて判定をするなりした方がいいですね。でないとせっかくストーリー考えてもエフェクトひとつで瓦解しかねないので。
・戦闘面の理解が浅い
これは勉強不足でした。射程を間違えてデビルスレッドでウロボロスのエフェクト2回打ち消したのが一番の功罪かな。その他、シンドロームのエフェクトを他シンドロームと組み合わせたり、実行するタイミングが間違えてたりと戦闘のシステム自体を理解しきれてなかった部分があるので反省点です。
あと今回、戦闘では数が多いこともあってコンセントレイトを標準装備させていなかったのですが、それが原因で簡単に回避されたり当たってもノーダメだったりとPCの強さもあってだいぶ一方的なものになってました。主要なボスくらいにはコンセ付けてもよかったかもしれない。雑魚キャラのデータは基本はルールブックに書いてあったデータをそのまま流用していましたがしぶとく生き残るなんてことも多かったため、物語の進行具合を見て調整してもいいかもしれません。
・世界観について
これは直接は関わってないのですが、少し疑問の声があがったので。言い換えると設定をどこまで現実的なものにするか。細かいところで言うと例えば、教授と言うからにはそれなりに年いってるよね?でもこの世界には10代でUGN支部長やってる奴もいるよ。とか、屋敷の人間全員の血液を採取して調べられる量の注射器なんか医者とはいえ常備してないよ。でも設定上、銃弾は無限にあるって設定だよ。みたいなどこまでファンタジーに浸っていいのかという線引きも難しいなと思いました。そもそも設定として超能力者が社会に蔓延っているような世界観だという認識なので年齢だとか経歴だとかは割と緩く考えてました。物語の進行に支障をきたしそうなレベルの案件だったらGMがその都度裁定してはいいと思うけど、設定段階から考えると難しい事項かなと思います。
他にもいろいろとあるだろうけれどパッと思いつくのはこのくらい。経験不足といえばそこまでですが改善できるところはして次にシナリオ考える時に活かせればと思います。るるぶを買おう。
・こぼれ話
リプレイを読んでて気づいた方も多くいらっしゃるかと思いますが今回のシナリオはベースの素材としてMTGを用いています。
神河市なんかそのまんまですもんね。他にも春日や一部を除くNPCはMTGが由来になっているものがほとんどです。
友人からやりたいことと結末を考えて、それを土台にしてストーリーを考えるといいと助言をもらったのでそれを基に考えていきました。元々はレイモスは古代兵器みたいな位置づけで起動に必要な5つのアイテムをUGNとFH(もしくは縁粕グループも)が奪い合う。最後は復活した機械龍レイモスとPCたちが戦うという筋書きを考えていました。そこから無理やり謎解き方面にしていった感じですね。
キャラクターとして春日 恭二が気に入っているので普段はやられ役、ネタキャラになっている彼ですが自分のシナリオでは一貫して切れ者みたいなイメージで描写してみました。多分この先もそうすると思います。(ちなみに上記の設定が採用されていたら最終バトル直前で復活したレイモスにぺしゃんこにされてた)
彼については後々にやりたいことがあるので今後のシナリオでも積極的に参加してほしいと思います。
天樹は以前に他のシナリオで自分が使っていたPCでリメイクして登場させました。一応、春日と同じくステータスも考えてあったのですが尺の都合上、戦闘に関わることはなくゲスト出演にとどまりました。テトラブリードという反則技を試験的に運用してみようかと画策していましたが別の機会にします。
遊んでくれたPLの皆様。ここまで読んでくれた皆様。どうもありがとうございました。また機会があったらシナリオ作ってリプレイ書きたいと思います。
みんなで楽しくTRPGを。
どうも。前回で謎解きやら戦闘を交えたストーリーは終了になりました。最後は各PCのエンディングパート。原江教授の護衛任務を終えた一同は暫し、日常へと回帰していきます。
・野望の結末(共通エンディングパート)
高潔の魔手から原江家の人々を護ることに成功したUGN神河支部とその仲間たち。過去の悪事も明るみとなり高潔は投獄されることとなった。余罪も時期に世に知れ渡る見込みであり、縁粕グループの損害は計り知れないものだろう。
それと同時にFHも目立った活動はなくなり、原江教授や真魚からは一切の手を引いたようである。今回の一件を機に原江教授は真魚に過去の出来事を打ち明けることを決心する。そして陽にある依頼をするのであった。
・謎は尽きない(PC⑥エンディングパート)
原江教授からある依頼を受けた陽はそれを実行し、仕事の合間に報告書にまとめているところであった。その依頼とは真魚の体の調査だった。真魚には怪我がないかの確認と健康状態のチェックも兼ねての検査だと伝えていた。真の目的は真魚の体の中に移植されたレイモスの経過であった。検査の結果、陽は意外な結果を知ることとなった。それは、真魚の心臓にはレイモスはおろか、真新しいエネルギーの痕跡などなかったという事実である。この結果から陽は幾つかの仮説を立てた。
ひとつは実は真魚は無自覚にオーヴァードに覚醒していたのではないかということである。移植手術を境に怪我や病気知らずになったという経緯から考察した。(一部割愛)
もうひとつはそもそもレイモスそのものが存在していなかったという説だ。医療の世界にはプラセボという言葉がある。錠剤と偽られたラムネを飲んだだけなのに効果があるように感じるあれである。本来は真魚の生命力が病魔に勝っていたのかもしれない。恐らく天樹も得られた情報から予測的に臨床実験を行った結果この仮説に行き着いたのではないだろうか。そんなところだ。
生明「先生、先生にお客様がみえてます。」
陽「客?はて、一体誰かネ?」
誰かと約束などしていたか。記憶にない来客であったがひとまず通すように伝えた。それは意外な人物との再会であった。
夜華「ど、どうも……。せ、せん、先日は、しっ、失礼を……。」
陽「……まぁ、かけたまえヨ。」
突然の来客、夜華にやや戸惑いを覚えた陽。しかし彼女に少し興味があるのも事実であった。陽は彼女を気遣って水を差し出す。
陽「ひとまずこれでも飲んで落ち着きたまえ。」
夜華「あ、は、はい……。」
夜華は陽が差し出した元気になる水を飲み干し、コップをショットグラスよろしくタンとテーブルの上に置いた。そして静かに喋り始めた。
あなたに今回の護衛任務の報酬を支払います。理由はもちろんお分かりですね?
あなたが無事に原江教授の護衛に成功したからです。覚悟の準備をしておいてください!近いうちにまた来ます。振込先の確認もします。神河支部にも問答無用で来てもらいます。受け入れの準備もしておいてください!あなたは元研究者です!原江教授とまた再会する楽しみにしておいてください!いいですね!
バタン!
夜華はひとしきり喋って要件だけ伝えると急いで医院から出て行ってしまった。呆気にとられた様子の陽。
陽「やれやれ、今度また治療をするのが楽しみだネ。」
陽は静かにそれでいて不気味な笑みを浮かべていた。
・縁の切れ目(PC⑤エンディングパート)
今回の一件で上層部からの評価も一気に上がった国生。これで晴れてカタギに戻れたというわけだ。非番であった彼は久しぶりに卍空の暖簾を潜ろうとしていた。店先に差し掛かったところで彼は意外な人物に再会する。
「「あ。」」
ほぼ同時の声が出た。目の前に現れたのは今しがた食事を終えたと思われる春日であった。彼は咥えていた爪楊枝を吐き捨てると国生を睨みつける。
春日「おぉ、調子はどうだ?裏切り者。」
国生「もう俺はFHじゃねぇ。あんたには関係ないだろ。」
寅辺「春日ちゃんったら、国生ちゃんがいなくなっちゃって寂しいって愚痴ってたんだよ。」
春日「オヤジ、デタラメ抜かしてんじゃねぇ!」
春日は照れ隠しなのか派手に怒声を飛ばしてみる。元ダメ上司とはいえ意外な一面に国生は少しほっこりした。
春日「とにかく、今日のところは見逃してやる。だが次、任務で会った時はこうはいかない。FHにいればよかったと後悔させてやる。それと……これは餞別だ。くれてやる。……達者でやれよ。」
そう言って春日は何やら紙の束を国生に手渡した。そして春日は町の中に消えていった。
寅辺「まったく素直じゃないんだから。」
黙って春日を見送る国生。ところで紙の束の正体はなんだろうか。彼が見てみるとなんとそれはラーメンの割引券であった。神河屋の。
国生「……。」
・華麗なる幕引き(PC④エンディングパート)
事務所に戻った左は時代遅れのタイプライターで今回の依頼の報告書を作っていた。そこに来客が現れた。最早、記憶の彼方に消えてしまいそうだったが思い出した。依頼人の今田である。
今田「左様、今回は本当にありがとうございました。旦那様や奥様、お嬢様も段々と元の生活に戻っておられます。」
左「そうですか。それはよかった。それで報酬は所定の口座に振り込んでいただけましたか?」
今田「えぇ、もちろんですとも。ところで……質草になっていた私の歯は……?」
左「何を言ってるんですか。それならあなたの手元に戻っているじゃないですか。」
そう言って左は指をパチンと鳴らした。すると不思議なことに今田のポケットの中に彼が大事にしていた義歯が戻っていた。
今田「おぉ……、左様、私は、なんとお礼を申し……。」
千年「頼兎!この前の入れ歯の売却ルートのことd……。」
慌ててポケットディメンジョンで千年をしまい込む左。少し嫌な沈黙が空間を流れたがそれでも今田は笑顔で会釈をして事務所を後にした。やれやれといった様子で左は千年を取り出す。
左「ったく、ヒヤヒヤさせんな、相棒。」
千年「それよりも聞いてくれ、頼兎!この前調べたタピオカなんだが、キャッサバというものから作られているらしいんだ!」
左「わかった!今度は俺が調べ物に付き合ってやるから、出かけるぞ!」
左は上着と帽子を手に取って支度をした。また忙しくなりそうだ。
・幸か不幸か(PC③エンディングパート)
任務を終えて支部の業務に戻ってきた古戸。上層部からの評価は得られたものの激務が待っていることに変わりはない。あくせく働く彼のもとにまた頭痛の種がやってきた。
明神「古戸、今回の件はよくやってくれたな!関東支部の会合でも話題になっていたよ。」
古戸「ありがとうございます。優秀な人材を集めてくださったおかげです。」
明神「そうか。それと喜べ。上層部が今回の働きを受けて増員を許可してくださったんだ。おい!入りたまえ!」
明神の声に入室してきたのは最近よく見た顔、高潔の用心棒と思いきや最後まで善に徹していた御稜吹の姿であった。
明神「雲宮くんの推薦だ。国生くんと同じできっと大いに活躍してくれることだろう。」
古戸「は、はぁ……。」
明神「期待しているぞ。あ、それともうひとつ。蓮村くんが狙っていたスマホ太郎。奴の所在がわかったらしい。君たちには蓮村くんとともに奴の討伐に向かってもらおう。行けるよな?」
古戸「はい!やらせていただきます!」(血涙)
彼の頭痛が止むことはない。彼の中指が下げられることはない。
・二人の行方は……(PC②エンディングパート)
護衛任務を終えて特別に休暇を与えられていた御井と荒坊。二人はいつも情報交換に使っている喫茶店に来ていた。
御井「もう!拝山くん、また遅刻!」
荒坊「悪ぃ。でも一時間半ならギリセーフっしょ?」(何言ってんだこいつ)
そう言いながら談笑する二人。そんな御井だったが背後から誰かに見られているような感覚を覚えていた。直に見てはいないが彼女の予感は当たっていて、彼らの近くの席では空野と月島がバレバレな変装をしながら御井を監視していた。
荒坊「……なぁ、お前高校卒業したらどうするんだ?」
御井「うーん、大学に行くかもしれないけどUGNには結局残るんじゃないかな。」
荒坊「……そっか。」
御井の返事を聞いた荒坊は心なしか笑顔がこぼれているようであった。御井には背後の二人の存在もあって真意を読み取ることはできなかった。
荒坊「このあと買い物でも行こうぜ。新しくできたショッピングモール。」
御井「いいね、行きましょう。」
近くでキャーキャー騒いでる同級生二人を尻目に二人は店を出ると並んで町の中に消えていった。
・心の革命(PC①エンディングパート)
夏休みもまだ序盤という時期。進路がまともに決まっていなかった子嚢崎は担任の望月教諭に呼び出され、指導を受けていた。
望月「とにかく進学なり就職なり、いずれにせよ休み中に見学には行くんだぞ。あっという間に大学受験だって始まってしまうしな。」
子嚢崎「うっす。」
子嚢崎は一礼すると進路指導室を後にした。廊下で彼を待ち構えていたのは世良屋だった。
世良屋「おい、なんでYoutuberの話しなかったんだよ。俺と組んでやるんだろ?」
子嚢崎「そうなの?」
二人がそんなやりとりをしていると子嚢崎の目線にある生徒がとまった。それは真魚の姿であった。
真魚「子嚢崎先輩。」
子嚢崎「おぉ、ちゃんマナ。」
つい最近まで顔も知らなかった二人。いつの間にか顔見知りになっていた二人に動揺を隠せない世良屋。
世良屋「お、おい、どういうことだよ。ちゃんと説明しろ……。」
望月「お前はこっちだ!」
望月教諭に進路指導室に引きずり込まれる世良屋。邪魔者がいなくなった二人は夏の中庭を歩いていた。
真魚「この前は命を助けて頂いて本当にありがとうございました。」
子嚢崎「気にすんなよ。元気そうでよかった。」
真魚「私、今回の一件で自分の命がいろんな人に助けられながらここにあるんだなって考えました。私、この経験を伝えられるために医療のことを勉強しようと思うんです。」
子嚢崎「今のうちからそんなことを考えられるなんて、ちゃんマナは立派だな。」
真魚「そんな……。子嚢崎先輩はこれからどうするんですか?これからもUGNに?」
子嚢崎「具体的にはまだ決まってねぇんだ。ただ……弱い奴を利用したり、他人を見下しながら生きる、そんなダセぇ大人にはなりたくないんだ。」
真魚「……かっこいい考え方じゃないですか。私、先輩のこと応援してます。」
そう言う真魚の顔は笑顔に溢れていた。初めて出会った時は無機質な表情であったが今は飾り気のない笑顔がそこにはあった。それを見た子嚢崎もつられて笑顔になる。若き彼の人生に長く短い1ページが加えられるのであった。
Fin.
はい、終わりました。長々と読んでくれていた方、最後まで読んでくださってありがとうございました。
自身初のGMで手がけたストーリー。少しでもダブルクロスに興味を持ったり、楽しんでいただけたのなら幸いです。ストーリーはこれで終わりですが、今度はGM目線で今回のセッションの反省やこぼれ話などを書いていければと思います。反省は続く。
・野望の結末(共通エンディングパート)
高潔の魔手から原江家の人々を護ることに成功したUGN神河支部とその仲間たち。過去の悪事も明るみとなり高潔は投獄されることとなった。余罪も時期に世に知れ渡る見込みであり、縁粕グループの損害は計り知れないものだろう。
それと同時にFHも目立った活動はなくなり、原江教授や真魚からは一切の手を引いたようである。今回の一件を機に原江教授は真魚に過去の出来事を打ち明けることを決心する。そして陽にある依頼をするのであった。
・謎は尽きない(PC⑥エンディングパート)
原江教授からある依頼を受けた陽はそれを実行し、仕事の合間に報告書にまとめているところであった。その依頼とは真魚の体の調査だった。真魚には怪我がないかの確認と健康状態のチェックも兼ねての検査だと伝えていた。真の目的は真魚の体の中に移植されたレイモスの経過であった。検査の結果、陽は意外な結果を知ることとなった。それは、真魚の心臓にはレイモスはおろか、真新しいエネルギーの痕跡などなかったという事実である。この結果から陽は幾つかの仮説を立てた。
ひとつは実は真魚は無自覚にオーヴァードに覚醒していたのではないかということである。移植手術を境に怪我や病気知らずになったという経緯から考察した。(一部割愛)
もうひとつはそもそもレイモスそのものが存在していなかったという説だ。医療の世界にはプラセボという言葉がある。錠剤と偽られたラムネを飲んだだけなのに効果があるように感じるあれである。本来は真魚の生命力が病魔に勝っていたのかもしれない。恐らく天樹も得られた情報から予測的に臨床実験を行った結果この仮説に行き着いたのではないだろうか。そんなところだ。
生明「先生、先生にお客様がみえてます。」
陽「客?はて、一体誰かネ?」
誰かと約束などしていたか。記憶にない来客であったがひとまず通すように伝えた。それは意外な人物との再会であった。
夜華「ど、どうも……。せ、せん、先日は、しっ、失礼を……。」
陽「……まぁ、かけたまえヨ。」
突然の来客、夜華にやや戸惑いを覚えた陽。しかし彼女に少し興味があるのも事実であった。陽は彼女を気遣って水を差し出す。
陽「ひとまずこれでも飲んで落ち着きたまえ。」
夜華「あ、は、はい……。」
夜華は陽が差し出した元気になる水を飲み干し、コップをショットグラスよろしくタンとテーブルの上に置いた。そして静かに喋り始めた。
あなたに今回の護衛任務の報酬を支払います。理由はもちろんお分かりですね?
あなたが無事に原江教授の護衛に成功したからです。覚悟の準備をしておいてください!近いうちにまた来ます。振込先の確認もします。神河支部にも問答無用で来てもらいます。受け入れの準備もしておいてください!あなたは元研究者です!原江教授とまた再会する楽しみにしておいてください!いいですね!
バタン!
夜華はひとしきり喋って要件だけ伝えると急いで医院から出て行ってしまった。呆気にとられた様子の陽。
陽「やれやれ、今度また治療をするのが楽しみだネ。」
陽は静かにそれでいて不気味な笑みを浮かべていた。
・縁の切れ目(PC⑤エンディングパート)
今回の一件で上層部からの評価も一気に上がった国生。これで晴れてカタギに戻れたというわけだ。非番であった彼は久しぶりに卍空の暖簾を潜ろうとしていた。店先に差し掛かったところで彼は意外な人物に再会する。
「「あ。」」
ほぼ同時の声が出た。目の前に現れたのは今しがた食事を終えたと思われる春日であった。彼は咥えていた爪楊枝を吐き捨てると国生を睨みつける。
春日「おぉ、調子はどうだ?裏切り者。」
国生「もう俺はFHじゃねぇ。あんたには関係ないだろ。」
寅辺「春日ちゃんったら、国生ちゃんがいなくなっちゃって寂しいって愚痴ってたんだよ。」
春日「オヤジ、デタラメ抜かしてんじゃねぇ!」
春日は照れ隠しなのか派手に怒声を飛ばしてみる。元ダメ上司とはいえ意外な一面に国生は少しほっこりした。
春日「とにかく、今日のところは見逃してやる。だが次、任務で会った時はこうはいかない。FHにいればよかったと後悔させてやる。それと……これは餞別だ。くれてやる。……達者でやれよ。」
そう言って春日は何やら紙の束を国生に手渡した。そして春日は町の中に消えていった。
寅辺「まったく素直じゃないんだから。」
黙って春日を見送る国生。ところで紙の束の正体はなんだろうか。彼が見てみるとなんとそれはラーメンの割引券であった。神河屋の。
国生「……。」
・華麗なる幕引き(PC④エンディングパート)
事務所に戻った左は時代遅れのタイプライターで今回の依頼の報告書を作っていた。そこに来客が現れた。最早、記憶の彼方に消えてしまいそうだったが思い出した。依頼人の今田である。
今田「左様、今回は本当にありがとうございました。旦那様や奥様、お嬢様も段々と元の生活に戻っておられます。」
左「そうですか。それはよかった。それで報酬は所定の口座に振り込んでいただけましたか?」
今田「えぇ、もちろんですとも。ところで……質草になっていた私の歯は……?」
左「何を言ってるんですか。それならあなたの手元に戻っているじゃないですか。」
そう言って左は指をパチンと鳴らした。すると不思議なことに今田のポケットの中に彼が大事にしていた義歯が戻っていた。
今田「おぉ……、左様、私は、なんとお礼を申し……。」
千年「頼兎!この前の入れ歯の売却ルートのことd……。」
慌ててポケットディメンジョンで千年をしまい込む左。少し嫌な沈黙が空間を流れたがそれでも今田は笑顔で会釈をして事務所を後にした。やれやれといった様子で左は千年を取り出す。
左「ったく、ヒヤヒヤさせんな、相棒。」
千年「それよりも聞いてくれ、頼兎!この前調べたタピオカなんだが、キャッサバというものから作られているらしいんだ!」
左「わかった!今度は俺が調べ物に付き合ってやるから、出かけるぞ!」
左は上着と帽子を手に取って支度をした。また忙しくなりそうだ。
・幸か不幸か(PC③エンディングパート)
任務を終えて支部の業務に戻ってきた古戸。上層部からの評価は得られたものの激務が待っていることに変わりはない。あくせく働く彼のもとにまた頭痛の種がやってきた。
明神「古戸、今回の件はよくやってくれたな!関東支部の会合でも話題になっていたよ。」
古戸「ありがとうございます。優秀な人材を集めてくださったおかげです。」
明神「そうか。それと喜べ。上層部が今回の働きを受けて増員を許可してくださったんだ。おい!入りたまえ!」
明神の声に入室してきたのは最近よく見た顔、高潔の用心棒と思いきや最後まで善に徹していた御稜吹の姿であった。
明神「雲宮くんの推薦だ。国生くんと同じできっと大いに活躍してくれることだろう。」
古戸「は、はぁ……。」
明神「期待しているぞ。あ、それともうひとつ。蓮村くんが狙っていたスマホ太郎。奴の所在がわかったらしい。君たちには蓮村くんとともに奴の討伐に向かってもらおう。行けるよな?」
古戸「はい!やらせていただきます!」(血涙)
彼の頭痛が止むことはない。彼の中指が下げられることはない。
・二人の行方は……(PC②エンディングパート)
護衛任務を終えて特別に休暇を与えられていた御井と荒坊。二人はいつも情報交換に使っている喫茶店に来ていた。
御井「もう!拝山くん、また遅刻!」
荒坊「悪ぃ。でも一時間半ならギリセーフっしょ?」(何言ってんだこいつ)
そう言いながら談笑する二人。そんな御井だったが背後から誰かに見られているような感覚を覚えていた。直に見てはいないが彼女の予感は当たっていて、彼らの近くの席では空野と月島がバレバレな変装をしながら御井を監視していた。
荒坊「……なぁ、お前高校卒業したらどうするんだ?」
御井「うーん、大学に行くかもしれないけどUGNには結局残るんじゃないかな。」
荒坊「……そっか。」
御井の返事を聞いた荒坊は心なしか笑顔がこぼれているようであった。御井には背後の二人の存在もあって真意を読み取ることはできなかった。
荒坊「このあと買い物でも行こうぜ。新しくできたショッピングモール。」
御井「いいね、行きましょう。」
近くでキャーキャー騒いでる同級生二人を尻目に二人は店を出ると並んで町の中に消えていった。
・心の革命(PC①エンディングパート)
夏休みもまだ序盤という時期。進路がまともに決まっていなかった子嚢崎は担任の望月教諭に呼び出され、指導を受けていた。
望月「とにかく進学なり就職なり、いずれにせよ休み中に見学には行くんだぞ。あっという間に大学受験だって始まってしまうしな。」
子嚢崎「うっす。」
子嚢崎は一礼すると進路指導室を後にした。廊下で彼を待ち構えていたのは世良屋だった。
世良屋「おい、なんでYoutuberの話しなかったんだよ。俺と組んでやるんだろ?」
子嚢崎「そうなの?」
二人がそんなやりとりをしていると子嚢崎の目線にある生徒がとまった。それは真魚の姿であった。
真魚「子嚢崎先輩。」
子嚢崎「おぉ、ちゃんマナ。」
つい最近まで顔も知らなかった二人。いつの間にか顔見知りになっていた二人に動揺を隠せない世良屋。
世良屋「お、おい、どういうことだよ。ちゃんと説明しろ……。」
望月「お前はこっちだ!」
望月教諭に進路指導室に引きずり込まれる世良屋。邪魔者がいなくなった二人は夏の中庭を歩いていた。
真魚「この前は命を助けて頂いて本当にありがとうございました。」
子嚢崎「気にすんなよ。元気そうでよかった。」
真魚「私、今回の一件で自分の命がいろんな人に助けられながらここにあるんだなって考えました。私、この経験を伝えられるために医療のことを勉強しようと思うんです。」
子嚢崎「今のうちからそんなことを考えられるなんて、ちゃんマナは立派だな。」
真魚「そんな……。子嚢崎先輩はこれからどうするんですか?これからもUGNに?」
子嚢崎「具体的にはまだ決まってねぇんだ。ただ……弱い奴を利用したり、他人を見下しながら生きる、そんなダセぇ大人にはなりたくないんだ。」
真魚「……かっこいい考え方じゃないですか。私、先輩のこと応援してます。」
そう言う真魚の顔は笑顔に溢れていた。初めて出会った時は無機質な表情であったが今は飾り気のない笑顔がそこにはあった。それを見た子嚢崎もつられて笑顔になる。若き彼の人生に長く短い1ページが加えられるのであった。
Fin.
はい、終わりました。長々と読んでくれていた方、最後まで読んでくださってありがとうございました。
自身初のGMで手がけたストーリー。少しでもダブルクロスに興味を持ったり、楽しんでいただけたのなら幸いです。ストーリーはこれで終わりですが、今度はGM目線で今回のセッションの反省やこぼれ話などを書いていければと思います。反省は続く。
そろそろクライマックス。というか間延びするとあまりいいことなさそうだ。物語も終盤なのでサクサク進めていきましょう。
・策謀の終焉
原江教授の独白により、FHだけでなく高潔もまた新エネルギー物質を狙っている側だったことが発覚。教授の部屋に閉じ込められた一同は左のディメンジョンゲートで真魚の部屋に移動する。そこで目に入ったのは真魚を捕らえて部屋を出ようとする高潔たちのその部下であった。
高潔「さっきの話は御稜吹の報告で聞かせてもらったぞ。やはりリスティックに先は存在したんだな。これで私は次期後継者の地位を安泰にできる。そのために教授、この娘は少し借りていくぞ。」
教授「真魚!」
高潔を追おうとする教授の前には高潔の部下である黒服たちが立ちふさがる。ナイフや拳銃を得物に一同に襲いかかるが腕っ節で彼らに叶うはずもなく次々と叩きのめされていく。ようやく部屋を出るとそこには床に倒れる今田、荒坊、そして御稜吹の姿があった。二人は完全にのびていたが、御稜吹はまだ意識があるようだった。
左「大丈夫か?何があった?」
御稜吹「ぐ……、UGNたちが何か教授をそそのかそうとしているから君たちが入ったあとで中の様子を監視するよう高潔氏に命じられていたんだ。先ほどの話を報告したら後ろから殴られて……。」
陽「君もまた騙されていたということかネ。」
古戸「教授はここに残って、後は我々が!」
御稜吹「頼んだぞ!私もすぐに応援に行く。彼女を助けてやってくれ!」
まだそう遠くには行っていないであろう高潔を一同は追いかけていく。国生は床に伏したままの御稜吹に雲宮の名刺を差し出してから走り出した。走る、体を獣に変える、巨大ロボを作る、各々が能力を駆使して高潔を追跡する。
高潔「くっ、しつこい奴らだ……!」
高潔たちが山林地帯に差し掛かろうという時に予想外の出来事が起こった。高潔の目の前の山道から車両が三台、木々を薙ぎ倒しながら飛び出てきた。装甲車と思しき車が二台にもう一台は中継車のような特殊車両であった。その車両から出てくる二人の男。一人はいつもの白スーツに身を包んだFHエージェント、春日 恭二だ。出てくるなり煙草に火をつけて咥えている。もう一人は長髪を後ろに結んだ白衣の男。顔は何やら銀色の金属製のマスクで覆われている。彼が春日が呼び寄せた協力者、狂気堕ち(プロフェッサー)こと天樹 凌我である。春日たちはまるでこうなることを事前に読んでいたかのように高潔を待ち構えていた。予定外の鉢合わせに高潔たちがたじろいでいるとほどなくしてUGNのメンバーも到着した。
春日「久しぶりだな、UGN。だが安心しろ。今回の目的はお前らではない。おい、さっさとその娘をこちらに渡せ。」
前門の虎に後門の狼。退路を失った高潔は春日たちにある提案を持ちかける。
高潔「な、なぁ、取引をしようじゃないか。俺たちとあんたたちでUGNの連中を皆殺しにする。原江たちも殺す。そうすればこの真相を知る人間は俺たちの他に誰もいなくなる。俺の権力を使えば証拠隠滅も楽勝だ。あとはじっくりレイモスについて調べようじゃないか。俺の所有している研究施設も貸し与えよう。どうだ?な?」
国生「化けの皮が剥がれた途端、とんだクソ野郎だったな。」
外道。最早、高潔を形容する言葉としてこれ程適した言葉はないだろう。明らかに狼狽した様子をゴミでも見るかのように睨む春日。そこにマスク越しに天樹の声が春日が装着したインカムに聞こえてくる。
天樹「いいんじゃないか、ここは一口乗っても。どの道、UGNの連中とはやり合わないといけないだろうし。それに何か怪しい動きがあればそいつごと連中を始末すればいい。君ならわけないだろ?ディアボロス。」
天樹の助言に春日は「それもそうだな」とだけ返した。春日は懇願を続けている高潔に頷いて見せた。これを見た高潔は水を得た魚の如く、にわかに活気を取り戻した。
高潔「よ、よし!よし!!俺にもまだツキは残っていたようだな、ははは!おい!あれを持って来い!」
高潔の指示に部下の黒服の一人がジェラルミンケースを持って近寄る。中には何やらUSBの形状をした機械が敷き詰められていた。高潔は金色のそれを手に取るとボタンを押して起動させた。
グルール!
高潔は起動させたそれを自分の腕に差し込んだ。すると高潔の体はみるみるうちに巨大化。皮膚は音を立てながら硬質化し、背中からは巨大な翼が生えた。その姿はまるで二足歩行のドラゴンといったところだ。同じように部下も色違いの機械を自分たちの体に差し込む。ある者は騎士に、ある者は植物のような姿に変わり、一同と対峙する。巨大化の過程でそうなったのか、真魚は気絶した状態で高潔の背中に乗せられていた。
赤見土「おい!なんだ、そのすげー力は!なぁ、俺にもその力をくれよ!そいつさえあれば俺だってあいつらを!」
龍人となった高潔の姿を見て歓喜の声を上げながら車両を飛び出してきたのは先の戦いで行方がわからなくなっていた赤見土であった。しかし高潔は声を無視して彼の喉元に手を伸ばして持ち上げた。
(首が折れる音)
力任せに首をへし折られた赤見土は眼球を上転させながら高潔の手から落ちていった。「馬鹿が。」春日は既に死体となった赤見土を見下ろしながら静かに呟いた。そして改めて子嚢崎たちに向き直る。
春日「見ての通りだ、UGNども。娘が欲しければ俺たちを倒してみろ!」
ここに最後の戦闘が幕を開けた。
戦闘終了条件:高潔の撃退
今回、春日と天樹も戦闘に参加しているのですが尺的なところもあってフレーバー的要素での参戦となっています。本来は春日と天樹は最初だけ攻撃をして一巡すると離脱するという設定で考えていました。進行時間が長くなっていたこともあり今回はPL側にも春日と天樹は相手にしなくていいという風に開示していました。あと描写は割愛しますが遅れてやってきた御稜吹が雑魚を1体、離脱させつつ相手するという演出がありました。
雑魚はそれぞれ何かしらのピュアブリードでイージーエフェクトを駆使すればその情報を得られるという設定を構想していました。
戦闘が始まって間もなく、中継車風の車両から春日の部下である黒服が飛び出してきた。
黒服「天樹さん!」
天樹「プロフェッサーと呼べ、と言ったろ?」
黒服「し、失礼しました。研究班の連中からこんな報告が。」
そう言って黒服は天樹に紙を手渡した。天樹はそれを一瞬で一読すると黒服に尋ねた。
天樹「本当にこの結果で間違いないのかい?」
黒服「はい、あま、プロフェッサーの指示通りに実験を行ったので恐らく間違いないかと……。」
天樹「そうか……。」
天樹は少し落胆した様子で部下の報告を聞いていた。次にすぐにそのことをマスクを通して春日にも伝えた。春日もその報告には浮かない表情を見せた。そしてすぐさま部下や天樹を引き連れて引き返していった。
春日「邪魔したな、UGNの犬ども!だがな、よく覚えておけ!貴様らは皆、このディアボロスにひれ伏すことになることをな!」
捨て台詞を吐くと春日たちを乗せた車両はその場から退散していってしまった。どういう事情かはわからないがこれで残るは高潔一味だけとなった。その後の戦闘では御井と古戸がコンボで雑魚を蹴散らし、道を切り開く。
陽「見たまエ!私の、素晴らしき苔色の日々(ザ・ビューティフル・グリーン・デイ)を!!」
陽は要の陣形と導きの華の素晴らしきコンボで仲間たちを支援する。さらには左のお前の罪を数えろ(count your SIN)が高潔を狙う。侵蝕値100%を超えると悪魔の影も追加され、リアクションができないぞ!
それを見計らって動くのは国生。完全獣化からの一角鬼で攻撃範囲を伸ばし、血の宴、渇きの主で血液の力を拳に纏わせる。さらにコンセントレイト、フルパワーアタック、神獣撃で破壊力を上乗せしたドラゴンテンペストが炸裂する。
高潔「ぐが……!」
最早息も絶え絶えという様子に子嚢崎がとどめの一撃に入る。
以下、友人希望のコンボ紹介
子嚢崎「狼モードで闇ツメ出してライスピ、セレリでバイブスぶち上げてからコンセキメてシャドテンでしんげき3パン!影狼忍術奥義・浮雲朝露だ!」
子嚢崎の鬼ヤバ技が炸裂し、さすがの高潔も倒れる。それに合わせるかのように残っていた高潔の部下たちも元の姿に戻り、倒れていく。高潔の体は元の姿に戻っていき、体から先ほどの機械が排出されると砕け散った。(戦闘の前後関係滅茶苦茶だけど文章の演出上、許してください。)
高潔「ば、馬鹿な!私の計画が!私の長年の努力がこんなところで潰えるというのか?そんなはずはない!私の栄光のために、弱者は礎となればいいのだぁ!」
半狂乱状態の高潔を子嚢崎は鉄拳で殴りつけた。一撃でのびてしまう高潔。その身は古戸と御井の手によって拘束された。かくして原江教授、いや、原江 真魚を取り巻く事件はここに終わりを告げたのであった。
一応、大筋のストーリーはここまで。次回はPCたちの個別エンディングパートに移ります。
そろそろ次のシナリオ考えたいな。
to be continued ……
・策謀の終焉
原江教授の独白により、FHだけでなく高潔もまた新エネルギー物質を狙っている側だったことが発覚。教授の部屋に閉じ込められた一同は左のディメンジョンゲートで真魚の部屋に移動する。そこで目に入ったのは真魚を捕らえて部屋を出ようとする高潔たちのその部下であった。
高潔「さっきの話は御稜吹の報告で聞かせてもらったぞ。やはりリスティックに先は存在したんだな。これで私は次期後継者の地位を安泰にできる。そのために教授、この娘は少し借りていくぞ。」
教授「真魚!」
高潔を追おうとする教授の前には高潔の部下である黒服たちが立ちふさがる。ナイフや拳銃を得物に一同に襲いかかるが腕っ節で彼らに叶うはずもなく次々と叩きのめされていく。ようやく部屋を出るとそこには床に倒れる今田、荒坊、そして御稜吹の姿があった。二人は完全にのびていたが、御稜吹はまだ意識があるようだった。
左「大丈夫か?何があった?」
御稜吹「ぐ……、UGNたちが何か教授をそそのかそうとしているから君たちが入ったあとで中の様子を監視するよう高潔氏に命じられていたんだ。先ほどの話を報告したら後ろから殴られて……。」
陽「君もまた騙されていたということかネ。」
古戸「教授はここに残って、後は我々が!」
御稜吹「頼んだぞ!私もすぐに応援に行く。彼女を助けてやってくれ!」
まだそう遠くには行っていないであろう高潔を一同は追いかけていく。国生は床に伏したままの御稜吹に雲宮の名刺を差し出してから走り出した。走る、体を獣に変える、巨大ロボを作る、各々が能力を駆使して高潔を追跡する。
高潔「くっ、しつこい奴らだ……!」
高潔たちが山林地帯に差し掛かろうという時に予想外の出来事が起こった。高潔の目の前の山道から車両が三台、木々を薙ぎ倒しながら飛び出てきた。装甲車と思しき車が二台にもう一台は中継車のような特殊車両であった。その車両から出てくる二人の男。一人はいつもの白スーツに身を包んだFHエージェント、春日 恭二だ。出てくるなり煙草に火をつけて咥えている。もう一人は長髪を後ろに結んだ白衣の男。顔は何やら銀色の金属製のマスクで覆われている。彼が春日が呼び寄せた協力者、狂気堕ち(プロフェッサー)こと天樹 凌我である。春日たちはまるでこうなることを事前に読んでいたかのように高潔を待ち構えていた。予定外の鉢合わせに高潔たちがたじろいでいるとほどなくしてUGNのメンバーも到着した。
春日「久しぶりだな、UGN。だが安心しろ。今回の目的はお前らではない。おい、さっさとその娘をこちらに渡せ。」
前門の虎に後門の狼。退路を失った高潔は春日たちにある提案を持ちかける。
高潔「な、なぁ、取引をしようじゃないか。俺たちとあんたたちでUGNの連中を皆殺しにする。原江たちも殺す。そうすればこの真相を知る人間は俺たちの他に誰もいなくなる。俺の権力を使えば証拠隠滅も楽勝だ。あとはじっくりレイモスについて調べようじゃないか。俺の所有している研究施設も貸し与えよう。どうだ?な?」
国生「化けの皮が剥がれた途端、とんだクソ野郎だったな。」
外道。最早、高潔を形容する言葉としてこれ程適した言葉はないだろう。明らかに狼狽した様子をゴミでも見るかのように睨む春日。そこにマスク越しに天樹の声が春日が装着したインカムに聞こえてくる。
天樹「いいんじゃないか、ここは一口乗っても。どの道、UGNの連中とはやり合わないといけないだろうし。それに何か怪しい動きがあればそいつごと連中を始末すればいい。君ならわけないだろ?ディアボロス。」
天樹の助言に春日は「それもそうだな」とだけ返した。春日は懇願を続けている高潔に頷いて見せた。これを見た高潔は水を得た魚の如く、にわかに活気を取り戻した。
高潔「よ、よし!よし!!俺にもまだツキは残っていたようだな、ははは!おい!あれを持って来い!」
高潔の指示に部下の黒服の一人がジェラルミンケースを持って近寄る。中には何やらUSBの形状をした機械が敷き詰められていた。高潔は金色のそれを手に取るとボタンを押して起動させた。
グルール!
高潔は起動させたそれを自分の腕に差し込んだ。すると高潔の体はみるみるうちに巨大化。皮膚は音を立てながら硬質化し、背中からは巨大な翼が生えた。その姿はまるで二足歩行のドラゴンといったところだ。同じように部下も色違いの機械を自分たちの体に差し込む。ある者は騎士に、ある者は植物のような姿に変わり、一同と対峙する。巨大化の過程でそうなったのか、真魚は気絶した状態で高潔の背中に乗せられていた。
赤見土「おい!なんだ、そのすげー力は!なぁ、俺にもその力をくれよ!そいつさえあれば俺だってあいつらを!」
龍人となった高潔の姿を見て歓喜の声を上げながら車両を飛び出してきたのは先の戦いで行方がわからなくなっていた赤見土であった。しかし高潔は声を無視して彼の喉元に手を伸ばして持ち上げた。
(首が折れる音)
力任せに首をへし折られた赤見土は眼球を上転させながら高潔の手から落ちていった。「馬鹿が。」春日は既に死体となった赤見土を見下ろしながら静かに呟いた。そして改めて子嚢崎たちに向き直る。
春日「見ての通りだ、UGNども。娘が欲しければ俺たちを倒してみろ!」
ここに最後の戦闘が幕を開けた。
戦闘終了条件:高潔の撃退
今回、春日と天樹も戦闘に参加しているのですが尺的なところもあってフレーバー的要素での参戦となっています。本来は春日と天樹は最初だけ攻撃をして一巡すると離脱するという設定で考えていました。進行時間が長くなっていたこともあり今回はPL側にも春日と天樹は相手にしなくていいという風に開示していました。あと描写は割愛しますが遅れてやってきた御稜吹が雑魚を1体、離脱させつつ相手するという演出がありました。
雑魚はそれぞれ何かしらのピュアブリードでイージーエフェクトを駆使すればその情報を得られるという設定を構想していました。
戦闘が始まって間もなく、中継車風の車両から春日の部下である黒服が飛び出してきた。
黒服「天樹さん!」
天樹「プロフェッサーと呼べ、と言ったろ?」
黒服「し、失礼しました。研究班の連中からこんな報告が。」
そう言って黒服は天樹に紙を手渡した。天樹はそれを一瞬で一読すると黒服に尋ねた。
天樹「本当にこの結果で間違いないのかい?」
黒服「はい、あま、プロフェッサーの指示通りに実験を行ったので恐らく間違いないかと……。」
天樹「そうか……。」
天樹は少し落胆した様子で部下の報告を聞いていた。次にすぐにそのことをマスクを通して春日にも伝えた。春日もその報告には浮かない表情を見せた。そしてすぐさま部下や天樹を引き連れて引き返していった。
春日「邪魔したな、UGNの犬ども!だがな、よく覚えておけ!貴様らは皆、このディアボロスにひれ伏すことになることをな!」
捨て台詞を吐くと春日たちを乗せた車両はその場から退散していってしまった。どういう事情かはわからないがこれで残るは高潔一味だけとなった。その後の戦闘では御井と古戸がコンボで雑魚を蹴散らし、道を切り開く。
陽「見たまエ!私の、素晴らしき苔色の日々(ザ・ビューティフル・グリーン・デイ)を!!」
陽は要の陣形と導きの華の素晴らしきコンボで仲間たちを支援する。さらには左のお前の罪を数えろ(count your SIN)が高潔を狙う。侵蝕値100%を超えると悪魔の影も追加され、リアクションができないぞ!
それを見計らって動くのは国生。完全獣化からの一角鬼で攻撃範囲を伸ばし、血の宴、渇きの主で血液の力を拳に纏わせる。さらにコンセントレイト、フルパワーアタック、神獣撃で破壊力を上乗せしたドラゴンテンペストが炸裂する。
高潔「ぐが……!」
最早息も絶え絶えという様子に子嚢崎がとどめの一撃に入る。
以下、友人希望のコンボ紹介
子嚢崎「狼モードで闇ツメ出してライスピ、セレリでバイブスぶち上げてからコンセキメてシャドテンでしんげき3パン!影狼忍術奥義・浮雲朝露だ!」
子嚢崎の鬼ヤバ技が炸裂し、さすがの高潔も倒れる。それに合わせるかのように残っていた高潔の部下たちも元の姿に戻り、倒れていく。高潔の体は元の姿に戻っていき、体から先ほどの機械が排出されると砕け散った。(戦闘の前後関係滅茶苦茶だけど文章の演出上、許してください。)
高潔「ば、馬鹿な!私の計画が!私の長年の努力がこんなところで潰えるというのか?そんなはずはない!私の栄光のために、弱者は礎となればいいのだぁ!」
半狂乱状態の高潔を子嚢崎は鉄拳で殴りつけた。一撃でのびてしまう高潔。その身は古戸と御井の手によって拘束された。かくして原江教授、いや、原江 真魚を取り巻く事件はここに終わりを告げたのであった。
一応、大筋のストーリーはここまで。次回はPCたちの個別エンディングパートに移ります。
そろそろ次のシナリオ考えたいな。
to be continued ……
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