前回、UGNに協力することを決意した張須と不知火。5人は騒動の根源である幽霊を止めるべく動き出そうとしていた。

早戸「そういえば支部長、さっき幽霊の正体がただのオーヴァードじゃないって言ってましたけど。」

ライア「どういうことかしら?」

保須田「そのことか。実はな、調査班の情報によればその幽霊というのはレネゲイドビーイングである可能性が高いらしい。」

レネゲイドビーイング。簡単に説明すると能力に目覚めた者は皆、レネゲイドウイルスというものに罹患しているのだが、レネゲイドビーイングはそのウイルス自体が物体や事象を媒介としてひとつの生命体となった状態を指す。レネゲイドビーイングの中には伝承や都市伝説が具象化するものも存在するため、井出地支部では今回の幽霊はこれにあたるのではないかという見解がなされた。


この情報を足がかりに情報収集パート。出目の弱さも多大な財産ポイントで嘲笑う。上記の他にわかったこととしてはかつて張須や不知火が巻き込まれた見えざる霧事件。巻き込まれた被害者は二名と報告されていたが、データが改竄されていたことが発覚。実はもう一人の少女が巻き込まれていた。少女はこの事件でのUGNとFHの抗争に巻き込まれて命を落としてしまう。UGNは世間に事件が起こったこと自体を隠蔽するために冬島の死ごとこの出来事をもみ消してしまう。恐らくこの時に散布されていたレネゲイドウイルス活性剤が関与してレネゲイドビーイング誕生のきっかけになったのではないかという見方がされた。
もうひとつはFHも既に学園内にエージェントを送り込んでいたということ。初手はあくまでも単独犯で学園内にオーヴァードの疑いがある人間がいるという情報を得たFHはエージェントを送り込み潜入捜査を行っていたとのことだ。
さらに幽霊の出現条件だが、概ね19時半から20時までの間の目撃情報が多いことがわかった。夏も過ぎて段々と日も短くなってくる時期だ。


保須田「レネゲイドビーイングもとい幽霊は日毎に攻撃性がエスカレートしている。もしかしたら侵食が進んでジャーム化している可能性もある。そうなってくると今度は学校の生徒や教師にまで危害を及ぼしかねない。一刻も早く、事態の沈静化を図ってくれ。」


保須田の指示のもと一同は途中で買い物(購入判定)をしたりしながら学校へと向かった。外を見ればいつの間にか夕暮れ時で辺りは薄暗くなってきている。果たして幽霊の目的とは何か。FHが送り込んだエージェントの正体とは。謎を抱えたまま一同は休日で誰もいないはずの学校へ向かった。


続く

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