こんな時にとも思うけどやることもないので。友人・知人の無事を願っております。


同級生である最高が上級生への暴力事件の主犯格として糾弾された。学校側は最高の身を案じ、彼を一旦、保健室に登校させた。校長の世良は今までの幽霊騒ぎも最高によるものだと決めつけ、諸々の問題を一掃しようと目論んでいた。
最高と親しい不知火は彼の頼みで保健室に呼び出されていた。不知火の友達ということもあり、張須も一緒に保健室へ向かった。

最高「よく来てくれた!」

張須「大丈夫かい?なんだか大変なことになってるみたいだけど…。」

最高「状況的に信じてもらえないかもしれないけど、信じてくれ!俺はやってないんだ!」

不知火「俺は最初からお前がやったとは思ってないよ。」

最高「不知火…!」

不知火「あぁ、お前だったらあんな証拠残さないもんな。」

冗談混じりだが不知火は最高の潔白を信じていた。それを聞いて最高もどこかホッとした様子だった。そこに保健室の主ことライアが姿を見せる。

ライア「やっぱりあなたたちもそう思うでしょ?」

張須・不知火「ライア先生。」

ライア「だいたい、あの三年生たちだって場所をとられた腹いせに君たちの屋台を壊そうとしていたみたいじゃない。工具で殴られただけで姿ははっきり見てないって言うし。」

不知火「だけど状況証拠的には不利に変わりない。何かアリバイでもあれば…。」

ライア「あら、アリバイならあるわよ。だから私は最初から彼が犯人でないと言ってるのよ。」

張須「アリバイ?」

ライア「ええ、だって昨日の夜は彼と私はこの部屋でお楽しみ……。」

最高「先生…!」

アリバイがあるなら最初からそれを言えばいいじゃないかと切り出そうとした張須と不知火だったが、アリバイと一緒に公表できない理由も知ってしまった。ほくそ笑む淫行教師をよそに最高は張須、不知火に訴えかける。

最高「こんな状態だから俺は自分の無実も証明することができない。校長先生は場合によっては機械工学部の活動を停止、廃部も検討すると言っていた。無理を承知で頼む!どうにか俺の無実を証明してくれないか?」

張須「……お互いに文化祭を盛り上げようと頑張ってきたからね。力になるよ。」

不知火「しゃーない。こいつがそう言うんなら俺も付き合ってやるよ。」

持ち前の正義感から張須は最高の依頼を承諾。それに着いていくかたちで不知火も協力することとなった。無実を証明することを約束した二人は保健室を後にした。去り際にライアが嬉々とした声を上げているような気がしたが彼らは聞こえないフリをしておいた。保健室を出ると外では蒼井が待ち構えていた。

蒼井「ねぇねぇ、今、最高くんに会ってたんでしょ?」

張須「情報が早いね。(アリバイの件、聞かれてないだろうな?)」

蒼井「私も彼の力になってあげたい。そこで、二人に話したいことがあるの。早戸さんにも声をかけたから、この後、屋上に来てくれる?」

蒼井が持ちかける提案とは……?


続く


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