台風で大騒ぎなこの頃。雨ニモマケズ風にも負けず、今日も今日とて立川にはEDHプレーヤーが集まる……と思ったら仲間たちは賢明な判断をして今日のEDHはお流れに。自分もおとなしく帰宅。早めに家に着いたこともあり、ダブルクロスの続きを書きます。
それぞれが日常の中で役割を全うするPCたち。そんな中で起こった事件とは?



明くる日、登校した張須は不知火と早戸と談笑しながら教室に向かっていた。相変わらずの早とちりをかます早戸とそれをあしらう不知火。三人が教室に入ると中では同級生たちが何やらいつになくざわついている。その様子からどうも文化祭絡みの話題ではなさそうなことがわかった。少し三人の姿を見つけた蒼井が小走りでやってきた。


蒼井「大変よ!昨日、私たちに絡んできた猪頭先輩が他の後輩と中庭に朝、倒れてたって!」

早戸「……えっ!?」

張須「どういうことだ?」

蒼井「それだけじゃないのよ。なんでもその場の状況から犯人は隣のクラスの最高くんじゃないかって、朝から噂になってるわ。」

不知火「……あいつが?」

蒼井「今、職員室で事情を聞かれてるみたい。でもあの真面目な最高くんがそんなことするとは思えないんだけど……。」

その後、生徒たちの様子を危惧したのか担任教師である佐田がやってくる。佐田はまだ噂が真実と決まったわけではないこと。むやみに不確定な情報を発信したり、広めないよう注意喚起を行う。そして自習を告げると足早に教室を後にした。
同じ頃、職員室では前日と同じように会議室に教員たちが集められていた。世良は昨日以上にかっかした様子で落ち着きがない。

世良「まったく、こんな時期によくもまぁ、こんな騒ぎを……。こんなことが世間様に知られてみろ。我が校の評判は……。」

帳「しかし、校長。犯人は本当にその最高という少年なんでしょうか?」

世良「わしが直々に聞き取りをしたんだ。間違いない。しらを切っているが術中、あの生徒の仕業だ。現に倒れていた生徒たちの近くに部活動であ奴が使用している工具が落ちていたというじゃないか。」

ライア「私も違うと思うわ。彼はそんなことをするわけがないじゃない。それに現場だって、なんだか最高くんを犯人にするために作られたみたいだわ。」

世良「じゃあ、誰が他にこんなことをするというんだ?」

飯上「幽霊ですよ、校長先生。校内で噂になってる例の幽霊。」

世良「また君はそんなことを言い出すのか。もっと現実で物事を判断したまえ!」

飯上「いえ、校長先生、いるんですよ。世の中には人智を超えた未知の存在。それが幽霊なんですよ。」(竹馬の友を使いながら)

ライア「オカルトおじさんの戯言はさておいて、最高くんが犯人ではないという意見が多数みたいね。」

飯上「まぁ、てめぇに賛同したわけじゃねぇけどな。」

帳「それに猪頭くんたちも夜に校舎に入って事件に巻き込まれたと聞いています。もう少し情報をすり合わせる必要がありますね。」

世良「とにかく、外部にこんな失態を漏らすわけにはいかん。教員諸君は迅速にこの案件の解決のために動くこと。以上!」

イージーエフェクトにあてられた世良が退室し、会議は終わった。相変わらず険悪な仲の飯上とライアだったが教師たちの間でもこの事件には不審な点があり、最高を犯人と決め付けるのは早計な気がしてならなかった。
果たして真犯人は誰なのか?それとも本当に幽霊の仕業なのか?


続く

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索