今回から物語スタートです。ハンドアウトにてそれなりにいろいろな情報が網羅されていました。実際に初めてみると「これってこういう認識?」とか「これの時系列は?」というやりとりが頻発したのでPLとGMで最初に情報のすり合わせをしておいた方がよかったなと振り返ると思います。では、スタート。




舞台は井出地市にある私立清峰学園高校。季節は夏が過ぎ、秋に変わりつつあった。校内は秋に開かれる文化祭に向けての準備で賑わっていた。二年生の張須と同級生の早戸、そして蒼井はクラスの出し物であるタピオカ&クレープ屋の準備をしていた。(この時、高校生の時に文化祭の準備にどれくらい時間かけるかで相違があって、俺の高校が異界の地だとバレた)


蒼井「文化祭楽しみだね。張須くんも早戸さんも頑張ろうね。」

張須「うん、そうだね。」

早戸「今、流行りのタピオカだし、絶対売れるよ!」


談笑しつつ屋台の設営をしている3人のもとに学ランの集団が現れる。(ちなみに設定上は私服校)その中心にいるのは三年生の応援団同好会代表、猪頭先輩。彼は一同を睨みつけながら近づいてくる。


猪頭「おい、二年生ども。ここは俺たち応援団同好会がお好み焼きを焼く伝統の場所なんだ。この神聖な場所はお前らには勿体無い。さっさとそこをどけ。」

張須「でも、場所はくじ引きで平等に決まったんじゃ……。」

猪頭「黙れ、黙れ。それとも何か?長く続く伝統であるこのお好み焼きをお前らが潰す権利でもあるというのか?」

蒼井「そんなの横暴よ!」

自分たちに楯突いてくる張須たちを見て猪頭は後ろに控えさせていた後輩たちを前に出す。何やら巨大な黒い板を頭上に掲げている。大の男が数名がかりで持ち上げているところを見ると重量も相当なものだろう。

猪頭「見ろ、この一度に50人前のお好み焼きを焼くことのできる鉄板を。これでお前らの貧弱な屋台など蹴散らしてやる。」

張須「……。」(この時、張須がイージーエフェクトか何かで猪頭を追い払い、それを見た早戸が張須をオーヴァードではと疑う展開を目論んでいたんだけど、張須がバリバリの戦闘マシーンであったためハンドレッドガンズで銃口突きつけるくらいしか解決策がなかった

早戸(見かねた様子で)「しょうがないなぁ。まぁ先輩たち、伝統なんていつかは潰えていくものなんだから諦めてくださいよ。」

猪頭「なんだと!」(早戸に掴みかかろうとする)

早戸「やめてください!!」

次の瞬間、鈍い音とともに猪頭の身体は後方に吹っ飛んだ。彼が吹っ飛ばされた衝撃で50人前のお好み焼きを焼ける巨大な鉄板が宙を舞い、縦に突き立てられる。取り巻きの学ランたちは校舎の壁にAKIRAみたいなクレーターを作っている猪頭を救出すると狼狽した様子で退散していった。(これ、死んでない?)

蒼井「……早戸さん、すごいね……。」

早戸「え?あ、あぁ…ほら、私、合気道とかやってたから、それで!」

蒼井「合気道……?」

早戸「ほ、ほら、早くしないと完成が遅れちゃうよ!」

そう言いながら角材を拾い集める早戸。

張須「……。(こいつ、普通じゃねぇ。)」



続く

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