どうも。前回は1戦目が終了し、ストーリーも半ばを過ぎてきました。(これが長引くとどんどん内容を忘れそうという危惧が出てきた)
PCの皆さんから内容についていろいろ突っ込まれますがまぁゆるゆるで見てもらえたらなと。



・追憶の心臓(情報収集メインパート)


FHの襲撃部隊を退けた一同。その後、逃げた春日の捜索が始まった。夜通しの捜索が行われた。しかし夜の闇に逃げ込んだ春日の姿が見つかることはなかった。
明くる日、警護班一同と原江教授は一室に集められていた。昨日の一件で教授の妻、瑠奈は寝込んでしまい、真魚も自室に軟禁状態となった。UGNメンバーを待っていたのはここぞとばかりに怒りを吐き散らす高潔であった。

高潔「まったく、神河支部は能無しばかりとは聞いていたが、これほどまでとは……。FHには逃げられ、教授たちも負傷。この責任をどう取るつもりだ!」

高潔のあまりにも横柄な態度にさすがにUGNの面々も反抗の姿勢を示す。

古戸「お言葉ですが失態はそちらの不備にもあるのでは?実際、あなたの部下はいとも簡単に夫人の部屋に侵入を許していますし、その後の対応も適切とは言い難かった。違いますか?」

高潔「貴様……命を賭して夫人をお守りした私の部下を侮辱する気か!第一、こちらはあくまで護衛のみで戦闘は専門外。そのために貴様らがいるのではないのか!それとも貴様らは民間人である我々を矢面に立たそうというのか?」

国生「自分から矢面にしゃしゃり出てきておいてそれはないだろう。自分の無能を隠したいならもう少しうまくやるんだな。」

高潔「な、き、貴様らという奴らは……!」

高潔は顔面をみるみるうちに紅潮させて明らかに怒りを増しているのがわかった。しかしそんな中、自分の脳内の疑問符が消えていなかった左は高潔にそれを投げかける。

左「そういえば、連中が襲撃してきた時にあんたの姿はなかったな。あんた、どこで何してたんだ?」

高潔「何を今更。一階で警護の陣頭指揮を執っていたわ。二階は部下と御稜吹に任せていたからな。」

陽「賊が来たというのに現場に着いたのはだいぶ後だったようだが?」

高潔「だから戦闘は貴様らの専門であろうが。私はその場に残って教授たちをお守りしていただけのことだ。」

子嚢崎「要するのにビビって来れなかったんだろ?最初からそう言えや。」

陽「子嚢崎くん、だから本当のことだけど言ってはいけないことはだネ……。」

左「いや、現実を理解させるのも医師の仕事だとは思わんかね、先生。」

国生「無能な上司は持ちたくねぇよな。俺にもわかるぜ。」

言いたい放題の一同に高潔は怒りを爆発させ今にも殴りかかってきそうな勢いであった。その場をとりなそうと原江教授が口を開く。

教授「まぁまぁ、妻が奪われたものは私が海外土産で渡したどこにである髪飾りですし、私の目の方も……ほら。」

そう言うと教授は自分の左眼を外してみせた。見たところ義眼のようだ。昨日のものとは違って青くはないが。

御井「教授は元々義眼だったんですか?」

教授「あぁ、若い時に研究で無茶をしてね。だから高潔さん、私の方は大丈夫だからどうか怒りを静め……。」

高潔「お前は黙っていろ!これで連中に先を越されたら……。」

PLたち「(先を越されたら……?)」

高潔の明らかに不信な発言に違和感を覚えたPCたちはひとまず高潔を煽り散らかして退散させようとする。

陽「依頼主にこんな無礼な態度をとるとは、治療が必要なようだネ。」(注射を取り出しながら)

左「先生、俺も手を貸すぜ。」

高潔「何をする、触るんじゃない!古戸!このことは明神にも報告させてもらう。貴様ら、自分の立場を案じることだな。」

古戸「は、承知致しました。」(中指は既に立てている)

怒りが頂点に達したのか暴れ始める高潔。それを取り押さえる部下と御稜吹たち。おしくらまんじゅう状態で退散していく高潔たちを見送る一同。その最中で子嚢崎は教授の横にいた真魚がずっと高潔を睨むように見ていたのが見えた。そして一同は話を切り出す。

御井「教授、今一度聞きますが、本当に狙われていることに心当たりはないんですか?恐らくFHは目的が果たされていないのであればまたここに来るでしょう。隠し事をしていられる状態でもないとは思いますが。」

教授「……すまない、私にも、本当に私にも何もわからないんだ。」

先ほどの高潔とのやりとりといい、どこか奥歯に物が詰まったような物言いが目立つ教授を一同は疑問に思い始めた。

古戸「何か手がかりはないだろうか。」

陽「ふむ、自白剤でも使うかネ?」(そんな物はない)

国生「よし、ここは俺に任せな。」

そう言って国生は教授に近づいていった。すると冷や汗を浮かべる教授の顔を某スタンド使いよろしく舐めたのだった。これはブラム=ストーカーのイージーエフェクト(名前忘れた)で相手の血液や体液を通して情報を得ることができるという能力だ。今回は汗を元に情報を得るぞ!

今田「何をするんですか!!」(水谷豊風)

あまりにも唐突な行動に仰天する教授、さらにはこれまでの非礼もあって一同に烈火の如く怒り始める今田。視線の先では左が彼の義歯を弄んでいる。

高潔「何をしている貴様ら!また何かしでかしたのか!」

今田、高潔たちと入り乱れての乱闘騒ぎになり一同は左のポケットディメンジョンで難を逃れる。国生の活躍で教授はどうやら嘘をついているということがわかった。さらに国生は昨夜、鬼佐貫が落としたと思われる絵を見せる。子供が描いたような絵に何やらサインが見える。

国生「全体像が見えないな。なら……。」

ここでも国生のイージーエフェクトが活躍。(名前はまた忘れた)
某スタンドのように絵を鮮明に写し直すことができるぞ!浮かんできたのは五つの絵。それぞれ歯、眼、頭蓋骨、ハート、角を模したように見える。ハートがより強調されており、サインはS.Sugamoと読めた。

これらの情報をもとに一同は情報収集を始めた。

A、巣鴨という人物について
B、原江教授の過去について
C、縁粕グループの内情について
D、春日の動向について
E、真魚について

なんやかんやあって全項目がクリティカルし、情報が開示された。情報収集の難易度についてはいろいろ理由があったけど状況的に緩すぎた。詳細はあとがきにでも。以下得られた情報。

A
調査の結果、過去に生化学の学会に巣鴨 玲心という人物が在籍していたことがわかった。彼は非常に才能ある人物であったが研究熱心なあまりに倫理観を無視した実験を行ってしまい、学会を追放されていた。原江教授とは一時期、同じ研究室に在籍していたこともある。数年前に自身の研究室にて頭をかち割られた姿で死亡しているところを見つかる。
彼には玲子という娘もいたが幼くして亡くなっている。妻も玲子を産んだ直後に帰らぬ人になっている。


B
原江教授は生化学界の若きホープとして期待され、それに目を付けた縁粕グループは彼に資金援助を申し出た。しかし研究の進捗は芳しくなく、彼は資金援助を担当していた高潔から度々対価の催促をされていた。真魚も子供ながらにこの時のことを覚えており、それもあって高潔のことを快く思っていなかった。
原江教授がリスティックに関する研究論文を公表した日と巣鴨教授の死体が発見された日にちはほぼ同時期である。

C
縁粕グループでは高潔含む兄弟たちがそれぞれ家長である父親の後継者の座を狙う内部紛争が後を絶たない。主に製薬、医療を専門的に扱う高潔も自分が家長の座に就くために手柄を上げようと血眼になっていた。自分がサポートしていた原江教授がリスティックに関する論文を発表したことで地位の安定は得られたもののこれで満足するような彼ではなかった。
高潔はリスティックの先にある新エネルギーの発展系の存在を究明しようとしているのではないかと目されている。

D
春日は奪い取った二つの品物を研究班に渡して解析させていた。研究班のリーダーを務めるのはかつてUGNの敏腕エージェントである蓮村 響介に粛清された天樹 凌我という男であると噂されている。彼は賢者の石の能力でオーヴァードとしての能力を高め、生存していたという説があげられていた。もし仮に彼が生きているとしたら難解なリスティックに関する理解も十分というものであろう。
春日は数年前、自身の部下を縁粕グループに密偵として忍び込ませていた時期がある。このことから春日は以前から新エネルギー物質の存在を知っていた可能性がある。(蓮村と天樹については過去のシナリオに登場。今回はゲスト出演)

E
真魚は過去に大病を患っていた過去がある。彼女は先天性の心疾患にかかっており、深刻な病状であったという。しかしある日を境に病状はみるみるうちに回復。現在は後遺症に悩まされることもなく病気知らずだという。
ある日というのは原江教授が研究論文を発表する数週間前である。


以上の情報を得た一同は再度、教授を問い質す。先ほどの絵も見せながら。

古戸「教授、あなたの過去について調べさせてもらいました。最早、隠し通すことはできないかと。」

左「それに、このスガモという人物のことも気になります。この絵は教授の義眼を奪った男が持っていた者です。関係ないという方が無理でしょう。」

教授「……。」

子嚢崎「……ちっ。はっきりしろよ!ちゃんマナを守りてぇんだろ?いつまでもこんなとこに閉じ込めておくつもりかよ!それでもあんた父親か!」

子嚢崎の言葉に教授も何か意を決した様子だった。(子嚢崎のチャラ男設定どこいった?)そして彼は自室に一同を招き入れようとした。

教授「真実を話そう。だが娘には、真魚には聞かれたくない。部屋に入ってくれ。」

国生「……ちょっと待て。全員で入るのか?」

流れ的に全員で部屋に入ることに不安を覚えた一同、というかPLたち。すっかり忘れられていた荒坊に見張りを任せて一同は部屋に入る。教授は伏せていた写真立てを戻して一同に一枚の写真を見せた。そこには笑顔で写る教授ともう一人の男だった。

教授「彼は巣鴨 玲心(すがも れいしん)。私の友人にして共同研究者だった男です。」

教授は一同に淡々と語り始めた。(ここの説明ロール、だいぶ間延びしてしまったのでもう少し簡潔にする努力が必要だった)

将来を有望視され大手製薬会社からの資金援助を受けていた若き日の原江教授。しかし研究の進捗は芳しくなく、支援を受ける会社からも対価を催促される日々が続いた。そんな中、彼は天才的な頭脳を持ちながらも倫理観を無視した実験で学会を追放されていた学友、巣鴨教授のもとを訪ねる。同じ生化学を専門としていること、年の近い娘がお互いいることもあり二人は意気投合。原江教授としても友人である巣鴨教授とともに学会に返り咲きたいという思いから秘密裏に共同研究をはじめる。
研究を重ねた二人はその過程で新物質「リスティック」の発見に成功する。これだけでも十分な成果ではあったが探究心に火がついた巣鴨教授はさらにリスティックを発展させ、医療用細胞として応用したレイモスを作り出す。しかし膨大かつ未知なエネルギー故に生体実験を行い、人体に安全に運用できるというエビデンスを得る必要があった。巣鴨教授は苦肉の策として病床に伏す実の娘である玲子の体を使ってレイモスの生体実験を行った。先天性の心疾患を患っていた玲子は余命いくばくもないという状態であったがレイモスの移植によって話すことができるまでに容態は回復した。しかし、ここで巣鴨教授にとっての誤算が起こった。レイモスによる回復よりも病魔の進行の方が早く、玲子の体もいよいよ耐え切れなくなっていた。

巣鴨「く、もう、もう駄目なのか……。」

玲子「お、お父さん、お願いがあるの……。」

病床に伏した娘の願いを聞き入れた巣鴨教授は原江教授に連絡をとり、彼の娘である真魚にレイモスを移植することを提案する。実は真魚も玲子と同じ先天性の心疾患を患っていたのだった。

巣鴨「頼む!娘の、玲子のためにも、同じ病気で苦しむ人がいなくなるためにも、これは必要なんだ!わかってくれ、原江!」

教授「巣鴨……。」

自分の娘を実験台にするのは人道に反することと思いつつも自分を科学者として再起させてくれた上に自身も娘を犠牲にしてまで研究を続けようという巣鴨教授の意志を汲んで彼は移植を了承した。移植手術の数日後、玲子は息を引き取った。移植が早期だったこともあり、真魚の体は快方に向かっていった。
時を同じくして原江教授に資金援助していた縁粕グループの製薬会社が動く。これの責任者が高潔であった。高潔は教授らが新エネルギーを発見した噂を聞きつけ、あわよくば自分の手柄として家長の座を確実なものにしようと画策していただった。玲子の死後、自身の周囲に異変を感じた巣鴨教授は自分との接触を断つことと自分たちの研究は「リスティック」までの段階を原江教授一人の名義で早急に世に公表することを指示。気の引ける原江教授だったが巣鴨教授に鬼気迫るものを感じ、これを承諾。巣鴨教授からすればこうすることで自分たちの研究を横取りされることはなく、原江教授は名声を得ることで社会的地位を得られ、ある程度は真魚を守ることができるようになる。レイモスに関しては自分一人の夢物語ということにすれば原江教授の安全も保証されると考えての行動だった。巣鴨教授が危惧した通りに研究室には高潔とその一派が押し入ってきた。

高潔「ご機嫌よう、巣鴨教授。あぁ、元教授だったか。要件から言おう。お前が作り出した新エネルギー物質の理論。我々に渡せ。お前のような落伍者よりも我々が有効活用してやろう。」

レイモスの研究成果を渡せと詰め寄る高潔に対して巣鴨教授は敢えて挑発的な態度で言った。

巣鴨「……それは私の頭の中にある。」

巣鴨教授は自分の頭を指差しながら言った。これに逆上した高潔は巣鴨教授を殴り殺してしまう。教授が死んでしまったため情報を聞き出せなくなった。それでも手がかりを探した。残されていたのは子供の落書きのような五つの絵だけであった。その焦りからか彼は気づいていなかった。彼の部下の中に密偵として潜り込んでいた春日の部下が混じっていることに。
窮地を脱した原江教授はあくまでレイモスのことは伏せながらリスティックの研究を公表。功績を認められ、一躍時の人となる。その数日後、巣鴨教授の死を知った彼は研究で得られた資金を使って邸宅を建て、研究を建前として信頼できる人間以外との接触を極力避けるようになった。レイモスによって病気知らずとなった真魚にも執事として今田を付かせ、身の安全を確保できるようにした。同時期に高潔からの資金援助も自身の研究成果を提供することで断つこととした。(研究の一部は誤魔化し、並みの科学者ではわからないように細工はした)
事件から数年後、自身が援助していた原江教授の研究により自身の地位も一応保てていた高潔。いつか自分が他を出し抜く機会を窺って調査を続けていたところ、部下からの報告によりレイモスが実在する可能性と巣鴨教授に共同研究者が存在し、それが原江教授の可能性があると知る。高潔は自身の部下を使い、ファルスハーツの名を騙り、真魚を襲撃。それにかこつけて真魚の警護を買って出る芝居を打つ。こうして原江教授に取り入り、レイモスの秘密を探ろうという魂胆であった。同じくして高潔の動きを察知したファルスハーツ側も動き出す。今回の件で恐らくUGNも動くであろうと判断した春日は各地から実力者たちを集めてUGNと縁粕陣営との抗争に備えようと画策する。更に亡き巣鴨教授に代わる頭脳として過去の案件で繋がりのあった天樹 凌我に協力を依頼。彼は蓮村からの襲撃を受けて重傷を負うも自身の体を機械化させて生き永らえていた。蓮村襲撃の際に自身を手助けしてくれた褒美として春日に協力。高潔の動きから真魚に手がかりがあると考えた春日は襲撃班に赤見土と鬼佐貫、研究班に天樹を配置し、自身は高潔の動きを監視することとした。高潔がレイモスにたどり着けばそのまま掠め取ろうという算段であった。レイモスが手に入ればあとは天樹に謎を解明させ、自分たちの同志を増やそうという計画であった。(長ーよ)

教授「これが真実だ……。自分の命が他人の命の上にあるとでも真魚が思ったらと考えると、本当のことが話せなかった。私は真魚が真実を知るのが怖かったんだ。」

明かされた過去に沈黙する一同。と、話し声もなくなったせいか何か音が聞こえた。ドンドンと何か大きな音だ。一同にはそれが誰かがもみ合いになっているところだと察した。夫人は寝込んでいるということと、音の方向からそれは真魚の部屋だということが読めた。急いで部屋を出ようとする一同。しかしドアノブがまったく動かない。仕方なく一同はディメンジョンゲートで真魚の部屋に直行する。そこで彼らが見たものとは……!?

次回あたりで終わりにしたいなぁ。
to be continued ……

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