どうも。今日は昨日もお話したGPのサイドイベントで時々遊ばれてる部族モダンの紹介をしてみたいと思います。
フォーマットは勿論、モダン準拠です。(当たり前体操)
しかし構築にちょっと縛りがあります。それは同じクリーチャータイプを持つクリーチャーを20体以上、メインボードに採用すること。(みんな大好きな殴り合いだ!!)
ちなみに多相は独立したものとカウントされるため鏡の精体等で水増しすることはできません。



特徴としては諸説ありますが魂の洞窟の採用率が必然的に高まり、カウンターが刺さりにくくなるといった情報を聞いたことがあります。
それでもエルフみたいにその辺を全然積んでないデッキもありますが。
あとは基本的に横並びの物量戦になるのでクリーチャー除去、どこでどのクリーチャーを除去するかがより重要になるかなと。特にロードを多用してくるデッキやスリヴァーのようなお互いでシナジーを形成するような相手には流刑への道ひとつ打つのにも悩み所かと思います。
あとは自分の好きな部族を選んでデッキを組むだけ。モダン環境の部族といえば上記に挙げたエルフ、人間、マーフォーク、エルドラージ、スリヴァー、構築物(鱗親和)あたりが有名でしょうか。小学校低学年くらいの少年がバチバチのエルドラージトロンで大人のファンデッカーをフルボにしてるのを見た時は心にくるものがありました。
各色ともに優秀な部族クリーチャーが多いですが青はマーフォーク以外はどうしても他の4色よりもクリーチャーの質では劣ると言われてます。
だから自分は青で組みました。
以下リスト



クリーチャー:26

ジェイスの幻×4
幻影の熊×4
クロヴの霧×4
幻影の像×4
非実在の王×4
幻影の召使い×3
幻影の天使×2
海の神、タッサ×1

スペル:14

蒸気の絡みつき×4
腹わた撃ち×3
四肢切断×1
交錯の混乱×1
広がりゆく海×3
ヴィダルケンの枷×2

土地:20

島×19
ハリマーの深み×1

サイドボード

墓掘りの檻×2
儀礼的拒否×3
万の眠り×2
四肢切断×1
ミジウムの外皮×2
否認×2
ハーキルの召喚術×2
イクシドロン×1



部族モダンで使っている青単イリュージョンです。
最初はMOでデッキを作って回して、対抗馬であったヴィダルケンをくだして採用されました。他にも狼男とかミノタウロスとか巨人とか回したんですが、敢えてマーフォーク使用者以外は誰も組まないであろう青単に手を出しました。(とにかく目立ちたかった…)
序盤からガンガン展開して空から相手を攻め立てろというコンセプト。非実在の王が擬似的な除去対策になってくれますが、こいつの真価は幻影の像とコンビを組んだ時にあります。
幻影の像で場にいる非実在の王をコピーするとクリーチャータイプを保持したままロード能力を持つので自身の能力で呪禁を持つことができる。(ついでに3/3になる)
この動きを隠し技としているためお守りも兼ねて交錯の混乱を一枚だけ入れてます。あとはでかくなったクロヴの霧で殴り続ければ一応勝ちに持ち込めます。
幻影の天使をとっている関係で腹わた撃ちを採用しています。元々はギタクシア派の調査だったのですが、(たしか)GP2週間前くらいに禁止をくらってしまった。
腹わた撃ちも実際に使ってみるとマナクリを焼いたり、最後のひと押しに使えたりと悪くない感じでした。本格的に使うなら硫黄の滝とかを入れといてもよかったかも。
サイドボードは除去対策とか色々と。親和系のデッキを意識してハーキルの召喚術をとっていましたが当たらないどころか使用者さえ確認できなかった。イクシドロンはたくさん並んだエルフやスリヴァーたちを裏返してただの2/2にすると面白いです。青単である利点を活かして謎めいた命令とかも入れてもいいかも。
セファリッドの皇帝アボシャンがモダンリーガルだったら絶対入れてたんだけどなぁ…。

難点としては青のくせによくハンドが空になってガス欠します。クロヴの霧とかロードを丁寧に除去され続けると何も対処できなくなります。幻影クリーチャーの都合上、流刑への道を打たれても土地サーチできないし。
あとは根本的なところとしてはイリュージョンたちの数がそもそも増えないという不遇。新弾が出る度にチェックはしてるけど最後に出たのはアモンケットか。優秀なイリュージョンが増えることを願うばかりです。(ナルコメーバの話はするな)



続いて、実際に対戦したもしくは近隣の卓で見かけた珍しいデッキを紹介したいと思います。こんなフォーマットに顔を見せるようなデッキだから大概が奇妙なデッキなんですが。


・騎士
自分が見た時はかなり上位にいた気がします。模範の騎士を並べて無敵モードになったり、黒をタッチしてネームレスハーコンを入れたりとなかなか面白い動きをする。白蘭の騎士や闘争の学び手など脇を固める生物も優秀。


・ケンタウロス、ハイドラ
自分の隣りの卓でお互いに殴り合っている様はさながらテーロスの代理戦争といったところだろうか。ハイドラがポルクラノスや起源のハイドラで押しつぶそうとすればケンタウロスはケンタウルスの癒し手やケンタウルスの護衛兵で粘り強く戦う。フィリーズ団の戦長とかいうカードを拝める数少ない機会であった。


・シャーマン
いつぞやのGP名古屋で1回目の部族モダンが行われた時に準優勝を飾ったのがこの部族。使用者の方によれば序盤は炎樹族の使者や火飲みのサテュロスでビートしつつ、憤怒の鍛冶工でとどめを刺すのが定石らしいです。自分が見た時はキキジキが鍛冶工をコピーして盤面を制圧していた。「死儀礼が禁止じゃなければ……。」と嘆いておられました。


・エレメンタル(赤単)
火花の精霊!地獄火花の精霊!!ボール・ライトニング!!!みたいに歩く火力のオンパレードみたいなデッキでした。先制攻撃持ちが現れたら稲妻の到着を待とう。神々の憤怒だってあるから。(適当)


・エレメンタル(リビデス型)
実際に戦った部族。よくよく考えたら叫び大口も鋳塊かじりも大爆発の魔道士も全部エレメンタルだなって。あとはサイクリング持ちのクリーチャーたちを墓地に落として続唱。(ただのリビデスでは!?)
マッチは3戦目までもつれ込みましたが枷を鋳塊かじりで割られ、花崗岩のタイタンが止まらず負けました。


・エルドラージ(予想外の結果型)
実際に戦った部族その2。デッキ内のクリーチャーは旧エルドラージタイタン3種を含むROEのエルドラージ20体のみという豪気っぷり。メインは予想外の結果をガタガタしながら見ていましたが捲れが土地ばっかりだったり、ウラモグ出てきてもバウンスで対処したりしてなんとか勝てました。サイド後は否認キープという姑息な手段をとって勝利。対戦相手の方はその前の大会では神デッキを組んで出ていたそうで当然、神が一人も顕現せず負けたとのことでした。(神を全投入?EDHでも……)


・ゾンビ
自分もMOでは組んだものの紙では資産の関係で断念した部族。その方は墓所這いの他に戦墓のグールや屑肉の地のゾンビ等を採用した速攻型。各種ロードをフル投入している関係でゲラルフの伝書使やアスフォデルの灰色商人は採用を見送ったそうです。爆破基地も入っていて、相手の人間たちを蹂躙していました。(恐ろしい)


・スフィンクス
ちらっと見ただけなので概要は不明ですが恐らく序盤はタリスマンや彩色の灯篭等でマナを揃え、巨大なスフィンクスたちを叩きつけていくデッキかと思われる。自分が見た時は鋼の風のスフィンクスと風読みのスフィンクス、追い打ちをかけるように聖別されたスフィンクスが叩きつけられているところだった。その相手をしていたのは……。


・カエル
あ、はい。墓地のカードも見えなかったので何とも言えないですが盤面にギトラグの怪物と魔女の使い魔が見えたので恐らくこれだろうと。結果?察しろよ。



と、こんな感じに古今東西、多種多様な種族が集まってワイワイできるイベントです。エルフやスリヴァー、フェアリーなんかとも当たりましたが構成は普通なので割愛します。黎明期にはサイ、巨大戦車、リバイアサンなんかもいたそうです。あとはホラーなんかも強いと聞いたことがあります。
今だったら吸血鬼、同盟者なんかはだいぶ組みやすいかもしれませんね。最近増えたところでは猫、恐竜、デーモン、ウィザード、ファンガスなんかも面白いかもしれません。


皆さんもGPで部族モダンがまた開かれた際はお気に入りの部族でデッキを組んで参加してみてはいかがでしょうか。

コメント

くー
2019年2月19日23:11

はじめまして。
ケンタウルスとハイドラの対戦はもしかしたら自分かもしれません…
おととしのGP静岡サイドイベントの部族モダンでケンタウルスを使ってハイドラと当たった覚えがあります。違ってたらごめんなさい。

部族モダンは楽しいフォーマットなので、マジックフェストでもサイドイベントで開いて欲しいですね。

Jinro
2019年2月20日22:19

くーさん→コメントありがとうございます。自分もGP静岡で部族モダンで遊んだので多分そうだと思います。これぞ部族モダンって感じのゲームで見てて面白かったです。
部族モダンもお祭り色の強いサイドイベントだと思うのでまたどこかのフェストでも開いてもらいたいものです。

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